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猫耳尻尾の生えたお兄さんをまたたびで発情させる定番イベントの発生 □

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【今回の内容】
スノウ受け

「世界の右端と左端では海の渦の巻く方向が右巻きと左巻きで違うらしいけどさ、人間の右向きと左向き率の多さも変わんのかな」

「知るか」

「あ、ちなみにイリアは」

口になんか投げ入れられた。

「ぺっ、…小石?ちょっと、普通入れるとしても食べれるもんにしない?」

「お前に普通を説かれるとは…本当に遺憾だ」

イリアが失礼なことを言いながらまた小石を3つくらい拾って泥を落としてたからもう黙って、とりあえず自分の口内に入れられたのは投げ捨てた。

「……」

「今なんでポケットに入れた?」

その後すぐにレインがそっちの方に行き、何かを探して拾いそっとポケットにしまうのが見えた。

聞いてもえへへ、しか言ってくれない。

俺たちのやりとりを見てスノウは「やれやれ」と常識人枠みたいな顔をして笑っているが、昨日のやりとりはスノウの心に甚大な後遺症を残してしまっていた。

「…スノウ、それは痛くないのか?」

「え?…あぁ、少し痒いがじきに慣れると思っている」

イリアが指さした先、スノウの首元には赤い首輪。

レインは昨日のコスプレパーティーが終わったらさっさと外して首輪をどこかに隠し持ってるらしいけど、スノウはあれからずっと着けてる。

風呂の時だけダメにしたくないから、と俺に外すよう頼んできたけど(なぜ?)、後は寝る時だって外さなかった。

白い首の皮膚は気の毒なくらい荒れて真っ赤で、イリアの言葉通り痛々しい有様だった。

けれどスノウは首輪を愛おしそうにそっと撫でてから、
「裏に私の名前を刻印してもらおうと思う」と笑ってる。

あ、あと、たまにワンって言う。

最近イリアも「あ、スノウもバカなのか」とようやく気づいたのかちょくちょく困惑の視線を向けてて、俺たちだけはノーマルに行こうな、って肩組んだらまた小石が口に入った。

文句を言いつつそれを取り出して、ふと遠方を見る。

「あれ」

視線の先には見覚えのある背丈の低い、大きな荷物を背負った商人が見えた。

そいつは手を振りながらこっちに駆け寄ってきて、

「ウゲェ~…
やっぱり、いつぞやの知能指数の低そうなお兄さんたちにゃあ…もう楽しくない…」

と、可憐な顔立ちに似合わない暴言を吐いた。

「クソガキ、寄ってきといて何言ってんの?」

「まぁまぁ、今日はもうミルクは売ってないですので。
あの後、大口の発注が入って濃縮したのを売ったら無事完売御礼にゃ」

ありがてえ~!とか言いながら商人は今日は個包装された動物型のクッキーを人数分取り出してくる。

猫とか犬を形取ったそれを全員に手渡して、

「ケモクッキー、一つ800エ」

「要らない」

「スノウ、それ食べない方がいいからな」

俺たち過去に大騒ぎした三人に突き返されていた。

「ふぇえ…」

「食べると今回はどんなことになるの?」

レインが涙目の商人に聞く。

「食べた動物の形のケモ耳とか尻尾が生えて、すごい発情期になるだけにゃあ…

99.99%はその日のうちに戻るしぃ…」

「残りの0.01%は?」

「クッキーの成分が適合しすぎてケモ耳が消えないので、彼らは亜人として生きていってるにゃ…」

「……」

怖い、食べると種族が変わる可能性のある劇物を二度と売るな。

前回被害にあったイリアは心底嫌そうな顔をしてて、ふと妙に静かな後ろを振り返ると。

「……スノウ、クッキーは?」

「……」

手の上には開封済み、空になった包装紙。

真っ青の顔。

「あ!800エンですにゃ!」

商人だけがめつくスノウへ金を要求して騒いで、スノウは半泣きだけど律儀に金を払ってる。

「クソガキ…」

呆れて商人を睨む、金を受け取った商人はしどろもどろになりつつリュックから沢山の木の削りカスを取り出し、

「だって、前回のアレで引き続き物買って食べてるのはもうリピーターさんじゃないんですかにゃ!?

…あ!でも大丈夫!

