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王子様()のオズくんはデート直前めっちゃ抜いてくる
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「……っ!」
この後はアロイスとの植物園デート。
オズは、日中かいた汗をシャワーでさっぱりと流し浴室から出ると、
まだ1時間近い時間が空いている事を確認し、タオルだけを腰に巻いたままベッドへ腰掛けた。
(最近本当に性欲の塊みたいになってる……、一回、いっかい冷静になろう!)
オズは本気で、最近アロイスとのデートがセックスありきになってしまっているのを反省していたのだ。
アロイスは全く気にしていないし、むしろ付き合うつもりは全くないがセフレとしてなら今後ともイチャイチャすると言われたはずなのだが、
積年の片想いの相手であるアロイスに普通に振られ、
挙句セフレを提案されたオズのショックは計り知れないものだった。
無意識のうちに「逆にこれは付き合ってる」「付き合ってるのと変わらなくない?」に感情をスライドさせていき、
ついには「実質付き合ってるのに会うたびセックスしかしていなくて恋人に申し訳ない(からデート前に抜いていこう)」にまで気持ちを発展させることができたのだ。
オズも見た目こそ爽やかな通称「王子様」ではあるが、その実ちょっと性欲強めの、本命とイチャイチャしている一般男子校生。
アロイスと、獣のように交尾に明け暮れる退廃的な生活を相当気に入ってしまったからこその認知の歪みである。
今日も何を期待しているのか、すでにタオルの下でちょっと持ち上がってむずむずしている愚息を睨みつけると無駄な気合いを込め、
オズは自身の下半身へ腕を伸ばした。
「……っ♡」
そしてさっさと陰茎へ手を伸ばせば良いものを、
ついアロイスに触れられて気持ちよかった時のことを思い出し、内股を焦らすように撫でてしまう。
「ふー……っ♡
(アルが触れてる時はもっとくすぐったかったな)」
アロイスの白い指が腿の上を這うたび、飛び上がりそうなくすぐったさと、何故かその奥に火花が散るような快感を見出し、
陰茎を勃起させていたことを思い出して首を傾げる。
すでに両足をもぞもぞと動かして快感を逃さなければ腰が跳ねてしまいそうなほど興奮し、陰茎もぐん♡と上を向いているのに、
まだ陰茎へ触れる気が起きず自分の脇腹を撫でていた。
「ん……?」
全然気持ちよくない。
爪を軽く立ててかりかり皮膚を掻いても、指先で軽く触れてくすぐっても。
あの日アロイスに触れられた刺激の快感は半分以下にも及ばず、
しばらく懸命に全身を撫で、オズはついに諦めてぱた、とベッドへ仰向けに転がり枕を抱きしめた。
(……もしかして今日はそういう気分じゃない……?)
言われてみればちょっと陰茎も萎えて来た気がする。
オナニーするぞ!くらいの気持ちだったので無駄に勃ったが、
実は自分の性欲も少しは落ち着いてきたのかもしれない。
「……いや、ないな」
一瞬そう考えて、オズはすぐに首を振った。
なんなら今抱きしめている枕が白いだけで、アロイスを思い出してなんだかムラムラしているのだ。
これが溜まっていないならなんだというのだろう。
「っ、ふ、っ♡」
試しに枕を身体を平行に縦にして、アロイスの身体に見立て、腰の位置になるであろう下部を掴んで腰をへこへこ枕へ打ち付けてみる。
寝転んで正面を向き合い挿入しているイメージだ。
今晩枕なしで眠らないといけないのが確定したし、アロイスの腰はこんなに柔らかくないので感触は似ても似つかないのだが、
一瞬消えかけていた身体の熱が少し再燃したのをオズは確信した。
この方法ならイけると。
『オズ♡』
「……っ」
本格的にぱふぱふ腰を振りながら、アロイスの足が自分に絡んでくる様や、いつも微かに香るバニラのような甘い香りを想像する。
今自分がしているのはアロイスを犯す妄想の筈なのに、
目を閉じて、瞼の裏にいつのまにか浮かんでいたアロイスの笑顔はいつもの余裕たっぷりな笑みだ。
(……なんか、俺って本気でアイツの事好きなんだな……)
他にどれくらいアロイスと関係を持った相手がいるのかあまり考えたくはないが(ワンチャン0の可能性をオズはまだ信じているのだ)、
きっとこんなに何回も、至近距離でアロイスの笑顔を独占しているのは幼馴染の自分だろう。
そう思うと悪い気はしないが、
想像の中なのだから、少しくらいアロイスの顔を歪めてやろうと枕に腰を打ちつける速度を早めてみる。
当然、今自分の腕の中にあるのは枕なのも、枕と擦れてなお、痛みを感じないほど濡れている陰茎が収まる場所もなく、
べちんっ♡と枕を滑り自分の腹にぶつかって来て本当に滑稽なことをしているのはわかっているが、
それでも竿がどくどくと脈打って熱く、腰を振るのを止められなかった。
「はぁ、アル……♡っ♡ごめん、っ♡……はぁ……っ♡」
『怒ってないよ。それより可愛いな、そんなに腰ぱんぱん振って。
自分のちんぽよしよしするの好き?』
「~~~っ♡」
空想上のアロイスは耳元で囁き、オズの乳首をきゅ♡と摘んでくる。
当然、実際には乳首にはなんの刺激も無かったが、
何故か胸の先がちく♡と痺れ、また尿道からとろ♡とカウパーが滲んでいた。
「アル゛……っ♡」
『良いよオズ、一緒に思い切りイこ?
