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第2章
ベルフォードとリーファの昔話 ①
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ベルフォードとリーファの昔話 ①
家業を継いで商人になる。
と言う目の前に敷かれたレールが嫌になった俺は、弟に家を押し付けて、冒険者を目指して王都へとやって来ていた。
護身術として剣の心得があったし、故郷の周りに住む魔獣を倒していた経験もある。
そんじょそこらの冒険者に遅れをとるつもりなんて微塵も感じていなかった。
そう。この時の俺は『若さ故の慢心』に満ち溢れていたんだと思う。
そんな俺は愛用している剣を腰に携えて、王都の中心部にある『冒険者ギルド』へと歩いていた。
入国する際、門番をしている人間に、通行料を支払ったが、この国で『商人』になれば通行料を支払うことなく出入国が可能になる。
ただ、月に一定額の税金を収めることになるが、ここを拠点として『商人』として暮らすのならその方がありがたいだろう。
『冒険者』の場合はCランク以上の冒険者になると通行料が免除になる。
またどのランクであっても『税金』は免除されている。
これは『国の有事の際に、冒険者は駆り出される』ということにある。
国のために命を賭すのだから、税金は免除という訳だ。
この国では『商人』か『冒険者』の身分を得ることになっている。
俺は『冒険者』の身分を得る為に、冒険者ギルドへとやってきたわけだ。
そして、冒険者ギルドの扉を開けた俺は、目の前あるカウンターへと足を運んだ。
そこには若い綺麗な女性が座っていた。
俺はその人の元へと歩いて行き、要件を伝えた。
「こんにちは。この国で冒険者になるためにやって来たベルフォードと申します。冒険者の申請をしたいのですがよろしいですか?」
「ふふふ。随分と礼儀正しいのね。商家の出身かしら?」
「はい。家業は弟に押し付けて来ました」
「あはは!!随分と悪い子ね」
……子供扱いされている。
まぁ仕方ない。成人しているとは言っても、向こうから見たら子供なんだからな。
「……子供扱いしないでください。とは言いません。実際貴女から見たら子供ですからね『おばさん』」
だが『やられっぱなし』と言うのは悔しい。
だから俺はやり返してやることにした。
俺と受付嬢のやり取りを聞いていた周りの先輩冒険者たちが大爆笑をしていた。
その冒険者たちを鋭い目で受付嬢は睨みつけている。
「……へぇ?ただのあまちゃんかと思ったけど違うのね」
少しだけ冷たくなった空気。
子供扱いしていた奴に『おばさん』なんて言われてイラついた証拠だろう。
「まぁ、やられっぱなしは悔しいと思っただけです。他意はありませんよ」
「ふふふあらそう?じゃあこれに必要事項を書いてね。商家の息子なら文字は書けるでしょ?」
受付嬢から提示されて紙には、名前と年齢と出身地。
あとは、得意な武術を書く欄があった。
「ねぇ、君の故郷では『魔力検査』はやってたかしら?」
「はい。ありました。ですが残念ながら俺に魔力は無かったです」
「そう。それは残念だったわね」
哀れみに満ちた瞳。
まぁ魔法が使えるのは普通の人間ではひと握り。
エルフの血を引く人種ならほとんどが使えるらしいが。
だが、そんな物に頼らなくたってやってける。
現に魔法なんて『詠唱する時間が無ければ発動出来ない欠陥品』なんだからな。
剣の方が数倍も優れてる。
だから俺は受付嬢に言ってやることにした。
「……まぁ魔法なんて言う『欠陥品』なんかに頼らなくても、この剣1本でやってやりますよ」
俺がそう言って受付嬢に、腰に携えた剣を見せる。
魔力を持たない人間からは拍手喝采が、魔力を持つ魔法使いからは凍てついた視線が飛んできた。
すると、後ろから女性の声が聞こえてきた。
「ふーん。聞き捨てならない言葉が聞こえてきたわね」
「……え?」
