まちがい解呪屋と黒曜の宰相

星乃和花

文字の大きさ
11 / 16

第十章 黒曜宰相の議場

しおりを挟む
 翌朝の黒曜塔は、やけに静かだった。

 塔を包んでいたインクの網はすっかり消え、石壁には、夜の名残のように小さな星形の紙片だけがひらひらと張り付いている。

「……おはようございます」

 ポポは、ソファからむくりと起き上がった。

 昨夜、塔が揺れたあと、蜂蜜茶の香りに包まれて、そのまま執務室のすみで丸くなってしまったのだ。
 毛布代わりに、いつの間にか黒曜宰相の外套がかけられている。

(宰相さま、そういうところですよ……)

 嬉しいような、むずがゆいような気持ちで外套を抱きしめていると――

「起きたか」

 低い声がして顔を上げる。

 窓辺には、すでにオルガの姿があった。
 黒曜の外套は着ていない。
 白いシャツの袖を少しまくりあげ、湯気の立つカップを二つ、窓枠に並べている。

「蜂蜜茶でいいか」

「……はい」

 ポポは、思わずきょとんとしてしまった。

「宰相さまが、入れてくれたんですか?」

「猫に淹れさせるわけにもいかんだろう」

「いえ、塔には優秀な猫が多いので、もしかしたら……」

「お前は猫にどんな期待をしている」

 淡々としたやり取り。
 でも、いつもより、オルガの声は少し柔らかかった。

 蜂蜜茶をひと口飲む。
 昨日の夜より、甘さがほんの少し強い。

「……封筒、破ったんですね」

 ポポがそう言うと、オルガは視線を窓の外に向けたまま、短く答えた。

「ああ」

「猫砂、準備しておきますね」

「まだ言うか」

 わずかに苦笑が混じる。

 破られた封筒のかけらは、すでにどこにもない。
 昨夜、ポポと猫たちが総出で回収し、魔術的な意味を削ったあと、炉の火で焼かれてしまった。

「今日、ですよね」

 ポポは、カップを両手で包む。

「“黒曜宰相の権限見直し”の評議」

「そうだ」

 オルガは、黒曜指輪に一瞬だけ目を落とした。

「王、貴族院、軍、商人代表、市民代表……。
 “黒曜の怪物が必要かどうか”を、あらためて話し合う場だ」

「じゃあ、今日からは、“黒曜の怪物評議会”ですね」

「そんな名称は認めん」

 だが、言葉遊びを否定しながらも、昨夜までのような重い影は彼の背中からだいぶ薄れている。

(封筒を破っただけで、こんなに空気が変わるんだ……)

 ポポは、胸の奥でそっと呟いた。

 まだ、“自分は愛されない”という自己呪詛は残っている。
 でも、少なくとも、“いなくなる前提”の筋書きは、もうどこにもない。

 それだけで、朝の光がいつもより少しだけ眩しく見えた。

 * * *

 同じ頃、城下のとある路地では――。

 昨夜、“怪物は眠るな”と書かれていた壁を、一人の男が見上げていた。

 元軍人のその男は、外套の襟を立て、石畳に落ちる自分の影をじっと見つめる。

 壁の文字は、ポポの可愛い置換によって、少し変わっている。

 ――黒曜の怪物は、まだ眠れない。

 命令形だった言葉は、ただの“状況の説明”に落ち着いていた。

「……“まだ”、か」

 男――ラザンは、小さく吐息をもらす。

 昨夜、あの女に指摘された言葉が、じわじわと遅効性の薬のように効いている。

 ――黒曜宰相さまにも、眠らせてあげたいって、どこかで思ってませんか?

