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記憶の復活のため乱交すんな ○△□
バカに好き放題されて疲れて眠っていたら、深夜突然スノウが慌てた声で俺とレインを起こしにきた。
「どうしよう、レオ様が…!」
…レーヴェは、風呂ではしゃいで滑って壁に頭を打ち付けて気絶したらしい。
スノウは真っ青な顔で回復呪文を唱え、レインもそれに参加してた。
「…脈はあるから大丈夫じゃないか?」
魔法の知識は浅いが、二人は明らかにこんな安宿で見れるようなものではない上位の回復魔法らしきものやその詠唱を連発している。
二人も消耗するだろうがこれで完治しないとしたら死人だけ、という領域だったので一度止めさせてレーヴェの肺が上下しているのを見せると二人はようやく落ち着いた。
「…じゃあ、今は寝てるだけ?」
「だろうな、…あ、起きた」
頭に大袈裟に包帯を巻かれているレーヴェが起き上がる。
部屋と、俺たちを交互に見回し少し困った顔で口を開いた。
「…君たちは…誰だ?」
====
全員でレーヴェに質問や確認をする、レーヴェは自分の名前すら覚えていない状態で、なぜここにいるのか、自分が何者なのかすら判っていなかった。
「…本当に、僕のことも忘れてしまったの?」
「…っ、あぁ、ごめん…。
その、君と僕は恋仲だったんだろうか?
…仮にそうだとしても、この人前でこういうことは慎んだ方が…」
「怖っ」
記憶どころか人格まで漂白されている。
いつものようにレーヴェにしなだれかかって唇に近づきキスを強請りながら話しかけたら、レーヴェは顔を背けて拒絶し、レインを振り解いた。
あまりに見ない反応にレインは顔を真っ青にした後、
「ちょっと席を外すね」
と口元を押さえてトイレにフラつきながら向かった。
吐くほどショックだったのか。
「君が…スノウ、さん?」
「あぁ、幼い頃から貴殿の従者をしている。なにか気になることがあれば気軽に申しつけて欲しい」
スノウは単独でのこの状態のレーヴェへの接見が禁止になった。
「面白いことになってるね」
「…誰だ」
ふと後ろを見ると、露出度のやたら高い格好をしたツノの生えた子供と、四つん這いに目隠しで歩く男が部屋の中に居た。
子供は男の上に座り「お兄ちゃん見せにきたのに…」と不満そうにしている。
レーヴェの前に立ち庇うのを無視して子供は「武器でも持ってるように見える?」と聞き横をすり抜け、困っているレーヴェへの顔を見つめて「そう」と一人だけ納得した顔でまた戻っていった。
「別に一過性のものだし、記憶は時間が経てば戻ると思うよ?
ちゃんと魂に残ってる、…それが1時間後か100年後かは知らないけど。
まぁ、お仲間の亡霊ならわかると思うけど、きっかけが有れば傷で蓋された記憶も戻りやすくなるんじゃない?
僕も先生と遊びたいしさっさと戻しといてね、じゃ」
そして涙目のレインが戻ってくるのと入れ替わりで気がつけば消えていた。
さっきまでのやりとりを伝える、レインも同意見らしく
「魂に記憶が残っているので有ればこれまでの習慣や印象深いこと、好きなことをしていれば記憶が表に出てくるかもしれない」と“きっかけ”の例を教えてくれた。
「好きなこと…」
「レーヴェの習慣…?」
全員が同じことを考える。
とりあえず困惑しているレーヴェも自身に記憶がない自覚はあるので、眠れば記憶が戻るかもしれないし、一度寝て明日本格的に作戦を立てよう、と決めて今晩は解散することにした。
この状態のレーヴェの相部屋を継続してスノウに任せるのが恐ろしく、ショックで足が生まれたての子鹿のように震え続けているレインとのペアに変更させた上で。
何かあったら呼べと隣で眠ったが、翌朝目が覚めてもレーヴェは困ったように「何もわからないままだ」と答えたので朝食も早々に切り上げ全員で「記憶を取り戻すためのきっかけ」を探す事になった。
「…えぇと、これは?」
「……」
最初は俺。
