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軽蔑する変態でも死にかけると胸にくるものがある/イリア視点 ○
魔物の討伐依頼を見つけて、受けてくると伝えたところ何故かレーヴェもついてくると言い出した。
合同で他の奴らとチームを組んで請け負う内容だったから協調性と道徳が底辺のレーヴェを連れて行きたくは無かったが、
成人が地面に寝転んで暇だと駄々をこねるのを見せられてしまうと見苦しくて折れるしかなかった。
だが、意外にも依頼中レーヴェは大人しく、
むしろ周囲の弱いが邪魔な魔物を催眠魔法で眠らせたりと気の利いたアシストを繰り返したおかげもあり想定より早く目標の討伐が終わった。
全員で健闘を称え合おうと集まった時、レーヴェはどこにもいなかった。
振り向くと何故か川に落ちて落ちていて、どんどん深く幅の広い方へ流されていってる。
目が合うと諦めていたのか沈む直前、悟りきった目でこっちを大人しく見ていたのが忘れられない。
なんとか腰にロープを巻きバカを捕まえると他の奴らに引き上げてもらう。
相当川の水を飲んだのか息が止まっていたので、吐かせて肋骨を折ってでも心臓を押して無理に動かしたら咳き込んでようやくこの世に戻ってきた。
蘇生の際の怪我を含め、チームの治療魔法を使えるやつに応急処置だけしてもらい、あとは町でレーヴェ曰く「一番効く」高額な回復薬を数本煮詰めて濃縮したものを飲ませると元気になったが、その回復薬が1本で今回受けた依頼5回分の価格ものだったし、
そもそも命を危機に晒してまで受けなければいけない内容では無い。
あまりにもアイツにとって割りに合わない仕事だったのにヘラヘラと「これが労働の喜びかぁ」とか言っているのを見るともう何も言う気になれなかった。
流石に知人が青白い顔で息を止めたのを見てしまっては、そんな軽口でも聞ける日常を大事にしなければと考えてしまう。
死にかけたのがバレると以降監禁でもされかねないからと口止めをされていたので、夜レインとスノウが寝静まってから別室に籠っていたレーヴェの様子を見に行く。
「…どうしたの?」
酔って俺を見上げる顔は昼間の文字通り死んだ顔と対極の、きちんと生きた血色の良さをしていて、ランタンの光だけが灯る中、機嫌良さそうに鼻歌を歌い軽装の襟元を正している姿に安堵感からだろうか、非常に不本意ながら色気を感じてしまった。
「あ、もしかして俺に欲情してる?いやぁ…イリアもすっかりえっちに育って」
「…うるさい」
口を開けばいつも通りの下世話な発言、ふざけて身体を庇うように自分自身を抱きしめてクネクネとしている。
無事の確認だけならもう済んだので部屋に戻り寝てしまっても良かったのだが、楽しそうに笑って人の反応を待っているその顔を少しくらい驚かせてみたくなった。
片膝で立って、レーヴェと目線を合わせ色づく赤い唇へ自分の唇を重ねる。
期待していたような驚いた反応は無く、それどころかすぐに酒臭い熱く湿る舌を絡めて自分の舌を吸われてしまった。
首の後ろに手を回され、わざとなのか少し甘い声を出しながらすり寄られると舌先の痺れるような感触と合わせて思考がぼやけ、下半身に鈍く血が集まっていくのが判る。
腰を抱き寄せてレーヴェの頬や顎を掴み、俺の口内へ酒の匂いが移るまで角度を変えてキスをしてから唇を離すと、頬を染め口の端を拭うレーヴェが視界に入った。
「酔っているのか?そんな顔をして」
普段のずっと口元の緩んでいる、癇に障る顔ではなく、少し困ったように目を伏せ自分の唇へ触れている仕草や表情に同一人物だと判っていても無性に情欲を掻き立てられる。
「アンタこそ、今日変だよ」
レーヴェも俺の気まぐれに戸惑ったようにこっちを見ていて、相当今自分はとち狂っているんだろうなと思った。
気の迷いですでにらしく無い行動を幾つかしてしまっている。
ここまでしたなら一緒だろうと思って返事もそこそこに指を絡めてまたキスをした。