ほとんどその日の夜…今からだとちょうど0時くらい?に治るし、
発情もお兄さんの食べたネコちゃんクッキーにゃら、この純度高めのマタタビを吸わないと大したことには」

「おいそんなもん取り出すな」

「へぶっくちしょん」

「…もう~…」

急に商人はくしゃみをして、純度高めのブツは風に乗って奇跡的に全部スノウの顔に当たった。

商人は、「あぁ~!末端価格グラムで10000エンなのに~」とか喚きながら散り散りになるそれを追いかけて消えていって、経験者である俺たちは顔を見合わせて怯えるスノウに、さっき出てきた町も近いし戻ろうか、と提案したのだった。

それから2時間後くらい。

レインは、低確率の戻らない可能性を考慮し強い解毒や呪解の魔法を探すため書店や図書館を巡る事にして、
イリアも気を遣ってなのか俺たちを置いてレインについて行った。

「……ふぅーっ、ゔぅっ、うぅーー…」

二人、部屋に取り残されて徐々にスノウは怠そうに顔を赤くして大人しくなり、一瞬ガクンと気絶したと思ったらその頭から白い長毛種のっぽい猫の耳が生えた。

ズボンと下着を苦しそうに同時に下ろすとお尻からも案の定ふさふさの尻尾が生えていて、そっちにも驚いたけどバキバキに勃ってる前にも驚く。

相当辛いのか部屋の隅で蹲って、ずっと尻尾を揺らしながら荒い息を吐き出している。

「…大丈夫?」

「あぁ…、っ、レオ様、は…、出かけて、くれても…っ、ぅ、あっ」

普段散々アホなことやってる癖に、こういう時同じ部屋にいる俺に少しも助けを求めてこなかった。

声をかけてもずっと大丈夫、と拒絶のようにも聞こえる言葉を繰り返していて、なんか悔しくなってスノウに近づいて隣に座り、頭を撫でた。

「ひっ、あぁ゛あっ…!?」

あ、耳4つある。

頭のてっぺんから生えてる猫耳を確かめるように触ると、そこは神経が通っているようでピクピク動き、それだけの刺激でスノウは自分の身体をもっと縮こまらせて射精した。

「なんで助けて、って言ってくれないの?」

肩で息をするスノウの顎を掴み、こっちを向かせて目線を合わせて聞いた。

スノウは熱に浮かされ目いっぱいに涙を溜めていて、今にもこぼれ落ちそうなそれを我慢してた。

目尻にキスをして、抱き寄せる。

最初は動かなかったけど、確かめるように俺の背中に弱く腕が回されだんだんその力が強くなり最後にスノウは「助けて」と、喘ぎまじりに震える声を漏らした。

腰を辛そうに揺らしていたから、なるべく刺激しないようゆっくりベットまで肩を組んで連れて行き、優しく寝かせる。
不安そうにこっちを見上げているスノウをあやすようキスをして、邪魔な上半身の服も脱いでもらった。