胸元の大きく開いた、本来インナーを着た上に着るような服を着て隣に座る。
不本意でしかないがレーヴェは人の胸や尻に異常に執着してすぐにちょっかいをかけてくる。
むしろこいつの印象がこれしかないので(行き過ぎたら途中で止めるつもりではあったが)撫でられるくらいまでは諦めていたのだがレーヴェはベットに座ったまま、脇の椅子に腰掛け黙っている俺を見て訳がわかっていないのか愛想笑いをされた。
「……」
「えっと…、お腹痛いのか?」
気を遣われ、居た堪れなくなったので終了。
普段からは考えられない反応に自分が如何に普段のレーヴェに毒されていたのか思い知った。
若干このままの方が世間のためなのではとも思った。
レインが次は僕がと交代に前に出る、また変な格好をしてる。
今日はメイドだろうか、紺のエプロンドレスを着ているが素材が恐ろしく安っぽい。
丈もおかしく動くと骨張った尻が露出しているがそこから覗くレースの下着も派手でアレは娼婦がするような服装なのでは、と思う。
それでレーヴェに接近し、抱きついて首筋にキスをしている。
「い、いや、ちょっと!?なんであなた達も黙って見てるんですか!?」
「いつものお前ならむしろ俺たちを巻き込んでくるだろ」
「正気ですか!?」
普段のお前が正気じゃないんだよ、そう言おうと思ったがレーヴェは真っ赤になってレインに必死で抵抗していてその反応があまりに普通すぎて気持ち悪くて鳥肌すら立った。
「…この格好を見て、どう思う」
「えぇ……?その、露出が多くて目のやり場に困るな…
あと、昨日恋人か、という質問をしたと思うけど、もしそうなら恋人がこの格好をしているのはちょっと…」
「うっぷ」
レインが吐いたので中断。
なんやかんやレーヴェに拒絶をされない事を喜んでいたレインには今の正論しか言わないレーヴェは劇物なのだろう。
布団越しとはいえ膝に吐瀉物をぶち撒けられても「大丈夫か?」しか困惑しつつも言わないレーヴェが本当に気持ち悪い。
「……」
最後は不安そうにこっちを一瞬見て、捨て犬のような顔をしたスノウ。
先のやりとりで普段と同じように絡むとシンプルな拒絶を受ける事を悟ったんだろう、歩幅が異常に狭く歩くのが遅かった。
「レオ様…」
「あ、す、スノウ…さん?」
「スノウでいい…私は、一緒にいたのにレオ様がこうなる元になった怪我をさせてしまった。
責任もあるが私自身のためにレオ様に戻ってもらわないと本当に困るんだ…だが、レオ様を喜ばせるような何かを私が出来るかがまったく想像できなくて、だからせめてレオ様に褒められた事をしようと思う」
レーヴェに後ろで腕を組ませ、カシャン、と何か音をさせる。
座ったまま手を後ろにした体制でレーヴェはベットに手錠で拘束されてしまった。
「え?えぇと、これは?」
「大丈夫、レオ様が痛みを覚えるような行為はけしてしない」
そして当然のようにズボンを脱がし、レーヴェの股間に顔を埋めた。
「え!?は!?なんで…、っ、くぅ…!?」
喉奥まで使っているのか、こっちから見るとよくわからないがグッポグッポと謎の音が聞こえる。
レーヴェは羞恥心なのか静止や助けを求めて腰を引いて逃げていたが、
「やめ…!こんな…!僕、いや、……俺……は…?」
一瞬何か思い出しそうになったのか頭を抱え、けれどまたすぐに頬を染め快感に流されまいと抵抗を始めた。
「…もう少しかもしれない、レオンの魂が昔の色に少しだけ変異してる」
「…わかるのか?」
「うん、取り憑いてる相手だから…」
「やっぱりアイツはあの路線であってたのか」
呆れていると、レインは「けどあの状態のレオンはつい洗脳してしまいそうだから」と何故か俺の方に寄ってきた。
「…は?」
「…これ以上レオンに来ないで、って言われたら多分…誰もいないところにずっと閉じ込めて僕しか頼れなくなるまで弱らせてしまうから…今のレオンに近づけなくて」
「いや、だからって何故俺」
「レオン、他の人が恥ずかしい事してるのを見るのも好きでしょう?
