そこは転生させろよ~無力な忌み子はご主人様の為に頑張ります?~

七色

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私、とりあえず自分のできることをやってみます(全8話)

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「……」
「きゃはは!おっかしーんだよぉ♪」

カーリーは笑いながら仲間たちのもとへ合流し、空になったちりとりを持ってどこかへ行ってしまった。
あー、どうしよ。
服に掛かったほこりを払い落とし、掃除用具入れからちりとりを取ってきて集める。
そうだ。これからはちりとりを持って掃除しよう。
またご主人様のお食事を運ぶ係を任されなかっただけ良いか。

ごみを捨てて、掃除終了。
9時半。昨日より早くできた。
厨房へ朝食をもらいにいく。

「おう!昨日より早いな」

出迎えてくれたのはロストさん。

「おはようございます、ロストさん」
「おはよう!朝ごはん持ってくるな」
「お願いします」

朝から爽やかだ。
朝ごはん何かなぁ。すっかり食事の美味しさにとりつかれた感じ。
今日はサンドイッチ。
パンの香りもよく、しゃきしゃきのレタスに厚焼きの卵が見事に合っている。美味しい。

「ごちそうさまでした」
「おう。今日もお仕事頑張ってな」
「はい。ありがとうございます」

さて、今日は何をするか。
せっかくご主人様の許可ももらったわけだし、お庭を見に行こう。



真っ青で綺麗な空に……あい変わらず荒れ果てたお庭。
太陽も高くてぽかぽか暖かい。
石畳以外は、背の高い雑草に覆われている。花壇の跡はあるものの、それを無視した雑草は太くて根深そうだ。
まず全部取らなきゃなぁ。そのためには根まで掘れるスコップなど欲しいところ。
掃除用具入れのどこかに入っているかもしれない。そう思って屋敷に戻る。

掃除用具入れを漁ると、スコップだけでなく鍬と鎌も見つけることができた。

「あら、リーシュこんなところで何してるの?」

部屋の入り口に立っていたのはアナベル。

「お庭の雑草を全部むしろうと思って」
「すごいわね?!大変だろうけど……頑張ってね」

アナベルは、奥に入っていた大きなつばが付いた麦わら帽子を出してくれた。

「これも使うといいわ」
「ありがとう」

アナベルは持ち場の仕事があるということで、屋敷の奥へ消えた。
私も、持ち場とか持っちゃうのかな。
そんなことを考えながら庭へ出て、帽子を被っていざ、入り口の近くから草を刈っていく。
雑草を掴んで、むしる。根が太いものはスコップで根本を掘り返してから。
手際よく、次々にむしり取っていく。
そして、むしった雑草は1ヶ所に集める。
それほど時間は経っていないと思うのだが、慣れている単純作業だったので、あっという間に雑草の山ができた。
……なのに、まだまだ雑草は残っている。
腕で滲んだ額の汗を拭う。

雑草全てむしり取ったら、全体を平らにして……。鉢植えもいいなぁ、落葉樹は季節の変化が美しいし、常緑樹は手入れが簡単だし。果物とか、食べられるものもよさそうだ。あ、藤棚なんかも素敵かもしれない。
草だらけの庭から、ふわふわ想像を膨らませる。
あの村では雑草むしりばかりで、植物を植えたことなんて無かったけど……。世話は任されたっけ。

そしてひたすら、草をむしり続けた。
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