伝説の聖騎士に求婚されていますが、それどころじゃないので定時で帰ります! ~もふもふと昼寝したいだけなのに愛が重すぎる~

たら昆布

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番外編2

「……キャン(リト殿、私の膝へおいでください)」
「……ワンワンッ!(お前、その顔で僕に甘えるな!)」

朝起きると、地獄が展開されていた。
魔導具の暴走により、ゼノとココの中身が入れ替わってしまったのだ。

「リト殿ぉぉぉ! 身体が小さすぎて貴殿を抱きしめられません! この短い手足では、不審者から貴殿を守ることすら……っ!」
中身がゼノのココ(ポメラニアン)が、僕の足元で悔し涙を流しながら叫んでいる。

一方、中身がココのゼノ(イケメン騎士)はというと。
「クゥゥゥーン……」
と言いながら、僕の膝の上に無理やり大きな体を丸めて乗っかってきた。

「ちょ、ゼノさん(中身ココ)! 重い! どいて! 股関節が死ぬ!」
「キャンキャン!(不潔だぞ白い毛玉! 私の特等席から離れろ!)」
「ワン!(うるさい、今は僕の体だもんね!)」

イケメンの姿で「あーん」と口を開けておやつをねだるゼノと、ポメラニアンの姿で「貴殿を愛しています!」と愛を叫ぶココ。
「……どっちも嫌だなぁ」
僕は遠い目をしながら、魔法薬師に「至急、魂を入れ替える薬を!」と特急便を出した。
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