ほら、もっと「枕に」腰ぐーっ♡って腰当てて、ぐりぐり擦り付けて』
「~~~っ♡♡♡」
アロイスに言われた通り、枕へ腰をグイグイ押し付け孕ませるつもりかのように、ずりずりと竿を擦りつけ、枕目掛けてどぷどぷと射精する。
「あ゛っ……はぁ……♡♡♡」
『偉いえらい。ほら、もう少しだけ頑張って』
「……♡」
できる限り実際のアロイスが言いそうな事を想像し、
多少辛かろうがまだ射精したてで、くたびれたちんぽをにちゅ♡にちゅ♡と枕に擦り付け、精液をローション代わりに裏筋を扱く。
「アル……」
ごぷ♡ごぷ、と精液が搾り出されるのを感じながらオズは考える。
きっとこの後、アロイスなら疲れ切ったオズに両足を開かせ、
熱い陰茎を肉穴へ押し当てて、ちゅぽちゅぽいやらしい音を立ててしまうオズの発情アナルをからかったり、
精液やカウパーまみれで汚れた陰茎や睾丸をぴちゃぴちゃ舐めてしゃぶり、
童貞ちんぽにはあまりにも辛いフェラと同時に下腹をくにくにと押さえつけて、
ちんぽよりも腹の奥を虐めて欲しくなるまで焦らしてくるのだろう。
「……ふー……っ♡」
その時、アロイスの長い指が内股を這っているのを想像しただけで、ぴり♡とまた下半身へ刺激が走った。
「……」
まだ、もう一度シャワーを浴びても余るほどデートまで時間はある。
今度は両手を伸ばし、剣技の訓練で硬くなってしまった手で自分の亀頭を包み込む。
(……アルの手とは全然違うな)
当然の事実にオズは苦笑する。
白くて滑らかで、少しひんやりしたアロイスの細い腕はオズのお気に入りだ。
「ふっ、ゔ♡……ぁ゛♡」
にちゅ♡にちゅ♡と音を立てながら激しく陰茎を扱く。
額を汗が伝い、両手で作った狭い輪をにゅぽんっ♡とくぐらされるたび、陰茎が脈打ってどろ♡と汁を垂らしていた。
「アル゛っ♡……ある、っ♡アルっ♡…………あ゛♡」
陰茎がぐ♡と一際硬くなって、最後に爆ぜるよう手のひらの中に熱い液体を放つ。
好きな相手の名前を呼びながらの自慰は背徳感を感じるものの心地よく、
ぐったり四肢を投げ出して、肩で息をしながらその余韻に浸った。
「……」
すぐ傍に置いてある枕を見ても、冷静になるとただの四角く白い枕で、
何故コレをアロイスとして愛でていたのか些か疑問だったが別に構わない、
なんせ今から本物のアロイスとデートなのだから。
===
そんなわけで、アロイスとの植物園デートだ。
「お待たせ、アル……待ったか?」
「いや?待ってないよ」
あの後もう2回、合計4回抜いたせいで疲れて仕方がないが、
ここで倒れてしまってはあまりに本末転倒のため、なんとか笑顔を作ってアロイスに腕を伸ばす。
「しょうがないなぁ」
アロイスは伸ばされた手と当然のように指を絡めると、そのままオズを見て笑い、歩みを進めるのだ。
オズが付き合えていると勘違いしてしまうのは、
邪神として長い生を過ごして来たが人間同士の距離感の取り方がわからず、
そのサンプルにしたのがよりにもよってスキンシップが異常に激しいクラウスと、
スキンシップが激しめのオズだったせいで、軽率にガチ恋距離感を作るのが普通と認識、学習してしまっているアロイスのせいでもあった。
(本物の手はやっぱりいいな……)
「?、何か言ったか?オズ?」
「いや、アルはかわいいなって」
「……へぇ?」
疲れている代わりに抜いて頭がスッキリしているせいか、スルスルと普段言いたかった口説き文句が出てくる。
流石に容姿を褒められ慣れているアロイスが取り乱す事はなかったが、悪くない手応えも感じられた、
これからアロイスに会う時は毎回抜いていこうと思う程度の調子の良さだ。