大丈夫、イリアが天井のシミでも数えている間に全部僕がするから」
レインは笑って俺を押し倒し、軽い体を上に乗せると股間を弄りながら開いた胸元へ舌を這わせてきた。
…こんな事なら胸元の露出なんてするんじゃなかった。
後悔した時には遅く、身体が金縛りにあっているように全く動かせない。
無駄に刺激に弱い胸を噛まれ、舌で転がされながら片手で陰嚢や竿を擦られ生理的な反応を緩く見せてしまうとレインは歪に笑ってほとんど下着として形を為していないような布から自身の勃ったものを露出させ人の腿に擦り付けて喘いでいた。
レインは一度起き上がり、半勃ちの人のモノへ顔を近づけると見せつけるように竿を横から大きく口を開けゆっくりと食み、そのまま少しずつ顔を上にずらして先端全体をまずは唇で包み、飲み込むように湿度の高い口内へ亀頭を収めた。
「ん゛っ、ふ…、ぢゅ♡んっ、ふぅっ」
そして俺の目をじっと見ながらゆっくりと規則的に顔を上下させ口淫を繰り返し、喉奥まで飲み込んでもまだ収まり切らない根本や陰嚢は指先でくすぐるようにマッサージされた。
ざらついた舌で敏感な裏筋を何度も舐め上げられ、すぐに射精感が込み上げてくる。
それはレインに伝わったらしく、レインは勿体ぶって口から人のモノを解放すると最後に一度そこにキスをし俺の上に跨った。
「これ、最初レオンに会った時したら動いて触れてきたんだよ」
凄いよね、とうっとりその時を思い出してなのか身体を震わせている。
実際、動こうにも全身が縫い付けられ動き方を忘れたようにどこも動かせず、指先一つ力を込めることすら想像できなかったのでここで動いたのならアイツはすごいなと感心する。
「レオン」
おそらくベットで今呻いてるレーヴェに向かってなのだろう微笑んで手を振って、それから自分の孔に俺のを充てがいゆっくり腰を落とした。
「…くっ、う、はぁ、あぁ…!」
レインは苦しげに眉を顰め、だがレーヴェに見せるためになのだろう。
元々なにも隠せていないスカートを集めて結合部や自分の局部が丸見えの状態にし騎乗位で腰を上げたりくねらせて性行に励んでいる。
「はぁ、ひぃ、ひぃ、レオン♡レオン…♡!」
違う男の上で腰を振っているのに、レインはレーヴェの名前を呼び続け自分のモノを扱き慰めている。
レーヴェに見せつけるためなのだろう、前屈みの楽な姿勢を取らずにスクワットのように腰を上げては下ろしているので辛そうにレインの顔が赤くなっていた。
「…っ、レイン、金縛りを解け」
「あ゛っ、でも」
「別に、…突き飛ばさないから」
レインが少し考えた後、急に全身が動くようになる。
不安そうにこっちを見ているレインの腰を掴んで引き、
より深く挿さるようにして下から突き上げるとレインは泣きじゃくりながら甲高い声を出し、揺れる性器から透明な液体を撒き散らした。
「あぁっ!?あっ、これ、深っ、ひぃっ、あっ」
ナカが突く度締まり、あまりの締め付けに気を抜くと射精しそうになるがなんとか耐え、繰り返しレインを突き上げる。
レインが身体を上げ、落とした瞬間を見計らってタイミングを合わせて勢いよく突いて内側を擦るとレインは目を見開いて驚いたように口を開き、そのあと少し遅れて精液を少量噴射した。
「あ゛っ、あ」
「…っ、う…」
自分も限界を迎え、レインの中に精を放つ。
引き抜いてからもレインはその場に座り込んで腰をカクつかせて震え呆けていた。
疲れてうつ伏せになり、久しぶりレーヴェの方を見る。
手錠を外されていたレーヴェは、抵抗することなくスノウの頭を押さえつけ腰を振っていたが視線はレインの方をじっと見ていてさっきまでの淫行をレーヴェが全て見ていたことはすぐに分かった。
「あっ、つ…うぅ…!」
レーヴェが精を放ち、スノウの口からモノを引き抜いている。
肩で息をしていたが、咳き込むスノウを見て我に返ったのかしきりに謝罪していた。
スノウが甘えた声で「ありがとうございます」とお礼を言って残りを吸い出そうとまたそこに自分から口付けるのをみて、高揚しながらも困惑の表情を浮かべていた。
====
「…僕は…とんでもない人間だったんだろうか?」
終わって少し落ち着いてから、レーヴェは衣服を整え頭を抱えている。
