22 / 27
【18禁表現あり】その腕の中で
しおりを挟む
「誰かいますかー?」
「います……っ!!」
真人は射精を続けながら答えた。
その声色はまるでいつも通りで、扉一枚隔てた先がこんなことになってるとは想像もつかないだろう。
声の主が、扉の向こうで立ち止まった気配がした。
「職員の方ですか?」
少し控えめな声が問う。
「あ、そうです。誰もいないからいいと思って」
「お疲れ様です。警備の巡回です、失礼しました!」
そう言って、足早に立ち去る足音が聞こえた。ホッと胸を撫で下ろす。
「はぁっ、はぁっ……」
「はははっ、器用だね、真人」
その長い射精を受け止めながら、中をひくつかせてる俺も人のことは言えないが、
真人がどこか冷静を装いながら対応する様子が、なんだかおかしくて愛おしかった。
「譲さん、久しぶりに笑った…」
俺につられて笑った真人の笑顔は曇っていた。
「っは…」
長い吐息とともに真人が動きを止め、ゆっくりと身体を離す。
ずるりと引き抜かれた瞬間、俺の身体はまだ余韻に震えていた。
真人はそのまますぐに俺を抱き寄せ、しっかりと腕の中に収める。
「譲さん…具合は…?」
「ん? あぁ、なんか…すごくいい!」
そう言って気づいた。さっきまでの倦怠感や吐き気が、まるで嘘みたいに消えていた。
何か滞ってたのかもしれないな。
血流が滞るとよくないっていうし最近朝ランもしてなかったしな……。
俺はかなり調子が良くて清々しい気持ちになってきたので、まことの服を整えてやった。
べとべとだがふくものなんてないし、もうそのままズボンを上げる。
うん、服は汚れるためにもあるんだし洗濯するしかない。
まだ息を整えてる真人の前髪の乱れも直してやると、真人は驚いた顔をする。
自分ももうあきらめてさっさとずり落ちたズボンを履き、先に出るね、と扉に手をかける。
残業中の他の課はいなかったし、警備もさっき巡回があったばかりだから大丈夫だろう。
扉を開けて辺りを確認すると、真人に「大丈夫そう」と声をかけると、
俺はそのまま給湯室に向かう。喉が乾いてたのだ。
少し遅れて給湯室にやってきた真人は、どこか泣きそうな表情を浮かべていた。
俺はぬるい緑茶を渡す。真人はそれを一気に飲み干し、ぽつりと呟く。
「美味しい」
「ぬるいだろ?」
「うん、ちょうど良い」
その言葉に、俺は少し照れながらも、ふと切り出した。
「真人、この間はごめん」
「…」
「ごめんな! 暴言吐いちゃってさ」
「…」
「また、真人に好きになってもらえるように頑張るから。許してもらえないかな…」
真人は静かに俺を見つめ、突然口を開いた。
「どうして…譲さんが謝るの?」
「え?」
「僕が譲さんを苦しませたのに。なのに、支えてあげられなかった」
「……真人が苦しませたわけじゃないだろ?」
「僕だよ。僕が譲さんを変えたの」
真人はふわりと俺を抱きしめた。首筋にそっと唇を寄せ、囁く。
「なんでこんなに甘いの? 僕が甘党だから?」
「…甘い? そういえば真人もなんか甘い匂いするよな。香水変えた?」
真人は「ははは」と明るく笑った。
「可愛い、譲さん」
そして、ぎゅうっと力を込めて俺を抱きしめる。
その腕の温もりに、俺の心がふっと軽くなった気がした。許してくれたのだろうか?
