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結婚式「ギルド総出の茶化し地獄(※祝福です)」
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ギルドの掲示板に、史上最大の張り紙が貼られたのは――
挙式の三日前だった。
ー・ー・ー・ー・ー
【最重要】
軍師カイ、回復術師リィナ
結婚式のお知らせ
・参列者は必ず正装
・酒場での“前祝い”は禁止
・余興は一人一つまで
(※禁止されてもやる人が多いので諦めます)
――ギルド長
ー・ー・ー・ー・ー
リィナは張り紙を見上げたまま、完全に固まった。
「……余興、諦めるんだ」
ミラが隣で冷静に言う。
ガラムが腕を組む。
「ギルド長、悟ったな」
リィナはかすれた声で言った。
「これ……私たちの結婚式だよね?」
カイが即答する。
「そう」
「なんで最後に“諦めます”って書いてあるの?」
カイ「ギルドだから」
リィナ「ギルドこわい!」
ミラがにこっと笑った。
「安心して。今日はまだ地獄の入口」
「入口!?」
ガラム「本番は式だ」
「やめて!!」
カイがリィナの手を取る。
「大丈夫」
リィナは反射で言い返す。
「大丈夫って言うほど危ないんだよ!」
カイ「……学んだね」
ミラ「成長」
ガラム「殴らなくて済んだな」
「殴る前提で語らないで!」
・
そして当日。
式場は豪華な神殿……ではなく、ギルドの大広間だった。
理由は簡単。
「全員来るから、入らない」
ギルドの人間は、祝いたい時に遠慮をしない。
壁には花。天井には布。
武器庫から持ち出された(?)煌びやかな旗。
酒場の料理人が腕を振るい、
受付係が涙目で招待状を捌き、
ギルド長は既に疲れていた。
「……こんなはずじゃなかった」
その横でミラが言う。
「諦めました、って書いたじゃん」
ギルド長「書いたけど!」
ガラム「書いた時点で負けだ」
ギルド長「うるさい!!」
リィナは控室で、緊張していた。
ドレスは白。
でもふわふわしすぎず、動きやすい。
回復役らしく、守りの刺繍が入っている。
鏡の前で、リィナは自分の頬を軽く叩いた。
「……落ち着け」
鈴を握る。
リン。
小さな音が、自分を戻してくれる。
(今日は、大丈夫)
その時。
控室の扉が勢いよく開いた。
バァン!
「リィナ!!」
ミラだった。
「大変」
「えっ、な、なに!?」
ミラが真顔で言う。
「余興が九本増えた」
「増えるの!?」
「増えた。止めたけど増えた」
「止めてよ!!!」
ミラ「無理」
「無理って!!」
ガラムが後ろから入ってくる。
「軍師、今控室の外で呼吸が浅い」
「えっ」
ミラ「死にかけてる」
「えっ!?」
リィナは慌てて立ち上がった。
「カイくん、だ、大丈夫!?」
ミラが落ち着いた声で言う。
「大丈夫じゃないけど生きてる」
ガラム「俺も見た。顔が白い」
リィナ「ええええ」
そこへ、受付係が小走りで来た。
「新郎側から伝言です!」
「伝言?」
「『鈴、鳴らして』」
リィナは一瞬きょとんとして、
次の瞬間、胸がぎゅっとなった。
(……いつもの)
(無事の合図)
リィナは鈴を握って、小さく鳴らした。
リン。
音は控室の空気を揺らし、
不思議なくらい心を落ち着かせた。
すると扉の向こうで、
“ふっ”と息を吐く気配がした。
(……聞こえた)
(カイくん、いる)
胸の奥があたたかくなる。
ミラが笑う。
「これ、もう誓いだね」
「誓いって、まだ式始まってないよ……!」
ガラム「もう夫婦だ」
「まだだよ!!」
・
式が始まる。
参列者はギルド総出。
最前列にはギルド長、ミラ、ガラム、受付係。