その声のした方へと視線を向けると、歳の頃は同年代、とても美しい見た目の『ハーフエルフ』の女性が腕組みをして立っていた。
家業を継いで商人になる。
と言う目の前に敷かれたレールが嫌になった俺は、弟に家を押し付けて、冒険者を目指して王都へとやって来ていた。
護身術として剣の心得があったし、故郷の周りに住む魔獣を倒していた経験もある。
そんじょそこらの冒険者に遅れをとるつもりなんて微塵も感じていなかった。
そう。この時の俺は『若さ故の慢心』に満ち溢れていたんだと思う。
そんな俺は愛用している剣を腰に携えて、王都の中心部にある『冒険者ギルド』へと歩いていた。
入国する際、門番をしている人間に、通行料を支払ったが、この国で『商人』になれば通行料を支払うことなく出入国が可能になる。
ただ、月に一定額の税金を収めることになるが、ここを拠点として『商人』として暮らすのならその方がありがたいだろう。
『冒険者』の場合はCランク以上の冒険者になると通行料が免除になる。
またどのランクであっても『税金』は免除されている。
これは『国の有事の際に、冒険者は駆り出される』ということにある。
国のために命を賭すのだから、税金は免除という訳だ。
この国では『商人』か『冒険者』の身分を得ることになっている。
俺は『冒険者』の身分を得る為に、冒険者ギルドへとやってきたわけだ。
そして、冒険者ギルドの扉を開けた俺は、目の前あるカウンターへと足を運んだ。
そこには若い綺麗な女性が座っていた。
俺はその人の元へと歩いて行き、要件を伝えた。
「こんにちは。この国で冒険者になるためにやって来たベルフォードと申します。冒険者の申請をしたいのですがよろしいですか?」
「ふふふ。随分と礼儀正しいのね。商家の出身かしら?」
「はい。家業は弟に押し付けて来ました」
「あはは!!随分と悪い子ね」
……子供扱いされている。
まぁ仕方ない。成人しているとは言っても、向こうから見たら子供なんだからな。
「……子供扱いしないでください。とは言いません。実際貴女から見たら子供ですからね『おばさん』」
だが『やられっぱなし』と言うのは悔しい。
だから俺はやり返してやることにした。
俺と受付嬢のやり取りを聞いていた周りの先輩冒険者たちが大爆笑をしていた。
その冒険者たちを鋭い目で受付嬢は睨みつけている。
「……へぇ?ただのあまちゃんかと思ったけど違うのね」
少しだけ冷たくなった空気。
子供扱いしていた奴に『おばさん』なんて言われてイラついた証拠だろう。
「まぁ、やられっぱなしは悔しいと思っただけです。他意はありませんよ」
「ふふふあらそう?じゃあこれに必要事項を書いてね。商家の息子なら文字は書けるでしょ?」
受付嬢から提示されて紙には、名前と年齢と出身地。
あとは、得意な武術を書く欄があった。
「ねぇ、君の故郷では『魔力検査』はやってたかしら?」
「はい。ありました。ですが残念ながら俺に魔力は無かったです」
「そう。それは残念だったわね」
哀れみに満ちた瞳。
まぁ魔法が使えるのは普通の人間ではひと握り。
エルフの血を引く人種ならほとんどが使えるらしいが。
だが、そんな物に頼らなくたってやってける。
現に魔法なんて『詠唱する時間が無ければ発動出来ない欠陥品』なんだからな。
剣の方が数倍も優れてる。
だから俺は受付嬢に言ってやることにした。
「……まぁ魔法なんて言う『欠陥品』なんかに頼らなくても、この剣1本でやってやりますよ」
俺がそう言って受付嬢に、腰に携えた剣を見せる。
魔力を持たない人間からは拍手喝采が、魔力を持つ魔法使いからは凍てついた視線が飛んできた。
すると、後ろから女性の声が聞こえてきた。
「ふーん。聞き捨てならない言葉が聞こえてきたわね」
「……え?」
その声のした方へと視線を向けると、歳の頃は同年代、とても美しい見た目の『ハーフエルフ』の女性が腕組みをして立っていた。
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