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第8話 俺が怖いのは、君を怖がらせること(私)
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夜のあいだに、雨が降った。
明け方、窓の桟に沿って滴が整列し、庭石は深い色に沈む。礼拝堂の扉の内側へ——と約していた朝だが、風見は濡れて重く、丘のほうは靄が低い。私は家令に短く指示を出した。
「丘道は無理をしない。滑りやすい段差に砂を。……テラスの庇の下だけ、椅子をひとつ」
「承知しました」
メイド長には、白ではない薄灰のショールを。濡れた空に白を重ねると、寒さが増す。色は温度だ。
程なくして、彼女は日傘ではなく雨傘を手に現れた。
白レースの襟は変わらず、生成りのリボンは控えめに揺れる。指輪は、光らない朝でも在る。
「おはようございます」
「おはよう。——今日は、庇の下だけ、少し歩こう」
「はい」
庇の境で、雨は細く糸になる。庭へ出る一歩手前の乾いた石まで進んで、私たちはそこで速度を合わせる。
昨夜の雨で、砂利は音を失い、噴水の水音だけが広がっている。私は、丘へ行かない選択を先に口にした自分の胸の奥を確かめる。諦めではなく、安全の配慮。言い訳にしないために、言葉を整列させる。
「扉は、また“風と身体”がそろった日に」
「わたしも、そう思います」
彼女の声は悔いがない。ほっとする。
雨は決めてくれる。進むときも、止まるときも。
庇伝いに歩くうち、庭の角で風の向きが変わった。
「ここから先は濡れる」
私は立ち止まって告げるが、彼女は少しだけ首をかしげた。
「濡らさないように、ひと足だけ。——……大丈夫、足元、見ます」
その言い方は“挑戦”ではなく、今日という朝に印をつけたい人の声だった。私は頷き、先に踏み出して石の具合を見る。苔の縁。古い面。新しい面。
「ここは滑る。右を避けて、左へ」
「はい」
言い切った瞬間、雨が一段強くなる。彼女の踵が、わずかに空を踏んだ。
手が勝手に動く。
手首の少し上——いつもの位置。だが、それだけでは足りず、肩と背中へ、体温が跳ねた。
世界が一度だけ近づく。
呼吸がぶつからない距離に戻るまでの一秒のあいだ、私は、俺になった。
「——怖かったか」
言ってから、遅いと知る。彼女を抱き寄せたのは私だ。怖がらせたかもしれないのも、私だ。
彼女は目を瞬き、次に、ゆっくりと首を横に振った。
「大丈夫。……びっくりはしました。でも、安心の重さでした」
午后に彼女がくれた言葉が、雨に濡れずに戻ってくる。
私は腕を緩め、触れ方を“支える”に戻す。背中に残る温度が、いっとき名残を主張したが、離し方まで丁寧にするのが礼節だ。
「俺が怖いのは——」
言葉が先に立つ。
「君を怖がらせることだ」
雨脚が庇を叩く。彼女は少しだけ目を見開き、それから、ふっと笑った。
笑いは私を許すためのものではない。状況をまるごと受け止める人の笑いだ。
「わたし、ちゃんと息、してます」
胸に手を置いて見せる。上下する。
私は息を合わせて、呼吸の速さを落とした。俺の音が薄れて、私に戻る。
「ありがとう。——濡れた石は、私でも怖い」
「じゃあ、真ん中、いつもより近めで」
彼女がそう言い、半歩だけ私の側に寄る。
私は頷き、歩幅の真ん中を“距離”でも測り直した。触れずに寄り添う。寄りすぎずに守る。雨の朝の真ん中は、晴れの日よりも狭い。だからこそ、見失わない。
庇の端に置かせた椅子に腰を下ろす。
メイドが静かに薄灰のショールを差し出し、私は結び目を頼まれる。雨の日は、結び目の意味が増える。
「きつくないか」
「ちょうどいいです」
雨に滲む庭を見ながら、彼女がぽつりと言う。