「っ♡あ゛っ、ふっ♡う、っ♡っ♡っ♡」
だったのに、
どうしてこんな事になっているのかオズは甚だ疑問だった。
あまりに何事もなく終わった植物園デートの帰り、
「今日のオズは落ち着いてるな」などとアロイスに言われて喜んだオズはつい言ってしまったのだ。
邪神に、貴重な栄養源である精気を4回も無駄打ちしてきた、と。
結果、二度と無駄打ちなどしたく無くなるよう、オズはアロイスの部屋でベッドに腰掛け、
先ほどオナニーをしていた時と同じポーズでその後ろに座ったアロイスに全身を弄られている。
アロイスの長い両足はオズの足の下側に通され、オズが無理やり足を閉じれないよう姿勢を固定している、
アロイスに体重をかけてしまわないよう、腰を浮かせてオズがいじらしい配慮をしている結果、
胴体が結局べったりとアロイスにくっついた状態でもたれてしまうことになり、
汗で肌が密着して、アロイスの甘い香りが部屋に充満していてオズはもうダメになってしまいそうだった。
「オズはすぐ浮気するな?」
「っ!?してな゛っ♡~~~っ♡♡♡」
『浮気』をしても問題ない間柄だろうに、アロイスに責められれると慌ててオズは否定し身を起こそうとするが、
すぐに脇腹を撫でられそれどころでは無くなってしまう。
あれだけ射精したはずなのに、本物のアロイスが身体へ触れると、
先ほどからばちばちとそこかしこで快感が弾けておかしくなってしまいそうだ。
「ふっ♡う、っ♡ぁ♡」
弱点の脇腹をくすぐっていた指が少しずつつぅ、と上に伝っていき、
丸く筋肉が発達して出た胸の下側をすりすりと撫でている。
「あ゛る、っふぅ……♡そこ、やめろ゛……っ♡」
「嫌」
胸をくすぐられて乳首を勃たせてしまうほど感じ、腰を揺らすのが恥ずかしくて身を捩ったが、アロイスが行為を止める気配はなく、
むしろむち♡むち♡と胸を指で掴んで肉に食い込ませて遊び始めた。
「こ、んな……っ♡」
アロイスの綺麗な手を守れるよう、男らしくあろうとせっかく鍛えていた身体を女の代わりのように揉んで弄ばれ、
それにすら身体は浅ましく反応して今にも触れて欲しそうに、充血した乳首がアロイスの指の間でじんじんしている。
「っ!!?♡ふっ゛、ゔ……っ♡♡♡」
そしてついに中指がつん♡とオズの乳首を軽く潰す。
弾力のある乳首は簡単には指に屈さずぷくん♡と膨らんで自己主張をしたままだったが、
アロイスが乳首の先へ触れた途端オズは身体を跳ねさせ、
一瞬つま先をぐ、と丸めて脊髄を走る快感に打ち震えたのだ、
その後も硬くなった乳首を解すよう、くに♡くに♡と潰して捏ねられ、たまに胸全体の感触を楽しむようムチムチと胸を揉みしだかれるとオズは腰をかくっ♡かく♡と揺らしてメス臭を発し発情し、
半開きの口からはとろ……♡と唾液が滴る。
「オズの乳首熱い」
「ふ……っ♡♡やめ、う……♡
(アルのが、背中に当たってる……♡)」
ぺちぺちと乳首を弾いて遊ばれ、ぶわ♡と汗のにじむ中ベッドに寝かされると、今度はアロイスの形の良い唇でちゅう♡と強く乳首を吸い、甘噛みされる。
「あ゛っ♡あ、あう、っ♡♡♡ある、それ、やめろっ♡」
「絶対嫌。
今度からお前がオナニーするたんび『アルの方が気持ちよかったなぁ♡アルを呼ぼう……♡』って言いたくなるまでするから」
「な゛……っ!?」
ぷるんっ♡とアロイスがしゃぶっていた乳首が赤く腫れ、
隣の倍くらいのサイズになっているのを指で弾きながらにこやかに告げられオズは言葉を失ったが、
(そんなに俺の事を……?アルって意外と嫉妬深いんだな……)
オナニーすら浮気扱いしてくるのをアロイスの嫉妬心として受け取り、意外と束縛の激しい一面に内心ときめいてしまっていた。