「一昨日の続きだと思って楽しもうよ、せっかく本物の尻尾まで生えたんだから」

「昨日の…?♡」

尻尾を撫でながらあえて軽い口調で言うとスノウは一昨日の続き、と聞いて何かを思い出したのか薄く開けた唇から甘く声を漏らした。

小さく頷いたので、仰向けのまま腰を上げさせて尻尾の付け根をくにくにと2本指で押してマッサージする。

最初は身を捩ってちょっと逃げてたけど、お気に召したのかとろけるような声を出して、涙目でうっとりとその刺激を楽しむようになった。

…これ、獣人とか亜人とか、尻尾ある人らめっちゃ喜ぶんだよなぁ、
俺には何がいいのか尻尾生えてないのでわからないけど。

強めにそこを何度も擦っていると、スノウは俺がやりやすいように両腿を抱えてさらに自分の腰を上げ、たまに跳ねさせていた。

「うわ、穴がぐっちゃぐちゃ。
あのクッキー、なんか腸液でも増やすような成分でも入ってたのかな」

「わ、わからな…っ♡ひぃっ、そんな、二本指で何度も拡げないでくれっ、風がっ♡」

赤く充血した孔は物欲しげに収縮しているだけじゃなく、透明な粘液で女のみたいに濡れそぼっていた。

中指を挿れてみる、それだけでスノウは追い詰められたような嬌声をあげ、
粘っこい先走りを先端からごぽ、と溢れさせた。

数回指を出し入れして中を擦ると肌の摩擦でクチュクチュと湿った音がして、
それを指摘するとスノウは顔を真っ赤にして人の指を締め付けてきた。

「こっちは触るだけでもう出しそうだな」

孔を刺激しつつ、さっきから先端を真っ赤にさせ硬く反り返っているスノウ自身の輪郭をなぞるよう近くで指を彷徨わせる。

触れるか触れないか、そんな距離感で動く指を食い入るように見てスノウは物欲しそうに腰を揺らしていた。

避けるみたいに手を引くと、スノウは残念そうにこっちを見てくる。

正直な反応に少し笑ってしまって、それから謝ってちゃんと幹に指を絡めた。

「うぅっ、あ゛っ、ひぃっ」

「気持ちいい?」

熱くパンパンに腫れたそれを握って手を動かす。

孔を弄る指も2本に増やしてゆっくり出し入れし、身体の上側の壁を何度も擦るとずっとにちゃにちゃ音がして前からも後ろからも粘液を溢れさせていた。

「ゔっ、ふぅ、レオ、様…っ、あ゛あぁっ♡」

身体を痙攣させ、射精。

勢いのあまり自分の胸や顔にまで白濁が飛んでいて、
濃いのをたくさん出したのにスノウはまたすぐにそこを起ち上がらせて次の刺激を期待してた。

指を一度抜いて、ドロドロの手をベットで雑に拭いてから自分のズボンを下ろした。

もうさっきまでのやり取りで勃ってたけど、ベット乗りスノウへ眼前でそれを見せながら準備をしてほしいとお願いする。

「ねぇ、俺も準備して欲しいなぁ
スノウの口で…ダメ?」

「……っ♡いや、善処、させてもらうっ…♡」

唇を撫でると、スノウは俺の指先へ一瞬唇を触れさせてからそこを見て、そのまま震える唇で先端に口付けゆっくり顔を埋めて口内にそれを納めた。

「っ、あー…、なんか、上手になったね」

「じゅるるるっ♡むっ♡ふぅう♡じゅぷっ♡ふぅっ♡」

熱い唇で包まれ、丹念に舌で舐め上げられる。

つい最近歯が当たるとか文句を言ってた記憶があったのに今はちゃんと気持ちよくて、
ちょっと前までなんの経験のなかったようなヤツをこんな風に仕込んだと思うと込み上げてくるものがあった。

「う、ふっ…、ふぅ、む…」

反応を伺うよう俺を見上げながら媚びるように顔を動かして、人のに唾液をまぶし、悩ましく眉を下げている。

裸に首輪だけつけて、自分のソコを弄りながら俺に奉仕する姿があまりにえっちで、そういうプレイが好きな奴らの気持ちがちょっとわかってしまった。

「ふ、…そろそろ大丈夫、ありがと」

優しく先端を吸われて危うく暴発しそうになった。

頭を撫でながらお礼を言うとスノウは名残惜しそうにそこから唇を離して、
「上手くできただろうか」と、不安そうに聞いてくる。

「うん、気持ちよかった、出しそうになったもん」

正直にお礼を言い、白髪を撫でる。

スノウはよかった、と笑って三角の耳をパタパタ動かし、それから四つん這いになって下半身をこっちに向けてきた。

「…だが、出すなら……ここを、使ってほしい…♡もっと好く出来るよう、しっかり奉仕するから」

懇願される。
…ものすごくえっちなことを言っているのだけれど、意味わかってんのかな。

白い尻尾が誘うように揺れ、背中を向けているのに猫耳はこっちの音を聞くよう忙しなく動いてた。

さっき指で具合を確かめた孔は今もぐっしょりと水気を帯びていて、腰を掴んでそこに自分のを挿入すると、スノウは枕を抱きしめて耐えきれないように声を吐き出した。

「ん、くぅっ、うぅー…っ!」

「スノウ、…っ、ちょっと、力抜いて」

熱い中が収縮し俺のにまとわりついてきて、ちょっと我慢しないとすぐに出しそうだった。
気持ちよくて前後につい腰を振ると、引きずられるみたいに中の肉が擦れてじゅぷ、じゅぷ、と摩擦音がする。

スノウは腰を打ち付ける度に猫みたいな高い声で喘いでナカを締めて、
ピンと立っている尻尾の根本をまた緩急をつけて握るとひぃひぃ言ってシーツを掻き抱いたりいろんなところに手を彷徨わせた。

「うぁ、あぁ…!レオさま、うぅ、ひっ♡が、あ、あぁ…!レオ、様っ…♡!」

スノウは自分の首輪をぎゅ、と握り、無意識に下に引っ張っている。
首の後ろがまた擦れて赤くなってて、首輪が食い込むにが可哀想でそこへキスをしながらゆっくり優しく突くと手の力が弱まった。