「ん…、ふぅ、んんっ…」
レーヴェは息継ぎの度少しだけ声を漏らして人の気持ちを煽る、可愛らしい声に反して人の喉元や耳を触れるか触れないかくらいの弱さで撫でくすぐり、弱い刺激で続きを促すようもどかしさを与えてくる動作は手慣れていて普段からこんな事ばかりしているんだろうなと少し呆れた。
「どうしたの?」
動きが思考のせいで少し止まっていたのか、レーヴェがじっとこっちを見つめてくる。
屈んだせいでレーヴェの服の隙間から見える胸元は当然女のものと違い平らで、骨格を見ても自分と同じような男の体格だと一目でわかるし、そこに性的な要素はカケラもないのに何故かなまめかしくて直視してはいけないような気になった。
代わりに目を合わせるとにこりと笑われ、低い焦れた声で呼ばれる。
返事の代わりに頬に手を添えると擦り寄って、俺に抱きつき胸元へ頭を擦り付けてきた。
そのまま身体を支えて立ち上がらせるとレーヴェをもたれさせたままソファへ誘導し、
寝かせてパジャマの前を開けてさっき直視を躊躇った胴を暴いた。
やはりなんとなく気恥ずかしかったが素肌を見ると弱々しい灯りの中、視界に入る関節や首元など、太い血管のある箇所がほのかに赤く酔って染まっていた。
少し首筋を指で撫でるとレーヴェの身体がピクリと跳ね、誘うよう身を捩るのでそこに口をつけ軽く歯を立てる。
噛みつくとレーヴェは痛みなのか声を漏らして身を捻るが、痛かったかと謝ろうと顔を上げると笑って「もっとしてよ」と続きを促されたので何度も柔らかい皮膚に歯を突き立てて歯形をつけていく。
顎に力を入れるたび上がるレーヴェの小さな悲鳴や身体の振動、俺の頭を撫でる指の感触が心地よくて繰り返すと、酔った肌は敏感なのか、簡単に赤い歯形が何箇所にも浮かんでしまっていた。
「死にかけてイリアがこんな積極的になってくれるならまたなってもいいかも」
「わざとなら助けないからな?」
縁起でもないことを言われ身震いする。
あんな思いも御免だが、助けるまでの労力を考えると二度としたいものじゃない。
レーヴェは返事が不満だったのか拗ねたよう唇を尖らせていたが、すぐに機嫌を直したらしく俺の肩に手をかけ少し身体を起こし人の股間を布越しに撫でてくる。
自覚はあったが硬くなっている器官を触られ、勃っている事を確かめるようにされるとすこし居た堪れない気分になった。
「イリア」
名前を呼ばれ、顔を見る瞼の上にキスをされ、片腕をレーヴェの股間に導かれる。
興奮していたのは同じだったようで、下着越しに膨らんだ硬いものに触れた。
少しだけ指を動かすと少しレーヴェの余裕そうな表情が歪む。
「もっとしようよ」
またすぐに表情は戻り、俺のモノを取り出してレーヴェは手でゆっくりと扱いてきて、結局促されるままにまた噛みつき、片手で触れていた硬く滑る性器を刺激した。
レーヴェも同じように人の胸を吸ったり陰茎の先端を掌で擦っていて、いつも通り人を犯す気満々でさっきから勝手に指を人の中に出し入れしているが、無性に今日は目の前のバカを組み敷いて、さっき見たような泣きそうな顔をさせて自分の手で喘がせてみたくなった。
普段散々痛いのが嫌いだと当然のことを喚き豪語するような奴だ。
少しでも痛みを感じれば行為どころではないほど煩く抗議してくるだろうし、そもそも極力痛みなんて感じさせず、純粋にレーヴェが快感でみっともなく喘ぐような姿が見たい。
すぐにバレるとは思っていたが時間稼ぎに抱きしめて視界を狭め、その間に後孔を解そうと指を充てがうとそれだけでレーヴェはもぞもぞと腕の中で暴れて人の背中を叩いて動きを停止させようとした。
「…いや、ちょ、ちょっと、なにしてんの?」
「あー…気のせいだろ」
顔を見る、自分がまさか急に開発されかけると思っていなかったらしく困惑がそのまま表情に滲み出ていた。
おろおろとした不安そうな表情に良心が咎めるが、反面普段の表情とは全く違う情けない顔を見下ろし、やろうと思えば幾らでも好きにできてしまう環境に暴力的な興奮を覚えた。
