恋降る物語-月喰-

まぽわぽん

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雲に記憶

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黄昏色、夕焼けに染まる空は綺麗だった。
綺麗なのに不満の色を滲ませたのは

昨日までも、今日からも"友達"
変わりたくない"友達"

…大好きなひとだ。

* * *

「なぁ。いっそのこと殺してないか?お前の手で逝けるなら本望だ」

“お前のこと好きだ”

西陽がまっすぐに差し、長く伸びた影に影が重なり合うタイミングで、遥人は告った。

「やーだよ面倒くさい。俺からの満足が欲しかったら俺のために生きろ」

としてなら俺も好きだ”

影をわざと離して応えた。

「お前の記憶に死ぬまで残り続けたい。消えたくない、お前の中から」

そう言って、
遥人が滲ませた色は何色だったのだろう。

異色…?同色…?
黄昏色に綺麗に溶け込んでいた。

* * *

ばっかだなぁ遥人。
夕暮れ時に棚引く雲あるじゃん?

見上げる度に、残り続けてるよ…記憶に。
俺は死ぬまで遥人の気持ちは残るし、忘れないし、消えないよ。

好きと感じる“濃さ”が違うだけだから、いつまでも同色。

離れ離れにはなった。
けれど、最初から相反する気持ちじゃなかったんだ。

-fin-
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