「“少しだけ抱き寄せられる”のと、“ずっと抱きしめられる”のは、違うんですね」
「違う。前者は、落ちる前に戻すため。後者は、戻らなくていいと決めるため」
「今日は、前者で」
「今日は、前者だ」
会話の形を借りて、私は自分の衝動を言語化する。言葉に置けば、行動は落ち着く。
独占の手前で止まる——それは、動かないことではない。正確な位置で、必要だけ動くことだ。
雨が細くなった。
彼女が指輪をくるりと回す。濡れた空にも、在る。
「礼拝堂は、また、晴れた日に」
「風と身体が“いいよ”と言う日に」
「約束の手前、くらいで」
「約束の手前が、いい」
私の口調に笑いが混じる。言いながら、胸の奥に小さな安堵が灯る。先に進まない選択が、二人の合意でできた朝は、後ろへ下がっていない。
彼女が椅子から立ち上がるとき、石の上の水が薄く流れた。
「気をつけて」
今度は声が先に出て、手は出ない。
彼女は頷き、ほんの少し誇らしげに一歩を置く。滑らない。
私は、その成功を大げさに褒めない。「いい」とだけ言う。小さな“できた”が、彼女の中で長く鳴るように。
回廊を折り返す途中、並木の向こうが一瞬明るくなった。
雨脚が途切れ、庭の緑が、濡れた体温で呼吸を始める。
「ローズマリーの匂い、雨だと濃いですね」
「雨は、香りを思い出させる」
「思い出させる?」
「乾いているときに見逃したものを、連れてくる」
彼女は「へえ」と目を丸くしてから、ゆっくり笑った。
「じゃあ、今日の“少しだけ”も、思い出になる」
「なる」
庇の下を歩き切ると、家令がタオルを用意していた。
彼女は指先を押さえ、レースの襟元をそっと整える。私は濡れていないところに気づき、安堵する自分に苦笑した。彼女の白を守ることに、私はどれほど敏感なのか。
「温かいものを」
そう頼むと、ハーブの湯気が静かに立った。
彼女がカップを受け取るとき、指が一瞬、私の指に触れそうになる——ならない。その“ならない”に、私は内心で頷く。焦って橋をかけない。川幅は、雨の日の方が広い。
「……ねえ」
湯気の向こうで、彼女が言った。
「“俺が怖いのは、君を怖がらせること”って、さっきの言葉。——わたし、好きでした」
「好き、か」
「はい。“わたしを怖がらせたくない”って、わたしに向いている。自分の都合じゃなくて。……安心しました」
私は短く目を閉じ、頷いた。
「覚えておく。言葉は、橋だ。渡りすぎれば落ちるが、無ければ渡れない」
「むずかしい橋ですね」
「だから、君と二人で、板を一枚ずつ置く」
彼女の笑いがこぼれる。
雨は上がりきらず、しかし庭に光は戻ってきた。
私はメイド長に目で合図し、濡れた石に砂を足すよう頼む。実務は感情の後ろに追いついて、はじめて意味を持つ。
彼女を部屋まで送り、廊下の角で「また午后に」と別れた。
執務室に戻ると、手帳を開く。
——雨の日の真ん中は狭い。触れるなら“支える”の距離で。
——嫉妬は言葉に。衝動は呼吸に。
——“俺”は隠さない。ただし、選ぶ。
書いてから、窓を少しだけ開ける。濡れたローズマリーの匂いが薄く入り、紙の縁に湿り気が宿る。
私はペン先を止め、丘の屋根の方角を見る。靄はまだ低い。扉は、今日ではない。
しかし、今日という“行かない”は、昨日の続きだ。進まなかったのではない。進み方を学んだ。
机の端に置いた予備の傘を一本、扉脇に出しておく。
彼女が午後、また庇を歩きたくなったら。
そのとき私は、手ではなく、言葉と視線で先に橋を架ける。
——君が笑う方へ。雨の朝も、晴れの昼も、同じ歩幅で。
私は窓を閉じ、静かな灯をともした。
白いレースが濡れなかったことに、安堵しすぎないように。
彼女の“白”は、彼女のものだ。
守るために握りしめず、離すために投げ出さず。