そして――
なぜか“噂好きの酒場常連”が涙を拭いている。
リィナが扉の前に立つと、
大広間の空気が一瞬で静まった。
(うわ……見られてる……)
でも、怖くない。
だって、向こうにいる。
扉が開く。
視線の先に、カイが立っていた。
いつもの服じゃない。
正装の軍師は、思ったより“ちゃんと大人”だった。
(かっこいい……)
リィナが一歩踏み出した瞬間。
カイが、ほんの少しだけ笑った。
ふわふわじゃない、演技じゃない、
全部置いてきた笑顔。
それだけで、胸がいっぱいになる。
リィナは歩く。
近づく。
一歩ずつ。
途中で、誰かが小声で言った。
「置いていかない速度だ……」
別の誰かが言う。
「尊い……」
ギルド長が睨む。
「静かに!!」
静かになった。
でも、空気はあたたかい。
リィナがカイの前に立つ。
カイは声を落として言った。
「……無事?」
リィナも小声で返す。
「うん」
カイが息を吐く。
「よかった」
リィナは笑う。
「今さら?」
「今さら」
今さらなのに、今も大事。
それが嬉しい。
・
司式役(なぜかギルド長)が咳払いをした。
「では誓いの言葉を――」
ミラが小声で言う。
「ギルド長、司式もやるんだ」
ガラム「罰ゲームだろ」
ギルド長「聞こえるぞ!!」
リィナが緊張していると、
ギルド長が真面目な声で言った。
「新郎、カイ」
「はい」
「新婦、リィナ」
「はい」
その“はい”でさえ、ギルドがざわついた。
「可愛い……」
「軍師、返事が優しい……」
「夫婦……」
ギルド長「静かに!!」
ギルド長が続ける。
「あなたは、新婦を生涯守り、敬い、支え合うことを誓いますか」
カイは迷いなく言った。
「誓います」
短い。
でも、嘘がない。
ギルドの誰かが鼻をすする音がした。
次。
「あなたは、新郎を生涯信じ、共に歩むことを誓いますか」
リィナの胸が震える。
信じる。
“策士”の彼を。
でも今は分かる。
この人の策は、ずっと“置いていかないための策”だった。
リィナは、鈴を握った。
リン。
ほんの小さく鳴らしてから、言った。
「誓います」
鈴の音が、大広間に落ちる。
その瞬間、カイの目が揺れた。
泣きそうな顔で笑った。
(カイくん……)
ギルド長が静かに言った。
「よし。では――」
そこへ、ミラが小さく手を上げた。
「はい余興」
ギルド長「まだだ!!!」
ガラム「早い」
ミラ「我慢できなかった」
ギルド長「座れ!!」
ギルドが笑う。
緊張がほどけて、リィナも笑ってしまった。
カイが小声で言う。
「君が笑った」
リィナ「うん」
カイ「……僕の前で」
リィナ「うん」
カイ「……好き」
リィナ「今それ言うの反則!」
カイ「反則だから言う」
誓いより甘い。
・
指輪の交換。
カイがリィナの指に指輪をはめる。
リィナがカイの指に指輪をはめる。
その瞬間、ギルドが叫んだ。
「できたーー!!」
「軍師ーー!!」
「回復役ちゃーーん!!」
ギルド長「静かに!!!」
ミラ「静かに無理」
ガラム「無理だな」
カイが、笑った。
それを見て、リィナも笑った。
(あ、良かった)
(この世界で良かった)
・
式の後。
宴会。
ギルドの余興は、本当に九本あった。
・ガラムの腕相撲大会(誰も勝てない)
・ミラの「夫婦契約条項クイズ」(地獄)
・受付係の涙ながらのスピーチ(全員泣く)
・酒場の常連たちの合唱(なぜか上手い)
・ギルド長の「今後は静かにしてください」演説(誰も聞いてない)
リィナは笑いすぎて、頬が痛かった。
カイは隣でずっと、リィナの手を離さなかった。
「手、離さないの?」
リィナが小声で聞く。
カイは即答する。
「離さない」
「今日くらいは……」
