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第8話 陽気な兄と、星の家族会議②
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マリアンヌはさらりと受け流し、棚のPOPに目を落とす。
『今日のわたしに、おつかれさま。
ちゃんと頑張ったあなたへ。』
読み終えると、ほんの少しだけ目元が滲んだように見えた。
「……これ、あなたが考えた言葉?」
「はい」
ミラは、喉の奥が熱くなるのを感じながら、うなずく。
「自分に、“おつかれさま”って言える棚があったらいいなって……」
「いいですね」
マリアンヌは、POPにそっと指先を触れた。
「うちの店にも、“おつかれさまコーナー”はあるんですけど」
そこで少し首を傾げる。
「たぶん、私はここまで“自分に向けた言葉”を書けてなかったかも」
「そんな……」
「本当ですよ」
マリアンヌは穏やかに笑う。
「私はつい、“誰かを守る側”の言葉になってしまうから。
『お母さん、おつかれさま』とか、『よく頑張ってるね』とか」
ミラの胸に、すとん、と言葉が落ちる。
(……“守る側”の言葉)
前の職場でも、そういう言葉を棚に置いてきた。
「おつかれさまを言ってあげたい誰か」のための言葉。
自分自身に向ける言葉は、いつも後回しだった。
「ここまで、自分に向けて書いてあげられるの、きっとミラさんが、
“誰かの棘をいっぱい見てきたから”ですね」
「棘……」
ミラの心臓が、きゅっと縮こまる。
前の店長の言葉。
先輩の刺々しい視線。
「必要ない」と言われたときの、胸に残った痛み。
「忘れられないですよね。
こびりついたみたいに、言葉の棘が残っていて」
マリアンヌの言葉に、ミラは、はっと目を見開いた。
(……忘れられない。こびりついたみたいに)
まさに、その表現がぴったりだった。
言われたことは、時間が経ってもふとした瞬間に蘇る。
「必要ない」「邪魔」「余計なことしないで」
そのたびに、胸の奥に小さな痛みが走る。
「無理して、全部抜かなくていいですよ」
マリアンヌは優しく続ける。
「棘があるから、人の痛みもわかる。
それを棚の言葉に変えられるなら、立派な“お仕事の力”です」
「でも……」
「でも、刺さったままだと歩きにくいでしょう?」
言いながら、マリアンヌはちらりとリオンを見る。
「その辺りの手当ては――弟君」
「俺か?」
「ええ、あなたの担当ね」
当然のように言われて、リオンはわずかに肩をすくめた。
「……余計な役割を増やすな」
「よく似合ってますよ、“図々しいくらいでいい”って言いながら甘やかす役」
マリアンヌは、いたずらっぽく笑った。
「ミラさん、何かあったら遠慮なく甘えてくださいね。
“リオンに言いにくかったら、私に言う”でもいいですから」
「は、はい……」
胸の奥が、じわっと温かくなる。
“甘えていい”と言われることが、こんなにも心に響くなんて。
(図々しいくらいが、ちょうどいい――)
リオンに言われた言葉が、マリアンヌの口からも補強された気がした。
◇
その後も、冷静なユリウスが数字の表を片手に現れたり、
のんびりしたフェリオが「このベンチ、ずっと座ってたい」と言いながら広場で居眠りしそうになったり。
それぞれが違う視点で棚を眺め、違う言葉を残していった。
「視線の滞在時間、良好だな」
「このPOP、フォント化すれば全店で使えるかも」
「うちの店にもベンチ増やそうかなあ。ごろごろできるやつ」
そのたびに、リオンが「真似するな」「勝手にフォント化するな」「ごろごろは禁止だ」と応酬する。
真剣な数字の話と、兄弟のじゃれ合いと。
そのどちらもが、「星灯一族」という家族の形なのだと、ミラは少しずつ理解していった。
◇
夕方。
視察ラッシュが一段落した頃。
「……つかれた」
宿舎に戻る前に、ミラは思わず星見の広場のベンチに腰を下ろした。
嬉しい。
でも、どっと疲れも出てきた。
褒められた言葉。
数字の話。
「もっとこうしたら」という提案。
全部、大事にしたいと思う。
その分、胸の中の「頑張らなきゃ」が、また少し膨らむ。
「ミラ」
ふと、名前を呼ばれた。
顔を上げると、リオンが棚の前に立っていた。
「今日は、よく持ったな」
「……はい?」
「熱心な星灯一族の視線を浴びて、倒れなかったのは評価に値する」
