異世界の孤児院より~やがて少女は旅に出る~

山なき鳥

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千の魔を孕む王2

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 私の家族を帰してくれる……悪神の放った言葉は、全ての痛みを押し退けて心に届いた。
 真偽を訊ねようとして口をつぐむ。そんな問いに意味はないから。
 腕をもがれ、殺意を抉られ、戦意を手折られた私にできることは、ただ信じることだけだった。

【私様は死と腐毒の神。魂さえ残っているなら、それを器と掛け合わせることなど造作もない】

 ロプスキュリテが重ねる言葉。その一片ごとに、心が強く引っぱられる。
 纏う威圧も、死の芳香も、今はただ頼もしい。
 みんなを助けることができる。
 生きて、幸せになってもらうことができる。
 その代償が私なんかの命で済むというのなら、喜んで差し出そう。

 与えてもらった幸せを還すため。
 大好きなみんなの未来のために。
 感覚が薄れてきた左腕を持ち上げて、差し伸べられた希望の糸を掴もうとして――


【だが、命は全てが等価。人の身であがなうことができる命はひとつだけ】


 継いだ言葉に挫かれた。
 難し言い回しは、ゆっくりと時間をかけて噛みくだかれる。
 やがてそれは苦い汁をこぼしながら、私の脳髄に染み渡った。

 ひとつだけ。家族のなかで、私以外の誰か一人しか助からない。
 理解すると同時。媚びた笑みを貼り付けて、機嫌をうかがうように顔をあげた。
 卑屈に、震える頬を吊り上げて。

 ……しかし、悪神は微笑をたたえるばかり。
 そこに慈悲や憐みはなくて。瞳は遠く、まるで私を通して他の誰かを見ているようだった。
 髪を結わえるリボンを揺らし、ロプスキュリテは首を傾けて口を開く。

【さあ……選びなさい】

 紫苑色の唇から這うようにして重い言葉が現れた。
 それは地に落ち、伏したままの私の耳を撫で犯す。
 
【己が愛するただひとつを】

【己が求めるただひとつを】

【利己的に】

【排他的に】

【独善的に】


【愛するただひとつを選び、それ以外を切り捨てなさい】


 切り捨てる……?
 家族の内から誰かを選んで、それ以外を捨てろと言うの?

 みんな私のミサンガを喜んでくれた。
 私が淹れた紅茶をほめてくれたし、コロッケ作りやなぞなぞ……色んな経験を共にした。
 過去を失った私に、大切な時間を与えてくれた。

「だめ……だよ……」

 選べないよ。
 選ぶなんて、できない。

 私を助けてくれて、すてきな思い出をくれたおじいちゃん。
 誰よりも家族思いで優しくて、真っすぐなコリー。
 気配りが上手で、みんなを温かく見守るデンテル。
 私の先生で、おしとやかで上品で、憧れのラピス。
 そして……最後まで一緒に居てくれた大切な友達、ルシル。

 みんな大好きで、優劣なんかつけたくなくて。
 私が一緒にいられなくてもいいから。幸せでいてくれれば、それでいいから。
 せめて私以外は笑っていてほしいのに……

【選ばないというのならそれまで。腐して、後悔の淵で眠りなさい】

 そんな願いすら、この世界では届かない。
 ロプスキュリテは無情な選択肢を突きつけ、ただただほくそ笑むばかり。
 ひとしきり笑ったあと、奴は踵を返して背を向けた。
 泣き言は聞き入れない。そう、態度で示しているのだろう。

 ……ラピスが言っていたとおりだ。
 神さまはいるけれど、私たちを助けてくれることはない。
 五柱の神さま。ドミナシオン、シギュン、エルドラド、ポートガス、プルメリア。みんなみんな、嘘っぱちの役立たず。
 この期に及んでも手を差し伸べないのだから、きっと私に興味なんてないのだろう。
 手を差し伸べたのは一柱ひとりだけ。
 最低で残酷な誘いを持ちかける、目の前の悪神だけ。

 誰かを選ばなければ、誰も助かることはない。
 誰かを選べば、選ばれなかったすべては死ぬ。違うか……私が殺しちゃうんだ。

 救う一人を選ぶんじゃない。


 ――殺す四人を選ぶんだ


 きっとこれが、私の希望をむしる方法なのだろう。
 自分の手を汚させること。
 この手で、大切なものを壊すこと。
 ロプスキュリテの話はよくわからなかったけれど、なんとなくわかる。

