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第1章 神童
妹の千代子
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「やっぱりチョコレート作ろうとしたらベースの板チョコにかぎるわ~。」
マサシは色んな種類の板チョコを買い物カゴの中に放り込んだ。勿論、三つに二つの割合で、従業員にばれないように、口の中にも放り込んだりもした。マサシが買い物カゴの中にちゃんと入れたチョコは、まず、ベースとしてそのまま使える、あまり加工されていないものを選んだ。
マサシの一番好きなスィートビターチョコ、を先ずはそっとカゴに入れて、次にミルクチョコ、ストロベリーチョコをカゴの中に放り込んだ。それに、目に優しいと言われているブルーベリーの健康食品等の栄養剤なんかも各種、カゴの中に叩き入れた。(カゴの入れ方でマサシの好みが現れている!)
他には、パフやピーナッツやクランチ、ナッツやジャム等も購入した。また、泡だて器やボール、型を好きなように作れる機材なんかも買って、最後にココアを買って家に帰ることにした。
マサシがただいまと言って家に帰ると、マサシの母親、キュウコが奥から出てきた。
「おかえりマサシ、あけみちゃん来ているわよ。今、千代子の部屋で一緒にプレステ2の神宮寺さぶなんたらしているわ。」
「わかった~。それはそうと、お母さん、今、廊下歩いてきたのに、鶯の鳴き声聞こえんかったやん。」
マサシの家の廊下はなんと、鶯張りなのだ。だから、いつも歩く度に鶯がうるさくてかなわない。その為に、いつも地面を踏まないように、足や手なんかを、壁につっぱって渡ることもしばしばあった。
マサシは、今日もいつものように、母親のキュウコが壁に手足をつっぱりながらやってくるものと思っていたが、普通に廊下を歩いてやってきて、マサシは内心、鶯に何かあったのかと心配したが、意外にも返ってきた母の言葉はこうだった。
「やかましいから食べたわよ。それより早く行ってあげなさい。千代子とあけみちゃんが、お互いに気を使ってギクシャクしているわよ。」
そう、うるさいのなら、もっと早くにそうするべきだった。何故今まで気づかなかったのだろう?
マサシは、まぁ、たまにはそんな見落としもあってもええやないかと、あまり深く考え込むことはやめにした。そして、
「はぁい。」
と元気よく返事をし、千代子の部屋がある二階へと上がった。
「千代子、入るで。」
「あ、おにいちょん。あけみ姉さん来ているよ。」
そして、扉を開けて中に入ると丸々太ったマサシの一つ下の妹、千代子とあけみが二人並んでテレビを凝視している。
「マサシ、お邪魔しているね。さっき神宮寺三次郎クリアーして、今ぶよぶよしていたのよ!すごく面白いね!」
「そうやな、ところであけみ、なんか用事があったんか?」
「何が?」
「いや、いきなり家に来たから。」
「だって今日、日曜日だしチョコレート作るんでしょ?」
「まぁね。でもよく僕の家わかったなぁ。」
「うん、至る所の標識にマサシの家って書いてあるんだもん。迷わず来れたわ。」
「そんな標識あったっけ!?」
「じょ、冗談よ!信じないで!電話したらお母さんが教えてくれたわ。」
「なんや、びっくりしたわ。」
二人の馬鹿なくだらない掛け合いに、千代子は、
「え?お兄ちゃんチョコ作るの!?」
と聞きそびれてしまい、再度聞き出そうと試みた。マサシ同様に、千代子もチョコレートに目がないのだ。
「おに…。」
「それにしてもあの暗号みたいなのなんとかならないの?」
「おに…。」
「暗号?」
「おに…。」
「電話した時に、マサシのお母さんに合言葉を聞かれたのよ。」
「おに…。」
「あれは、もしもしの代わりに使う挨拶みたいなもんやからなぁ…。」
「おに…。」
「ほんとビックリしたわ、電話に出たらマサシのお母さんずっとアセンブル言語で話だすんだもの!」
「おに…。」
「あれを解読出来るなんてなかなかやるやないか!」
「おに…。」
「まぁね!合言葉もマサシにドラクエ2のもえもとがヒントだって聞いていたしね。私もちゃんとアセンブラ言語で有名な復活の呪文言っといたわよ。」
「おにいちゃん!!!!」
マサシは色んな種類の板チョコを買い物カゴの中に放り込んだ。勿論、三つに二つの割合で、従業員にばれないように、口の中にも放り込んだりもした。マサシが買い物カゴの中にちゃんと入れたチョコは、まず、ベースとしてそのまま使える、あまり加工されていないものを選んだ。
マサシの一番好きなスィートビターチョコ、を先ずはそっとカゴに入れて、次にミルクチョコ、ストロベリーチョコをカゴの中に放り込んだ。それに、目に優しいと言われているブルーベリーの健康食品等の栄養剤なんかも各種、カゴの中に叩き入れた。(カゴの入れ方でマサシの好みが現れている!)