独占欲の手前で止まり、必要な瞬間だけ、俺の腕で支える。
それが、今日の私の祈りのかたちだ。
明け方、窓の桟に沿って滴が整列し、庭石は深い色に沈む。礼拝堂の扉の内側へ——と約していた朝だが、風見は濡れて重く、丘のほうは靄が低い。私は家令に短く指示を出した。
「丘道は無理をしない。滑りやすい段差に砂を。……テラスの庇の下だけ、椅子をひとつ」
「承知しました」
メイド長には、白ではない薄灰のショールを。濡れた空に白を重ねると、寒さが増す。色は温度だ。
程なくして、彼女は日傘ではなく雨傘を手に現れた。
白レースの襟は変わらず、生成りのリボンは控えめに揺れる。指輪は、光らない朝でも在る。
「おはようございます」
「おはよう。——今日は、庇の下だけ、少し歩こう」
「はい」
庇の境で、雨は細く糸になる。庭へ出る一歩手前の乾いた石まで進んで、私たちはそこで速度を合わせる。
昨夜の雨で、砂利は音を失い、噴水の水音だけが広がっている。私は、丘へ行かない選択を先に口にした自分の胸の奥を確かめる。諦めではなく、安全の配慮。言い訳にしないために、言葉を整列させる。
「扉は、また“風と身体”がそろった日に」
「わたしも、そう思います」
彼女の声は悔いがない。ほっとする。
雨は決めてくれる。進むときも、止まるときも。
庇伝いに歩くうち、庭の角で風の向きが変わった。
「ここから先は濡れる」
私は立ち止まって告げるが、彼女は少しだけ首をかしげた。
「濡らさないように、ひと足だけ。——……大丈夫、足元、見ます」
その言い方は“挑戦”ではなく、今日という朝に印をつけたい人の声だった。私は頷き、先に踏み出して石の具合を見る。苔の縁。古い面。新しい面。
「ここは滑る。右を避けて、左へ」
「はい」
言い切った瞬間、雨が一段強くなる。彼女の踵が、わずかに空を踏んだ。
手が勝手に動く。
手首の少し上——いつもの位置。だが、それだけでは足りず、肩と背中へ、体温が跳ねた。
世界が一度だけ近づく。
呼吸がぶつからない距離に戻るまでの一秒のあいだ、私は、俺になった。
「——怖かったか」
言ってから、遅いと知る。彼女を抱き寄せたのは私だ。怖がらせたかもしれないのも、私だ。
彼女は目を瞬き、次に、ゆっくりと首を横に振った。
「大丈夫。……びっくりはしました。でも、安心の重さでした」
午后に彼女がくれた言葉が、雨に濡れずに戻ってくる。
私は腕を緩め、触れ方を“支える”に戻す。背中に残る温度が、いっとき名残を主張したが、離し方まで丁寧にするのが礼節だ。
「俺が怖いのは——」
言葉が先に立つ。
「君を怖がらせることだ」
雨脚が庇を叩く。彼女は少しだけ目を見開き、それから、ふっと笑った。
笑いは私を許すためのものではない。状況をまるごと受け止める人の笑いだ。
「わたし、ちゃんと息、してます」
胸に手を置いて見せる。上下する。
私は息を合わせて、呼吸の速さを落とした。俺の音が薄れて、私に戻る。
「ありがとう。——濡れた石は、私でも怖い」
「じゃあ、真ん中、いつもより近めで」
彼女がそう言い、半歩だけ私の側に寄る。
私は頷き、歩幅の真ん中を“距離”でも測り直した。触れずに寄り添う。寄りすぎずに守る。雨の朝の真ん中は、晴れの日よりも狭い。だからこそ、見失わない。
庇の端に置かせた椅子に腰を下ろす。
メイドが静かに薄灰のショールを差し出し、私は結び目を頼まれる。雨の日は、結び目の意味が増える。
「きつくないか」
「ちょうどいいです」
雨に滲む庭を見ながら、彼女がぽつりと言う。
「“少しだけ抱き寄せられる”のと、“ずっと抱きしめられる”のは、違うんですね」
「違う。前者は、落ちる前に戻すため。後者は、戻らなくていいと決めるため」
「今日は、前者で」
「今日は、前者だ」