試しにもう少し、指を潜らせてみる。
キツすぎるソコは指を押し出そうとギチギチと締めてきて、レーヴェは慌てて人の身体を押して逃げようと暴れた。
「いや、絶対無理。痛い、あだだだだ、すでに痛い、やめてほしい、絶対死ぬ」
「お前に突っ込まれた俺が生きてるだろ」
そんなの入るわけがない、と指に対して言われコイツが普段、自分が何をしているのか記憶が消し飛んでいるのかと心配になった。
「自分のサイズ考えろ、デカいんだってアンタの」
一旦暴れる動きが面倒で指を抜くと露骨に安心したように力が弱まる。
レーヴェの陰茎が萎え、少し硬度を失っているのを見てそこまで嫌がっているのかと、分からなくもないが複雑な気分だ。
「…優しくするから」
「それだけはホントダメなんだって」
半泣きでプルプルと震え人を見上げてくる。
…今突っ込んだとして、二度と口を聞かなくなりそうな怯え方をしているので内心もう“今回は“諦めつつあった。
「お願い、イリア。…ダメ?」
ダメ押しでそう、縋るように頼まれるとどうしても弱い。
別に全てを聞き入れたりする気はないので無視や突っぱねる日もあるが、今回は身体を重ねる程度には一応気を許した相手に頼まれ、自分の良心だって続けるか迷っている内容だ。
レーヴェがこの頼み方が俺に効くと気づいている節があるので聞き入れるのは本当に癪だが、優しくすると言っていた手前これ以上続ける気にもなれなった。
諦めて乗っかっていた身体を上げる。
「…はぁ……。お前のそう言うところが……、本当に嫌いだ」
露骨に安心して、締まりの無い笑顔で俺に抱きついてお礼を言いながら何度も顔中にキスをしてきた。
…あまりの調子の良さにもう一度再開してやろうか少し考える。
「ありがとう、俺はアンタのそーゆートコが好き」
ペラペラと横で話され、さっきまで興奮していたのに気分も冷めそうになる。
黙れと言ってもどうせ黙らないので、目についた金髪のかかる耳を舐めた。
少しだけ甘噛みし、以前、必要以上の時間をかけて穴を開け、律儀に俺が渡したピアスをつけている耳を吸う。
ようやくレーヴェは静かになり、耳への刺激がくすぐったいのか肌を粟立たせていた。
…コイツの要望を通しきったまま終わるのは面白くない。
せめてなにか少しくらい動揺させてみたくなった。
思いつきのままレーヴェをまた押し倒し、その上に跨る。
妙な意地含めて馬鹿馬鹿しく、これで恥をかいているのは自分だとわかるが他に今できる機転の効いた反撃も思いつかないので仕方がない。
いつのまにか、また硬度を取り戻している陰茎を撫でつつそれを自分の後孔に充てがいゆっくりと腰を下ろす。
膨らんだ先端が縁を押し広げると、鋭い痛みとは別のぞわぞわと背中を走るような痺れと、
より奥に何かを欲するような重い、痒いような熱が生まれて自分の体に戸惑う。
「ゔっ、っ…」
自分の挿れられて喘いでいる恐ろしい声なんて死んでも聞きたくない。
なるべく声を押し殺して全部を飲み込むと熱い肉棒が押し込められた体内が、異物感と一緒に喜ぶよう収縮を繰り返し快感を貪ろうとしているのがわかってどんどん思考に余裕がなくなっていった。
レーヴェも耐えるように不規則に息を止めていて、笑っていたけれど余裕がないのは同じなのだと思うと一層弱みを見せたくないと思う。
下手に動かれないよう手を重ねて押さえつけ、腰を振りながら喉元を舐めて甘噛みすると、体勢や苦しそうに息を漏らすレーヴェの表情がまるでさっきのやりとり通り抱かれているように辛そうな、けれど少し色に染まった赤いもので悪くない気分になった。
「お前がされているみたいだな」
そのまま伝えると、むすっとしてお返しと言わんばかりに突き上げられる。
しばらくお互いの身体を撫で、刺激しあっていたがその中でもどうもレーヴェは脇を撫でられるとくすぐったいのか嫌がる。
けれど同時に体内のものがピクピクと反応することに気づいた。
試しに脇を上げさせ、そこを舐める。