「今日だから」
「……そっか」
式は、特別。
でも、日常も特別になる。
それが未来。
・
夜。
宴が落ち着き、二人は廊下へ抜けた。
少し静かな場所。
外の月が白い。
リィナは息を吐いて言った。
「……終わったね」
カイが首を振る。
「始まった」
その言い方が、優しい。
リィナは鈴を握った。
リン。
小さな音。
カイが言う。
「その音、好き」
リィナは笑う。
「私も。……もう、これが合図だもんね」
カイはゆっくり頷いた。
「無事の合図」
「うん」
「帰ってきた合図」
「うん」
「置いていかない合図」
「うん」
リィナは小さく言った。
「……家の音」
カイの目が揺れた。
「……そう」
「私、寂しくなくなった」
「僕も」
「……ねえ、カイくん」
「うん」
リィナは少し照れて言った。
「夫婦条項、増える?」
カイは少しだけ考えてから、答えた。
「増やさない」
「えっ」
カイは目を細める。
「君がここにいるから」
その言葉が、あたたかすぎて。
リィナは泣きそうになって、でも笑った。
「……好き」
カイが静かに返す。
「好き」
ふたりの声が重なる。
鈴が鳴る。
リン。
その音は、もう戦闘の音じゃない。
祝福の音。
帰る場所の音。
そして――
これからずっと続く、合図の音。
大広間の向こうから、ミラの叫び声が聞こえた。
「新郎新婦ーー!次の余興いくよーー!」
ギルド長「やめろーー!!」
ガラム「殴るぞ」
カイ「殴らないで」
リィナ「もう!!」
笑いながら、リィナはカイの手を握り返した。
置いていかない速度で、
ふたりはまた“いつもの場所”へ戻っていった。
♡おしまい♡
(おまけ:ギルド長視点の番外編あります)
挙式の三日前だった。
ー・ー・ー・ー・ー
【最重要】
軍師カイ、回復術師リィナ
結婚式のお知らせ
・参列者は必ず正装
・酒場での“前祝い”は禁止
・余興は一人一つまで
(※禁止されてもやる人が多いので諦めます)
――ギルド長
ー・ー・ー・ー・ー
リィナは張り紙を見上げたまま、完全に固まった。
「……余興、諦めるんだ」
ミラが隣で冷静に言う。
ガラムが腕を組む。
「ギルド長、悟ったな」
リィナはかすれた声で言った。
「これ……私たちの結婚式だよね?」
カイが即答する。
「そう」
「なんで最後に“諦めます”って書いてあるの?」
カイ「ギルドだから」
リィナ「ギルドこわい!」
ミラがにこっと笑った。
「安心して。今日はまだ地獄の入口」
「入口!?」
ガラム「本番は式だ」
「やめて!!」
カイがリィナの手を取る。
「大丈夫」
リィナは反射で言い返す。
「大丈夫って言うほど危ないんだよ!」
カイ「……学んだね」
ミラ「成長」
ガラム「殴らなくて済んだな」
「殴る前提で語らないで!」
・
そして当日。
式場は豪華な神殿……ではなく、ギルドの大広間だった。
理由は簡単。
「全員来るから、入らない」
ギルドの人間は、祝いたい時に遠慮をしない。
壁には花。天井には布。
武器庫から持ち出された(?)煌びやかな旗。
酒場の料理人が腕を振るい、
受付係が涙目で招待状を捌き、
ギルド長は既に疲れていた。
「……こんなはずじゃなかった」
その横でミラが言う。
「諦めました、って書いたじゃん」
ギルド長「書いたけど!」
ガラム「書いた時点で負けだ」
ギルド長「うるさい!!」
リィナは控室で、緊張していた。
ドレスは白。
でもふわふわしすぎず、動きやすい。
回復役らしく、守りの刺繍が入っている。
鏡の前で、リィナは自分の頬を軽く叩いた。
「……落ち着け」
鈴を握る。
リン。
小さな音が、自分を戻してくれる。
(今日は、大丈夫)
その時。
控室の扉が勢いよく開いた。
バァン!
