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第三章:腐れ縁の脅威
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翌日、授業科目数学II。
「……三角形ADOから導き出せるのはsinθとcosθで……」
私は今、必死でノートを取っている。すると、突然両肩が重くなった。すると
「へー、難しそうだな」
翔太が現れた。
「うわっ!」
ーーガチャン!
私はびっくりして椅子から転び落ちた。
「納夢さん!? 大丈夫ですか?」
数学の担当教師が心配する。
「い、いえ……なんでも無いです……」
私は椅子を直し、再び授業を受けた。
昼食時間。
「まーいー! 昼食一緒に食べよ!」
腐れ縁3人組の内、1人が私を呼ぶ。
「こころと、食わねぇのか?」
翔太が呟く。
「じゃあ、こころは3人分の弁当買ってきな!」
腐れ縁3人組のリーダー格が、小銭をこころに投げつける。そして、私の隣に座る。
「おい! 貴様……さっきの舞の大親友だろ! お前をミンチにしてやる!」
翔太が罵声を浴びせ殴ったり蹴ったりの動作をしているが、私にしか見えないため腐れ縁のリーダー格は痛くも痒くもない。
「なに?」
私が翔太の一部始終を見ていたため、怪しまれた。私はすぐ目を逸らす。
納夢宅。私が晩御飯を机に置く。
「なんで、言い返さねぇんだ?」
翔太はクッキーの入った缶を開ける。
「女子の友情は恋愛よりも複雑なの……なんかの漫画で読んだことないの?」
私は晩御飯を少し冷ましていた。
「アイツ、サイコロステーキ状に切り刻んで東京湾に沈めてやる!」
翔太は自分の無力さにムシャクシャしている。性格もあの少女コミックの中の翔太そっくりだった。私が1口放り込むと
「舞!」
父と離婚した元母、姫花が来た。
「お母さん……またお金を借りに来たの?」
実は、私が1人暮らししている場所は母が今住んでいるところに近かった。それをどこから聞いたのか、3日に一度は私からお金を借りに行く。そして、返さない。
「いい加減返してよ……」
私は財布を開いて、5000円を引き抜くと母は無理矢理10000円札を抜いて
「来月返すから!」
と言って去った。
「……ッ!」
私はこの金吸いの母が嫌いだ。この浪費癖が原因で父は離婚した。
週末。私は今日、1人でビーチに来ていた。海に入るわけじゃないけど、パラソルとレジャーシートをレンタルしてそこで羽を伸ばそうと思う。すると
「ようよう! そこの嬢ちゃん!」
ラッパー姿のチャラ男が、私のところに来る。
「何ですか?」
私はチャラ男に問いかける。
「君きゃわいいね! どう? 俺たちのバーベキューに参加しねぇ?」
そのチャラ男はバーベキューしている場所を指差す。そこには数人のチャラ男が肉を焼いている。でも、このビーチはバーベキューは禁止している。片付けないで帰る人が居るから。
「遠慮します……海が見えないので帰ってください」
私が拒否すると
「なあなあ良いじゃん! 肉がいい具合に焼けてんだからさぁ」
ラッパー姿のチャラ男が無理矢理私の腕を掴む。
「ちょっと何するんですか! やめてください!」
私は必死に拒否する。
「一緒に肉食うだけさ!」
チャラ男に捕まえられた。もう無理だ。
「おい!」
別の男性が聞こえた。
「あぁ?」
チャラ男が振り返ると、焼け肌が似合う水着を着たグラサン姿の男性が立っていた。
「その娘から手を離せ……」
グラサン男性が言う。
「テメェ、俺らは今から嬢ちゃんと肉食うんだよ!」
チャラ男が睨みつける。
「警察呼ばれたいんですか?」
グラサン男性は『110』と表示されたスマホの画面を見せる。
「チッ!」
チャラ男は舌打ちをして、去っていく。
「大丈夫?」
グラサン男性が手を差し伸べてくれた。
「ありがとうございます」
私はグラサン男性の手を借りる。