いつもの淡々とした口調なのに、どこか、くすっと笑いを堪えているようでもある。
「途中で、“視線から逃げたい”って顔をしていたからな」
「み、見てたんですね……」
「見てると言った」
リオンは、ベンチの端に腰を下ろした。
「どうだ。棘が、少しは疼いたか?」
ストレートな問いに、ミラは言葉に詰まる。
「……正直に言うと、
“前の店だったら、どう言われていたかな”って、何度も考えちゃいました」
兄弟たちが棚を見ているとき。
POPを読み上げているとき。
(「余計なことしないで」って言われるんじゃないか)
(「こんな言葉、誰も読まない」って笑われるんじゃないか)
そんな不安が、時々顔を出した。
「でも、誰もそんなふうには言わなかった」
それだけで、少し救われた気がする。
「逆に、“欲しい”“真似したい”と言われて困っていたな」
「それはそれで、どうしていいか……」
ミラは苦笑いする。
「嬉しいのに、どう受け取ったらいいのかわからなくて」
「図々しいくらいが、ちょうどいい」
リオンは、いつものフレーズを口にする。
「“真似したい”というのは、最大級の褒め言葉だ。
その上で、『うちの店ではうちのやり方でやる』と返せばいい」
ミラは、そっと自分の手のひらを見つめた。
「……前の店で言われたこと、まだ忘れられないです」
ぽつりと、胸の奥の本音がこぼれる。
「こびりついたみたいに、言葉の棘が残っていて。
“また言われるかもしれない”って、どこかで構えてしまって」
「すぐに忘れろ、とは言わない」
リオンは、きっぱりと言った。
「忘れてしまったら、同じ場所に戻るかもしれないからな」
「……はい」
「ただ」
リオンは、星見の広場の天井を仰ぐ。
「ここにいるあいだ、お前は“必要ない”と言われることはない」
その言葉は、静かで、しかし強かった。
「棚がうまくいっても、いかなくても。
星市で他の店に負けても、勝っても。
――それと、お前の価値は別だ」
ミラは、喉の奥が熱くなるのを感じた。
「……そんなふうに言ってもらえるなんて、思ってなかったです」
「俺も、言うとは思っていなかった」
リオンは、少しだけ自嘲気味に笑う。
「だが、言いたくなった。
お前の“おつかれさま”棚を見て、家族が楽しそうに話すのを見て」
視線が、ミラに向けられる。
「“もっと、早く、君を見つけていたら”って、また考えた」
その言葉は、以前に聞いたものと同じで、でも、少しだけ重みを増していた。
ミラは、拳をぎゅっと握りしめる。
「……今、見つけてもらえて、嬉しいです」
昔の自分では、きっと言えなかった言葉。
「笑ってくれたら、嬉しいから。
ここで笑ってくれる人が増えたら、そのぶん、前の棘も、ちょっとは薄くなる気がするので」
リオンの瞳が、ほんの少しだけ柔らかくなった。
「そうやって、自分で薄めていけばいい」
「……はい」
「そのために、俺は、店を星みたいに光らせる」
リオンは、星見の広場を見渡した。
「お前の棚も、そのうちのひとつだ」
その言い方があまりに真っ直ぐで、
ミラは顔が熱くなるのをどうすることもできなかった。
「……がんばります。ちゃんと休みながら」
つい、いつもの言葉を足す。
リオンは、満足げにひとつ頷いた。
「それでいい」
そう言って立ち上がりかけてから、ふと動きを止める。
「ミラ」
「はい?」
「今日くらいは――」
言い淀むように、一拍置いて。
「自分に、“おつかれさま”を買って帰れ」
「え?」
「棚の“右側”から、何かひとつ。
代金は……」
そこで少しだけ考え、
「半分は店から。半分は、お前から」
妙に細かい条件をつけてくる。
「全部出すと、たぶん遠慮するだろうからな」
見透かされていた。
ミラは、笑ってしまう。
「……はい。じゃあ、“図々しく”右側から選びます」
「そうしろ」
リオンは、ベンチから離れ、バックヤードへ向かって歩き出した。
残されたミラは、しばらく星空を見上げてから、ゆっくりと立ち上がった。
“わたしに渡すおつかれさま”の棚の前に立つ。
どれも、自分で考えて並べたはずなのに、
今日の自分に一番合うものを選ぶのは、少し照れくさい。
(……これ)
結局、選んだのは、
夜空の絵が描かれた、小さなチョコレートの箱だった。
『今日のわたしに、おつかれさま。』
POPの文字を、もう一度読んでから、
箱をそっと胸に抱いてレジへ向かう。