「リィナ!!」
ミラだった。
「大変」
「えっ、な、なに!?」
ミラが真顔で言う。
「余興が九本増えた」
「増えるの!?」
「増えた。止めたけど増えた」
「止めてよ!!!」
ミラ「無理」
「無理って!!」
ガラムが後ろから入ってくる。
「軍師、今控室の外で呼吸が浅い」
「えっ」
ミラ「死にかけてる」
「えっ!?」
リィナは慌てて立ち上がった。
「カイくん、だ、大丈夫!?」
ミラが落ち着いた声で言う。
「大丈夫じゃないけど生きてる」
ガラム「俺も見た。顔が白い」
リィナ「ええええ」
そこへ、受付係が小走りで来た。
「新郎側から伝言です!」
「伝言?」
「『鈴、鳴らして』」
リィナは一瞬きょとんとして、
次の瞬間、胸がぎゅっとなった。
(……いつもの)
(無事の合図)
リィナは鈴を握って、小さく鳴らした。
リン。
音は控室の空気を揺らし、
不思議なくらい心を落ち着かせた。
すると扉の向こうで、
“ふっ”と息を吐く気配がした。
(……聞こえた)
(カイくん、いる)
胸の奥があたたかくなる。
ミラが笑う。
「これ、もう誓いだね」
「誓いって、まだ式始まってないよ……!」
ガラム「もう夫婦だ」
「まだだよ!!」
・
式が始まる。
参列者はギルド総出。
最前列にはギルド長、ミラ、ガラム、受付係。
そして――
なぜか“噂好きの酒場常連”が涙を拭いている。
リィナが扉の前に立つと、
大広間の空気が一瞬で静まった。
(うわ……見られてる……)
でも、怖くない。
だって、向こうにいる。
扉が開く。
視線の先に、カイが立っていた。
いつもの服じゃない。
正装の軍師は、思ったより“ちゃんと大人”だった。
(かっこいい……)
リィナが一歩踏み出した瞬間。
カイが、ほんの少しだけ笑った。
ふわふわじゃない、演技じゃない、
全部置いてきた笑顔。
それだけで、胸がいっぱいになる。
リィナは歩く。
近づく。
一歩ずつ。
途中で、誰かが小声で言った。
「置いていかない速度だ……」
別の誰かが言う。
「尊い……」
ギルド長が睨む。
「静かに!!」
静かになった。
でも、空気はあたたかい。
リィナがカイの前に立つ。
カイは声を落として言った。
「……無事?」
リィナも小声で返す。
「うん」
カイが息を吐く。
「よかった」
リィナは笑う。
「今さら?」
「今さら」
今さらなのに、今も大事。
それが嬉しい。
・
司式役(なぜかギルド長)が咳払いをした。
「では誓いの言葉を――」
ミラが小声で言う。
「ギルド長、司式もやるんだ」
ガラム「罰ゲームだろ」
ギルド長「聞こえるぞ!!」
リィナが緊張していると、
ギルド長が真面目な声で言った。
「新郎、カイ」
「はい」
「新婦、リィナ」
「はい」
その“はい”でさえ、ギルドがざわついた。
「可愛い……」
「軍師、返事が優しい……」
「夫婦……」
ギルド長「静かに!!」
ギルド長が続ける。
「あなたは、新婦を生涯守り、敬い、支え合うことを誓いますか」
カイは迷いなく言った。
「誓います」
短い。
でも、嘘がない。
ギルドの誰かが鼻をすする音がした。
次。
「あなたは、新郎を生涯信じ、共に歩むことを誓いますか」
リィナの胸が震える。
信じる。
“策士”の彼を。
でも今は分かる。
この人の策は、ずっと“置いていかないための策”だった。
リィナは、鈴を握った。
リン。
ほんの小さく鳴らしてから、言った。