会話の形を借りて、私は自分の衝動を言語化する。言葉に置けば、行動は落ち着く。
独占の手前で止まる——それは、動かないことではない。正確な位置で、必要だけ動くことだ。
雨が細くなった。
彼女が指輪をくるりと回す。濡れた空にも、在る。
「礼拝堂は、また、晴れた日に」
「風と身体が“いいよ”と言う日に」
「約束の手前、くらいで」
「約束の手前が、いい」
私の口調に笑いが混じる。言いながら、胸の奥に小さな安堵が灯る。先に進まない選択が、二人の合意でできた朝は、後ろへ下がっていない。
彼女が椅子から立ち上がるとき、石の上の水が薄く流れた。
「気をつけて」
今度は声が先に出て、手は出ない。
彼女は頷き、ほんの少し誇らしげに一歩を置く。滑らない。
私は、その成功を大げさに褒めない。「いい」とだけ言う。小さな“できた”が、彼女の中で長く鳴るように。
回廊を折り返す途中、並木の向こうが一瞬明るくなった。
雨脚が途切れ、庭の緑が、濡れた体温で呼吸を始める。
「ローズマリーの匂い、雨だと濃いですね」
「雨は、香りを思い出させる」
「思い出させる?」
「乾いているときに見逃したものを、連れてくる」
彼女は「へえ」と目を丸くしてから、ゆっくり笑った。
「じゃあ、今日の“少しだけ”も、思い出になる」
「なる」
庇の下を歩き切ると、家令がタオルを用意していた。
彼女は指先を押さえ、レースの襟元をそっと整える。私は濡れていないところに気づき、安堵する自分に苦笑した。彼女の白を守ることに、私はどれほど敏感なのか。
「温かいものを」
そう頼むと、ハーブの湯気が静かに立った。
彼女がカップを受け取るとき、指が一瞬、私の指に触れそうになる——ならない。その“ならない”に、私は内心で頷く。焦って橋をかけない。川幅は、雨の日の方が広い。
「……ねえ」
湯気の向こうで、彼女が言った。
「“俺が怖いのは、君を怖がらせること”って、さっきの言葉。——わたし、好きでした」
「好き、か」
「はい。“わたしを怖がらせたくない”って、わたしに向いている。自分の都合じゃなくて。……安心しました」
私は短く目を閉じ、頷いた。
「覚えておく。言葉は、橋だ。渡りすぎれば落ちるが、無ければ渡れない」
「むずかしい橋ですね」
「だから、君と二人で、板を一枚ずつ置く」
彼女の笑いがこぼれる。
雨は上がりきらず、しかし庭に光は戻ってきた。
私はメイド長に目で合図し、濡れた石に砂を足すよう頼む。実務は感情の後ろに追いついて、はじめて意味を持つ。
彼女を部屋まで送り、廊下の角で「また午后に」と別れた。
執務室に戻ると、手帳を開く。
——雨の日の真ん中は狭い。触れるなら“支える”の距離で。
——嫉妬は言葉に。衝動は呼吸に。
——“俺”は隠さない。ただし、選ぶ。
書いてから、窓を少しだけ開ける。濡れたローズマリーの匂いが薄く入り、紙の縁に湿り気が宿る。
私はペン先を止め、丘の屋根の方角を見る。靄はまだ低い。扉は、今日ではない。
しかし、今日という“行かない”は、昨日の続きだ。進まなかったのではない。進み方を学んだ。
机の端に置いた予備の傘を一本、扉脇に出しておく。
彼女が午後、また庇を歩きたくなったら。
そのとき私は、手ではなく、言葉と視線で先に橋を架ける。
——君が笑う方へ。雨の朝も、晴れの昼も、同じ歩幅で。
私は窓を閉じ、静かな灯をともした。
白いレースが濡れなかったことに、安堵しすぎないように。
彼女の“白”は、彼女のものだ。
守るために握りしめず、離すために投げ出さず。
独占欲の手前で止まり、必要な瞬間だけ、俺の腕で支える。
それが、今日の私の祈りのかたちだ。
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