他には、パフやピーナッツやクランチ、ナッツやジャム等も購入した。また、泡だて器やボール、型を好きなように作れる機材なんかも買って、最後にココアを買って家に帰ることにした。
マサシがただいまと言って家に帰ると、マサシの母親、キュウコが奥から出てきた。
「おかえりマサシ、あけみちゃん来ているわよ。今、千代子の部屋で一緒にプレステ2の神宮寺さぶなんたらしているわ。」
「わかった~。それはそうと、お母さん、今、廊下歩いてきたのに、鶯の鳴き声聞こえんかったやん。」
マサシの家の廊下はなんと、鶯張りなのだ。だから、いつも歩く度に鶯がうるさくてかなわない。その為に、いつも地面を踏まないように、足や手なんかを、壁につっぱって渡ることもしばしばあった。
マサシは、今日もいつものように、母親のキュウコが壁に手足をつっぱりながらやってくるものと思っていたが、普通に廊下を歩いてやってきて、マサシは内心、鶯に何かあったのかと心配したが、意外にも返ってきた母の言葉はこうだった。
「やかましいから食べたわよ。それより早く行ってあげなさい。千代子とあけみちゃんが、お互いに気を使ってギクシャクしているわよ。」
そう、うるさいのなら、もっと早くにそうするべきだった。何故今まで気づかなかったのだろう?
マサシは、まぁ、たまにはそんな見落としもあってもええやないかと、あまり深く考え込むことはやめにした。そして、
「はぁい。」
と元気よく返事をし、千代子の部屋がある二階へと上がった。
「千代子、入るで。」
「あ、おにいちょん。あけみ姉さん来ているよ。」
そして、扉を開けて中に入ると丸々太ったマサシの一つ下の妹、千代子とあけみが二人並んでテレビを凝視している。
「マサシ、お邪魔しているね。さっき神宮寺三次郎クリアーして、今ぶよぶよしていたのよ!すごく面白いね!」
「そうやな、ところであけみ、なんか用事があったんか?」
「何が?」
「いや、いきなり家に来たから。」
「だって今日、日曜日だしチョコレート作るんでしょ?」
「まぁね。でもよく僕の家わかったなぁ。」
「うん、至る所の標識にマサシの家って書いてあるんだもん。迷わず来れたわ。」
「そんな標識あったっけ!?」
「じょ、冗談よ!信じないで!電話したらお母さんが教えてくれたわ。」
「なんや、びっくりしたわ。」
二人の馬鹿なくだらない掛け合いに、千代子は、
「え?お兄ちゃんチョコ作るの!?」
と聞きそびれてしまい、再度聞き出そうと試みた。マサシ同様に、千代子もチョコレートに目がないのだ。
「おに…。」
「それにしてもあの暗号みたいなのなんとかならないの?」
「おに…。」
「暗号?」
「おに…。」
「電話した時に、マサシのお母さんに合言葉を聞かれたのよ。」
「おに…。」
「あれは、もしもしの代わりに使う挨拶みたいなもんやからなぁ…。」
「おに…。」
「ほんとビックリしたわ、電話に出たらマサシのお母さんずっとアセンブル言語で話だすんだもの!」
「おに…。」
「あれを解読出来るなんてなかなかやるやないか!」
「おに…。」
「まぁね!合言葉もマサシにドラクエ2のもえもとがヒントだって聞いていたしね。私もちゃんとアセンブラ言語で有名な復活の呪文言っといたわよ。」
「おにいちゃん!!!!」
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