「?、オズ?」
「い、いや、っ♡なんでもないっ♡
……ふーっ♡わるかったな」
「???、あー……?これからは、俺と遊ぶ時遠慮しないように……?」
こうしてまたもオズは、日に日にアロイスの手に弱まっていっている肌、乳首と共に、
アロイスへの一層のときめきを手に入れた。
「オズはこういうのが好き?」
「っ♡あ、いや、ちがっ♡ふっ、ちがう、だけどなっ?♡♡」
一人遊びを追体験するように、どんなプレイをどんな姿勢でしたのか確認され、
今は横を向いたまま正面から……は難しかったので仰向けに寝たアロイスの上で、オズがへばりつくように乗り陰茎を挿入されていた。
自慰の最中も無意識に後ろは使わないようにしていたのだが、何度かメスイキを味わってすでに性器として機能しているアナルは焦らされ、
ようやく陰茎を咥える事が出来たおかげでいつも以上に感度良くアロイスの陰茎に吸い付ききゅう♡と肉襞を絡みつかせながら媚びている。
腰を掴まれ、ぱちゅっ♡ぱちゅっ♡と突き上げられながら、アロイスと舌を絡めて下品なキスを楽しみ、
たまに陰茎が弱点を掠めるたび甘イキして身震いするキスハメは一人ではとても出来ない行為で、
アロイスが本気で自分を自慰も満足に出来ないような身体にしようとしているのがわかってしまったが、
それでもアロイスにぎゅ♡としがみついたまま肉穴の奥をカリでくちゅくちゅ押し上げられ、陰茎からとろとろ精子を垂らしアロイスの顔をじっと見つめるのがあまりに気持ちよくてやめられない。
「アル……♡」
「はいはい」
自分の口から喘ぎ混じりの思っていたよりも情けない声が出てしまい、アロイスが呆れていないか心配になるほどだが、
アロイスは気にする事なくオズの髪を撫でると唇を甘噛みして、ちゅう♡と吸い上げた。
その間ももう片方の手はオズの乳首をくにくにと捏ねていて、
情けない声に呆れるどころか、アロイスはオズのメス顔に興奮しているようで目があった途端どく♡と陰茎を膨張させたのがオズにわかってしまい、
もうオズはめろめろで唇をしゃぶりながらアロイスの腹に自分の陰茎を、睾丸を押し当て、肉穴をきゅ♡と締めて抱きつき全身で愛情表現する。
「もう俺と会う前に抜いてくるなよ?そんな時間あったらもっと遊ぼう」
「~~~っ♡ん゛♡」
アロイスの低い声を聞くたびにアナルがきゅんきゅんして竿に媚びてしまう。
さっき枕にしていたよりも慣れた動きでオズはとちゅとちゅ腰を振って小刻みに自分の肉襞で陰茎を擦って奉仕して、
何度も同じ場所を一定のリズムで抉っているうちに何度目かのメスイキでぎゅ♡と陰茎を締め付けたままつま先を伸ばして大人しくなった。
「オズ、かわいい」
「……♡
(可愛いとか、本当は言われるの複雑なんだけどな……♡)」
いつだってアロイスの前では格好良く居たいのに、驚くほど醜態を晒すオズを見ていつもアロイスは優しく笑っている。
二人で硬く手を繋いだままごぷ♡と腹の奥に出されるのはなかなか充実感があって、
その後、オズが枕にそうしたように、丁寧に抜かずに精液の匂いを覚えさせるよう肉襞へぬるぬる精液を塗り込まれてしまったが、
オズは幸せな気分のままだらん♡と舌を垂らしてアクメする下品な顔をアロイスに見られても気にせず喘ぎ、
アロイスもそんなオズの態度を気に入って正常位でじゅぽじゅぽ♡中出ししたての精子をローションに二回戦へ突入したのだった。
====
今日も今日とて、オズはアロイスが一人で下校すると聞きつけ、
一緒に寮まで戻ろうと教室の前でアロイスを出待ちしていた。
「アロイスくん、今日も王子様が迎えに来てんじゃん