「…………ねぇ」

 私に守る力なんかないって、もう疑うことはないだろう。
 おじいちゃんみたいな技術も、ラピスみたいな頭脳も、ロプスキュリテみたいな強さもない。
 物語の主人公みたいな、選択肢を蹴って全てを選ぶ力なんて、ない。

「決めたよ……私が一番大切な、子を」

 だから、私は決めるよ。
 それがどんなに罪深いことでも。
 それがどんなに残酷なことでも。

【そう、いい子ねぇ】

「…………を」

 選ばなかったみんな、許してね。
 何もできなかった私を。
 どうしようもなくわがままな私を。

「…………を、……けて」

 掠れる声で伝える。
 私の想いを、空に浮かべて。
 ロプスキュリテはそれを聞き取れないらしく、ゆっくりと歩み寄ってきた。
 そして肩にかかる黒髪をかき分け、小さな白い耳を口元に寄せ、

【ほら、言ってごらんなさい?】

 いつものラピスみたいな、優しげな声で言う。
 呼気が冷え切った体にかけられて……少し、ほんの少しだけ温かかった。
 そんな温もりはまやかし。嘘なのはわかってる。
 だから、私はためらうことなく――
 

「嘘だよ、ばーか、ッ!!」


 その耳を根元から噛み千切ってやった。

 【まぁ】と艶やかな声が先行し、次いで引き絞られた肉の悲鳴が鼓膜を満たす。
 軟骨もやわらかな耳たぶもいっしょくたに噛み砕いて……整った顔面に噴きつけてやる。
 私に残された時間はあと少し。だから、せめてこいつの想いを挫いてやろう。

 私はもう絶望なんてしない。
 こいつの思い通りになんかなってあげない。
 四人を殺して一人を助けるくらいなら、泣きながら全員を殺してあげる。
 だって、もしも私一人だけが助かったなら……それはきっと、死んでしまうよりも悲しいことだから。

 口内に残っていた肉片を吐き出して、手折られた戦意を湧き立たせて。
 抉られた殺意を意思の力で補填して、一歩後ずさったロプスキュリテを睨みつける。

【……やっぱり、素敵だわぁ】

 目の前の悪神は恍惚の笑みを浮かべ、滴る血色を口に運んでいた。
 唇を千切られたときと同じだ。
 こいつに哀しみとか苦しみとか、人の感情を期待するのは無駄らしい。
 高過ぎず低すぎない、美麗な鼻頭に乗った肉片を手で拭い去り、やがて血色の大半を口内に収めたころ。

 ロプスキュリテは黒傘を振り上げた。

【利己的で、排他的で、独善的で……私様の大好きな選択ね】

 怖い――けど、もう迷わない

 たとえ足が裂けようとも。
 たとえ腕がもげようとも。
 たとえ首が落ちようとも。

 私の意思は、もう曲げない。

【この世界の死は虚ろ。すぐに治して、心折れるまで遊んでアゲル】

 振り下ろされる黒傘の向こう、歪な双眸から目を逸らさずに。
 数瞬後に訪れるおぞましい“死”から、顔を背けずに、

(……みんな、ごめんね。大好きだったよ)

 私が殺した命を、愛した人たちを悼んだ。
 死を目前に、与えられた全ての想いが鮮明に蘇る。
 楽しかったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと……それら全てが心を満たす。
 走馬燈の代わりに蘇った感動を、間もなく訪れる死を。
 私は、くいしばった歯で味わった。
 







「――――エイミー、よくぞ耐えた!!」








 猛る声が空を裂き、黒傘と私の間に割って入った。


 放物線を描いていた傘の軌道は逸れ、深く地を抉る。
 ロプスキュリテは眦を裂き、私の背後……塀の上へと顔を上げた。

 追って私も視線を向ける。でも、本当は声を聞いただけでわかっていた。
 毎日聞いていた優しい音色。
 泣きわめく私をあやして抱きしめてくれた、大好きな人の声だったから。

「おじい、ちゃん……」

 白い髪とおひげ、手首に白黒のミサンガを垂らす、瞳の奥に深い海を湛えた老人……おじいちゃんが、そこにいた。
 亜麻色のローブからただようは、心を落ち着けるおこうの匂い。
 風もないのにそれは舞い、臭気を打ち消して染み渡った。