星見の広場の天井には、ゆっくりと星が流れていた。
その星が、ミラの小さな「おつかれさま」を、
そっと祝福してくれているような気がして――
ミラは、ほんの少しだけ、肩の力を抜いて笑った。
『今日のわたしに、おつかれさま。
ちゃんと頑張ったあなたへ。』
読み終えると、ほんの少しだけ目元が滲んだように見えた。
「……これ、あなたが考えた言葉?」
「はい」
ミラは、喉の奥が熱くなるのを感じながら、うなずく。
「自分に、“おつかれさま”って言える棚があったらいいなって……」
「いいですね」
マリアンヌは、POPにそっと指先を触れた。
「うちの店にも、“おつかれさまコーナー”はあるんですけど」
そこで少し首を傾げる。
「たぶん、私はここまで“自分に向けた言葉”を書けてなかったかも」
「そんな……」
「本当ですよ」
マリアンヌは穏やかに笑う。
「私はつい、“誰かを守る側”の言葉になってしまうから。
『お母さん、おつかれさま』とか、『よく頑張ってるね』とか」
ミラの胸に、すとん、と言葉が落ちる。
(……“守る側”の言葉)
前の職場でも、そういう言葉を棚に置いてきた。
「おつかれさまを言ってあげたい誰か」のための言葉。
自分自身に向ける言葉は、いつも後回しだった。
「ここまで、自分に向けて書いてあげられるの、きっとミラさんが、
“誰かの棘をいっぱい見てきたから”ですね」
「棘……」
ミラの心臓が、きゅっと縮こまる。
前の店長の言葉。
先輩の刺々しい視線。
「必要ない」と言われたときの、胸に残った痛み。
「忘れられないですよね。
こびりついたみたいに、言葉の棘が残っていて」
マリアンヌの言葉に、ミラは、はっと目を見開いた。
(……忘れられない。こびりついたみたいに)
まさに、その表現がぴったりだった。
言われたことは、時間が経ってもふとした瞬間に蘇る。
「必要ない」「邪魔」「余計なことしないで」
そのたびに、胸の奥に小さな痛みが走る。
「無理して、全部抜かなくていいですよ」
マリアンヌは優しく続ける。
「棘があるから、人の痛みもわかる。
それを棚の言葉に変えられるなら、立派な“お仕事の力”です」
「でも……」
「でも、刺さったままだと歩きにくいでしょう?」
言いながら、マリアンヌはちらりとリオンを見る。
「その辺りの手当ては――弟君」
「俺か?」
「ええ、あなたの担当ね」
当然のように言われて、リオンはわずかに肩をすくめた。
「……余計な役割を増やすな」
「よく似合ってますよ、“図々しいくらいでいい”って言いながら甘やかす役」
マリアンヌは、いたずらっぽく笑った。
「ミラさん、何かあったら遠慮なく甘えてくださいね。
“リオンに言いにくかったら、私に言う”でもいいですから」
「は、はい……」
胸の奥が、じわっと温かくなる。
“甘えていい”と言われることが、こんなにも心に響くなんて。
(図々しいくらいが、ちょうどいい――)
リオンに言われた言葉が、マリアンヌの口からも補強された気がした。
◇
その後も、冷静なユリウスが数字の表を片手に現れたり、
のんびりしたフェリオが「このベンチ、ずっと座ってたい」と言いながら広場で居眠りしそうになったり。
それぞれが違う視点で棚を眺め、違う言葉を残していった。
「視線の滞在時間、良好だな」
「このPOP、フォント化すれば全店で使えるかも」
「うちの店にもベンチ増やそうかなあ。ごろごろできるやつ」
そのたびに、リオンが「真似するな」「勝手にフォント化するな」「ごろごろは禁止だ」と応酬する。
真剣な数字の話と、兄弟のじゃれ合いと。
そのどちらもが、「星灯一族」という家族の形なのだと、ミラは少しずつ理解していった。
◇
夕方。
視察ラッシュが一段落した頃。
「……つかれた」
宿舎に戻る前に、ミラは思わず星見の広場のベンチに腰を下ろした。
嬉しい。
でも、どっと疲れも出てきた。
褒められた言葉。
数字の話。
「もっとこうしたら」という提案。
全部、大事にしたいと思う。
その分、胸の中の「頑張らなきゃ」が、また少し膨らむ。
「ミラ」
ふと、名前を呼ばれた。
顔を上げると、リオンが棚の前に立っていた。
「今日は、よく持ったな」
「……はい?」
「熱心な星灯一族の視線を浴びて、倒れなかったのは評価に値する」
いつもの淡々とした口調なのに、どこか、くすっと笑いを堪えているようでもある。
「途中で、“視線から逃げたい”って顔をしていたからな」
