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17.【公爵令嬢は踊りは上手くない】(16時30分修正)
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突きつけられた事実。
私が悔しげに顔を伏せるしかありません。
「……確かに、ケインの実兄に問題が起これば、私の家としては婚約を続けられませんね」
「そうだろう」
我が意を得たりとバルドルは何度も頷きました。
私の横に立つフリードは口を挟む事はありません。
「言っておくけれど、フリードの事は恨まないでくれよ。彼は善意で君にケインを紹介したのだからね」
「……では殿下が私をはめたと?」
「はめたとは私にとってはまさしく褒め言葉だ。とは言え、フリードの読みが甘くて私が助かったと言うべきかな?」
ショックを受けて俯いている私は……口元を隠す扇の下でため息をつきかけました。
この方は大丈夫なのでしょうか?
下手な演技で今まさに真実を突きつけられている令嬢を演じたら簡単に信じたバルドルに、私は公爵令嬢として頭痛を覚えました。
ケインが相当不利な立場にいるなんて、グリフィスが疑われている事を知っている時点で誰にでも分かる話です。
私の方としても当然それを前提として動いているに決まっております。
やはり取引するような方ではないのですよね……。
考えが浅いというか何というか。
2人しかいない王子として、特に王妃から生まれた王子として厳しい教育を受けた筈なのですが、数年前に話した時と相変わらず……控え目に言って、ちょっとだけ無能さの片鱗を見せていると思いました。
それでも、流石に私がため息なんてついたらバルドルも全く動揺していない事くらいは勘づくかも知れません。
調子に乗せる為にも必死に演技は続けますが、今度は笑いがせり上がってきて堪えるのが大変です。
「折角訳の分からん令息から解放されて新しい婚約者を得た所だったが、君にはもっと素晴らしい相手がいるだろう。弟とか」
ただ、調子に乗せた所為で愚かな令嬢に親切にしてやったと言わんばかりにバルドルは顔をニヤニヤさせました。
この顔に私は今後命を賭して仕えるべき理由が見当たりませんでした。
ええ、端的に普通に嫌悪感を覚えましたよ。
「……そのような事を仰いましても」
「ケインが消えるのだから、君にだって新しい婚約者が必要だろう?」
私は先程今更と、確かに言いました。
父もそうですがタイミングを大きく逸している事に、どうして誰も気が付かないのでしょう。
そんなにあの方に未練があるように見えるのでしょうか?
薄暗がりにいる私の軽蔑の目には気付かず、悠然とバルドルは足を組み直しました。
いつまでも公爵令嬢を立たせている事も含め、何を勉強してきたのでしょうね。
「取引として、今回の件でケインが外れたら君に弟をあげよう。その代わり、君には今回の件について父上の介入を止めて欲しい」
「……」
何というか……。
そもそもそれがバルドルの立場で交渉材料になると思っている事に驚きです。
そもそも先程の挨拶があった時点の父とバルドルの態度を思い返せば、既に父とは事前交渉が済んでいる事は明白です。
さて、私としてはどこまで茶番に付き合うべきでしょうか?
「それはどちらも殿下に得しか御座いませんよね?」
「いいや。君と弟が結婚すれば隣国と揉めるだろ。それを私達が一手に引き受けて解決すると言っているのだから悪い話じゃないだろう?」
目が本気のバルドルの発言に私は今度は本当にため息をつきました。
何処から何処までも問題だらけです。
まず、臣籍降下は未だ仮の王太子でしかないバルドルの立場で確約出来るものではありません。
隣国とあの方の問題だって、現国王が元王女を当時の弟王子の王子妃ではなく自分の側妃にした事が発端です。
国王の妻であっても正妃と側妃では待遇も権限も全然違います。向こうも今度は何も権限のない側妃ではなく、王太子妃には拘らずとも正妃の地位を譲らないと分かっていないのでしょうね。
第2王子殿下を臣籍降下させたら王子は一人きりとなり、隣国から来るであろう王女を正妃としてバルドルが娶る事しかなくなります。
その為に次の王妃になると確定しているソルシアーナとは婚約を解消してメイヴェナ公爵の後ろ盾もなくし……バルドルは王太子の立場からは退くしかなくなるでしょうね。
結局、バルドルのこの提案では逆に自分の首を絞めているのです。
だから、第2王子殿下を押す声が消えないのですよ。
私は心の中でバルドルに一切敬称を付ける気になれません。
「君がこの話に乗ったら、今の君の婚約者については考慮しなくもない」
私は息を呑んだ。振りをしました。
……そろそろ十分バルドルの本音は聞けたと思うのです。私もバルドルの頭の中身に脱力しまくっている中、演技するのに疲れてきたので終了して欲しいのですが。
「ケインを助けて下さると……?」
「一人ぐらいは大丈夫だ。それにグリフィス以外の他のマーキス侯爵家は白だと確定している」
「そうですか……」
あらあら、これもそんな事を言って大丈夫ですか?