 そんなことを言われるとは思っていなかった。

(私は、“怪物は眠るな”と書きながら、
 どこかで、“せめてあいつだけは眠ってくれ”と願っていたのかもしれん)

 そんな自分のまちがいを、認めたところで、過去の命令が消えるわけではない。

 戦場で失われた顔たちは戻らない。

 それでも――壁の文字が、“まだ眠れない”に変わっているのを見ると、胸のどこかの固さが、ほんのわずかだが緩んだ気がした。

「……今日が山場だな、黒曜宰相」

 ラザンは、塔のほうを振り返る。

 黒曜の塔の上空には、昨夜のインク雲はもうない。
 代わりに、猫が一匹、屋根の端に座ってこちらを見ていた。

「にゃあ」

「何だ、その“ちゃんと見てろよ”みたいな目は」

 猫は、何も答えなかった。

 ただ、その瞳には――
 “怖いものは怖いままで見ていく”という、彼の選択を責める色はなかった。

 * * *

 王城の大広間には、重厚な静けさが満ちていた。

 高い天井。
 歴代の王の肖像画。
 床には、戦勝を記念したとされる古いタペストリー。

 その中央に、半円状に並んだ席。
 王と貴族と各方面の代表たちが座り、壇上に一人の男が進み出るのを待っている。

「黒曜宰相オルガ、入場」

 促されて、オルガは黒曜の外套をまとって一歩を踏み出した。

 今日は、肩に猫を乗せていない。
 代わりに、胸元には小さな銀のバッジがひとつ――昨夜、ポポが勝手に作って渡してきた、“まちがい後始末課・仮ロゴ”である。

 (なぜ私は、こんなものをつけてきたのだろうな)

 歩きながら、内心で自分に突っ込みを入れる。

 ――“正式になったら、ちゃんと作り直しますから!”と、あの女は言っていた。

 この場でそれが正式になるかどうかは、これからの話だ。

 視線を感じる。

 恐れ、疑い、期待。
 様々な色の眼差しが、一斉に黒曜の男を測ろうとしている。

 その最前列に、ラザンの姿もあった。
 軍の代表として、この場に列席しているのだ。

 ラザンの瞳は、昨日までより少しだけ静かだった。

(“怪物でいてくれ”という声と、“もう怪物でなくていい”という声)

 双方が、今この場に同時に存在している。

 オルガは、その真ん中に立った。

 * * *

「本日の議題は、“黒曜宰相の権限と役割の再定義”である」

 王の隣に座る議長役の老貴族が、杖を鳴らして開会を告げる。

「恐怖を抑止力とする旧来のやり方を見直すべきだという意見と、
 黒曜宰相の“怪物性”を維持すべきだという意見、双方が出ておる」

 彼は、手元の書類を広げた。

「そして、城下では、“黒曜の怪物は眠るな”といった不穏な文言が壁に書かれる事態も起こった。
 これは、黒曜宰相の在り方をめぐる国民感情の揺れを示している」

 ざわめきが広がる。

「黒曜宰相オルガ」

 議長がこちらを向く。

「まず、貴殿自身の意見を聞かせてほしい。
 “黒曜の怪物”という役を、この先も引き受けるつもりか」

 問いは単純だった。
 だが、その裏には、“辞めるなら今だ”という空気も混ざっている。

 オルガは、一瞬だけ目を閉じ、それから開いた。

「……昨夜までなら、別の答えをしていたかもしれない」

 静かな声が、大広間に落ちる。

「“いなくなってもいいように”という呪文に従い、
 自ら退く道筋を整えていたかもしれない」

 ラザンの眉が、ぴくりと動いた。

「だが、それは――」

 オルガは、ゆっくり言葉を区切った。

「“私がいなくても回るように”という親切の仮面をかぶった、逃避でもあったのだと、昨夜ようやく気づいた」

 ざわ、と小さなざわめき。

「“自分は愛されないから、消えたほうが皆のためだ”という自己呪詛に、
 “それでもありがたがられて去れれば楽だ”という欲を、くっつけていただけだ」

 その自己分析の正直さに、何人かが息を呑む。

(宰相さま、ここでそこまで言っちゃうんだ……)

