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第57話・黒龍の稽古2
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----22日目表世界----
チュンチュン。
きっつ!
疲れが死ぬほど残っている感じだ。
コンコン。
「ゼロさん、おはようございます。
朝食の準備ができました」
「今、行きます」
ルリさんと一緒に朝食を食べに食堂へ。
「ゼロさん、お疲れですか?」
ルリさんは、心配そうに顔を覗き込む。
「いえ、ちょっと稽古をしていたら、物凄く過酷なものになってしまっただけですから心配しないでください」
「は、はあ」
ルリさんの声が癒しだわ。
黒龍の姿をしたゾンビはもう見たくないし、数えたくないわー。
気分を切り替えよう!
「ルリさんのLV上げをする狩場を考えてみたのですが、
昨日狩った食い逃げ犯でLVを上げて、悪魔の森でLV上げという展開にしましょう。
悪魔の森は、ソロ狩りを練習するにはもってこいの場所ですので」
「レイナさんにお勧めしていた狩場ですね!」
「そうです。
ゴブリンの巣窟の適正LVのギリギリか超えていると思うので、もったいないかなと思いますので食い逃げ犯を狩ろうかと。
ただ、俺の本音を言ってしまえばギルバトでルリさんを活躍させるためにLVを上げたいです!」
「分かりました。ゼロさんに従います」
「ありがとうございます。
ではさっそくですが、ダンさんのところへ行きましょうか」
「武器を買いに行くのですか?」
「ルリさんの強い武器を買いに行くのです」
ルリさんはびっくりしたような顔をしているが、びっくりしている暇はない!
ダンさんのところへ一緒に行く。
「おお~、ゼロじゃねえか!
ギルド作ったん・・・げぇ!ル」
「ダンさんお久しぶりです」
ルリさんは、ダンさんに向けてニッコリと笑顔を向ける。
いつの間にか、弓を構え終わっている。
「ルリ!分かったから、俺が悪かったから!」
それにしても、ダンさんとルリさんはどういった関係なのだろう。
気になる。
「お、おい!
ゼロ、いい度胸だな!」
「いやいや。
ダンさん、今日は武器を買いに来たんですよ!」
「・・・それならしょうがない。
爆風の杖以上のものをもう使うのか?
俺の店には置いてないし、手に入れたとしても扱い切れないだろうし、高けえぞ」
「いえ、ルリさんの武器を買いに」
「・・・分かった。
矢はなにを使っているんだ」
「ダブルアローです」
「へー、いいものを使ってるな。
そうすると弓を強くするべきだな」
ダンさんは、ダブルアローを使っていることに好感触らしい。
「ダンさん、ルリさんは高速で矢を放つのを得意としています。
その点を考慮した弓を用意できないでしょうか?」
「そうだなぁ~、2つ候補がある。
1つ目は、遠距離を狙えて火力重視の弓。
発射速度は落ちるが高速で打てるなら、問題はないはずだ。
2つ目は、射程は中距離だが発射速度を重視した弓だ。
まあ、今以上に早くなるから蜂の巣にできる。
ゼロ、どうするよ?」
中距離で発射速度を重視した弓を使えば見栄えはいいだろう。
ただ、中距離まで近づかれてから攻撃だと倒し切れず攻め込まれる可能性があるな。
だったら、多少速度がおちても遠距離から放つのが有利だな。
「ルリさん、俺は1つ目がいいと思うのですがどうですか?」
「私はゼロさんに従います」
「じゃあ1つ目を買います。
いくらになりますか?」
「おい、実物見なくていいのか?」
「はい、ダンさんを信用していますから」
「はあ、ゼロは本当にいいやつだな。
こいつはボミングだ。レアリティはレア。
ゼロの爆風の杖とダブルマジックと同じレアリティだ。」
黒い色をベースとして金の装飾が入った、強さと威厳を感じる弓だ。
ルリさんが装備している弓より、一回り大きい。
「この弓は爆撃するかのような火力で打ち込む弓だ。
ゼロはお得意様だし、金貨100枚で手を打ってやる」
ルリさんがなにかを言おうとするのを制する。
「金貨100枚をお支払いします」
金貨100枚をダンさんへ支払う。
「おお、やるじゃねえか!ゼロも成長したな!