「全員が僕に記憶を思い出させるため淫行を始め、異常な事態なのに僕はそれをどこか疑問にも思っていない、どころか『楽しい』と感じていたんだ…僕は、そんな倫理観の欠如した化け物だったんだろうか」
あっているので何も言えない。
「今の感覚ならわかる、この化け物に戻ってはいけない…僕は僕として、『レオンハルト』を始末する義務があると思う」
大体俺も同意見だが、思い詰めたレーヴェはもう少し過激な方法を取った。
覚悟した顔で果物を剥くのに使ったナイフを取り出し、
「腹を切って詫びる」と急に武士のような事を言い出した。
静止する間もなく自分の腹に刃を立てる、その瞬間、レーヴェの懐から「ピギーッ!」と謎の音を立てる緑の塊が出てきてレーヴェ手にぶつかり軌道がずれ、深く皮膚を裂いたもののナイフは腹に刺さらずそのまま枕に刺さって血をつけた。
「……は?…いってぇーーーーー!!??」
その瞬間、レーヴェの声のトーンがいつもの軽薄そうなものに戻る。
「いった!?さっきまでの俺バカなの!?刺すな!楽な死に方選べ!!バーーカ!!!ってか血やば!ちょ、イリア!!これでヤバめの回復薬買ってきて!!痛った!!?」
ぎゃあぎゃあとうるさい、たしかに傷は深そうだが昨晩と同じくレインとスノウがオーバーフローでも起こしそうな回復呪文を脇腹に次々唱えているから大丈夫だろう。
(二人とも、ナイフを持った時点で止めるより治した方が早いと考えたのか呪文の詠唱を始めていた。)
金貨を大量に渡され、もう回復薬は必要なさそうだが回復魔法を使い続けている二人に精神の摩耗を戻す霊薬と、一応レーヴェの分の痛み止めを買いに行く。
「あぁ」
ついでに、なぜ記憶が戻ったのか考えて思い出した。
そういえばアイツ、腹を刺されたのも旅に出る原因の一つになったと言っていたな。
どこまでも評価を下げるエピソードし出てこないので考えるのをやめて、買っていく痛み止めは一番不味くて不快なものにしようと決めた。
「どうしよう、レオ様が…!」
…レーヴェは、風呂ではしゃいで滑って壁に頭を打ち付けて気絶したらしい。
スノウは真っ青な顔で回復呪文を唱え、レインもそれに参加してた。
「…脈はあるから大丈夫じゃないか?」
魔法の知識は浅いが、二人は明らかにこんな安宿で見れるようなものではない上位の回復魔法らしきものやその詠唱を連発している。
二人も消耗するだろうがこれで完治しないとしたら死人だけ、という領域だったので一度止めさせてレーヴェの肺が上下しているのを見せると二人はようやく落ち着いた。
「…じゃあ、今は寝てるだけ?」
「だろうな、…あ、起きた」
頭に大袈裟に包帯を巻かれているレーヴェが起き上がる。
部屋と、俺たちを交互に見回し少し困った顔で口を開いた。
「…君たちは…誰だ?」
====
全員でレーヴェに質問や確認をする、レーヴェは自分の名前すら覚えていない状態で、なぜここにいるのか、自分が何者なのかすら判っていなかった。
「…本当に、僕のことも忘れてしまったの?」
「…っ、あぁ、ごめん…。
その、君と僕は恋仲だったんだろうか?
…仮にそうだとしても、この人前でこういうことは慎んだ方が…」
「怖っ」
記憶どころか人格まで漂白されている。
いつものようにレーヴェにしなだれかかって唇に近づきキスを強請りながら話しかけたら、レーヴェは顔を背けて拒絶し、レインを振り解いた。
あまりに見ない反応にレインは顔を真っ青にした後、
「ちょっと席を外すね」
と口元を押さえてトイレにフラつきながら向かった。
吐くほどショックだったのか。
「君が…スノウ、さん?」
「あぁ、幼い頃から貴殿の従者をしている。なにか気になることがあれば気軽に申しつけて欲しい」
スノウは単独でのこの状態のレーヴェへの接見が禁止になった。
「面白いことになってるね」
「…誰だ」
ふと後ろを見ると、露出度のやたら高い格好をしたツノの生えた子供と、四つん這いに目隠しで歩く男が部屋の中に居た。
子供は男の上に座り「お兄ちゃん見せにきたのに…」と不満そうにしている。
レーヴェの前に立ち庇うのを無視して子供は「武器でも持ってるように見える?」と聞き横をすり抜け、困っているレーヴェへの顔を見つめて「そう」と一人だけ納得した顔でまた戻っていった。
「別に一過性のものだし、記憶は時間が経てば戻ると思うよ?