王家はまだグリフィスが第2王子殿下の庶子騒動にどう関わっているか突き止められていないでしょう。
だからバルドル自身も未だにカルナートを側近にして泳がせているのに、自分の行動がどう読み取られるかも考えていないのでしょうね。
そもそも第2王子殿下の庶子疑惑の件は、表に出ている話だけしか存在しないなら王家の力で簡単に片付けられるものでした。それをまだ続けている時点で調査が難航しているって容易に勘づきますよ。
これ以上はバルドルから話を聞くのは時間の無駄でしょうね。結局はバルドルが何を考えているのか分かっただけですが、これはこれです。
バルドルに価値を見いだせなくなった内心を完全に隠し、私は一見婚約者が助かると知って安堵した婚約者を装い、
「……分かりました。取引に応じます」
「君ならきっと分かってくれると思っていたよ」
自分の思う通りに事が運んで非常に満足げなバルドルです。
既に先に取引を持ちかけた私の父からは、何かしら取引を利用する算段を付けられているでしょうに、本当に王族とは思えない程暢気です事。
来年にはソルシアーナの婚約者の方が変更となっているかも知れません。
あまり長時間不在をしては夜会に来ている他の貴族からあらぬ事を疑われる事もありますので、取引が纏まったら直ぐにバルドルを残して私達は部屋から退室しました。
私とバルドルが話し始めてから終始無言だったフリードは、離れた場所に来ると堪えきれなくなってぷっと吹き出しました。
「良い感じに動揺していたように見えたよ!」
「そういうお世辞は結構よ。ねぇ、そんな事よりもさっき私に言っていた事は本気だったと思う?」
「あれで周囲から完全に人払いもして、事前の腹を割って正直に話し合おうと意気込みも凄かったからね。悲しいかな、本心なんだよ」
「そう……残念ね。来年挨拶する機会があるかしら?」
「あー……どうだろうね」
最後までバルドルは何も分かっていなかったし、見抜く事も出来ませんでした。
準備していたようですけど、ずっと間違いだらけで話していたので準備に何の意味があったのかも分かりません。
もう、今後はバルドルは誤った前提で動いているとこちらが認識して動いた方が早いでしょう。
「私と君を不仲にさせたかったのかもね?」
「それは無理よ。私からすれば、あちらがフリードと決別したかったのかと思ったわ」
「前から私とは不仲だからビジネスライクの付き合いしかないんだけどね。それも控えようかな」
最大のバルドルの間違いは、互いによく知っている私とフリードは、どちらも絶対に裏切らないと言う事でしょうか。
歩きながら、事前準備が明らかに方向違いで杜撰だった取引は、今後どう利用しようかと私も思案します。
取引するには考えの浅いバルドルは、失敗にこちらも巻き込みかねない危険な相手です。
今回は仕方なく取引したものの、書面もないので反故にするのも楽なのが救いでしょうか。
一応、ソルシアーナには顛末を知らせておこうとは思いますが、バルドルが王太子なので支えているメイヴェナ公爵家も大変な事です。
夜会の会場に戻るとケインが探しているのが見えました。
私はフリードから離れてケインの元に近付きます。
「ケイン」
「ああ、何処に行っていたんだい?」
「幼馴染みと会っていたのよ」
幼いときの何度かの顔合わせでバルドルとは仲良くはならなかったけれど、一応その括りでも問題はないでしょう。
ちらりと後ろを振り返ると、フリードは夜会の会場にいつの間にか紛れて姿を消していました。
「ヒルダ?」
「何でもないわ」
私はフリードにも嵌められてなどいません。
フリードが読みが甘かったなんて、どこまでも視野の狭いバルドルの勘違いには笑ってしまいます。
「折角ですし、踊りましょうか?」
「ふふっ。私は前の婚約者とは踊った事がないの。貴方が初めてのダンスの相手ね」
ケインの頬に朱が差します。
可愛いな、と思った私の手を取って、ケインはダンスホールの中央へと足を進めました。
誰でもなく、私がフリードの真意を見誤るはずもありません。
フリードが私に親友であるケインを紹介したのは。
ケインを私に守って欲しいからです。
私が悔しげに顔を伏せるしかありません。
「……確かに、ケインの実兄に問題が起これば、私の家としては婚約を続けられませんね」
「そうだろう」
我が意を得たりとバルドルは何度も頷きました。
私の横に立つフリードは口を挟む事はありません。
「言っておくけれど、フリードの事は恨まないでくれよ。彼は善意で君にケインを紹介したのだからね」
「……では殿下が私をはめたと?」
「はめたとは私にとってはまさしく褒め言葉だ。とは言え、フリードの読みが甘くて私が助かったと言うべきかな?」
ショックを受けて俯いている私は……口元を隠す扇の下でため息をつきかけました。
この方は大丈夫なのでしょうか?