「ああいうやつは、気を付けろよ」
グラサン男性が注意する。
「分かりました……あの、お名前は?」
私は名前を聞くと
「悪山宗介だ」
悪山くんは、名前を答えた。
「君は?」
悪山くんは、私の名前を聞く。
「私は、納夢舞です」
私も自分の名前を答える。
納夢宅。私は今日は笑顔が絶えなかった。
「嬉しそうだな?」
翔太が話しかけた。
「今日ナンパに遭ったけど、悪山くんっていうかっこいい男性が助けてくれたの!」
私が今日の出来事を話す。
「悪山? 苗字からしていい奴とは思えんが?」
翔太が疑っている。
「悪山くんは良い人だよ」
私は言い返す。
「見た目が良くても性格がクズの奴なんて、この世に数多といる」
翔太はクッキーを握り潰した。
「翔太くん? もしかして嫉妬?」
私は冗談まじりに言った。
「その悪山という奴とは、今後か関わらん方が良いな」
翔太の声が段々怒りに満ちていた。
「大丈夫だよ……悪山くんは悪い人じゃないし」
私は言い返す。
「俺の言うことが聞けないのか?」
すると、部屋中がガタガタ揺れ出す。電気も点いたり消えたりと点滅しだす。
「今まで舞が俺の言うこと守ったことあったよな? 今回も守れよ!」
翔太の怒りが増すごとに家の揺れが激しくなっていた。次は、電化製品が私に攻撃してきた。トースターや文明の利器と呼ばれる電気で混ぜるものなど。
「ちょっと? 翔太くん! こ、怖いって……」
揺れが激しくなっている。食器や棚から家具が落ちてくる。電化製品は私に攻撃してくる。
「俺の言ったことは、守れ……悪山は危険だ!」
扇風機の羽根が私に向かって高速回転で向かってくる。私の首を刎ねる気だ。私は心理学の担当教師の言葉を思い出した。
《中には、攻撃的なイマジナリーフレンドも居るから》
と。
「もうやめて! 翔太なんて友達じゃない!」
私は翔太に消えろと命令した。すると部屋の揺れは収まり、電化製品も攻撃しなくなった。しかし、翔太の姿は跡形もなかった。翔太の座っていた先には粉々になったクッキーのみがあった。
「……三角形ADOから導き出せるのはsinθとcosθで……」
私は今、必死でノートを取っている。すると、突然両肩が重くなった。すると
「へー、難しそうだな」
翔太が現れた。
「うわっ!」
ーーガチャン!
私はびっくりして椅子から転び落ちた。
「納夢さん!? 大丈夫ですか?」
数学の担当教師が心配する。
「い、いえ……なんでも無いです……」
私は椅子を直し、再び授業を受けた。
昼食時間。
「まーいー! 昼食一緒に食べよ!」
腐れ縁3人組の内、1人が私を呼ぶ。
「こころと、食わねぇのか?」
翔太が呟く。
「じゃあ、こころは3人分の弁当買ってきな!」
腐れ縁3人組のリーダー格が、小銭をこころに投げつける。そして、私の隣に座る。
「おい! 貴様……さっきの舞の大親友だろ! お前をミンチにしてやる!」
翔太が罵声を浴びせ殴ったり蹴ったりの動作をしているが、私にしか見えないため腐れ縁のリーダー格は痛くも痒くもない。
「なに?」
私が翔太の一部始終を見ていたため、怪しまれた。私はすぐ目を逸らす。
納夢宅。私が晩御飯を机に置く。
「なんで、言い返さねぇんだ?」
翔太はクッキーの入った缶を開ける。
「女子の友情は恋愛よりも複雑なの……なんかの漫画で読んだことないの?」
私は晩御飯を少し冷ましていた。
「アイツ、サイコロステーキ状に切り刻んで東京湾に沈めてやる!」
翔太は自分の無力さにムシャクシャしている。性格もあの少女コミックの中の翔太そっくりだった。私が1口放り込むと
「舞!」
父と離婚した元母、姫花が来た。
「お母さん……またお金を借りに来たの?」
実は、私が1人暮らししている場所は母が今住んでいるところに近かった。それをどこから聞いたのか、3日に一度は私からお金を借りに行く。そして、返さない。
「いい加減返してよ……」