ちゃんと魂に残ってる、…それが1時間後か100年後かは知らないけど。
まぁ、お仲間の亡霊ならわかると思うけど、きっかけが有れば傷で蓋された記憶も戻りやすくなるんじゃない?
僕も先生と遊びたいしさっさと戻しといてね、じゃ」
そして涙目のレインが戻ってくるのと入れ替わりで気がつけば消えていた。
さっきまでのやりとりを伝える、レインも同意見らしく
「魂に記憶が残っているので有ればこれまでの習慣や印象深いこと、好きなことをしていれば記憶が表に出てくるかもしれない」と“きっかけ”の例を教えてくれた。
「好きなこと…」
「レーヴェの習慣…?」
全員が同じことを考える。
とりあえず困惑しているレーヴェも自身に記憶がない自覚はあるので、眠れば記憶が戻るかもしれないし、一度寝て明日本格的に作戦を立てよう、と決めて今晩は解散することにした。
この状態のレーヴェの相部屋を継続してスノウに任せるのが恐ろしく、ショックで足が生まれたての子鹿のように震え続けているレインとのペアに変更させた上で。
何かあったら呼べと隣で眠ったが、翌朝目が覚めてもレーヴェは困ったように「何もわからないままだ」と答えたので朝食も早々に切り上げ全員で「記憶を取り戻すためのきっかけ」を探す事になった。
「…えぇと、これは?」
「……」
最初は俺。
胸元の大きく開いた、本来インナーを着た上に着るような服を着て隣に座る。
不本意でしかないがレーヴェは人の胸や尻に異常に執着してすぐにちょっかいをかけてくる。
むしろこいつの印象がこれしかないので(行き過ぎたら途中で止めるつもりではあったが)撫でられるくらいまでは諦めていたのだがレーヴェはベットに座ったまま、脇の椅子に腰掛け黙っている俺を見て訳がわかっていないのか愛想笑いをされた。
「……」
「えっと…、お腹痛いのか?」
気を遣われ、居た堪れなくなったので終了。
普段からは考えられない反応に自分が如何に普段のレーヴェに毒されていたのか思い知った。
若干このままの方が世間のためなのではとも思った。
レインが次は僕がと交代に前に出る、また変な格好をしてる。
今日はメイドだろうか、紺のエプロンドレスを着ているが素材が恐ろしく安っぽい。
丈もおかしく動くと骨張った尻が露出しているがそこから覗くレースの下着も派手でアレは娼婦がするような服装なのでは、と思う。
それでレーヴェに接近し、抱きついて首筋にキスをしている。
「い、いや、ちょっと!?なんであなた達も黙って見てるんですか!?」
「いつものお前ならむしろ俺たちを巻き込んでくるだろ」
「正気ですか!?」
普段のお前が正気じゃないんだよ、そう言おうと思ったがレーヴェは真っ赤になってレインに必死で抵抗していてその反応があまりに普通すぎて気持ち悪くて鳥肌すら立った。
「…この格好を見て、どう思う」
「えぇ……?その、露出が多くて目のやり場に困るな…
あと、昨日恋人か、という質問をしたと思うけど、もしそうなら恋人がこの格好をしているのはちょっと…」
「うっぷ」
レインが吐いたので中断。
なんやかんやレーヴェに拒絶をされない事を喜んでいたレインには今の正論しか言わないレーヴェは劇物なのだろう。
布団越しとはいえ膝に吐瀉物をぶち撒けられても「大丈夫か?」しか困惑しつつも言わないレーヴェが本当に気持ち悪い。
「……」
最後は不安そうにこっちを一瞬見て、捨て犬のような顔をしたスノウ。
先のやりとりで普段と同じように絡むとシンプルな拒絶を受ける事を悟ったんだろう、歩幅が異常に狭く歩くのが遅かった。
「レオ様…」
「あ、す、スノウ…さん?」
「スノウでいい…私は、一緒にいたのにレオ様がこうなる元になった怪我をさせてしまった。
責任もあるが私自身のためにレオ様に戻ってもらわないと本当に困るんだ…だが、レオ様を喜ばせるような何かを私が出来るかがまったく想像できなくて、だからせめてレオ様に褒められた事をしようと思う」