「待たせてすまなかった。……さあ、返してもらおうか」

【まぁ、信じられない執念ですわねぇ】

 ロプスキュリテの威圧を前にしても、彼の声は怒気に満ちて震えはない。
 代わりに作り物の光が震えあがった。
 マナが、世界に満ちる元素が、おじいちゃんの元へと凝り集まっているのを肌で感じる。

【子を奪われ、また無様な姿を晒すことになるのではなくて?】

 悪神は地に突き刺さったままの黒傘を引き抜き、一振り。
 空を切る断末魔を響かせながら、その切っ先をおじいちゃんの視線に絡ませた。
 私に向けたものとは質が違う。息ができなくなるほどの殺気がほとばしる。

 だが、彼は退かなかった。
 あごを引き、目線は前へ。光る指先が悪神へと向けられる。
 逃げて……私がそう叫ぶよりも、おじいちゃんの怒号が先んじた。

「ここはわしの世界、そしてエイミーはわしの娘じゃ!! 貴様ら人外の好きにさせはせん……!!!」

 彼が言葉を紡ぐごとに、心を蝕んでいた恐怖と痛みが退いてゆく。
 脳を食い荒らす激痛、ぼやけていた思考、寒気と熱の混じりあった不快感までも。
 それは錯覚なんかじゃなくて、目に見える現象として起こされた。

 滑らせた視線の先……腕が、切り落される前の状態に戻っている。

 破けた服も、転んだ傷も、肌を汚していた泥すらも今はない。
 魔術じゃない。これはきっと“魔法”……なんて、そんなことはどうでもいい。

 ――私も、じっとしてる場合じゃない!

【吠えるなよ、塵芥ちりあくた

 ロプスキュリテは塀に対して並行に数歩後退。
 立ち止まった地点から闇が噴き出し、光を食んで形を作る。
 私が斬り殺した、猿と、ワタリガラスの魔獣……あれらを生み出したときよりも大きな闇が蠢いた。
 まずい、思わず息を呑んだ瞬間、

「消えろ。愛なき器よ」

 おじいちゃんは骨と皮ばかりの指をはしらせ、幾重もの《しるし》を描き出した。
 《光》《集束》《拡散》《崩壊》……全てを読みとるのは不可能な速度でそれらは刻まれ、捻じれ、結び、絡み合って魔術となる。
 マナを、紐を編み込むようにして作られた光の矢。
 まばゆい一矢が闇の中心へと放たれ、接触と同時に弾けて広がった。

 何も生み出すことなく闇は散り、光に食われて無に還る。
 魔術の余波はそこに留まらず、残光は悪神の元へと襲いかかった。

【あらまぁ】

 存在しない柄を掴み、ロプスキュリテは黒傘を展開して迎え撃つ。
 ずん、とおなかに響く衝撃波が生じ、轟音が鼓膜を殴りつけた。
 ぶつかりあった魔術と傘は、互いを喰い合い、炎が消える間際のような煌めきとともに掻き消える。
 光は失せ、黒傘もバラけて消えた闇のあとを追った。

「何をしようと無駄じゃ。ここは心の世界……わしの意思が折れぬ限り、神とて生は無いと知れ」

 言葉から熱を消し、冷徹に彼は告げた。
 語りながらも指先は次へ次へと《しるし》を刻む。
 私がいま、そうしているのよりもずっと速く。

「下らん遊戯も幕引きにしよう。お前たちに“死”がないことは理解した」

 ならば、
 指先に莫大なマナを集束させながら彼は継げる。

「せめて、この世界から出てゆくがよい」

 言葉の尾が締められた刹那、《しるし》は魔術と相成った。
 中空から現れた金属製の檻が地に食らいつき、ロプスキュリテの体躯を覆い尽くす。
 幾重もの《封印》や《束縛》が組み込まれた頑強な牢獄。牢は外から守るものではなく、内の敵を逃がさないためのものだ。

【魔牢ごときで私様を捕えた、と?】

 対する悪神は動揺した素振りもなく、白い腕で空を薙いで傘を呼ぶ。
 二本目のそれを振り上げ、衝撃音すらも置き去りにして――斬りつけた傘がへし折れた。

【これは、魔法……!?】

 瞬間、整った小顔に焦りが浮かぶ。
 私が一度も引き出せなかった表情。
 奴の動揺を拾うことはせず、おじいちゃんは再びマナを練る。
 満ちる全てを引っ張り上げる強大なうねり。その渦のなかで、彼は大きく口を開いた。