すると、真人は俺の耳元で静かに囁いた。
「譲さん、僕と結婚して…」
「います……っ!!」
真人は射精を続けながら答えた。
その声色はまるでいつも通りで、扉一枚隔てた先がこんなことになってるとは想像もつかないだろう。
声の主が、扉の向こうで立ち止まった気配がした。
「職員の方ですか?」
少し控えめな声が問う。
「あ、そうです。誰もいないからいいと思って」
「お疲れ様です。警備の巡回です、失礼しました!」
そう言って、足早に立ち去る足音が聞こえた。ホッと胸を撫で下ろす。
「はぁっ、はぁっ……」
「はははっ、器用だね、真人」
その長い射精を受け止めながら、中をひくつかせてる俺も人のことは言えないが、
真人がどこか冷静を装いながら対応する様子が、なんだかおかしくて愛おしかった。
「譲さん、久しぶりに笑った…」
俺につられて笑った真人の笑顔は曇っていた。
「っは…」
長い吐息とともに真人が動きを止め、ゆっくりと身体を離す。
ずるりと引き抜かれた瞬間、俺の身体はまだ余韻に震えていた。
真人はそのまますぐに俺を抱き寄せ、しっかりと腕の中に収める。
「譲さん…具合は…?」
「ん? あぁ、なんか…すごくいい!」
そう言って気づいた。さっきまでの倦怠感や吐き気が、まるで嘘みたいに消えていた。
何か滞ってたのかもしれないな。
血流が滞るとよくないっていうし最近朝ランもしてなかったしな……。
俺はかなり調子が良くて清々しい気持ちになってきたので、まことの服を整えてやった。
べとべとだがふくものなんてないし、もうそのままズボンを上げる。
うん、服は汚れるためにもあるんだし洗濯するしかない。
まだ息を整えてる真人の前髪の乱れも直してやると、真人は驚いた顔をする。
自分ももうあきらめてさっさとずり落ちたズボンを履き、先に出るね、と扉に手をかける。
残業中の他の課はいなかったし、警備もさっき巡回があったばかりだから大丈夫だろう。
扉を開けて辺りを確認すると、真人に「大丈夫そう」と声をかけると、
俺はそのまま給湯室に向かう。喉が乾いてたのだ。
少し遅れて給湯室にやってきた真人は、どこか泣きそうな表情を浮かべていた。
俺はぬるい緑茶を渡す。真人はそれを一気に飲み干し、ぽつりと呟く。
「美味しい」
「ぬるいだろ?」
「うん、ちょうど良い」
その言葉に、俺は少し照れながらも、ふと切り出した。
「真人、この間はごめん」
「…」
「ごめんな! 暴言吐いちゃってさ」
「…」
「また、真人に好きになってもらえるように頑張るから。許してもらえないかな…」
真人は静かに俺を見つめ、突然口を開いた。
「どうして…譲さんが謝るの?」
「え?」
「僕が譲さんを苦しませたのに。なのに、支えてあげられなかった」
「……真人が苦しませたわけじゃないだろ?」
「僕だよ。僕が譲さんを変えたの」
真人はふわりと俺を抱きしめた。首筋にそっと唇を寄せ、囁く。
「なんでこんなに甘いの? 僕が甘党だから?」
「…甘い? そういえば真人もなんか甘い匂いするよな。香水変えた?」
真人は「ははは」と明るく笑った。
「可愛い、譲さん」
そして、ぎゅうっと力を込めて俺を抱きしめる。
その腕の温もりに、俺の心がふっと軽くなった気がした。許してくれたのだろうか?
すると、真人は俺の耳元で静かに囁いた。
「譲さん、僕と結婚して…」
24
あなたにおすすめの小説
オメガ公子とアルファ王子の初恋婚姻譚
須宮りんこ
BL
ノアメット公国の公子であるユーリアスは、二十三歳のオメガだ。大寒波に襲われ、復興の途にある祖国のためにシャムスバハル王国のアルファ王子・アディムと政略結婚をする。
この結婚に気持ちはいらないとアディムに宣言するユーリアスだが、あるときアディムの初恋の相手が自分であることを知る。子どもっぽいところがありつつも、単身シャムスバハルへと嫁いだ自分を気遣ってくれるアディム。そんな夫にユーリアスは徐々に惹かれていくが――。
【完結】かわいい美形の後輩が、俺にだけメロい
日向汐
BL
続編・番外編はTwitter(べったー)に載せていきますので、よかったらぜひ🤲
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
過保護なかわいい系美形の後輩。
たまに見せる甘い言動が受けの心を揺する♡
そんなお話。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
【攻め】
雨宮千冬(あめみや・ちふゆ)
大学1年。法学部。
淡いピンク髪、甘い顔立ちの砂糖系イケメン。
甘く切ないラブソングが人気の、歌い手「フユ」として匿名活動中。
【受け】
睦月伊織(むつき・いおり)
大学2年。工学部。
黒髪黒目の平凡大学生。ぶっきらぼうな口調と態度で、ちょっとずぼら。恋愛は初心。