 扉の陰からこっそり覗いているポポは、冷や汗をかきながらも、耳をそばだてた。

 オルガは、黒曜指輪を見下ろした。

「私は、これまで、“愛されぬことを選べ”という呪文を、指輪に刻んできた。
 “怪物でいれば、誰かが安心する”と信じて」

 その言葉に、ラザンも、王も、貴族たちも、それぞれに胸の内で思い当たるものがあった。

「だが――」

 オルガは顔を上げる。

「昨夜、私は“いなくなってもいいように”という封筒を、自分の手で破棄した。
 “いなくなる前提”で物事を整えることを、やめることにした」

 ラザンが、ぐっと拳を握る。

 “怪物は眠るな”と書いた壁の文字が、“まだ眠れない”に変わった意味が、彼の中でつながった。

「では、今後も宰相職を続ける、と?」

 議長が問う。

「“黒曜宰相”という肩書きそのものについては、皆とともに見直す必要があるだろう」

 オルガは、はっきりと答えた。

「恐怖を抑止力とする権限は、分散させるべきだ。
 軍、情報、外交――それぞれに責任と仕組みを」

「自ら権限を手放すと言うのか」

「“怪物一人に押しつけておけば楽だ”という呪文を、ここで終わらせたい」

 その一言に、場の空気が変わった。

 王が、興味深そうに身を乗り出す。

「では、そなた自身は、何を担うつもりだ」

「――“まちがいの後始末”だ」

 ざわっ、と大きなざわめき。

「戦のまちがい。
 恐怖に頼りすぎてきたまちがい。
 恐れることで安心しようとしてきたまちがい。
 それらを、一つずつ認め、訂正する役」

 オルガは、自分の胸元の小さな銀バッジに指を当てた。

「仮称、“黒曜塔まちがい後始末課”。
 仮ロゴは、すでに一名の暴走気味の職員によって用意されている」

 扉の陰で、ポポが小さく「ひぃ」となった。

「そのような“課”を、正式に置きたいと?」

 老貴族が目を丸くする。

「馬鹿げているように聞こえるかもしれん」

 オルガは、淡々と続けた。

「だが、恐怖に頼らない国を目指すなら、
 “まちがいを認めて直すこと”を、誰か一人の恥ではなく、国全体の仕組みにしなければならない」

 その論に、何人かの若い官吏が、目を輝かせた。

 “まちがい後始末課”――
 不器用な名前だが、どこか救いのある言葉の響き。

「だが、黒曜宰相よ」

 ラザンが口を開いた。

「戦場での“まちがい”は、紙の上の誤字とは違う。
 失われた命は戻らん。
 その重さを、“可愛い置換”などでごまかすつもりはないか」

 その問いは、刃のように鋭かった。

(ラザンさん……)

 ポポは、ギュッと拳を握る。

 オルガは、ラザンを真っすぐ見た。

「ごまかすつもりはない」

 即答だった。

「“嫉妬を子猫に”“憎悪を綿あめに”――
 あれは、他者から向けられた呪いを無毒化するための魔法だ。
 だが、自分自身が下した決断の責任まで、砂糖菓子に変える気はない」

 ラザンの目が、わずかに細くなる。

「では、どうする」

「見る」

 オルガは、ひと呼吸置いて言った。

「“まちがいだった”と認めることから逃げてきた決裁書を、
 ひとつずつ机の上に並べる。
 その上で、二度と同じまちがいを繰り返さない仕組みを、皆と一緒に作る」

 場が静まり返る。

 王が、静かに口を開いた。

「それは、“怪物”としてではなく、“人間”としての仕事だな」

「……そうかもしれません」

 オルガは、わずかに目を伏せた。

「私はまだ、自分が“愛されてもいい”存在だとは思えていない。
 だが、“いなくなってもいい前提”で動くことだけは、やめようと思う」

 それは、彼にとって最大限の告白だった。

 * * *

 そのとき――。

 議長の補佐を務めていた書記官が、慌てて手元の文書を広げた。

「ぎ、議長!」

「どうした」

「先ほど印刷した議決案文書に、誤字が……!」

「誤字?」

 ポポは、「嫌な予感」という文字を背中に感じながら、こっそり書記官の足元を見る。

 床に落ちた紙には、こう書かれていた。

 ――“本評議会は、黒曜宰相の恐怖を断固維持し……”