レーヴェに後ろで腕を組ませ、カシャン、と何か音をさせる。
座ったまま手を後ろにした体制でレーヴェはベットに手錠で拘束されてしまった。
「え?えぇと、これは?」
「大丈夫、レオ様が痛みを覚えるような行為はけしてしない」
そして当然のようにズボンを脱がし、レーヴェの股間に顔を埋めた。
「え!?は!?なんで…、っ、くぅ…!?」
喉奥まで使っているのか、こっちから見るとよくわからないがグッポグッポと謎の音が聞こえる。
レーヴェは羞恥心なのか静止や助けを求めて腰を引いて逃げていたが、
「やめ…!こんな…!僕、いや、……俺……は…?」
一瞬何か思い出しそうになったのか頭を抱え、けれどまたすぐに頬を染め快感に流されまいと抵抗を始めた。
「…もう少しかもしれない、レオンの魂が昔の色に少しだけ変異してる」
「…わかるのか?」
「うん、取り憑いてる相手だから…」
「やっぱりアイツはあの路線であってたのか」
呆れていると、レインは「けどあの状態のレオンはつい洗脳してしまいそうだから」と何故か俺の方に寄ってきた。
「…は?」
「…これ以上レオンに来ないで、って言われたら多分…誰もいないところにずっと閉じ込めて僕しか頼れなくなるまで弱らせてしまうから…今のレオンに近づけなくて」
「いや、だからって何故俺」
「レオン、他の人が恥ずかしい事してるのを見るのも好きでしょう?
大丈夫、イリアが天井のシミでも数えている間に全部僕がするから」
レインは笑って俺を押し倒し、軽い体を上に乗せると股間を弄りながら開いた胸元へ舌を這わせてきた。
…こんな事なら胸元の露出なんてするんじゃなかった。
後悔した時には遅く、身体が金縛りにあっているように全く動かせない。
無駄に刺激に弱い胸を噛まれ、舌で転がされながら片手で陰嚢や竿を擦られ生理的な反応を緩く見せてしまうとレインは歪に笑ってほとんど下着として形を為していないような布から自身の勃ったものを露出させ人の腿に擦り付けて喘いでいた。
レインは一度起き上がり、半勃ちの人のモノへ顔を近づけると見せつけるように竿を横から大きく口を開けゆっくりと食み、そのまま少しずつ顔を上にずらして先端全体をまずは唇で包み、飲み込むように湿度の高い口内へ亀頭を収めた。
「ん゛っ、ふ…、ぢゅ♡んっ、ふぅっ」
そして俺の目をじっと見ながらゆっくりと規則的に顔を上下させ口淫を繰り返し、喉奥まで飲み込んでもまだ収まり切らない根本や陰嚢は指先でくすぐるようにマッサージされた。
ざらついた舌で敏感な裏筋を何度も舐め上げられ、すぐに射精感が込み上げてくる。
それはレインに伝わったらしく、レインは勿体ぶって口から人のモノを解放すると最後に一度そこにキスをし俺の上に跨った。
「これ、最初レオンに会った時したら動いて触れてきたんだよ」
凄いよね、とうっとりその時を思い出してなのか身体を震わせている。
実際、動こうにも全身が縫い付けられ動き方を忘れたようにどこも動かせず、指先一つ力を込めることすら想像できなかったのでここで動いたのならアイツはすごいなと感心する。
「レオン」
おそらくベットで今呻いてるレーヴェに向かってなのだろう微笑んで手を振って、それから自分の孔に俺のを充てがいゆっくり腰を落とした。
「…くっ、う、はぁ、あぁ…!」
レインは苦しげに眉を顰め、だがレーヴェに見せるためになのだろう。
元々なにも隠せていないスカートを集めて結合部や自分の局部が丸見えの状態にし騎乗位で腰を上げたりくねらせて性行に励んでいる。
「はぁ、ひぃ、ひぃ、レオン♡レオン…♡!」
違う男の上で腰を振っているのに、レインはレーヴェの名前を呼び続け自分のモノを扱き慰めている。
レーヴェに見せつけるためなのだろう、前屈みの楽な姿勢を取らずにスクワットのように腰を上げては下ろしているので辛そうにレインの顔が赤くなっていた。