「み、見てたんですね……」
「見てると言った」
リオンは、ベンチの端に腰を下ろした。
「どうだ。棘が、少しは疼いたか?」
ストレートな問いに、ミラは言葉に詰まる。
「……正直に言うと、
“前の店だったら、どう言われていたかな”って、何度も考えちゃいました」
兄弟たちが棚を見ているとき。
POPを読み上げているとき。
(「余計なことしないで」って言われるんじゃないか)
(「こんな言葉、誰も読まない」って笑われるんじゃないか)
そんな不安が、時々顔を出した。
「でも、誰もそんなふうには言わなかった」
それだけで、少し救われた気がする。
「逆に、“欲しい”“真似したい”と言われて困っていたな」
「それはそれで、どうしていいか……」
ミラは苦笑いする。
「嬉しいのに、どう受け取ったらいいのかわからなくて」
「図々しいくらいが、ちょうどいい」
リオンは、いつものフレーズを口にする。
「“真似したい”というのは、最大級の褒め言葉だ。
その上で、『うちの店ではうちのやり方でやる』と返せばいい」
ミラは、そっと自分の手のひらを見つめた。
「……前の店で言われたこと、まだ忘れられないです」
ぽつりと、胸の奥の本音がこぼれる。
「こびりついたみたいに、言葉の棘が残っていて。
“また言われるかもしれない”って、どこかで構えてしまって」
「すぐに忘れろ、とは言わない」
リオンは、きっぱりと言った。
「忘れてしまったら、同じ場所に戻るかもしれないからな」
「……はい」
「ただ」
リオンは、星見の広場の天井を仰ぐ。
「ここにいるあいだ、お前は“必要ない”と言われることはない」
その言葉は、静かで、しかし強かった。
「棚がうまくいっても、いかなくても。
星市で他の店に負けても、勝っても。
――それと、お前の価値は別だ」
ミラは、喉の奥が熱くなるのを感じた。
「……そんなふうに言ってもらえるなんて、思ってなかったです」
「俺も、言うとは思っていなかった」
リオンは、少しだけ自嘲気味に笑う。
「だが、言いたくなった。
お前の“おつかれさま”棚を見て、家族が楽しそうに話すのを見て」
視線が、ミラに向けられる。
「“もっと、早く、君を見つけていたら”って、また考えた」
その言葉は、以前に聞いたものと同じで、でも、少しだけ重みを増していた。
ミラは、拳をぎゅっと握りしめる。
「……今、見つけてもらえて、嬉しいです」
昔の自分では、きっと言えなかった言葉。
「笑ってくれたら、嬉しいから。
ここで笑ってくれる人が増えたら、そのぶん、前の棘も、ちょっとは薄くなる気がするので」
リオンの瞳が、ほんの少しだけ柔らかくなった。
「そうやって、自分で薄めていけばいい」
「……はい」
「そのために、俺は、店を星みたいに光らせる」
リオンは、星見の広場を見渡した。
「お前の棚も、そのうちのひとつだ」
その言い方があまりに真っ直ぐで、
ミラは顔が熱くなるのをどうすることもできなかった。
「……がんばります。ちゃんと休みながら」
つい、いつもの言葉を足す。
リオンは、満足げにひとつ頷いた。
「それでいい」
そう言って立ち上がりかけてから、ふと動きを止める。
「ミラ」
「はい?」
「今日くらいは――」
言い淀むように、一拍置いて。
「自分に、“おつかれさま”を買って帰れ」
「え?」
「棚の“右側”から、何かひとつ。
代金は……」
そこで少しだけ考え、
「半分は店から。半分は、お前から」
妙に細かい条件をつけてくる。
「全部出すと、たぶん遠慮するだろうからな」
見透かされていた。
ミラは、笑ってしまう。
「……はい。じゃあ、“図々しく”右側から選びます」
「そうしろ」
リオンは、ベンチから離れ、バックヤードへ向かって歩き出した。
残されたミラは、しばらく星空を見上げてから、ゆっくりと立ち上がった。
“わたしに渡すおつかれさま”の棚の前に立つ。
どれも、自分で考えて並べたはずなのに、
今日の自分に一番合うものを選ぶのは、少し照れくさい。
(……これ)
結局、選んだのは、
夜空の絵が描かれた、小さなチョコレートの箱だった。
『今日のわたしに、おつかれさま。』
POPの文字を、もう一度読んでから、
箱をそっと胸に抱いてレジへ向かう。
星見の広場の天井には、ゆっくりと星が流れていた。
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