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第十六章〜新契〜②
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サタンの襲撃から数日後―――
崩れた教会は修復の手が入り、瓦礫は撤去されつつあった。
肉体にも心にも深く刻まれている傷跡が癒えるのには、まだまだ時間がかかる。
だが、時は容赦なく進むもので、エルクたちはそれぞれ静養と訓練に身を預ける日々を送っていた。
深い眠りを必要とした者や静かに祈りを捧げる者、そして、己の武器を振り未来を見据える者など、それはさまざま。
そんななか、エルクは誰よりも早く立ち上がろうとしていた。
誰よりも深く傷ついていた彼に残っているものは、拳と意志だけ。
「力がないなら、手に入れるだけだ!!」
自らに言い聞かせるようにし、拳を振るう。
拳を石柱に叩きつけ、筋肉を酷使して全身を汗と泥で汚していった。
心の中の迷いと恐れをそぎ落とすことができるのは―――自分だけだと信じて。
一方、フィールやライナス、ベルたちもまた、実践を想定した召喚訓練に励んでいた。
オリヴィアのもとでは、マリアやイーネたちが祈りと召喚について学び、戦場で味方を生かすための知識と覚悟を身につけていく。
そのすべては―――仲間のためだ。
誰かが倒れたとき、支えられる者であるために。
誰かが苦しむとき、ともに立ち上がれる者であるために。
『もう、誰も失わない』
それは、誰の胸にもあった共通の願いだったのだ。
決して長いとは言えない日々を訓練とともに送り、その一瞬一瞬に全力を注ぐ。
休むよりも鍛え、迷うことなく進んだ―――すべては『終末の日』にむけて、迫りくる闇に立ち向かうために―――。
そんなある日、訓練の空気に緊張が走った。
教会の鐘が一度だけ、重く鳴ったのだ。
それは、静かなる始まりを告げる合図でもあった。
「エルク―――オーディンとの契約の準備が整った」
訓練場の片隅で、ハイントスマンの声が響く。
それは、エルクが重たい模擬剣を振り下ろしていたときだった。
「ついに……来たのか……」
剣を地面に立てかけ、エルクは深く息を吐く。
そして、これまでの時間、自分は何のために立ち上がり鍛えてきたのかを心に刻み直した。
「……ついて来なさい。神の扉が開かれるときじゃ」
ハイントスマンはエルクに背を見せ、ゆっくりと歩き始めた。
エルクはそのうしろをついていき、教会の奥深くへと足を進める。
その後、契約を交わす部屋に辿り着くと、ゆっくりと扉を開いた。
「また……この部屋に来るなんてな」
中に一歩、足を踏み入れると、エルクはぐるっと空間を見回した。
すべてが『白』で構成されたその空間は、まるで世界が無限に広がっているかのように感じる。
「ロキと……ここで契約んだったな。でも、あの日から今日までが繋がっていたなんて……」
吐き出すようにそう呟いたエルクの声も、空間に吸い込まれていく。
だが、その声音には、怯えも迷いもなかった。
ただ真っ直ぐに未来を見据える、強い眼差しだけがある。
「手順は覚えておるか?神との契約は正式な場所で正式な手順を踏まねばならぬものだ。―――ロキと契約したときのようにな」
その言葉に、エルクは強く拳を握りしめ、頷いた。
「……ライナスとトールが契約したときのような例外は許されん。あれは、ロイド様の強い願いがあったからこそ成り立った契約じゃ」
「―――わかってる」
ハイントスマンの重い声に、エルクはかすかに目を伏せた。
正面から神に挑むため、ゆるぎない覚悟をその身に宿す。
「まぁ、そう身構えるな。一度はおぬしも経験していること。力を抜いて、神に身を委ねるのが適解じゃ」
ハイントスマンは微笑みかけ、エルクの背をそっと押した。
