とある雑多な思考錯語

ルール違反

まさかこんなことになろうとは。ルール違反による敗退。彼が、そんなことで負けるなんて思わなかった。
「くそっ」
思わず声が漏れた。
――なんでだ？ いったい何が起きたんだ？ どうして負けたんだ？ 思い当たる節はひとつもない。昨日も今日も、いつも通りの練習をこなしてきたし、調子が悪い様子もなかったのに……。悔しさが込み上げてくる。
自分が不甲斐ない。情けない。腹立たしい。
――俺は、あいつとちゃんと戦ってなかったのか……？ あの日の誓いを忘れて、ただ漫然と練習してきただけだったのか？ 俺には無理だと諦めていただけなのか？ でも、だったらなぜ急に……。
自問自答を繰り返しているうちに、ふとひとつの考えが浮かんできた。
――そういえば、あいつ最近妙に張り切ってたなぁ……。
ここ数日の様子を思い出す。いつもより早く部室に来て、ひとり黙々とシュート練習をしていた。そしてその表情には、確かな自信のようなものがあった気がする。
しかし、だからといってそんなことは関係ない。どんな理由があるにせよ、彼はもう負けてしまったのだ。それは紛れもなく事実なのだから。
だが、それでもなお、真也は自分を責め続けた。何か方法はなかったか、他にできることはなかったか。自分の不甲斐なさを痛感しながらも、真也は頭を回転させ続ける。
「……あ」
真也の中で、ひとつの答えらしきものが導き出される。
もしこれが正解なら、美咲の言葉の意味も理解できるはずだ。
「真也？」
突然立ち止まった真也を見て、レヴェッカが首を傾げる。
「ごめんなさい、ちょっと忘れ物を思い出しました。すぐ戻ります！」
真也はそれだけ言い残すと、来た道を駆け戻った。
『お兄ちゃん！ わたし、頑張ってるよ！』
幼い少女の声が、耳に蘇った。
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突然増える登場人物。次回更新：3/20（金）予定 【お知らせ】
3月22日に□□文庫□様から発売予定の書籍版□□□□□8巻ですが、特典SSの内容の一部が変更になりました。詳しくは近況ノートにて。
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「…………」
「…………」
無言のまま、二人は見つめ合う。
「……あのさ」
先に口を開いたのは真也の方だった。
「俺、美咲
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意味わからなくなってきたので終了