58 / 59
第2章
ベルフォードとリーファの昔話 ②
しおりを挟む
ベルフォードとリーファの昔話 ②
「魔法は『欠陥品』なんて言葉が聞こえてきたけど、まさか本気でそんな事を思ってるわけじゃないわよね?」
俺の目を鋭く射抜きながら、ハーフエルフの女性がそう言ってきた。
実年齢はわからないが、見た目だけなら俺と同じくらいに見える。ならば臆する必要なんて微塵もない。
だから俺はこのハーフエルフにも同じことを言ってやることにした。
「剣に比べたら魔法なんて詠唱が必要な欠陥品だろ?そもそもお前ら魔法使いは護ってくれる奴がいないと何も出来ないじゃないか。偉そうな口聞くなよ」
俺がそう言うと、周りでやり取りを聞いていて剣士達から喝采が上がった。
魔法使いからの視線は相変わらずだけど。
まぁ別に構わない。誰からも好かれよう。なんて思ってるわけじゃない。
商人ならそうは行かないが、俺は冒険者になりに来たんだからな。
「ふーん。まぁ確かに貴方の言うように私たち魔法使いは誰かに護ってもらわないと魔法は撃てないわよ」
「だろ?」
俺がそう言うと、ハーフエルフの女性はニヤリと笑いながら俺に言葉を返した。
「でも、貴方たち剣士に多彩な攻撃が出来るのかしら?私たちなら敵を攻撃するだけじゃない。拘束したり、味方を護ったりも出来るわ。斬るしか脳がない連中とは違うわよ」
彼女がそう言うと今度は魔法使いから喝采が上がった。
確かに。剣士は斬るしか出来ない。
なんなら複数の敵を攻撃することすら出来ない。
……悔しいけど、このハーフエルフが言うことも正しい。
「……でもそれは『一流の魔法使い』の話だろ?」
そうだ。多彩な攻撃魔法。味方を守る防御魔法。味方を補助する補助魔法。治療を行う治癒魔法。そう言ったものを、高いレベルで扱うのは、一流の魔法使いにしか出来ない。
火の玉一発撃つだけ。みたいな魔法使いだってゾロゾロいる。
「……ふふふ。そうね。確かに多彩な魔法を使うには才能と努力が必要よ」
「そうだろ」
「でもね。私はハーフエルフよ?魔法を使う才能に溢れ、研鑽を重ねる時間も沢山あるわ」
なるほど。見た目からして若そうに見えたが、やはりハーフエルフ。かなりの年齢がいっていたのか。
「なるほど。お前、若そうに見えたけど実は相当歳を……ひぃ!!!???」
俺の言葉を遮るように、彼女は杖を突きつけてきた。
「……何か言ったかしら?」
「……いえ、何も」
「ならいいわ。次からは言葉を選びなさい」
彼女はそう言うと、杖を懐へとしまいこんだ。
チラリと見えたが、随分と控えめな胸をしていた。
………わかる。これを口にしたらきっと先程以上の結末が待っていると。
「ねぇ、貴方。パーティは決まってるのかしら?」
「……決まってない。さっきこの国に来たばかりだからな」
俺がそう言うと、彼女は笑いながら俺に提案してきた。
「ふふふ。そうなのね。だったら私とパーティを組まないかしら?」
「……何でだよ。さっきまで俺はお前ら魔法使いを馬鹿にしてたんだぞ?」
「だからよ。貴方の目に私たち魔法使いがどれだけ必要かを教えてあげるわ」
「……なるほどな。面白いじゃないか。だったら俺もお前に俺たち剣士がどれだけ必要かを教えてやるよ」
俺がそう言葉を返すと、彼女は笑いながら自己紹介をしてきた。
「ふふふ。良いわよ。私に貴方がどれだけの実力を持ってるか見せてちょうだい。私はリーフレット・アストレアよ。長いからリーファで構わないわ」
「そうか。俺はベルフォード・ラドクリフ。故郷ではベルって呼ばれてるな」
「そう。なら私もベルって呼ばせてもらうわ」
リーファはそう言うと俺に右手を差し出してきた。
「よろしくね、ベル。貴方とはなんだか長そうな付き合いになりそうだわ」
「そうか。なら期待を裏切らないようにするよ」
俺はそう言葉を返して、彼女の手を取った。