やっぱ出来てんの?」
「王子様?オズとは普通に幼馴染」「うっ射精るっ」
「えぇ……?」
なんだかわからないがクラスメイトと談笑して、
ちょっと呆れた表情を浮かべているアロイスが、オズを見つけた途端少し微笑んでオズに手を振っている。
それだけでオズは胸がいっぱいになって、自身の顔が真っ赤になってしまったのを感じた。
「オズ先輩のあんな顔初めて見た……」
「うっ、射精る」
「かっこいい」
露骨にときめいた顔をしているオズと、幼馴染にだけ見せる柔らかい笑みを浮かべたアロイス。
顔が良くファンクラブができる程度に人気のある二人が見つめあってなんだか変な空気になっているのだ。
ちょっとセンサーの壊れているものであればトイレに駆け込むほど華やかな光景で、
センサーが壊れていないものであっても普段と雰囲気の違う二人に鼓動を早めてしまうくらいは無理のない話だ。
(1000年の間に人間の知性、落ちたな……?)
アロイスだけが声をかけた相手に理不尽にトイレに駆け込まれて困惑し、ちょっと転校したいと思っていたのだった。
この後はアロイスとの植物園デート。
オズは、日中かいた汗をシャワーでさっぱりと流し浴室から出ると、
まだ1時間近い時間が空いている事を確認し、タオルだけを腰に巻いたままベッドへ腰掛けた。
(最近本当に性欲の塊みたいになってる……、一回、いっかい冷静になろう!)
オズは本気で、最近アロイスとのデートがセックスありきになってしまっているのを反省していたのだ。
アロイスは全く気にしていないし、むしろ付き合うつもりは全くないがセフレとしてなら今後ともイチャイチャすると言われたはずなのだが、
積年の片想いの相手であるアロイスに普通に振られ、
挙句セフレを提案されたオズのショックは計り知れないものだった。
無意識のうちに「逆にこれは付き合ってる」「付き合ってるのと変わらなくない?」に感情をスライドさせていき、
ついには「実質付き合ってるのに会うたびセックスしかしていなくて恋人に申し訳ない(からデート前に抜いていこう)」にまで気持ちを発展させることができたのだ。
オズも見た目こそ爽やかな通称「王子様」ではあるが、その実ちょっと性欲強めの、本命とイチャイチャしている一般男子校生。
アロイスと、獣のように交尾に明け暮れる退廃的な生活を相当気に入ってしまったからこその認知の歪みである。
今日も何を期待しているのか、すでにタオルの下でちょっと持ち上がってむずむずしている愚息を睨みつけると無駄な気合いを込め、
オズは自身の下半身へ腕を伸ばした。
「……っ♡」
そしてさっさと陰茎へ手を伸ばせば良いものを、
ついアロイスに触れられて気持ちよかった時のことを思い出し、内股を焦らすように撫でてしまう。
「ふー……っ♡
(アルが触れてる時はもっとくすぐったかったな)」
アロイスの白い指が腿の上を這うたび、飛び上がりそうなくすぐったさと、何故かその奥に火花が散るような快感を見出し、
陰茎を勃起させていたことを思い出して首を傾げる。
すでに両足をもぞもぞと動かして快感を逃さなければ腰が跳ねてしまいそうなほど興奮し、陰茎もぐん♡と上を向いているのに、
まだ陰茎へ触れる気が起きず自分の脇腹を撫でていた。
「ん……?」
全然気持ちよくない。
爪を軽く立ててかりかり皮膚を掻いても、指先で軽く触れてくすぐっても。
あの日アロイスに触れられた刺激の快感は半分以下にも及ばず、
しばらく懸命に全身を撫で、オズはついに諦めてぱた、とベッドへ仰向けに転がり枕を抱きしめた。
(……もしかして今日はそういう気分じゃない……?)