って!それが払えるなら、分割払いしてるもん払え!」
「それは勘弁してください」
「しゃあねえな、許してやる。
あー、その弓はルリのLVではポテンシャルを発揮できねえ。
早くLVを上げて弓に相応しくなれ。
ゼロの杖もいいものが手に入ったら、連絡するぜ」
「お願いします」
ダンさんの武器屋を出て、ルリさんにボミングを渡す。
「ゼ、ゼロさん。
こんな高価なものをよろしいのですか?」
「はい。
俺がルリさんに、ギルドバトルで活躍してほしいという。
というわがままを言っているのです。
俺のわがままなので、受け取ってください」
「ありがとうございます、大切にします」
その後、下々のダンジョンへ食い逃げ犯を倒しに行ったわけだが、ルリさんはソロで食い逃げ犯を倒せるまでに成長した。
発射音としては、ドドドドドという音がなりショット5発で食い逃げ犯が倒れる。
まんまアサルトライフル・・・
LVは4つ上がって、24LV。
冒険者協会に戻ってくる。
ゼロさーん!とマリさんに呼ばれる。
「どうかしましたか?」
「実はギルドバトルの仕様にアプデがありまして、申請後の2日後以降にギルドバトルが行われる仕様に変更されました」
アプデって・・・
やっぱりゲームの世界じゃないのか?運営がいるってことだろ?
あの女神がギルドバトルの仕様をアプデしたのか?
「ということで明日の正午fortunと、ビギナーのギルドバトルが行われます」
「ッ!明日ですか!」
「ゼロさん、がんばりましょうね」
ふふふ。
fortunの初ギルドバトルは、大歓声間違いなしのものにしてやるぜ!
「レイナさんには、こちらから連絡しておきましたのでご安心ください」
「ありがとうございます」
俺らは3人しかいないが、相手は何人くるのか、どんな職業と戦うのかワクワクするな!
チュンチュン。
きっつ!
疲れが死ぬほど残っている感じだ。
コンコン。
「ゼロさん、おはようございます。
朝食の準備ができました」
「今、行きます」
ルリさんと一緒に朝食を食べに食堂へ。
「ゼロさん、お疲れですか?」
ルリさんは、心配そうに顔を覗き込む。
「いえ、ちょっと稽古をしていたら、物凄く過酷なものになってしまっただけですから心配しないでください」
「は、はあ」
ルリさんの声が癒しだわ。
黒龍の姿をしたゾンビはもう見たくないし、数えたくないわー。
気分を切り替えよう!
「ルリさんのLV上げをする狩場を考えてみたのですが、
昨日狩った食い逃げ犯でLVを上げて、悪魔の森でLV上げという展開にしましょう。
悪魔の森は、ソロ狩りを練習するにはもってこいの場所ですので」
「レイナさんにお勧めしていた狩場ですね!」
「そうです。
ゴブリンの巣窟の適正LVのギリギリか超えていると思うので、もったいないかなと思いますので食い逃げ犯を狩ろうかと。
ただ、俺の本音を言ってしまえばギルバトでルリさんを活躍させるためにLVを上げたいです!」
「分かりました。ゼロさんに従います」
「ありがとうございます。
ではさっそくですが、ダンさんのところへ行きましょうか」
「武器を買いに行くのですか?」
「ルリさんの強い武器を買いに行くのです」
ルリさんはびっくりしたような顔をしているが、びっくりしている暇はない!
ダンさんのところへ一緒に行く。
「おお~、ゼロじゃねえか!
ギルド作ったん・・・げぇ!ル」
「ダンさんお久しぶりです」
ルリさんは、ダンさんに向けてニッコリと笑顔を向ける。
いつの間にか、弓を構え終わっている。
「ルリ!分かったから、俺が悪かったから!」
それにしても、ダンさんとルリさんはどういった関係なのだろう。
気になる。
「お、おい!