蒸れた甘い匂いがして、窪みに舌を這わせるとレーヴェは鼻から抜けるような声を出して身体を震わせて、恥ずかしかったのか俺を睨みつけてきた。
「どうした?」
「…んなとこ、舐めんな」
低い掠れた声で言われたが、浅い息を繰り返しながら涙目で言われても可愛らしい以上の感想は出てこない。
脇腹から二の腕を指で撫でたり、舌でくすぐるとどんどん快感を得る範囲が広がっていくらしく、さっきまで別段反応のなかった胸や鎖骨周りに触れても苦しそうに押し殺した声を漏らしていた。
「随分可愛い顔をするな?」
自分だって限界が近く、相当頭が熱でぼやけていたが茶化して聞いたら何故かレーヴェは人の顔をじっと見た後急に陰茎をより硬く膨張させた。
ようやく馴染んできた存在がまた質量を増し、驚いて勝手に身体を丸めてしまう。
「ぐっ、なんで、今…っ」
「イリアが脇くすぐるから」
拗ねた口ぶりで言われ、胸を鷲掴みにされ乳首を指で弾かれた。
すこししてレーヴェは一瞬眉を顰め、小さく呻いて射精すると大人しくなり、俺のモノを撫でて精を吐き出させた。
「…ふぅ……」
疲れた。
今更ながら、昼間も泳いでまでかなり無茶していたしその疲れが急に来た。
動く気になれず倒れると下でソファとの間で挟まれているレーヴェが苦しそうに文句を言っている。
「このまま寝る気か?」
どうしようか迷っていたが、その不満そうな声に寝てしまおうと決意した。
暴れる振動が煩わしくて抱きしめて固定し、端に置いてあるクッションへ枕がわりに顔を埋める。
最初はぶつぶつとレーヴェも何か言っていたが、いつのまにか諦めたらしく静かになって自分も寝やすいよう少し身体を横にずらしていた。
密着した位置から心臓の音が聞こえ心地いい。
翌朝目を覚ますとレーヴェは全身が歯形だらけになり痕が消えなかったらしく、文句を言ってきたが放っておいたら詰襟のジャケットを着て大人しく朝食を食べていたのでなんとなく気分が良かった。
合同で他の奴らとチームを組んで請け負う内容だったから協調性と道徳が底辺のレーヴェを連れて行きたくは無かったが、
成人が地面に寝転んで暇だと駄々をこねるのを見せられてしまうと見苦しくて折れるしかなかった。
だが、意外にも依頼中レーヴェは大人しく、
むしろ周囲の弱いが邪魔な魔物を催眠魔法で眠らせたりと気の利いたアシストを繰り返したおかげもあり想定より早く目標の討伐が終わった。
全員で健闘を称え合おうと集まった時、レーヴェはどこにもいなかった。
振り向くと何故か川に落ちて落ちていて、どんどん深く幅の広い方へ流されていってる。
目が合うと諦めていたのか沈む直前、悟りきった目でこっちを大人しく見ていたのが忘れられない。
なんとか腰にロープを巻きバカを捕まえると他の奴らに引き上げてもらう。
相当川の水を飲んだのか息が止まっていたので、吐かせて肋骨を折ってでも心臓を押して無理に動かしたら咳き込んでようやくこの世に戻ってきた。
蘇生の際の怪我を含め、チームの治療魔法を使えるやつに応急処置だけしてもらい、あとは町でレーヴェ曰く「一番効く」高額な回復薬を数本煮詰めて濃縮したものを飲ませると元気になったが、その回復薬が1本で今回受けた依頼5回分の価格ものだったし、
そもそも命を危機に晒してまで受けなければいけない内容では無い。
あまりにもアイツにとって割りに合わない仕事だったのにヘラヘラと「これが労働の喜びかぁ」とか言っているのを見るともう何も言う気になれなかった。
流石に知人が青白い顔で息を止めたのを見てしまっては、そんな軽口でも聞ける日常を大事にしなければと考えてしまう。
死にかけたのがバレると以降監禁でもされかねないからと口止めをされていたので、夜レインとスノウが寝静まってから別室に籠っていたレーヴェの様子を見に行く。
「…どうしたの?」
酔って俺を見上げる顔は昼間の文字通り死んだ顔と対極の、きちんと生きた血色の良さをしていて、ランタンの光だけが灯る中、機嫌良さそうに鼻歌を歌い軽装の襟元を正している姿に安堵感からだろうか、非常に不本意ながら色気を感じてしまった。
