女装男子と私

メタボ戦士

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145話 GW⑳2日目

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 私達は午後亜樹のリクエスト通り、プール施設に遊びに来ていた。

「美月~パーカー脱ぎなよ。どうせ3人しかいないんだから。」

「いや·······恥ずいから。」

 ·····夏樹がプレゼントしてくれた水着···布地面積が···

「貧乳が恥ずかしがるなよ。ツルペタまな板なんだから。」

 夏樹は薄ら笑いで私の肩に手を置いた。

「うっさいわね···!まな板よりはあるわよ。」

「えーーあるの?今のところスフレパンケーキよりも厚みがないように見えるけど~w」

「ぐっ····スフレパンケーキと比べたら確かにね。」

「ほ~ら貧乳だw」
 
「クソ····」

「夏樹君はホント子供だな~好きな子にそんな小学生男子のムーブをしていたら嫌われるよ。」

 ビーチチェアに腰を掛けながら正論を言う亜樹。
 
「これはプロレスみたいなものだから大丈夫だし。な~美月。」

「まぁ今のところ嫌いではないよ。好きでもないけどw」

 ······ちょっと仕返しw

「ヒデェ~wそんなこと言うやつにはパーカー剥ぎ取りの刑じゃーーw」

 夏樹は後ろからさっと私のパーカーを脱がせた。

「ちょっ····返してよ。」

「やなこったwそれに着ている花柄のやつ、可愛いんだからもっと自信持てよ。」

「えっ····もう1回言ってw」  

「やなこったwウォータースライダー滑って来る♪」

 夏樹はちゃっちゃか走って行った。

「ちぇっ·····」
 
 ·····もう1度褒められたかったな。

 まぁ夏樹らしいけど。

「美月、小学生はほっといて一緒にビーチチェアで寝よう。もう一つビーチチェアは用意してあるから。」

 亜樹はビーチチェアに腰を掛けたまま私を誘う。

「遊びに来たのに寝るだけはちょっと。」

「寝るだけはつまらないか~じゃあオイルマッサージもしてあげる。僕、マッサージ得意だから気持ち良くさせれるよ。」

 亜樹はわきわきと怪しげな指先の動作をしながら微笑んだ。

「オイルマッサージか····」

 ·····エロそうだな。

「嫌?」

「悪ふざけなくちゃんとしてくれるならいいよ。」

 ·····前科があるから牽制はいれとかないとね。

「悪ふざけなんてしないよ~真面目にやるよ。」

「わかった、信じるよ。」

 私はビーチチェアにうつ伏せで寝た。

「信じてくれてありがとう。頑張るね。」

「うん·····」    

 ······頑張る方向間違えるなよ。

 私はそう心の中で願った。
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