 までは、いい。

 その次の一文が。

 ――“黒曜宰相の威光を団子維持し……”

「……団子?」

 誰かが思わず読み上げてしまった。

 場が、変な沈黙に包まれる。

「“威光を団子維持”とは、どういう……」

 視線が、一斉に扉の陰のほうに向く。

 そこには、猫を一匹抱えたポポが、全力で目を逸らしながら立っていた。

「……印刷機のインクが、ちょっと……飛びました……」

 “恐怖(きょうふ)”と“団子(だんご)”のあいだに、いったいどれだけの誤変換があったのか。

 ラザンが、盛大にため息をついた。

「誤変換解呪師を会場に入れるから、こういうことになる」

「すみません……でも、“恐怖を断固維持”って呪文、
 そのまま決議されるの、ちょっと嫌だったので……」

 ポポは、猫の耳をもふもふしながら、ふにゃりと笑った。

「“団子維持”なら、まだかわいいかなって」

「国政を“かわいいかな”で動かすな」

 オルガが、額を押さえる。

 だが、そのくだらない誤字ひとつが、張り詰めていた空気に小さなひびを入れた。

「……恐怖を“断固維持”する、か」

 王が、ふと呟く。

「それは、我々が本当に望む文言なのだろうか」

 老貴族が、手元の案文を見つめ直す。

「“恐怖による抑止力を、必要最小限に限定しつつ維持する”ならまだしも、
 “断固維持”では、我々自身が“怪物に頼り続ける”呪文を更新することになる」

 若い官吏が口を挟む。

「むしろ、“恐怖ではなく、まちがいを認める仕組みを維持する”という方向に、文言を変えるべきでは」

「例えば、“黒曜宰相の威光を、まちがい後始末能力として維持する”とか……」

 議論が転がりはじめる。

 “恐怖”を前提にするか、“まちがい後始末”を前提にするか。

 団子の一文字が、文脈をぐにゃりと曲げた。

 オルガは、扉の陰のポポにちらりと目をやった。

「……お前の誤変換は、時々、致命的に厄介だ」

「ほ、褒め言葉として受け取っておきます」

「褒めていない」

 そんなやりとりをしながらも、
 オルガの胸の奥で、“怪物でいろ”という文字は、さっきよりまた少し居心地悪そうにしていた。

 * * *

 数刻後。

 議場には、一つの決議案が読み上げられていた。

「――本評議会は、黒曜宰相オルガの従来の“恐怖抑止の象徴”としての役割を見直し、
 軍事・情報・外交の権限を分散させるとともに、
 黒曜塔に“まちがい後始末課”を正式に設置することを承認する」

 書記官の声が響く。

「黒曜宰相は、今後、“恐怖”ではなく、“まちがいの認識と訂正”において、その威光を用いるものとする」

 “団子”は、さすがに正式文書からは外された。
 だが、その一文字がなければ生まれなかった文言だ。

「賛成の者は――」

 多数の手が上がった。

 反対もあったが、過半数には届かない。

 ラザンも、ゆっくりと手を挙げていた。

「……黒曜宰相」

 決議が通ったあと、彼はオルガに近づいてきた。

「まだ、軍としての不安が消えたわけではない」

「当然だ」

「だが、“いなくなる前提で怪物に頼る”よりは、
 “まちがいを自分たちで見直す仕組み”に賭けてみるのも、一度くらいは悪くない」

 それは、元軍人としての譲歩であり、期待でもあった。

 オルガは、短く頷く。

「その代わり」

 ラザンの目が鋭くなる。

「黒曜宰相。
 まちがいを認める場から、二度と逃げるな」

「……ああ」

 オルガは、指輪を握った。

「逃げるときは、お前も一緒に逃げてもらう」

「それは御免だ」

 二人の短いやりとりを、少し離れた場所からポポが眺めていた。

 胸の中に、“まだ眠れない”という言葉が、少しだけ別の意味を帯びて響く。

(“まだ眠れない”けど、“もういなくならなくてもいい”)