「あ、もしかして俺に欲情してる?いやぁ…イリアもすっかりえっちに育って」
「…うるさい」
口を開けばいつも通りの下世話な発言、ふざけて身体を庇うように自分自身を抱きしめてクネクネとしている。
無事の確認だけならもう済んだので部屋に戻り寝てしまっても良かったのだが、楽しそうに笑って人の反応を待っているその顔を少しくらい驚かせてみたくなった。
片膝で立って、レーヴェと目線を合わせ色づく赤い唇へ自分の唇を重ねる。
期待していたような驚いた反応は無く、それどころかすぐに酒臭い熱く湿る舌を絡めて自分の舌を吸われてしまった。
首の後ろに手を回され、わざとなのか少し甘い声を出しながらすり寄られると舌先の痺れるような感触と合わせて思考がぼやけ、下半身に鈍く血が集まっていくのが判る。
腰を抱き寄せてレーヴェの頬や顎を掴み、俺の口内へ酒の匂いが移るまで角度を変えてキスをしてから唇を離すと、頬を染め口の端を拭うレーヴェが視界に入った。
「酔っているのか?そんな顔をして」
普段のずっと口元の緩んでいる、癇に障る顔ではなく、少し困ったように目を伏せ自分の唇へ触れている仕草や表情に同一人物だと判っていても無性に情欲を掻き立てられる。
「アンタこそ、今日変だよ」
レーヴェも俺の気まぐれに戸惑ったようにこっちを見ていて、相当今自分はとち狂っているんだろうなと思った。
気の迷いですでにらしく無い行動を幾つかしてしまっている。
ここまでしたなら一緒だろうと思って返事もそこそこに指を絡めてまたキスをした。
「ん…、ふぅ、んんっ…」
レーヴェは息継ぎの度少しだけ声を漏らして人の気持ちを煽る、可愛らしい声に反して人の喉元や耳を触れるか触れないかくらいの弱さで撫でくすぐり、弱い刺激で続きを促すようもどかしさを与えてくる動作は手慣れていて普段からこんな事ばかりしているんだろうなと少し呆れた。
「どうしたの?」
動きが思考のせいで少し止まっていたのか、レーヴェがじっとこっちを見つめてくる。
屈んだせいでレーヴェの服の隙間から見える胸元は当然女のものと違い平らで、骨格を見ても自分と同じような男の体格だと一目でわかるし、そこに性的な要素はカケラもないのに何故かなまめかしくて直視してはいけないような気になった。
代わりに目を合わせるとにこりと笑われ、低い焦れた声で呼ばれる。
返事の代わりに頬に手を添えると擦り寄って、俺に抱きつき胸元へ頭を擦り付けてきた。
そのまま身体を支えて立ち上がらせるとレーヴェをもたれさせたままソファへ誘導し、
寝かせてパジャマの前を開けてさっき直視を躊躇った胴を暴いた。
やはりなんとなく気恥ずかしかったが素肌を見ると弱々しい灯りの中、視界に入る関節や首元など、太い血管のある箇所がほのかに赤く酔って染まっていた。
少し首筋を指で撫でるとレーヴェの身体がピクリと跳ね、誘うよう身を捩るのでそこに口をつけ軽く歯を立てる。
噛みつくとレーヴェは痛みなのか声を漏らして身を捻るが、痛かったかと謝ろうと顔を上げると笑って「もっとしてよ」と続きを促されたので何度も柔らかい皮膚に歯を突き立てて歯形をつけていく。
顎に力を入れるたび上がるレーヴェの小さな悲鳴や身体の振動、俺の頭を撫でる指の感触が心地よくて繰り返すと、酔った肌は敏感なのか、簡単に赤い歯形が何箇所にも浮かんでしまっていた。
「死にかけてイリアがこんな積極的になってくれるならまたなってもいいかも」
「わざとなら助けないからな?」
縁起でもないことを言われ身震いする。
あんな思いも御免だが、助けるまでの労力を考えると二度としたいものじゃない。
レーヴェは返事が不満だったのか拗ねたよう唇を尖らせていたが、すぐに機嫌を直したらしく俺の肩に手をかけ少し身体を起こし人の股間を布越しに撫でてくる。
自覚はあったが硬くなっている器官を触られ、勃っている事を確かめるようにされるとすこし居た堪れない気分になった。