深く息を吸い込み、エルクはゆっくりと部屋の中心にある陣へと足を踏み入れたのだ。
その動きを見届けると、ハイントスマンは低く詠唱を始めた。
陣からはまばゆい光があふれ、白い空間が輝きを増していく。
光に包まれるなか、エルクの意識はふわりと浮かび―――夢を見ているような感覚にとらわれたのだ。
気づけば彼の目の前に、緑のローブを纏った寡黙な神『オーディン』が静かに立っていた。
「―――君はロイドの息子、エルクだな。ロキの件は申し訳なかった」
低く、たしかに心に響く声に、エルクは一瞬言葉を飲み込んだ。
そして、静かに息を吐くと、真っ直ぐにオーディンを見つめる。
「……あなたのせいじゃない。あのとき、父さんが家を出て、母さんが亡くなってからずっと……怒りに縋るように生きてきました。復讐だけが―――生きる理由だったんです」
その声は穏やかで、どこか清められたような響きを持っていた。
「でも、旅の中で……人と出会って、信じて、助けられて……ロキに救われたこともありました。俺がここにいられるのは、父さんが遺してくれたものがあったから―――」
エルクの言葉に、オーディンは微動だにせず耳を傾けていた。
その沈黙の中には、厳しさではなく深い敬意が込められている。
「ロイドは……君の父は偉大だった。あれほど強く、あれほど揺るがぬ魂を持つものは少ない。君がその子であることを、私は誇らしく思う。―――だが、ロイドを継ぎ、この私と契約するというのなら、改めて問おう」
オーディンの言葉は深く響き、空間を満たしていく。
そして―――
「―――君は、なぜ戦おうとする」
エルクはほんのわずか目を伏せ、迷いない目でオーディンを見据えた。
「……母さんの想いと父さんの意志を―――この手で繋いでいきたい。この世界にある『守るべきもの』を守れる自分になりたいんです。それが俺の……選んだ生き方だから」
澄んだその声に、オーディンはわずかに目を細める。
その眼差しには、どこか懐かしさと敬意がにじんでいた。
「……そうか。ロイド、君は本当によい息子をもった」
その言葉は、深く、胸に染み入るようにエルクに響く。
次の瞬間、オーディンの姿が静かに揺らぎ始め、風がないはずの空間でその輪郭が薄れ始めたのだ。
その後、彼の立っていた場所に一本の槍が残される。
「これは……『グンニグル』……?」
かつてロイドが手にしていた聖なる槍―――力と意志の象徴が、今、静かにエルクの前に姿を現したのだ。
そして、姿を消したオーディンの声が、空間全体にやわらかく響く。
「君の覚悟、しかと受け取った。ならばその槍を手に取りなさい。私の力を君に託そう」
エルクは小さく息を呑み、ゆっくりと一歩踏み出した。
グンニグルが脈打つような感覚に自然と手が伸び、柄に触れる。
すると掌から熱が伝わり、まるで槍がエルクを受け入れるかのように応えたのだ。
「俺はもう……迷わない」
静かに呟き、エルクは柄をしっかりと握りしめた。
そして、その槍を引き抜くと、空間にまばゆい光が広がった。
それは爆発のような光ではなく、彼を包み込む、優しい祝福の光だったのだ。
流れ込んでくるオーディンの力が、エルクの魂とひとつになっていく。
「これが……父さんの見てた景色か……」
重みと温かさが混じり合う槍は、ただの武器ではない。
信念の象徴と、戦いへの覚悟を問う誓いそのものなのだ。
やがて空間を満たしていた光がすぅっと収まり、白一色の部屋が静けさを取り戻す。
エルクがゆっくりと目を開けると、彼はグンニグルを手にしたままその場に立っていたのだ。
「おお……成功したようじゃな。教皇の血は伊達ではなかったようじゃの」
誇らしさと安堵が滲み出るハイントスマンの声に、エルクは振り返る。
するとそのとき、彼の頬にひとすじの涙が伝ったのだ。