下手な演技で今まさに真実を突きつけられている令嬢を演じたら簡単に信じたバルドルに、私は公爵令嬢として頭痛を覚えました。
ケインが相当不利な立場にいるなんて、グリフィスが疑われている事を知っている時点で誰にでも分かる話です。
私の方としても当然それを前提として動いているに決まっております。
やはり取引するような方ではないのですよね……。
考えが浅いというか何というか。
2人しかいない王子として、特に王妃から生まれた王子として厳しい教育を受けた筈なのですが、数年前に話した時と相変わらず……控え目に言って、ちょっとだけ無能さの片鱗を見せていると思いました。
それでも、流石に私がため息なんてついたらバルドルも全く動揺していない事くらいは勘づくかも知れません。
調子に乗せる為にも必死に演技は続けますが、今度は笑いがせり上がってきて堪えるのが大変です。
「折角訳の分からん令息から解放されて新しい婚約者を得た所だったが、君にはもっと素晴らしい相手がいるだろう。弟とか」
ただ、調子に乗せた所為で愚かな令嬢に親切にしてやったと言わんばかりにバルドルは顔をニヤニヤさせました。
この顔に私は今後命を賭して仕えるべき理由が見当たりませんでした。
ええ、端的に普通に嫌悪感を覚えましたよ。
「……そのような事を仰いましても」
「ケインが消えるのだから、君にだって新しい婚約者が必要だろう?」
私は先程今更と、確かに言いました。
父もそうですがタイミングを大きく逸している事に、どうして誰も気が付かないのでしょう。
そんなにあの方に未練があるように見えるのでしょうか?
薄暗がりにいる私の軽蔑の目には気付かず、悠然とバルドルは足を組み直しました。
いつまでも公爵令嬢を立たせている事も含め、何を勉強してきたのでしょうね。
「取引として、今回の件でケインが外れたら君に弟をあげよう。その代わり、君には今回の件について父上の介入を止めて欲しい」
「……」
何というか……。
そもそもそれがバルドルの立場で交渉材料になると思っている事に驚きです。
そもそも先程の挨拶があった時点の父とバルドルの態度を思い返せば、既に父とは事前交渉が済んでいる事は明白です。
さて、私としてはどこまで茶番に付き合うべきでしょうか?
「それはどちらも殿下に得しか御座いませんよね?」
「いいや。君と弟が結婚すれば隣国と揉めるだろ。それを私達が一手に引き受けて解決すると言っているのだから悪い話じゃないだろう?」
目が本気のバルドルの発言に私は今度は本当にため息をつきました。
何処から何処までも問題だらけです。
まず、臣籍降下は未だ仮の王太子でしかないバルドルの立場で確約出来るものではありません。
隣国とあの方の問題だって、現国王が元王女を当時の弟王子の王子妃ではなく自分の側妃にした事が発端です。
国王の妻であっても正妃と側妃では待遇も権限も全然違います。向こうも今度は何も権限のない側妃ではなく、王太子妃には拘らずとも正妃の地位を譲らないと分かっていないのでしょうね。
第2王子殿下を臣籍降下させたら王子は一人きりとなり、隣国から来るであろう王女を正妃としてバルドルが娶る事しかなくなります。
その為に次の王妃になると確定しているソルシアーナとは婚約を解消してメイヴェナ公爵の後ろ盾もなくし……バルドルは王太子の立場からは退くしかなくなるでしょうね。
結局、バルドルのこの提案では逆に自分の首を絞めているのです。
だから、第2王子殿下を押す声が消えないのですよ。
私は心の中でバルドルに一切敬称を付ける気になれません。
「君がこの話に乗ったら、今の君の婚約者については考慮しなくもない」
私は息を呑んだ。振りをしました。
……そろそろ十分バルドルの本音は聞けたと思うのです。私もバルドルの頭の中身に脱力しまくっている中、演技するのに疲れてきたので終了して欲しいのですが。
「ケインを助けて下さると……?」
「一人ぐらいは大丈夫だ。それにグリフィス以外の他のマーキス侯爵家は白だと確定している」
「そうですか……」
あらあら、これもそんな事を言って大丈夫ですか?