言われてみればちょっと陰茎も萎えて来た気がする。
オナニーするぞ!くらいの気持ちだったので無駄に勃ったが、
実は自分の性欲も少しは落ち着いてきたのかもしれない。
「……いや、ないな」
一瞬そう考えて、オズはすぐに首を振った。
なんなら今抱きしめている枕が白いだけで、アロイスを思い出してなんだかムラムラしているのだ。
これが溜まっていないならなんだというのだろう。
「っ、ふ、っ♡」
試しに枕を身体を平行に縦にして、アロイスの身体に見立て、腰の位置になるであろう下部を掴んで腰をへこへこ枕へ打ち付けてみる。
寝転んで正面を向き合い挿入しているイメージだ。
今晩枕なしで眠らないといけないのが確定したし、アロイスの腰はこんなに柔らかくないので感触は似ても似つかないのだが、
一瞬消えかけていた身体の熱が少し再燃したのをオズは確信した。
この方法ならイけると。
『オズ♡』
「……っ」
本格的にぱふぱふ腰を振りながら、アロイスの足が自分に絡んでくる様や、いつも微かに香るバニラのような甘い香りを想像する。
今自分がしているのはアロイスを犯す妄想の筈なのに、
目を閉じて、瞼の裏にいつのまにか浮かんでいたアロイスの笑顔はいつもの余裕たっぷりな笑みだ。
(……なんか、俺って本気でアイツの事好きなんだな……)
他にどれくらいアロイスと関係を持った相手がいるのかあまり考えたくはないが(ワンチャン0の可能性をオズはまだ信じているのだ)、
きっとこんなに何回も、至近距離でアロイスの笑顔を独占しているのは幼馴染の自分だろう。
そう思うと悪い気はしないが、
想像の中なのだから、少しくらいアロイスの顔を歪めてやろうと枕に腰を打ちつける速度を早めてみる。
当然、今自分の腕の中にあるのは枕なのも、枕と擦れてなお、痛みを感じないほど濡れている陰茎が収まる場所もなく、
べちんっ♡と枕を滑り自分の腹にぶつかって来て本当に滑稽なことをしているのはわかっているが、
それでも竿がどくどくと脈打って熱く、腰を振るのを止められなかった。
「はぁ、アル……♡っ♡ごめん、っ♡……はぁ……っ♡」
『怒ってないよ。それより可愛いな、そんなに腰ぱんぱん振って。
自分のちんぽよしよしするの好き?』
「~~~っ♡」
空想上のアロイスは耳元で囁き、オズの乳首をきゅ♡と摘んでくる。
当然、実際には乳首にはなんの刺激も無かったが、
何故か胸の先がちく♡と痺れ、また尿道からとろ♡とカウパーが滲んでいた。
「アル゛……っ♡」
『良いよオズ、一緒に思い切りイこ?
