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第115話・不穏な動き2
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冒険者協会にルリと一緒に戻ってきた。
「ゼロさん、今日はルリさんと一緒だったんですね」
マリさんに笑顔で出迎えられる。
「レイナも途中までは一緒だったんですが、転職試験に行ってしまったのでルリと一緒に帰ってきました」
「そうだったんですね、レイナさんも上位職に転職なんて感慨深いものがありますね」
確かに、俺と一緒に宿舎で切磋琢磨した仲のレイナが上位職になったというのは嬉しいなとゼロは微笑む。
「ゼロさん、一つだけお話があります。
東にあるタルタロス国に不穏な動きがあります。
もしかしたら悪魔との全面戦争に発展する可能性まで危惧されており、非常に危ない雰囲気との事です」
タルタロス国は悪魔が多く住む国だろ?リリィとシルは大丈夫だろうか?一応擬態化しているから人間として扱わないと処罰されるというルールはあるけど心配だな。
戦場としてはどうなんだろ?
「イーリス王国とタルタロス国は、もう小競り合いは始まっているのでしょうか?」
「いえ、まだ始まっておりません。
状況をご説明しますと、イーリス王国とタルタロス国は切り立った山々が国境を隔てており、その山々が途切れている3か所が、実質イーリス王国とタルタロス国を繋いでおります。
その途切れている1か所ごとに王国軍最強部隊の虹が1人ずつ配備され、悪魔軍とにらみ合いを続けているところなのです」
結構深刻なんじゃないのか?
1か所ごとに虹まで配備されているんだろ?悪魔軍が相当強いと判断してないと配備しんだろ。
「そうでしたか、情報ありがとうございます。
今回も冒険者への招集はかかるのでしょうか?」
「ええ、現在冒険者ランクB以上が招集されて最前線のにらみ合いに参加していただいております。ですが、本格的に戦争が始まれば招集されるはずですので、声はかけさせていただきます」
冒険者ランクB以上か、精鋭ってことだろうな。
ということは、飛燕やマユミももう戦場にいるのかもな。
「分かりました。じゃあマリさん、精算をお願いしていいですか?」
カウンターへ精算品を置いていく。
「半魚人の鱗2枚で、銀貨3枚になりますがサティさんとダンさんへの支払い金貨3枚ですので、金貨2枚と銀貨7枚をお支払いいただきます。
ゼロさん精算アイテムが異様に少ないですが大丈夫ですか?」
ゼロは笑ってお金を支払う。
「大丈夫です。
新魔法の練習をしていただけですので、それにボス狩りは毎日行っていますので結構稼げていますよ」
「ゼロさんは相変わらずですね」
マリさんと一緒に笑い合う。ルリと冒険者協会を出て、鳥の丸焼きを買って猿マンションへ帰る。
お、もうお風呂に入っている方がいるらしい、部屋にいたシルに誰がお風呂に?と聞くとレイナとの事。
よしよし、じゃあシル、この鳥の丸焼きを夜ご飯に出してくれ。
fortuneメンバー全員集合でレイナをお祝いする。
「レイナさんはなんの職業に就いたのですか?」
「私は魔法剣士になったわ」
「なに!魔法剣士だって!?
レイナ、なにがあったんだ!」
俺はレイナの肩を掴み揺する。
「ちょ、ちょっとゼロ落ち着きなさい、説明するから」
「ごめん」
いかん、いつもの癖で職業の話になるとどうも変な人になってしまう。
「私ね、昔からゼロに憧れていたのよ。
ゼロは魔法使いなのに私と同じソロ狩りをしていて、私よりもLVが低かったくせに、いつの間にか追い抜かれたと思ったら、ボスもソロで倒せるほどに強くなってギルドも立ち上げてと常に前を行く存在になっていったのよ。
そんな風に私もなりたいと思って走ってきたから、ゼロと同じ魔法を使う剣士になりたいと思ったのよ」
そ、そんなふうに俺のことを思ってくれてたのか。嬉しいな。
俺はひたむきなレイナの姿を見て、がんばってきたようなものだから感謝しかないんだけど、レイナも俺を見ていてくれたのか。
「レイナ、魔法剣士おめでとう。
こっからはレイナが無双する姿を期待してるから」
「ええ、まかせておいて」
よしよしよしっ!
大剣の時は戦い方も一辺倒になりやすかったが、魔法剣士なら前線で色々な戦い方ができるだろうし素晴らしい職業についたものだ。
魔法関連はレイナにとっては新たなる挑戦になるだろうし、俺が徹底的にサポートをしてやらなきゃな。地獄の特訓もどんどん増やしていこう。
レイナから変な目で見られる。
「今日はとことん飲むぞー!」
みんなで魔法剣士になったレイナをお祝いした。
----33日目裏世界----
チュンチュン。
はぁ、昨日はよく飲んだものだ。
飲みすぎたと思ったが裏世界には響いてこないと。
さ、バーニアを手にいれた後はLV上げをしていなかったらあげよう!
でも茜色の砂浜地下1階も今日で最後かな?