「イリア」
名前を呼ばれ、顔を見る瞼の上にキスをされ、片腕をレーヴェの股間に導かれる。
興奮していたのは同じだったようで、下着越しに膨らんだ硬いものに触れた。
少しだけ指を動かすと少しレーヴェの余裕そうな表情が歪む。
「もっとしようよ」
またすぐに表情は戻り、俺のモノを取り出してレーヴェは手でゆっくりと扱いてきて、結局促されるままにまた噛みつき、片手で触れていた硬く滑る性器を刺激した。
レーヴェも同じように人の胸を吸ったり陰茎の先端を掌で擦っていて、いつも通り人を犯す気満々でさっきから勝手に指を人の中に出し入れしているが、無性に今日は目の前のバカを組み敷いて、さっき見たような泣きそうな顔をさせて自分の手で喘がせてみたくなった。
普段散々痛いのが嫌いだと当然のことを喚き豪語するような奴だ。
少しでも痛みを感じれば行為どころではないほど煩く抗議してくるだろうし、そもそも極力痛みなんて感じさせず、純粋にレーヴェが快感でみっともなく喘ぐような姿が見たい。
すぐにバレるとは思っていたが時間稼ぎに抱きしめて視界を狭め、その間に後孔を解そうと指を充てがうとそれだけでレーヴェはもぞもぞと腕の中で暴れて人の背中を叩いて動きを停止させようとした。
「…いや、ちょ、ちょっと、なにしてんの?」
「あー…気のせいだろ」
顔を見る、自分がまさか急に開発されかけると思っていなかったらしく困惑がそのまま表情に滲み出ていた。
おろおろとした不安そうな表情に良心が咎めるが、反面普段の表情とは全く違う情けない顔を見下ろし、やろうと思えば幾らでも好きにできてしまう環境に暴力的な興奮を覚えた。
試しにもう少し、指を潜らせてみる。
キツすぎるソコは指を押し出そうとギチギチと締めてきて、レーヴェは慌てて人の身体を押して逃げようと暴れた。
「いや、絶対無理。痛い、あだだだだ、すでに痛い、やめてほしい、絶対死ぬ」
「お前に突っ込まれた俺が生きてるだろ」
そんなの入るわけがない、と指に対して言われコイツが普段、自分が何をしているのか記憶が消し飛んでいるのかと心配になった。
「自分のサイズ考えろ、デカいんだってアンタの」
一旦暴れる動きが面倒で指を抜くと露骨に安心したように力が弱まる。
レーヴェの陰茎が萎え、少し硬度を失っているのを見てそこまで嫌がっているのかと、分からなくもないが複雑な気分だ。
「…優しくするから」
「それだけはホントダメなんだって」
半泣きでプルプルと震え人を見上げてくる。
…今突っ込んだとして、二度と口を聞かなくなりそうな怯え方をしているので内心もう“今回は“諦めつつあった。
「お願い、イリア。…ダメ?」
ダメ押しでそう、縋るように頼まれるとどうしても弱い。
別に全てを聞き入れたりする気はないので無視や突っぱねる日もあるが、今回は身体を重ねる程度には一応気を許した相手に頼まれ、自分の良心だって続けるか迷っている内容だ。
レーヴェがこの頼み方が俺に効くと気づいている節があるので聞き入れるのは本当に癪だが、優しくすると言っていた手前これ以上続ける気にもなれなった。
諦めて乗っかっていた身体を上げる。
「…はぁ……。お前のそう言うところが……、本当に嫌いだ」
露骨に安心して、締まりの無い笑顔で俺に抱きついてお礼を言いながら何度も顔中にキスをしてきた。
…あまりの調子の良さにもう一度再開してやろうか少し考える。
「ありがとう、俺はアンタのそーゆートコが好き」
ペラペラと横で話され、さっきまで興奮していたのに気分も冷めそうになる。
黙れと言ってもどうせ黙らないので、目についた金髪のかかる耳を舐めた。
少しだけ甘噛みし、以前、必要以上の時間をかけて穴を開け、律儀に俺が渡したピアスをつけている耳を吸う。
ようやくレーヴェは静かになり、耳への刺激がくすぐったいのか肌を粟立たせていた。
…コイツの要望を通しきったまま終わるのは面白くない。
せめてなにか少しくらい動揺させてみたくなった。