それは過去に別れを告げ、未来を見据えた希望の涙だったのかもしれない。
崩れた教会は修復の手が入り、瓦礫は撤去されつつあった。
肉体にも心にも深く刻まれている傷跡が癒えるのには、まだまだ時間がかかる。
だが、時は容赦なく進むもので、エルクたちはそれぞれ静養と訓練に身を預ける日々を送っていた。
深い眠りを必要とした者や静かに祈りを捧げる者、そして、己の武器を振り未来を見据える者など、それはさまざま。
そんななか、エルクは誰よりも早く立ち上がろうとしていた。
誰よりも深く傷ついていた彼に残っているものは、拳と意志だけ。
「力がないなら、手に入れるだけだ!!」
自らに言い聞かせるようにし、拳を振るう。
拳を石柱に叩きつけ、筋肉を酷使して全身を汗と泥で汚していった。
心の中の迷いと恐れをそぎ落とすことができるのは―――自分だけだと信じて。
一方、フィールやライナス、ベルたちもまた、実践を想定した召喚訓練に励んでいた。
オリヴィアのもとでは、マリアやイーネたちが祈りと召喚について学び、戦場で味方を生かすための知識と覚悟を身につけていく。
そのすべては―――仲間のためだ。
誰かが倒れたとき、支えられる者であるために。
誰かが苦しむとき、ともに立ち上がれる者であるために。
『もう、誰も失わない』
それは、誰の胸にもあった共通の願いだったのだ。
決して長いとは言えない日々を訓練とともに送り、その一瞬一瞬に全力を注ぐ。
休むよりも鍛え、迷うことなく進んだ―――すべては『終末の日』にむけて、迫りくる闇に立ち向かうために―――。
そんなある日、訓練の空気に緊張が走った。
教会の鐘が一度だけ、重く鳴ったのだ。
それは、静かなる始まりを告げる合図でもあった。
「エルク―――オーディンとの契約の準備が整った」
訓練場の片隅で、ハイントスマンの声が響く。
それは、エルクが重たい模擬剣を振り下ろしていたときだった。
「ついに……来たのか……」
剣を地面に立てかけ、エルクは深く息を吐く。
そして、これまでの時間、自分は何のために立ち上がり鍛えてきたのかを心に刻み直した。
「……ついて来なさい。神の扉が開かれるときじゃ」
ハイントスマンはエルクに背を見せ、ゆっくりと歩き始めた。
エルクはそのうしろをついていき、教会の奥深くへと足を進める。
その後、契約を交わす部屋に辿り着くと、ゆっくりと扉を開いた。
「また……この部屋に来るなんてな」
中に一歩、足を踏み入れると、エルクはぐるっと空間を見回した。
すべてが『白』で構成されたその空間は、まるで世界が無限に広がっているかのように感じる。
「ロキと……ここで契約んだったな。でも、あの日から今日までが繋がっていたなんて……」
吐き出すようにそう呟いたエルクの声も、空間に吸い込まれていく。
だが、その声音には、怯えも迷いもなかった。
ただ真っ直ぐに未来を見据える、強い眼差しだけがある。
「手順は覚えておるか?神との契約は正式な場所で正式な手順を踏まねばならぬものだ。―――ロキと契約したときのようにな」
その言葉に、エルクは強く拳を握りしめ、頷いた。
「……ライナスとトールが契約したときのような例外は許されん。あれは、ロイド様の強い願いがあったからこそ成り立った契約じゃ」
「―――わかってる」
ハイントスマンの重い声に、エルクはかすかに目を伏せた。
正面から神に挑むため、ゆるぎない覚悟をその身に宿す。
「まぁ、そう身構えるな。一度はおぬしも経験していること。力を抜いて、神に身を委ねるのが適解じゃ」
ハイントスマンは微笑みかけ、エルクの背をそっと押した。
深く息を吸い込み、エルクはゆっくりと部屋の中心にある陣へと足を踏み入れたのだ。
その動きを見届けると、ハイントスマンは低く詠唱を始めた。