王家はまだグリフィスが第2王子殿下の庶子騒動にどう関わっているか突き止められていないでしょう。
だからバルドル自身も未だにカルナートを側近にして泳がせているのに、自分の行動がどう読み取られるかも考えていないのでしょうね。
そもそも第2王子殿下の庶子疑惑の件は、表に出ている話だけしか存在しないなら王家の力で簡単に片付けられるものでした。それをまだ続けている時点で調査が難航しているって容易に勘づきますよ。
これ以上はバルドルから話を聞くのは時間の無駄でしょうね。結局はバルドルが何を考えているのか分かっただけですが、これはこれです。
バルドルに価値を見いだせなくなった内心を完全に隠し、私は一見婚約者が助かると知って安堵した婚約者を装い、
「……分かりました。取引に応じます」
「君ならきっと分かってくれると思っていたよ」
自分の思う通りに事が運んで非常に満足げなバルドルです。
既に先に取引を持ちかけた私の父からは、何かしら取引を利用する算段を付けられているでしょうに、本当に王族とは思えない程暢気です事。
来年にはソルシアーナの婚約者の方が変更となっているかも知れません。
あまり長時間不在をしては夜会に来ている他の貴族からあらぬ事を疑われる事もありますので、取引が纏まったら直ぐにバルドルを残して私達は部屋から退室しました。
私とバルドルが話し始めてから終始無言だったフリードは、離れた場所に来ると堪えきれなくなってぷっと吹き出しました。
「良い感じに動揺していたように見えたよ!」
「そういうお世辞は結構よ。ねぇ、そんな事よりもさっき私に言っていた事は本気だったと思う?」
「あれで周囲から完全に人払いもして、事前の腹を割って正直に話し合おうと意気込みも凄かったからね。悲しいかな、本心なんだよ」
「そう……残念ね。来年挨拶する機会があるかしら?」
「あー……どうだろうね」
最後までバルドルは何も分かっていなかったし、見抜く事も出来ませんでした。
準備していたようですけど、ずっと間違いだらけで話していたので準備に何の意味があったのかも分かりません。
もう、今後はバルドルは誤った前提で動いているとこちらが認識して動いた方が早いでしょう。
「私と君を不仲にさせたかったのかもね?」
「それは無理よ。私からすれば、あちらがフリードと決別したかったのかと思ったわ」
「前から私とは不仲だからビジネスライクの付き合いしかないんだけどね。それも控えようかな」
最大のバルドルの間違いは、互いによく知っている私とフリードは、どちらも絶対に裏切らないと言う事でしょうか。
歩きながら、事前準備が明らかに方向違いで杜撰だった取引は、今後どう利用しようかと私も思案します。
取引するには考えの浅いバルドルは、失敗にこちらも巻き込みかねない危険な相手です。
今回は仕方なく取引したものの、書面もないので反故にするのも楽なのが救いでしょうか。
一応、ソルシアーナには顛末を知らせておこうとは思いますが、バルドルが王太子なので支えているメイヴェナ公爵家も大変な事です。
夜会の会場に戻るとケインが探しているのが見えました。
私はフリードから離れてケインの元に近付きます。
「ケイン」
「ああ、何処に行っていたんだい?」
「幼馴染みと会っていたのよ」
幼いときの何度かの顔合わせでバルドルとは仲良くはならなかったけれど、一応その括りでも問題はないでしょう。
ちらりと後ろを振り返ると、フリードは夜会の会場にいつの間にか紛れて姿を消していました。
「ヒルダ?」
「何でもないわ」
私はフリードにも嵌められてなどいません。
フリードが読みが甘かったなんて、どこまでも視野の狭いバルドルの勘違いには笑ってしまいます。
「折角ですし、踊りましょうか?」
「ふふっ。私は前の婚約者とは踊った事がないの。貴方が初めてのダンスの相手ね」
ケインの頬に朱が差します。
可愛いな、と思った私の手を取って、ケインはダンスホールの中央へと足を進めました。
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