思いつきのままレーヴェをまた押し倒し、その上に跨る。
妙な意地含めて馬鹿馬鹿しく、これで恥をかいているのは自分だとわかるが他に今できる機転の効いた反撃も思いつかないので仕方がない。
いつのまにか、また硬度を取り戻している陰茎を撫でつつそれを自分の後孔に充てがいゆっくりと腰を下ろす。
膨らんだ先端が縁を押し広げると、鋭い痛みとは別のぞわぞわと背中を走るような痺れと、
より奥に何かを欲するような重い、痒いような熱が生まれて自分の体に戸惑う。
「ゔっ、っ…」
自分の挿れられて喘いでいる恐ろしい声なんて死んでも聞きたくない。
なるべく声を押し殺して全部を飲み込むと熱い肉棒が押し込められた体内が、異物感と一緒に喜ぶよう収縮を繰り返し快感を貪ろうとしているのがわかってどんどん思考に余裕がなくなっていった。
レーヴェも耐えるように不規則に息を止めていて、笑っていたけれど余裕がないのは同じなのだと思うと一層弱みを見せたくないと思う。
下手に動かれないよう手を重ねて押さえつけ、腰を振りながら喉元を舐めて甘噛みすると、体勢や苦しそうに息を漏らすレーヴェの表情がまるでさっきのやりとり通り抱かれているように辛そうな、けれど少し色に染まった赤いもので悪くない気分になった。
「お前がされているみたいだな」
そのまま伝えると、むすっとしてお返しと言わんばかりに突き上げられる。
しばらくお互いの身体を撫で、刺激しあっていたがその中でもどうもレーヴェは脇を撫でられるとくすぐったいのか嫌がる。
けれど同時に体内のものがピクピクと反応することに気づいた。
試しに脇を上げさせ、そこを舐める。
蒸れた甘い匂いがして、窪みに舌を這わせるとレーヴェは鼻から抜けるような声を出して身体を震わせて、恥ずかしかったのか俺を睨みつけてきた。
「どうした?」
「…んなとこ、舐めんな」
低い掠れた声で言われたが、浅い息を繰り返しながら涙目で言われても可愛らしい以上の感想は出てこない。
脇腹から二の腕を指で撫でたり、舌でくすぐるとどんどん快感を得る範囲が広がっていくらしく、さっきまで別段反応のなかった胸や鎖骨周りに触れても苦しそうに押し殺した声を漏らしていた。
「随分可愛い顔をするな?」
自分だって限界が近く、相当頭が熱でぼやけていたが茶化して聞いたら何故かレーヴェは人の顔をじっと見た後急に陰茎をより硬く膨張させた。
ようやく馴染んできた存在がまた質量を増し、驚いて勝手に身体を丸めてしまう。
「ぐっ、なんで、今…っ」
「イリアが脇くすぐるから」
拗ねた口ぶりで言われ、胸を鷲掴みにされ乳首を指で弾かれた。
すこししてレーヴェは一瞬眉を顰め、小さく呻いて射精すると大人しくなり、俺のモノを撫でて精を吐き出させた。
「…ふぅ……」
疲れた。
今更ながら、昼間も泳いでまでかなり無茶していたしその疲れが急に来た。
動く気になれず倒れると下でソファとの間で挟まれているレーヴェが苦しそうに文句を言っている。
「このまま寝る気か?」
どうしようか迷っていたが、その不満そうな声に寝てしまおうと決意した。
暴れる振動が煩わしくて抱きしめて固定し、端に置いてあるクッションへ枕がわりに顔を埋める。
最初はぶつぶつとレーヴェも何か言っていたが、いつのまにか諦めたらしく静かになって自分も寝やすいよう少し身体を横にずらしていた。
密着した位置から心臓の音が聞こえ心地いい。
翌朝目を覚ますとレーヴェは全身が歯形だらけになり痕が消えなかったらしく、文句を言ってきたが放っておいたら詰襟のジャケットを着て大人しく朝食を食べていたのでなんとなく気分が良かった。
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数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
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