 その中間地点に、今の黒曜宰相は立っている。

 * * *

 その夜。

 黒曜塔の一室には、新しく掲げられた木札が揺れていた。

 ――黒曜塔 まちがい後始末課。

 手描きの文字。
 端に、猫の足跡と、星形と、綿あめの小さなイラスト。

「正式名称なのに、どうしてこうなった」

 オルガは、額を押さえる。

「だって、“怖そうな名前”じゃ、人が相談に来づらいじゃないですか」

 ポポは、胸を張る。

「“まちがい後始末課”は、“怒られるところ”じゃなくて、“一緒に直すところ”ですから」

「……一理はある」

 しぶしぶ認めざるを得ない。

 部屋の隅には、まだ整理されていない書類が山積みになっていた。

 過去の決裁書。
 戦時中の報告書。
 「いつか検討する」と棚に眠っていた案件。

 それらを、一枚ずつめくっていくのが、これからの仕事だ。

「宰相さま」

 ポポは、そっと一枚の紙を差し出した。

「これは……?」

「今日の議決文書です」

 そこには、こう書かれていた。

 ――“黒曜宰相オルガは、その威光を、恐怖ではなく“まちがい後始末”に用いる。”

 そして、文書の端っこに、小さな書き足しがある。

 ――“まだ途中だけど”。

「……これは、誰が」

「書記官さんです。
 誤字を出した責任を感じてたので、“まだ途中だけど”って、余白に小さく書いてました」

 オルガは、その文字をじっと見つめた。

 “まだ途中だけど”。

 昨夜、白紙の辞表に書き足してほしいと言われた一行。
 あのときは書けなかった言葉が、今日は、別の紙の端に刻まれている。

「……まちがい後始末課」

 オルガは、静かに呟いた。

「最初に直すべきまちがいは、案外、私自身の書類かもしれんな」

「はい。
 でも、“宰相さまの自己呪詛”は、最後までとっておきます」

 ポポは、悪戯っぽく笑う。

「山場は、最後のほうにあったほうが、物語として美味しいので」

「自分の上司の人生を、勝手に物語構成で語るな」

「物語ですから」

 即答だった。

「宰相さまが、“愛されなくて当たり前”って呪文を、
 いつか、“愛されてもいい”に書き換えるところまで、ちゃんと見届けます」

 オルガは、答えなかった。

 ただ、黒曜指輪を見下ろし、指先で一度だけそっと撫でる。

 ――愛されぬことを選べ。
 という古い文字の横に、

 ――いなくならなくてもいい。
 という新しい一画。

 そのさらに隣に、まだ何も刻まれていない余白がある。

 その余白が、今夜から正式に、“まちがい後始末課・案件第一号”になったのだと、
 本人も、少しだけ自覚しはじめていた。

 黒曜塔の窓の外には、猫たちが丸くなり、星が瞬いている。

 “怪物”と呼ばれてきた男と、“まちがい解呪屋”の少女の物語は、
 ようやく、“恐怖の役割”の章を抜け、“余白をひらく”新しい章へと進み始めたところだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

『階段対策会議(※恋愛)――年上騎士団長の健康管理が過剰です』

星乃和花
恋愛
【完結済:全9話】 経理兼給仕のクラリスは、騎士団で働くただの事務員――のはずだった。 なのに、年上で情緒に欠ける騎士団長グラントにある日突然こう言われる。 「君は転倒する可能性がある。――健康管理対象にする」 階段対策会議、動線の変更、手をつなぐのは転倒防止、ストール支給は防寒対策。 全部合理的、全部正しい。……正しいはずなのに! 「頬が赤い。必要だ」 「君を、大事にしたい」 真顔で“強い言葉”を投下してくる団長に、乙女心を隠すクラリスの心拍数は業務超過。 さらに副団長ローレンは胃薬片手に「恋は会議にするな!!」と絶叫中!? これは健康管理?それとも恋愛? ――答え合わせの前に、まず“階段(概念)“をご確認ください。

世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない

二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。 ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。 当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。 だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。 ――君の××××、触らせてもらえないだろうか?

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...