陣からはまばゆい光があふれ、白い空間が輝きを増していく。
光に包まれるなか、エルクの意識はふわりと浮かび―――夢を見ているような感覚にとらわれたのだ。
気づけば彼の目の前に、緑のローブを纏った寡黙な神『オーディン』が静かに立っていた。
「―――君はロイドの息子、エルクだな。ロキの件は申し訳なかった」
低く、たしかに心に響く声に、エルクは一瞬言葉を飲み込んだ。
そして、静かに息を吐くと、真っ直ぐにオーディンを見つめる。
「……あなたのせいじゃない。あのとき、父さんが家を出て、母さんが亡くなってからずっと……怒りに縋るように生きてきました。復讐だけが―――生きる理由だったんです」
その声は穏やかで、どこか清められたような響きを持っていた。
「でも、旅の中で……人と出会って、信じて、助けられて……ロキに救われたこともありました。俺がここにいられるのは、父さんが遺してくれたものがあったから―――」
エルクの言葉に、オーディンは微動だにせず耳を傾けていた。
その沈黙の中には、厳しさではなく深い敬意が込められている。
「ロイドは……君の父は偉大だった。あれほど強く、あれほど揺るがぬ魂を持つものは少ない。君がその子であることを、私は誇らしく思う。―――だが、ロイドを継ぎ、この私と契約するというのなら、改めて問おう」
オーディンの言葉は深く響き、空間を満たしていく。
そして―――
「―――君は、なぜ戦おうとする」
エルクはほんのわずか目を伏せ、迷いない目でオーディンを見据えた。
「……母さんの想いと父さんの意志を―――この手で繋いでいきたい。この世界にある『守るべきもの』を守れる自分になりたいんです。それが俺の……選んだ生き方だから」
澄んだその声に、オーディンはわずかに目を細める。
その眼差しには、どこか懐かしさと敬意がにじんでいた。
「……そうか。ロイド、君は本当によい息子をもった」
その言葉は、深く、胸に染み入るようにエルクに響く。
次の瞬間、オーディンの姿が静かに揺らぎ始め、風がないはずの空間でその輪郭が薄れ始めたのだ。
その後、彼の立っていた場所に一本の槍が残される。
「これは……『グンニグル』……?」
かつてロイドが手にしていた聖なる槍―――力と意志の象徴が、今、静かにエルクの前に姿を現したのだ。
そして、姿を消したオーディンの声が、空間全体にやわらかく響く。
「君の覚悟、しかと受け取った。ならばその槍を手に取りなさい。私の力を君に託そう」
エルクは小さく息を呑み、ゆっくりと一歩踏み出した。
グンニグルが脈打つような感覚に自然と手が伸び、柄に触れる。
すると掌から熱が伝わり、まるで槍がエルクを受け入れるかのように応えたのだ。
「俺はもう……迷わない」
静かに呟き、エルクは柄をしっかりと握りしめた。
そして、その槍を引き抜くと、空間にまばゆい光が広がった。
それは爆発のような光ではなく、彼を包み込む、優しい祝福の光だったのだ。
流れ込んでくるオーディンの力が、エルクの魂とひとつになっていく。
「これが……父さんの見てた景色か……」
重みと温かさが混じり合う槍は、ただの武器ではない。
信念の象徴と、戦いへの覚悟を問う誓いそのものなのだ。
やがて空間を満たしていた光がすぅっと収まり、白一色の部屋が静けさを取り戻す。
エルクがゆっくりと目を開けると、彼はグンニグルを手にしたままその場に立っていたのだ。
「おお……成功したようじゃな。教皇の血は伊達ではなかったようじゃの」
誇らしさと安堵が滲み出るハイントスマンの声に、エルクは振り返る。
するとそのとき、彼の頬にひとすじの涙が伝ったのだ。
それは過去に別れを告げ、未来を見据えた希望の涙だったのかもしれない。
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