そこは転生させろよ~無力な忌み子はご主人様の為に頑張ります?~

七色

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私、とりあえず自分のできることをやってみます(全8話)

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「この花壇がいつかお花でいっぱいになるのが楽しみだわ!」
「頑張ります。あの、セレナ……」

思いきって、先程見つけた手押し井戸ポンプにセレナを連れていく。

「あら、こんなものがあったなんて……草で隠れてたのね。知らなかったわ」
「これって……どうやって使うんですか?」
「それはね……」

セレナは快く使い方を教えてくれた。
教えてくれた通りにやってみたら、先からざばざばと水が吐き出された。

「すごい……!」
「素敵なものを見つけたわね、リーシュ」
「はい……!」

それからセレナと別れ、できるだけ土を落とし、お屋敷の中に入った。
お昼を食べようと厨房へ向かうと、レイランさんが迎えてくれた。

「リーシュちゃんじゃない!お昼ね?」
「はい。お願いします」

支度をしてもらっている間、厨房の前で待っていたら、ばったりカーリーと鉢合わせてしまった。

「……!」
「あれぇ♪リーシュちゃん!」

にやりと口角を上げるカーリー。

「カーリーはね?ご主人様にお食事を運んできたところなんだよぉ♪」

高い声で、聞いてもいないのに近況を報告された。

「そうなんですか……」
「ご主人様のお食事係はね?カーリーじゃないとできないんだよぉ♪カーリーはね?ご主人様に気に入られてるんだから!」

にこにこしたカーリー。
しかし、それはその直後豹変した。

「……っ」

細いヒールを私の靴の間に突き刺す。痛い。

「……だからねあんた、ご主人様にちょーっと気に入られたからって調子乗るんじゃないよぉ?カーリーはずーっとご主人様に仕えてきたんだから」

眉にシワを寄せ、軽蔑を露にする。
気に入られた?そんな実感無いんですけど。

「……」

言葉に詰まっていると、厨房の奥からレイランさんが二人ぶんの食事をもって出てきた。

「あら!二人とも!仲良くなったのね!」

え?どこが。
瞬間的にカーリーの表情が変わった。

「そうなんだよぉ♪リーシュちゃんとはお友達になったんだよぉ♪ね!リーシュちゃん?」

満面の笑みを私に向ける。

「はい……カーリーさん」
「カーリーって呼んでいいんだよぉ♪」

その間もカーリーは私の足を踏みつけたままである。

「本当に仲良くなったのね!あたしも嬉しいわぁ!ささ!これ食べていってね」

レイランさんの前ではカーリーは私に親しくするフリをするわけで。

「リーシュちゃん一緒にご飯食べよぉ♪」
「はい……」
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