「…っ、レイン、金縛りを解け」
「あ゛っ、でも」
「別に、…突き飛ばさないから」
レインが少し考えた後、急に全身が動くようになる。
不安そうにこっちを見ているレインの腰を掴んで引き、
より深く挿さるようにして下から突き上げるとレインは泣きじゃくりながら甲高い声を出し、揺れる性器から透明な液体を撒き散らした。
「あぁっ!?あっ、これ、深っ、ひぃっ、あっ」
ナカが突く度締まり、あまりの締め付けに気を抜くと射精しそうになるがなんとか耐え、繰り返しレインを突き上げる。
レインが身体を上げ、落とした瞬間を見計らってタイミングを合わせて勢いよく突いて内側を擦るとレインは目を見開いて驚いたように口を開き、そのあと少し遅れて精液を少量噴射した。
「あ゛っ、あ」
「…っ、う…」
自分も限界を迎え、レインの中に精を放つ。
引き抜いてからもレインはその場に座り込んで腰をカクつかせて震え呆けていた。
疲れてうつ伏せになり、久しぶりレーヴェの方を見る。
手錠を外されていたレーヴェは、抵抗することなくスノウの頭を押さえつけ腰を振っていたが視線はレインの方をじっと見ていてさっきまでの淫行をレーヴェが全て見ていたことはすぐに分かった。
「あっ、つ…うぅ…!」
レーヴェが精を放ち、スノウの口からモノを引き抜いている。
肩で息をしていたが、咳き込むスノウを見て我に返ったのかしきりに謝罪していた。
スノウが甘えた声で「ありがとうございます」とお礼を言って残りを吸い出そうとまたそこに自分から口付けるのをみて、高揚しながらも困惑の表情を浮かべていた。
====
「…僕は…とんでもない人間だったんだろうか?」
終わって少し落ち着いてから、レーヴェは衣服を整え頭を抱えている。
「全員が僕に記憶を思い出させるため淫行を始め、異常な事態なのに僕はそれをどこか疑問にも思っていない、どころか『楽しい』と感じていたんだ…僕は、そんな倫理観の欠如した化け物だったんだろうか」
あっているので何も言えない。
「今の感覚ならわかる、この化け物に戻ってはいけない…僕は僕として、『レオンハルト』を始末する義務があると思う」
大体俺も同意見だが、思い詰めたレーヴェはもう少し過激な方法を取った。
覚悟した顔で果物を剥くのに使ったナイフを取り出し、
「腹を切って詫びる」と急に武士のような事を言い出した。
静止する間もなく自分の腹に刃を立てる、その瞬間、レーヴェの懐から「ピギーッ!」と謎の音を立てる緑の塊が出てきてレーヴェ手にぶつかり軌道がずれ、深く皮膚を裂いたもののナイフは腹に刺さらずそのまま枕に刺さって血をつけた。
「……は?…いってぇーーーーー!!??」
その瞬間、レーヴェの声のトーンがいつもの軽薄そうなものに戻る。
「いった!?さっきまでの俺バカなの!?刺すな!楽な死に方選べ!!バーーカ!!!ってか血やば!ちょ、イリア!!これでヤバめの回復薬買ってきて!!痛った!!?」
ぎゃあぎゃあとうるさい、たしかに傷は深そうだが昨晩と同じくレインとスノウがオーバーフローでも起こしそうな回復呪文を脇腹に次々唱えているから大丈夫だろう。
(二人とも、ナイフを持った時点で止めるより治した方が早いと考えたのか呪文の詠唱を始めていた。)
金貨を大量に渡され、もう回復薬は必要なさそうだが回復魔法を使い続けている二人に精神の摩耗を戻す霊薬と、一応レーヴェの分の痛み止めを買いに行く。
「あぁ」
ついでに、なぜ記憶が戻ったのか考えて思い出した。
そういえばアイツ、腹を刺されたのも旅に出る原因の一つになったと言っていたな。
どこまでも評価を下げるエピソードし出てこないので考えるのをやめて、買っていく痛み止めは一番不味くて不快なものにしようと決めた。
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