正確なことはマリさんに聞かないと分からないけども、適正LV45だと思うんだよね。俺LV45だし。
レイナもLV40になったし、サボりすぎてるわ。
茜色の砂浜に着くと、転移してくる存在を感じる。
「我、参上!」
こ、黒龍だ・・・おいおいこのタイミングってまた俺LV上げできないんじゃ・・・
「ゼロ、稽古をつけに来たぞ」
「ゼロさん、今日はルリさんと一緒だったんですね」
マリさんに笑顔で出迎えられる。
「レイナも途中までは一緒だったんですが、転職試験に行ってしまったのでルリと一緒に帰ってきました」
「そうだったんですね、レイナさんも上位職に転職なんて感慨深いものがありますね」
確かに、俺と一緒に宿舎で切磋琢磨した仲のレイナが上位職になったというのは嬉しいなとゼロは微笑む。
「ゼロさん、一つだけお話があります。
東にあるタルタロス国に不穏な動きがあります。
もしかしたら悪魔との全面戦争に発展する可能性まで危惧されており、非常に危ない雰囲気との事です」
タルタロス国は悪魔が多く住む国だろ?リリィとシルは大丈夫だろうか?一応擬態化しているから人間として扱わないと処罰されるというルールはあるけど心配だな。
戦場としてはどうなんだろ?
「イーリス王国とタルタロス国は、もう小競り合いは始まっているのでしょうか?」
「いえ、まだ始まっておりません。
状況をご説明しますと、イーリス王国とタルタロス国は切り立った山々が国境を隔てており、その山々が途切れている3か所が、実質イーリス王国とタルタロス国を繋いでおります。
その途切れている1か所ごとに王国軍最強部隊の虹が1人ずつ配備され、悪魔軍とにらみ合いを続けているところなのです」
結構深刻なんじゃないのか?
1か所ごとに虹まで配備されているんだろ?悪魔軍が相当強いと判断してないと配備しんだろ。
「そうでしたか、情報ありがとうございます。
今回も冒険者への招集はかかるのでしょうか?」
「ええ、現在冒険者ランクB以上が招集されて最前線のにらみ合いに参加していただいております。ですが、本格的に戦争が始まれば招集されるはずですので、声はかけさせていただきます」
冒険者ランクB以上か、精鋭ってことだろうな。
ということは、飛燕やマユミももう戦場にいるのかもな。
「分かりました。じゃあマリさん、精算をお願いしていいですか?」
カウンターへ精算品を置いていく。
「半魚人の鱗2枚で、銀貨3枚になりますがサティさんとダンさんへの支払い金貨3枚ですので、金貨2枚と銀貨7枚をお支払いいただきます。
ゼロさん精算アイテムが異様に少ないですが大丈夫ですか?」
ゼロは笑ってお金を支払う。
「大丈夫です。
新魔法の練習をしていただけですので、それにボス狩りは毎日行っていますので結構稼げていますよ」
「ゼロさんは相変わらずですね」
マリさんと一緒に笑い合う。ルリと冒険者協会を出て、鳥の丸焼きを買って猿マンションへ帰る。
お、もうお風呂に入っている方がいるらしい、部屋にいたシルに誰がお風呂に?と聞くとレイナとの事。
よしよし、じゃあシル、この鳥の丸焼きを夜ご飯に出してくれ。
fortuneメンバー全員集合でレイナをお祝いする。
「レイナさんはなんの職業に就いたのですか?」
「私は魔法剣士になったわ」
「なに!魔法剣士だって!?
レイナ、なにがあったんだ!」
俺はレイナの肩を掴み揺する。
「ちょ、ちょっとゼロ落ち着きなさい、説明するから」
「ごめん」
いかん、いつもの癖で職業の話になるとどうも変な人になってしまう。
「私ね、昔からゼロに憧れていたのよ。
ゼロは魔法使いなのに私と同じソロ狩りをしていて、私よりもLVが低かったくせに、いつの間にか追い抜かれたと思ったら、ボスもソロで倒せるほどに強くなってギルドも立ち上げてと常に前を行く存在になっていったのよ。
そんな風に私もなりたいと思って走ってきたから、ゼロと同じ魔法を使う剣士になりたいと思ったのよ」
そ、そんなふうに俺のことを思ってくれてたのか。嬉しいな。
俺はひたむきなレイナの姿を見て、がんばってきたようなものだから感謝しかないんだけど、レイナも俺を見ていてくれたのか。
「レイナ、魔法剣士おめでとう。
こっからはレイナが無双する姿を期待してるから」
「ええ、まかせておいて」
よしよしよしっ!
大剣の時は戦い方も一辺倒になりやすかったが、魔法剣士なら前線で色々な戦い方ができるだろうし素晴らしい職業についたものだ。
魔法関連はレイナにとっては新たなる挑戦になるだろうし、俺が徹底的にサポートをしてやらなきゃな。地獄の特訓もどんどん増やしていこう。
レイナから変な目で見られる。
「今日はとことん飲むぞー!」
みんなで魔法剣士になったレイナをお祝いした。
----33日目裏世界----
チュンチュン。
はぁ、昨日はよく飲んだものだ。
飲みすぎたと思ったが裏世界には響いてこないと。
さ、バーニアを手にいれた後はLV上げをしていなかったらあげよう!
でも茜色の砂浜地下1階も今日で最後かな?
正確なことはマリさんに聞かないと分からないけども、適正LV45だと思うんだよね。俺LV45だし。
レイナもLV40になったし、サボりすぎてるわ。
茜色の砂浜に着くと、転移してくる存在を感じる。
「我、参上!」
こ、黒龍だ・・・おいおいこのタイミングってまた俺LV上げできないんじゃ・・・
「ゼロ、稽古をつけに来たぞ」
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