私は財布を開いて、5000円を引き抜くと母は無理矢理10000円札を抜いて
「来月返すから!」
と言って去った。
「……ッ!」
私はこの金吸いの母が嫌いだ。この浪費癖が原因で父は離婚した。
週末。私は今日、1人でビーチに来ていた。海に入るわけじゃないけど、パラソルとレジャーシートをレンタルしてそこで羽を伸ばそうと思う。すると
「ようよう! そこの嬢ちゃん!」
ラッパー姿のチャラ男が、私のところに来る。
「何ですか?」
私はチャラ男に問いかける。
「君きゃわいいね! どう? 俺たちのバーベキューに参加しねぇ?」
そのチャラ男はバーベキューしている場所を指差す。そこには数人のチャラ男が肉を焼いている。でも、このビーチはバーベキューは禁止している。片付けないで帰る人が居るから。
「遠慮します……海が見えないので帰ってください」
私が拒否すると
「なあなあ良いじゃん! 肉がいい具合に焼けてんだからさぁ」
ラッパー姿のチャラ男が無理矢理私の腕を掴む。
「ちょっと何するんですか! やめてください!」
私は必死に拒否する。
「一緒に肉食うだけさ!」
チャラ男に捕まえられた。もう無理だ。
「おい!」
別の男性が聞こえた。
「あぁ?」
チャラ男が振り返ると、焼け肌が似合う水着を着たグラサン姿の男性が立っていた。
「その娘から手を離せ……」
グラサン男性が言う。
「テメェ、俺らは今から嬢ちゃんと肉食うんだよ!」
チャラ男が睨みつける。
「警察呼ばれたいんですか?」
グラサン男性は『110』と表示されたスマホの画面を見せる。
「チッ!」
チャラ男は舌打ちをして、去っていく。
「大丈夫?」
グラサン男性が手を差し伸べてくれた。
「ありがとうございます」
私はグラサン男性の手を借りる。
「ああいうやつは、気を付けろよ」
グラサン男性が注意する。
「分かりました……あの、お名前は?」
私は名前を聞くと
「悪山宗介だ」
悪山くんは、名前を答えた。
「君は?」
悪山くんは、私の名前を聞く。
「私は、納夢舞です」
私も自分の名前を答える。
納夢宅。私は今日は笑顔が絶えなかった。
「嬉しそうだな?」
翔太が話しかけた。
「今日ナンパに遭ったけど、悪山くんっていうかっこいい男性が助けてくれたの!」
私が今日の出来事を話す。
「悪山? 苗字からしていい奴とは思えんが?」
翔太が疑っている。
「悪山くんは良い人だよ」
私は言い返す。
「見た目が良くても性格がクズの奴なんて、この世に数多といる」
翔太はクッキーを握り潰した。
「翔太くん? もしかして嫉妬?」
私は冗談まじりに言った。
「その悪山という奴とは、今後か関わらん方が良いな」
翔太の声が段々怒りに満ちていた。
「大丈夫だよ……悪山くんは悪い人じゃないし」
私は言い返す。
「俺の言うことが聞けないのか?」
すると、部屋中がガタガタ揺れ出す。電気も点いたり消えたりと点滅しだす。
「今まで舞が俺の言うこと守ったことあったよな? 今回も守れよ!」
翔太の怒りが増すごとに家の揺れが激しくなっていた。次は、電化製品が私に攻撃してきた。トースターや文明の利器と呼ばれる電気で混ぜるものなど。
「ちょっと? 翔太くん! こ、怖いって……」
揺れが激しくなっている。食器や棚から家具が落ちてくる。電化製品は私に攻撃してくる。
「俺の言ったことは、守れ……悪山は危険だ!」
扇風機の羽根が私に向かって高速回転で向かってくる。私の首を刎ねる気だ。私は心理学の担当教師の言葉を思い出した。
《中には、攻撃的なイマジナリーフレンドも居るから》
と。
「もうやめて! 翔太なんて友達じゃない!」
私は翔太に消えろと命令した。すると部屋の揺れは収まり、電化製品も攻撃しなくなった。しかし、翔太の姿は跡形もなかった。翔太の座っていた先には粉々になったクッキーのみがあった。
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