ほら、もっと「枕に」腰ぐーっ♡って腰当てて、ぐりぐり擦り付けて』
「~~~っ♡♡♡」
アロイスに言われた通り、枕へ腰をグイグイ押し付け孕ませるつもりかのように、ずりずりと竿を擦りつけ、枕目掛けてどぷどぷと射精する。
「あ゛っ……はぁ……♡♡♡」
『偉いえらい。ほら、もう少しだけ頑張って』
「……♡」
できる限り実際のアロイスが言いそうな事を想像し、
多少辛かろうがまだ射精したてで、くたびれたちんぽをにちゅ♡にちゅ♡と枕に擦り付け、精液をローション代わりに裏筋を扱く。
「アル……」
ごぷ♡ごぷ、と精液が搾り出されるのを感じながらオズは考える。
きっとこの後、アロイスなら疲れ切ったオズに両足を開かせ、
熱い陰茎を肉穴へ押し当てて、ちゅぽちゅぽいやらしい音を立ててしまうオズの発情アナルをからかったり、
精液やカウパーまみれで汚れた陰茎や睾丸をぴちゃぴちゃ舐めてしゃぶり、
童貞ちんぽにはあまりにも辛いフェラと同時に下腹をくにくにと押さえつけて、
ちんぽよりも腹の奥を虐めて欲しくなるまで焦らしてくるのだろう。
「……ふー……っ♡」
その時、アロイスの長い指が内股を這っているのを想像しただけで、ぴり♡とまた下半身へ刺激が走った。
「……」
まだ、もう一度シャワーを浴びても余るほどデートまで時間はある。
今度は両手を伸ばし、剣技の訓練で硬くなってしまった手で自分の亀頭を包み込む。
(……アルの手とは全然違うな)
当然の事実にオズは苦笑する。
白くて滑らかで、少しひんやりしたアロイスの細い腕はオズのお気に入りだ。
「ふっ、ゔ♡……ぁ゛♡」
にちゅ♡にちゅ♡と音を立てながら激しく陰茎を扱く。
額を汗が伝い、両手で作った狭い輪をにゅぽんっ♡とくぐらされるたび、陰茎が脈打ってどろ♡と汁を垂らしていた。
「アル゛っ♡……ある、っ♡アルっ♡…………あ゛♡」
陰茎がぐ♡と一際硬くなって、最後に爆ぜるよう手のひらの中に熱い液体を放つ。
好きな相手の名前を呼びながらの自慰は背徳感を感じるものの心地よく、
ぐったり四肢を投げ出して、肩で息をしながらその余韻に浸った。
「……」
すぐ傍に置いてある枕を見ても、冷静になるとただの四角く白い枕で、
何故コレをアロイスとして愛でていたのか些か疑問だったが別に構わない、
なんせ今から本物のアロイスとデートなのだから。
===
そんなわけで、アロイスとの植物園デートだ。
「お待たせ、アル……待ったか?」
「いや?待ってないよ」
あの後もう2回、合計4回抜いたせいで疲れて仕方がないが、
ここで倒れてしまってはあまりに本末転倒のため、なんとか笑顔を作ってアロイスに腕を伸ばす。
「しょうがないなぁ」
アロイスは伸ばされた手と当然のように指を絡めると、そのままオズを見て笑い、歩みを進めるのだ。
オズが付き合えていると勘違いしてしまうのは、
邪神として長い生を過ごして来たが人間同士の距離感の取り方がわからず、
そのサンプルにしたのがよりにもよってスキンシップが異常に激しいクラウスと、
スキンシップが激しめのオズだったせいで、軽率にガチ恋距離感を作るのが普通と認識、学習してしまっているアロイスのせいでもあった。
(本物の手はやっぱりいいな……)
「?、何か言ったか?オズ?」
「いや、アルはかわいいなって」
「……へぇ?」
疲れている代わりに抜いて頭がスッキリしているせいか、スルスルと普段言いたかった口説き文句が出てくる。
流石に容姿を褒められ慣れているアロイスが取り乱す事はなかったが、悪くない手応えも感じられた、
これからアロイスに会う時は毎回抜いていこうと思う程度の調子の良さだ。
「っ♡あ゛っ、ふっ♡う、っ♡っ♡っ♡」
だったのに、
どうしてこんな事になっているのかオズは甚だ疑問だった。
あまりに何事もなく終わった植物園デートの帰り、
「今日のオズは落ち着いてるな」などとアロイスに言われて喜んだオズはつい言ってしまったのだ。
邪神に、貴重な栄養源である精気を4回も無駄打ちしてきた、と。
結果、二度と無駄打ちなどしたく無くなるよう、オズはアロイスの部屋でベッドに腰掛け、
先ほどオナニーをしていた時と同じポーズでその後ろに座ったアロイスに全身を弄られている。
アロイスの長い両足はオズの足の下側に通され、オズが無理やり足を閉じれないよう姿勢を固定している、
アロイスに体重をかけてしまわないよう、腰を浮かせてオズがいじらしい配慮をしている結果、
胴体が結局べったりとアロイスにくっついた状態でもたれてしまうことになり、
汗で肌が密着して、アロイスの甘い香りが部屋に充満していてオズはもうダメになってしまいそうだった。