「誓います」
鈴の音が、大広間に落ちる。
その瞬間、カイの目が揺れた。
泣きそうな顔で笑った。
(カイくん……)
ギルド長が静かに言った。
「よし。では――」
そこへ、ミラが小さく手を上げた。
「はい余興」
ギルド長「まだだ!!!」
ガラム「早い」
ミラ「我慢できなかった」
ギルド長「座れ!!」
ギルドが笑う。
緊張がほどけて、リィナも笑ってしまった。
カイが小声で言う。
「君が笑った」
リィナ「うん」
カイ「……僕の前で」
リィナ「うん」
カイ「……好き」
リィナ「今それ言うの反則!」
カイ「反則だから言う」
誓いより甘い。
・
指輪の交換。
カイがリィナの指に指輪をはめる。
リィナがカイの指に指輪をはめる。
その瞬間、ギルドが叫んだ。
「できたーー!!」
「軍師ーー!!」
「回復役ちゃーーん!!」
ギルド長「静かに!!!」
ミラ「静かに無理」
ガラム「無理だな」
カイが、笑った。
それを見て、リィナも笑った。
(あ、良かった)
(この世界で良かった)
・
式の後。
宴会。
ギルドの余興は、本当に九本あった。
・ガラムの腕相撲大会(誰も勝てない)
・ミラの「夫婦契約条項クイズ」(地獄)
・受付係の涙ながらのスピーチ(全員泣く)
・酒場の常連たちの合唱(なぜか上手い)
・ギルド長の「今後は静かにしてください」演説(誰も聞いてない)
リィナは笑いすぎて、頬が痛かった。
カイは隣でずっと、リィナの手を離さなかった。
「手、離さないの?」
リィナが小声で聞く。
カイは即答する。
「離さない」
「今日くらいは……」
「今日だから」
「……そっか」
式は、特別。
でも、日常も特別になる。
それが未来。
・
夜。
宴が落ち着き、二人は廊下へ抜けた。
少し静かな場所。
外の月が白い。
リィナは息を吐いて言った。
「……終わったね」
カイが首を振る。
「始まった」
その言い方が、優しい。
リィナは鈴を握った。
リン。
小さな音。
カイが言う。
「その音、好き」
リィナは笑う。
「私も。……もう、これが合図だもんね」
カイはゆっくり頷いた。
「無事の合図」
「うん」
「帰ってきた合図」
「うん」
「置いていかない合図」
「うん」
リィナは小さく言った。
「……家の音」
カイの目が揺れた。
「……そう」
「私、寂しくなくなった」
「僕も」
「……ねえ、カイくん」
「うん」
リィナは少し照れて言った。
「夫婦条項、増える?」
カイは少しだけ考えてから、答えた。
「増やさない」
「えっ」
カイは目を細める。
「君がここにいるから」
その言葉が、あたたかすぎて。
リィナは泣きそうになって、でも笑った。
「……好き」
カイが静かに返す。
「好き」
ふたりの声が重なる。
鈴が鳴る。
リン。
その音は、もう戦闘の音じゃない。
祝福の音。
帰る場所の音。
そして――
これからずっと続く、合図の音。
大広間の向こうから、ミラの叫び声が聞こえた。
「新郎新婦ーー!次の余興いくよーー!」
ギルド長「やめろーー!!」
ガラム「殴るぞ」
カイ「殴らないで」
リィナ「もう!!」
笑いながら、リィナはカイの手を握り返した。
置いていかない速度で、
ふたりはまた“いつもの場所”へ戻っていった。
♡おしまい♡
(おまけ:ギルド長視点の番外編あります)
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