ゼロ、いい度胸だな!」
「いやいや。
ダンさん、今日は武器を買いに来たんですよ!」
「・・・それならしょうがない。
爆風の杖以上のものをもう使うのか?
俺の店には置いてないし、手に入れたとしても扱い切れないだろうし、高けえぞ」
「いえ、ルリさんの武器を買いに」
「・・・分かった。
矢はなにを使っているんだ」
「ダブルアローです」
「へー、いいものを使ってるな。
そうすると弓を強くするべきだな」
ダンさんは、ダブルアローを使っていることに好感触らしい。
「ダンさん、ルリさんは高速で矢を放つのを得意としています。
その点を考慮した弓を用意できないでしょうか?」
「そうだなぁ~、2つ候補がある。
1つ目は、遠距離を狙えて火力重視の弓。
発射速度は落ちるが高速で打てるなら、問題はないはずだ。
2つ目は、射程は中距離だが発射速度を重視した弓だ。
まあ、今以上に早くなるから蜂の巣にできる。
ゼロ、どうするよ?」
中距離で発射速度を重視した弓を使えば見栄えはいいだろう。
ただ、中距離まで近づかれてから攻撃だと倒し切れず攻め込まれる可能性があるな。
だったら、多少速度がおちても遠距離から放つのが有利だな。
「ルリさん、俺は1つ目がいいと思うのですがどうですか?」
「私はゼロさんに従います」
「じゃあ1つ目を買います。
いくらになりますか?」
「おい、実物見なくていいのか?」
「はい、ダンさんを信用していますから」
「はあ、ゼロは本当にいいやつだな。
こいつはボミングだ。レアリティはレア。
ゼロの爆風の杖とダブルマジックと同じレアリティだ。」
黒い色をベースとして金の装飾が入った、強さと威厳を感じる弓だ。
ルリさんが装備している弓より、一回り大きい。
「この弓は爆撃するかのような火力で打ち込む弓だ。
ゼロはお得意様だし、金貨100枚で手を打ってやる」
ルリさんがなにかを言おうとするのを制する。
「金貨100枚をお支払いします」
金貨100枚をダンさんへ支払う。
「おお、やるじゃねえか!ゼロも成長したな!
って!それが払えるなら、分割払いしてるもん払え!」
「それは勘弁してください」
「しゃあねえな、許してやる。
あー、その弓はルリのLVではポテンシャルを発揮できねえ。
早くLVを上げて弓に相応しくなれ。
ゼロの杖もいいものが手に入ったら、連絡するぜ」
「お願いします」
ダンさんの武器屋を出て、ルリさんにボミングを渡す。
「ゼ、ゼロさん。
こんな高価なものをよろしいのですか?」
「はい。
俺がルリさんに、ギルドバトルで活躍してほしいという。
というわがままを言っているのです。
俺のわがままなので、受け取ってください」
「ありがとうございます、大切にします」
その後、下々のダンジョンへ食い逃げ犯を倒しに行ったわけだが、ルリさんはソロで食い逃げ犯を倒せるまでに成長した。
発射音としては、ドドドドドという音がなりショット5発で食い逃げ犯が倒れる。
まんまアサルトライフル・・・
LVは4つ上がって、24LV。
冒険者協会に戻ってくる。
ゼロさーん!とマリさんに呼ばれる。
「どうかしましたか?」
「実はギルドバトルの仕様にアプデがありまして、申請後の2日後以降にギルドバトルが行われる仕様に変更されました」
アプデって・・・
やっぱりゲームの世界じゃないのか?運営がいるってことだろ?
あの女神がギルドバトルの仕様をアプデしたのか?
「ということで明日の正午fortunと、ビギナーのギルドバトルが行われます」
「ッ!明日ですか!」
「ゼロさん、がんばりましょうね」
ふふふ。
fortunの初ギルドバトルは、大歓声間違いなしのものにしてやるぜ!
「レイナさんには、こちらから連絡しておきましたのでご安心ください」
「ありがとうございます」
俺らは3人しかいないが、相手は何人くるのか、どんな職業と戦うのかワクワクするな!
応援ありがとうございます!
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