「《天空のカエルムス》《釘よクラウィス》《心臓をカルディア》《貫けイティン》」

 どうやら牢ごと悪神を吹っ飛ばすつもりらしい。
 元素を食み、飲み込みながら紡がれるのは声紋で刻む上位魔術だった。
 私に集っていたマナとは違う、やわらかい光が集束して形を作る。

 軋んだ空に現れたのは数多の術式。
 彼の手元を見れば、全ての指が別の生き物のように動いて《しるし》を刻んでいた。
 それらで命中精度や反動軽減など、補助をまかなっているのだろう。
 私のような力押しではない。研ぎ澄まされた技術の冴えが、そこにはあった。

「《神霆のデウニートラ楔釘アーヴァンス》!!!」

 術式の中央。法陣のなかから上位魔術は顕現する。

 ――それは巨大な釘

 太く鋭く、脈打つそれは、釘というよりも槍に近いかもしれない。
 それでも、これは釘だと直感的に理解した。
 鋭利な先端はギチギチと空間を歪ませながら狙いを絞り、

「終わりにしよう……全てをッ!!」

 おじいちゃんは右手を振りかぶって、前方へと叩きつける。
 握られたこぶし。その内に幻視した小槌が高い音を奏で、釘は牢へと飛来し――



【愛に曇った瞳は、真実を見据えない】



 刹那。
 甘臭い芳香とともに、塀のうえに人影が浮かび上がった。
 魔術が檻に激突する轟音。その上から被せられた声は憎らしいほど透きとおっていて、心に不快感を口移す。
 私の背後――石組みの塀に突如として現れた悪神は、硬直した男の胴を狙って黒傘を引き絞り、突きを放った。
 空を削ぐ鋭い一撃がおじいちゃんの腹部へと吸いこまれ、

 ――亜麻色のローブを錐穿きりうがち、貫いた

 それは右腕を切り落された瞬間の再来だ。
 ロプスキュリテは必ず、私が希望を持った瞬間を裏切ってきた。
 期待、希望、願望……そういったものを積み重ねさせたうえで、手折るのだ。
 魔王、その名に相応しい振る舞いだと思う。

 でもね。そんなことばかりするから読まれちゃうんだよ。

「なら、あなたの瞳も同じだね」

 ロプスキュリテが貫いたのは、塀のうえに映したおじいちゃんの虚像。
 それは腕が治った瞬間から私が刻み続けていた、幻影の魔術によるものだ。
 一度はおじいちゃんに惑わされて。
 一度はロプスキュリテに見抜かれて。
 そして利用され、返されて右腕を失った苦い魔術。

 それをもう一度使って、おなじ苦汁を舐めさせる。
 ああ……なんだかこれじゃあ、私も魔王みたいだなぁ。
 自嘲の笑みも、
 悪神の驚愕も、
 悲しみも怒りも置き去りに、


「さよなら、神さま」


 魔術でも魔法でもない。塀の上で体勢を崩した小さな体を、ただ、両手で押した。
 軽い抵抗が肩に伝わって、それから重心は戻れないほどにかたむく。
 コリーが消えた、境界の向こうへと。
 黒い髪先が、腕が、肩が、草原の風景に呑まれて消えてゆく。

 現在が過去に戻らないように。
 ひっくり返った盆の中身が還らないように。
 手のひらからこぼれた幸せが、二度と掴めないように。
 ……きっとロプスキュリテは、もうここに戻れない。

 黒いドレスからのぞく温度を感じさせない白い肌。
 消えゆくそれを見つめていると、最期に熱の籠った視線が絡みついた。

 そこに言葉は無いけれど。
 それに感慨は無いけれど。


 ――愛してる


 くもった瞳の感情だけは、私の元へと届けられた。
 意味はわからないし、わかりたくもない。けれど、何故だか胸が締め付けられる。

「……大嫌い」

 不明な感情を丸めて潰して吐き出して、言葉とともに投げつけた。
 聞こえるはずがないのはわかってる。
 それでも、もう見つけることもできない姿に向けて。


 ――声は失せた姿に届くことなく
 ――ただ、閉じた世界に残響した


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