もう同じことをしないよう、後ろから手の甲に指を這わせて手を繋ぎ、そっとシーツの上で重ねる。

「あっこれ、ひっ、だめ、…ふかっ、あぁっ…、深い、んだ、あ゛っ♡」

組み敷いて後ろから押さえつけるようなポーズがお気に召したらしく、
スノウは腰だけを上げて静かに喘ぎながらきゅうと目を閉じている。

絡めた指を握る力が強くなり、枕に顔をつけたまま喘ぐから涎が垂れて枕にシミが広がっていった。

噛み締めるよう目を閉じて感じてる姿が可愛くて、頬にキスしたり耳を舐めながら律動を繰り返すと、
スノウは大きく息を吐きながら俺の指を握りしめ、絞り出すようにぎゅ、と絶頂した。

「あぁっ、あ、あ、あぁっ♡あ…」

その後も繰り返し突き続けると、ナカが痙攣してスノウは肺から漏れる空気と一緒に弱い声で俺の加虐心を煽り楽しませてくれる。

一番奥で全部の精を放ち、落ち着いてから引き抜くとスノウは脱力するようにベットの上で横になった。

「…どう、おさまった?」

横に転がって、スノウとまた手を繋ぎながら聞く。

「…ん…、まだ身体は熱いが、さっきよりはかなりマシになった。
…ありがとう」

手を引き寄せられて、少し掠れた声でお礼を言われた愛おしそうに甲に唇が落とされる。

「あ、…もし耳、0時過ぎてもついたままだったらスノウの事うちで飼っていい?
アンタが二本足で歩くことや、人の言葉を忘れるまで毎日閉じ込めてずっと犯して可愛がって、何もわかんない本物の猫になったら俺のペットだ、ってみんなに見せて自慢して回ってあげる」

そしたら乳首にタグでもぶら下げようか、と、悪趣味な冗談を言ってからスノウの頭をまた撫でると、驚いたように目を見開きしばらく考え、急にスノウは震えて、

「うっ、あっ、あぁっ…♡!?」

何もしてないのに、また射精した。

「…ほ、本当に、か!?」

「うん、ま、治らなかったらだけどな」

「あぁ、…わかった!…治らないことを、祈っておく…っ」

縁起でもないことを息を荒げて言って、スノウは興奮してた。

====

夜になってレイン達はいくつかの魔法を見つけたらしく、満足げに帰ってきた。

入れ替わりで俺がちょっとだけ外出し、戻ってからはみんなで夕食を食べたりいつも通り過ごして、リビングで0時以降の万が一に備え作戦会議をした。

けど、隣の部屋で休んでたスノウが急に真っ赤な顔で時計を片手に飛び込んできて、俺の肩を揺らしながら色々叫んでる。

「レオ様!大変だ…!耳が、戻らないんだ!
きっと、あの商人の子の言ったよう、クッキーが適合してしまっている…!
あぁ、私はレオ様に飼われるんだろうか…!?…っ、どうしよう、どうしよう…!
どうせなら、名前は…、新しくご主人様…、いや、レオ様に、つ、つけて欲しい…♡」

笑いながら興奮し、俺に時間を見せてくる。

時計はたしかに0時を過ぎてて、なんか違和感を感じつつもマジで0.01%引いたかぁ、と困っていたら後ろでイリアが、ん?、と不思議そうに言った。

「まだ、11時じゃないのか?レインの時計はどうなっている?」

「うん、23時と5分、…1時間くらいその時計早いね?壊れてるのかな?」

二人で首を傾げている。

…壁掛け時計もちょっとが誤差あるものの、23時で一緒。

レインはさっきの俺たちのやりとりを知らないから気を遣って優しく「0時を過ぎて治らなくても、必ず僕が解呪してみせるから信じて」とスノウを安心させようと笑ってた。

…というかさぁ。

「スノウ。
まさか今、先に勢いで押し切ってペット化の既成事実作ろうとしてなかった…?」

「……。
つ、つい出来心で…」

確認するとすぐに認めた。

「……そう、ふーん」

俺はスノウに渡そうと思っていた紙袋を机の上に置き、中から黒いチョーカーを取り出す。

「それは?」

「首輪の代わり。
目立つし、首荒れてるから代わりのを探してきたんだけど…嘘つく奴にはあげたくない」

刻印がどうの言ってたからわざわざスノウの名前のペットタグまで作ったのに…。

と見せながらネチネチ言うと、スノウは顔を赤くしたり青くしたり忙しくして俺の足に縋り付いてさっきの蛮行を平謝りしてきた。

結局本当の0時、またスノウは一瞬気絶して、溶けるように耳と尻尾が消えたけど「やっぱり本当に貰ったものは違うな」とか言いながら嬉しそうに鏡の前で首元をずっと見ていた。
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