「魔法は『欠陥品』なんて言葉が聞こえてきたけど、まさか本気でそんな事を思ってるわけじゃないわよね?」
俺の目を鋭く射抜きながら、ハーフエルフの女性がそう言ってきた。
実年齢はわからないが、見た目だけなら俺と同じくらいに見える。ならば臆する必要なんて微塵もない。
だから俺はこのハーフエルフにも同じことを言ってやることにした。
「剣に比べたら魔法なんて詠唱が必要な欠陥品だろ?そもそもお前ら魔法使いは護ってくれる奴がいないと何も出来ないじゃないか。偉そうな口聞くなよ」
俺がそう言うと、周りでやり取りを聞いていて剣士達から喝采が上がった。
魔法使いからの視線は相変わらずだけど。
まぁ別に構わない。誰からも好かれよう。なんて思ってるわけじゃない。
商人ならそうは行かないが、俺は冒険者になりに来たんだからな。
「ふーん。まぁ確かに貴方の言うように私たち魔法使いは誰かに護ってもらわないと魔法は撃てないわよ」
「だろ?」
俺がそう言うと、ハーフエルフの女性はニヤリと笑いながら俺に言葉を返した。
「でも、貴方たち剣士に多彩な攻撃が出来るのかしら?私たちなら敵を攻撃するだけじゃない。拘束したり、味方を護ったりも出来るわ。斬るしか脳がない連中とは違うわよ」
彼女がそう言うと今度は魔法使いから喝采が上がった。
確かに。剣士は斬るしか出来ない。
なんなら複数の敵を攻撃することすら出来ない。
……悔しいけど、このハーフエルフが言うことも正しい。
「……でもそれは『一流の魔法使い』の話だろ?」
そうだ。多彩な攻撃魔法。味方を守る防御魔法。味方を補助する補助魔法。治療を行う治癒魔法。そう言ったものを、高いレベルで扱うのは、一流の魔法使いにしか出来ない。
火の玉一発撃つだけ。みたいな魔法使いだってゾロゾロいる。
「……ふふふ。そうね。確かに多彩な魔法を使うには才能と努力が必要よ」
「そうだろ」
「でもね。私はハーフエルフよ?魔法を使う才能に溢れ、研鑽を重ねる時間も沢山あるわ」
なるほど。見た目からして若そうに見えたが、やはりハーフエルフ。かなりの年齢がいっていたのか。
「なるほど。お前、若そうに見えたけど実は相当歳を……ひぃ!!!???」
俺の言葉を遮るように、彼女は杖を突きつけてきた。
「……何か言ったかしら?」
「……いえ、何も」
「ならいいわ。次からは言葉を選びなさい」
彼女はそう言うと、杖を懐へとしまいこんだ。
チラリと見えたが、随分と控えめな胸をしていた。
………わかる。これを口にしたらきっと先程以上の結末が待っていると。
「ねぇ、貴方。パーティは決まってるのかしら?」
「……決まってない。さっきこの国に来たばかりだからな」
俺がそう言うと、彼女は笑いながら俺に提案してきた。
「ふふふ。そうなのね。だったら私とパーティを組まないかしら?」
「……何でだよ。さっきまで俺はお前ら魔法使いを馬鹿にしてたんだぞ?」
「だからよ。貴方の目に私たち魔法使いがどれだけ必要かを教えてあげるわ」
「……なるほどな。面白いじゃないか。だったら俺もお前に俺たち剣士がどれだけ必要かを教えてやるよ」
俺がそう言葉を返すと、彼女は笑いながら自己紹介をしてきた。
「ふふふ。良いわよ。私に貴方がどれだけの実力を持ってるか見せてちょうだい。私はリーフレット・アストレアよ。長いからリーファで構わないわ」
「そうか。俺はベルフォード・ラドクリフ。故郷ではベルって呼ばれてるな」
「そう。なら私もベルって呼ばせてもらうわ」
リーファはそう言うと俺に右手を差し出してきた。
「よろしくね、ベル。貴方とはなんだか長そうな付き合いになりそうだわ」
「そうか。なら期待を裏切らないようにするよ」
俺はそう言葉を返して、彼女の手を取った。
41
あなたにおすすめの小説
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる