『濁』なる俺は『清』なる幼馴染と決別する

はにわ

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ゴウキ・ファミリー

勇者クレア達

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王都で様々なものが変わってから日が経った頃・・・勇者パーティーは馬車に揺られ、辺境の地からバルジ王国への帰路へとついていた。


「はぁ、やっと久しぶりの王都かぁ・・・」


しばらくぶりの王都への帰還に、リフトはホッとしたようにそう漏らす。
他のパーティーメンバーも同じ心境であり、口元が緩んでいる。
勇者パーティーはスミレの手の回った貴族達によってしばらく王都から遠ざけられていた。付き合いの深い貴族から「どうしても勇者パーティーにお願いしたい」と懇願されれば断ることは難しい。
そうして一つの依頼が片付けば入れ替わり立ち代わりで他の貴族から依頼が舞い込むようになり、「本当にそれは自分達ではないといけないのか?」と訝しむような内容の依頼も含まれてはいたが、律儀にそれら全てをこなす頃には王都を発ってから二か月弱が経過していた。


「大変だったけど、まぁ実りもあったから良かったわ」


勇者であり、パーティーのリーダーでもあるクレアは満面に違い笑みを浮かべてそう言った。
移動に次ぐ移動、依頼に次ぐ依頼、休まる日などほとんど無かったようなものだったが、それでもクレアはこの遠征に成果については満足していた。
それは彼女が大事そうに抱えている剣が理由である。


「いや、まさか滞在していた町でこのような名剣に出会えるとは思わなかったね」


そう言いながらリフトがクレアの抱える剣を見る。
クレアが持つ剣・・・それは彼女らが遠征中に購入した名剣であった。

その名はエクスカリバー。
それはかつて大昔に勇者が使ったと言われる強力な剣である。存在はあくまで伝説の中にしかなく、所在など誰も知るところではなかった。
しかし、クレア達が読んだことのある古代書にその存在と刀身が描かれていたのを覚えており、その姿と完全に合致する剣をたまたま町角にある古びた骨董品屋で見つけたのである。
古代書はバルジ王城で決まった者にしか入ることの出来ない図書館にあったもので、まず一般人の目に触れることはない。だからこそ誰にも知られず、買われることなく残っているのだろう・・・そう判断したクレアは、すぐさま剣を購入した。


「剣としての価値はわからないけど、それなりに見かけは良いからねぇ・・・」


胡散臭そうな店主にそう言われてそこそこの値段をふっかけられたが、それでもこれがエクスカリバーならと思い大金をはたいた。
装飾こそ地味であったが、実際に刀身はほれぼれするような輝きを放っており、握ると確かに聖なる力が内から溢れ出ていることに気付いた。これは良いものを買ったとクレアはご満悦なのである。


(実りある遠征も終わったし、王都に帰れば今度こそゴウキに・・・)


そんな思いを胸に、クレアは晴れ晴れとした気持ちで王都への到着を心待ちにしていた。
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