「オズはすぐ浮気するな?」
「っ!?してな゛っ♡~~~っ♡♡♡」
『浮気』をしても問題ない間柄だろうに、アロイスに責められれると慌ててオズは否定し身を起こそうとするが、
すぐに脇腹を撫でられそれどころでは無くなってしまう。
あれだけ射精したはずなのに、本物のアロイスが身体へ触れると、
先ほどからばちばちとそこかしこで快感が弾けておかしくなってしまいそうだ。
「ふっ♡う、っ♡ぁ♡」
弱点の脇腹をくすぐっていた指が少しずつつぅ、と上に伝っていき、
丸く筋肉が発達して出た胸の下側をすりすりと撫でている。
「あ゛る、っふぅ……♡そこ、やめろ゛……っ♡」
「嫌」
胸をくすぐられて乳首を勃たせてしまうほど感じ、腰を揺らすのが恥ずかしくて身を捩ったが、アロイスが行為を止める気配はなく、
むしろむち♡むち♡と胸を指で掴んで肉に食い込ませて遊び始めた。
「こ、んな……っ♡」
アロイスの綺麗な手を守れるよう、男らしくあろうとせっかく鍛えていた身体を女の代わりのように揉んで弄ばれ、
それにすら身体は浅ましく反応して今にも触れて欲しそうに、充血した乳首がアロイスの指の間でじんじんしている。
「っ!!?♡ふっ゛、ゔ……っ♡♡♡」
そしてついに中指がつん♡とオズの乳首を軽く潰す。
弾力のある乳首は簡単には指に屈さずぷくん♡と膨らんで自己主張をしたままだったが、
アロイスが乳首の先へ触れた途端オズは身体を跳ねさせ、
一瞬つま先をぐ、と丸めて脊髄を走る快感に打ち震えたのだ、
その後も硬くなった乳首を解すよう、くに♡くに♡と潰して捏ねられ、たまに胸全体の感触を楽しむようムチムチと胸を揉みしだかれるとオズは腰をかくっ♡かく♡と揺らしてメス臭を発し発情し、
半開きの口からはとろ……♡と唾液が滴る。
「オズの乳首熱い」
「ふ……っ♡♡やめ、う……♡
(アルのが、背中に当たってる……♡)」
ぺちぺちと乳首を弾いて遊ばれ、ぶわ♡と汗のにじむ中ベッドに寝かされると、今度はアロイスの形の良い唇でちゅう♡と強く乳首を吸い、甘噛みされる。
「あ゛っ♡あ、あう、っ♡♡♡ある、それ、やめろっ♡」
「絶対嫌。
今度からお前がオナニーするたんび『アルの方が気持ちよかったなぁ♡アルを呼ぼう……♡』って言いたくなるまでするから」
「な゛……っ!?」
ぷるんっ♡とアロイスがしゃぶっていた乳首が赤く腫れ、
隣の倍くらいのサイズになっているのを指で弾きながらにこやかに告げられオズは言葉を失ったが、
(そんなに俺の事を……?アルって意外と嫉妬深いんだな……)
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こうしてまたもオズは、日に日にアロイスの手に弱まっていっている肌、乳首と共に、
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「もう俺と会う前に抜いてくるなよ?そんな時間あったらもっと遊ぼう」
「~~~っ♡ん゛♡」
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====
今日も今日とて、オズはアロイスが一人で下校すると聞きつけ、
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「アロイスくん、今日も王子様が迎えに来てんじゃん
やっぱ出来てんの?」
「王子様?オズとは普通に幼馴染」「うっ射精るっ」
「えぇ……?」
なんだかわからないがクラスメイトと談笑して、
ちょっと呆れた表情を浮かべているアロイスが、オズを見つけた途端少し微笑んでオズに手を振っている。
それだけでオズは胸がいっぱいになって、自身の顔が真っ赤になってしまったのを感じた。
「オズ先輩のあんな顔初めて見た……」
「うっ、射精る」
「かっこいい」
露骨にときめいた顔をしているオズと、幼馴染にだけ見せる柔らかい笑みを浮かべたアロイス。
顔が良くファンクラブができる程度に人気のある二人が見つめあってなんだか変な空気になっているのだ。
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センサーが壊れていないものであっても普段と雰囲気の違う二人に鼓動を早めてしまうくらいは無理のない話だ。
(1000年の間に人間の知性、落ちたな……?)
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