潔癖王子の唯一無二
秋月真鳥
BL
アルファと思われているオメガの王子と、美少女でオメガと思われているアルファの少年は、すれ違う。
整った容姿、鍛え上げられた屈強な身体、見上げるほどの長身。
ササラ王国の王子、アレクサンテリは、アルファと間違われるオメガだった。
潔癖症で、「キスは唾液が耐えられない」「他人の体内に体の一部を突っ込むのは気持ち悪い」「中で放たれたら発狂する」と、あまりにも恋愛に向かないアレクサンテリ王子の結婚相手探しは困難を極めていた。
王子の誕生日パーティーの日に、雨に降られて入った離れの館で、アレクサンテリは濡れた自分を心配してくれる美少女に恋をする。
しかし、その美少女は、実は男性でアルファだった。
王子をアルファと信じて、自分が男性でアルファと打ち明けられない少年と、美少女を運命と思いながらも抱くのは何か違うと違和感を覚える王子のすれ違い、身分違いの恋愛物語。
※受け(王子、アレクサンテリ)と、攻め(少年、ヨウシア)の視点が一話ごとに切り替わります。
※受けはオメガで王子のアレクサンテリです。
※受けが優位で性行為を行います。(騎乗位とか)
ムーンライトノベルズでも投稿しています。
忠犬だったはずの後輩が、独占欲を隠さなくなった
ちとせ
BL
後輩(男前イケメン)×先輩(無自覚美人)
「俺がやめるのも、先輩にとってはどうでもいいことなんですね…」
退職する直前に爪痕を残していった元後輩ワンコは、再会後独占欲を隠さなくて…
商社で働く雨宮 叶斗(あめみや かなと)は冷たい印象を与えてしまうほど整った美貌を持つ。
そんな彼には指導係だった時からずっと付き従ってくる後輩がいた。
その後輩、村瀬 樹(むらせ いつき)はある日突然叶斗に退職することを告げた。
2年後、戻ってきた村瀬は自分の欲望を我慢することをせず…
後半甘々です。
すれ違いもありますが、結局攻めは最初から最後まで受け大好きで、受けは終始振り回されてます。
【完結】おじさんはΩである
藤吉とわ
BL
隠れ執着嫉妬激強年下α×αと誤診を受けていたおじさんΩ
門村雄大(かどむらゆうだい)34歳。とある朝母親から「小学生の頃バース検査をした病院があんたと連絡を取りたがっている」という電話を貰う。
何の用件か分からぬまま、折り返しの連絡をしてみると「至急お知らせしたいことがある。自宅に伺いたい」と言われ、招いたところ三人の男がやってきて部屋の中で突然土下座をされた。よくよく話を聞けば23年前のバース検査で告知ミスをしていたと告げられる。
今更Ωと言われても――と戸惑うものの、αだと思い込んでいた期間も自分のバース性にしっくり来ていなかった雄大は悩みながらも正しいバース性を受け入れていく。
治療のため、まずはΩ性の発情期であるヒートを起こさなければならず、謝罪に来た三人の男の内の一人・研修医でαの戸賀井 圭(とがいけい)と同居を開始することにーー。
ヤンデレ王子と哀れなおっさん辺境伯 恋も人生も二度目なら
音無野ウサギ
BL
ある日おっさん辺境伯ゲオハルトは美貌の第三王子リヒトにぺろりと食べられてしまいました。
しかも貴族たちに濡れ場を聞かれてしまい……
ところが権力者による性的搾取かと思われた出来事には実はもう少し深いわけが……
だって第三王子には前世の記憶があったから!
といった感じの話です。おっさんがグチョグチョにされていても許してくださる方どうぞ。
濡れ場回にはタイトルに※をいれています
おっさん企画を知ってから自分なりのおっさん受けってどんな形かなって考えていて生まれた話です。
この作品はムーンライトノベルズでも公開しています。
本気になった幼なじみがメロすぎます!
文月あお
BL
同じマンションに住む年下の幼なじみ・玲央は、イケメンで、生意気だけど根はいいやつだし、とてもモテる。
俺は失恋するたびに「玲央みたいな男に生まれたかったなぁ」なんて思う。
いいなぁ玲央は。きっと俺より経験豊富なんだろうな――と、つい出来心で聞いてしまったんだ。
「やっぱ唇ってさ、やわらけーの?」
その軽率な質問が、俺と玲央の幼なじみライフを、まるっと変えてしまった。
「忘れないでよ、今日のこと」
「唯くんは俺の隣しかだめだから」
「なんで邪魔してたか、わかんねーの?」
俺と玲央は幼なじみで。男同士で。生まれたときからずっと一緒で。
俺の恋の相手は女の子のはずだし、玲央の恋の相手は、もっと素敵な人であるはずなのに。
「素数でも数えてなきゃ、俺はふつーにこうなんだよ、唯くんといたら」
そんな必死な顔で迫ってくんなよ……メロすぎんだろーが……!
【攻め】倉田玲央(高一)×【受け】五十嵐唯(高三)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる