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執着お兄さん、レオンに捨てられると勘違いしてこれ以上ないほど曇る △
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「あ、上がり」
「は?」
「アンタ弱すぎない?」
レオン、イリア、レインの3人はふとレオンが悪癖である衝動買いの一環で入手したトランプでカードゲームに勤しむ。
表情や心理の読み合いをするこのゲームでは、他人の表情を読み取ることを得意とする上、特にイリアやレインへはそれなりに共に過ごした事で些細な感情の変化を読みとり気付く事の出来るレオンは無類の強さを誇った。
チップがわりのお菓子を山の様に積み上げ、連敗中のイリアを煽り続けている。
「いやぁ、10連勝でなんでも言うこと聞く♡とか設定しとけばよかった」
「僕らがなんでも言うことを聞くならどんなことをレオンは命令してくれるの?」
「え?エロい事」
「……」
ヘラヘラと調子に乗るレオンに、先ほどまで頭に血が昇っていたイリアも興醒めし「降参だ」と呟くとトランプを机に伏せ不貞寝する。
対戦相手を失ったレインも少し考えた後トランプを置き、レオンへ抱きついてから「あぁ」と声を漏らした。
「そういえばブランケット、買ってみたんだった」
「ブランケット?」
「うん、柔らかくて気持ちよかったから。
…それにくるまって、レオンの膝枕で寝たらもっと気持ちいいと思って」
えへへ、とはにかむレインへ、レオンは可愛いけどなんで俺の長時間の膝枕が確定しているプランを当然の様に提案できるんだろうと首を傾げたがそれも慣れたやり取りだったので「素敵だね」と返事した。
自分の理想のシエスタを肯定されレインはご機嫌な様子でブランケットを取りに部屋を後にし、一瞬部屋が静かになった瞬間、ふとレオンは数日前衝動買いした挙句一口食べて薬臭さが気になり残した「リコリスキャンディ」の存在を思い出した。
「うわっ、溶けてる」
ジャケットのポケットに入れていた銀の缶を開けると黒いそれは熱のせいなのかドロドロに液状化し缶の中で波打っており、跳ねた飛沫を試しに舐めると粘着質な上以前食べた通りレオンの苦手とする味がした。
タールのような外見のそれを、これ以上自分で食べたり他人に勧めようとも思えない。
「うーん、もう捨てるしかないかな」
「…なんだそれ」
「いけると思って置いといたんだけど…なんかベタベタ気持ち悪くなったしダメだな。さっさと諦めとけばよかった」
「勝手にしろ」
「そうする。悪いけどもうポイで」
「……」
芸術的、あるいは作為的な次元で偶然にもレインは、このやりとり「だけ」を壁越しに聞いてしまった。
「…は?」
「最初は黒いのも逆に美味しそうで良かったんだけどなぁ」なんて追い討ちをかけられれば、レインはそれを自分の髪や瞳の色の話だと勘違いし、先ほどのやり取りも完全に曲解して受け取る。
「……」
急激に手足の力が抜けていくのがわかり、レインはなんとか身体を引きずってその場を後にした。
====
嫌な事からのある種の逃避や防衛本能なのか、レインは部屋に戻り一睡し、目が覚めるとすっかりあたりは暗い夜の様相を見せていた。
「……」
脳が覚醒するにつれて漠然と嫌な気持ちを思い出し、それから昼間のやりとりが耳の奥へ響く。
…知らなかった。
優しいレオンが、あんな事を言わなければいけないほど自分を疎ましく思っていたなんて。
「…ふ、うぅ……、あぁ……」
声を噛み殺して泣き、普段ならこんな悲しい気持ちになればレオンに真っ先になぐさめてもらおうと考えるが、そう言う発想がレオンへ嫌悪されていたのだと思うと申し訳ない気持ちや、どうすれば許されるか、という思考でいっぱいになる。
押し付けがましく自分の仮眠について話していた直前のやりとりも何もかもが過ちだったのかと思うと消えてしまいたかった。
「……」
それでも、まだレオンは気を使って自分に別れを告げてはいない。
執行猶予の様な期間の今、少しでも反省している姿勢を見せればなんとか許される、またはこの期間を延ばしてもらえるのでは無いかと考え直し、部屋を出ると「いつも通り」かつ「レオンに迷惑をかけないよう」振る舞おうと決意しレインは背筋を伸ばした。
「あ、レインおはよ、…結局自分の部屋で寝たの?珍しい」
「うん、たまには独りになるのも、大事なことでしょう?」
イリアはどこかに出かけたらしく、部屋ではトランプタワーを作ろうと苦戦しては1段目の山すら満足に組み立てることができないレオンが、不思議そうに何度もトランプを組み合わせたあとこちらへ振り返っていた。
今レオンがどんな顔で自分を見ているのかと思うと恐ろしくてそれを直視できなかったが、それでも出来る限り平静を装った声と笑顔を出せたと思う。
尤(もっと)も、そう思っているのはレインだけでレオンは明らかに泣き腫らした赤い目や真っ青な顔で無理な泣き笑いを浮かべているレインの顔にぎょっとし心配そうな視線を送っていたのだが。
「こっちおいで」
「…ううん、夕食の準備があるし大丈夫、……あ、なにか食べたいものはある?なんでも作るよ?」
レインはレオンに好かれようと、希望を聞いたり「疎ましい」所作をしない事に必死でレオンが困惑している事には気づいていない。
その明らかに異常な様子を見て、今は食事を作ってもらう場合では無いと判断したレオンは落ち着かせるよう出来るだけいつも通りの声で「そういえば昼間市場で美味しそうな屋台を見つけたから買ってくるな」とレインに座り落ち着く様に促した。
「あー…、いや、一緒にくる?」
「……うん」
自分が食事を作るのではなく、レオンに食事を買いに行かせてしまった。
その上一緒に出かければ優しい声色で手を繋ぐかと聞いてくれて、一層こんなに優しい人に見限られるほど自分は傲慢な人間だったのかとレインの気分は悪くなる。
そういえばスノウもイリアも、自分の様に必要以上にレオンへ接触したりはしていない。
こう言うズレた神経がレオンを不快にさせていたのかと思うと食欲が湧かず、結局一緒に買った夕食も一口食べただけで部屋に戻ってしまった。
「レイン」
「…ん……」
布団に包まっていると、レオンが側に来て自分を揺すっているのがわかる。
(…そんなに優しくしないで、あなたが優しくしてくれるから、僕は思い違いをしてしまったんです)
返事が上手くできず黙っていると、レオンはもう一度だけ「大丈夫?」と問いかけ、きっとこれにも返事をしなければ諦めて去っていくのだと分かった。
「……レオン」
「ん?」
「…どうしたら、…捨てないで居てくれますか?」
自分には上手く取り繕う事すら出来ないと気づいたレインは諦め半分にレオンに直接許される方法を問いかける。
「前にも言ったみたいに、僕はあなたの為ならなんでも出来るから……許してください、側に居させてください」
これで絶望的な返事が返ってくるのであれば、今日までの記憶を全て消して、元の村でこれまで通り暮らそうと思った。
昔のレインであれば「レオンを殺して自分も消える」ような選択肢もあったろうが、そんな事をしてもレオンの気持ちが二度と戻ってこない事はわかっていたので、ならば、これ以上嫌われないよう、近づかずレオンに迷惑をかけないよう過ごそうと考えたのだ。
きっと昔に戻るだけなら大丈夫だから、そう思い一縷の望みと共にレオンの顔を見ると、
「……ごめん、なんの話…?」
久々に見たレオンの顔は真剣ではあるが大層困った様にしょぼくれていた。
「僕が、……べ、ベタベタと、気持ち悪いから、捨てるって、昼間」
反応に違和感を持ちつつも言うだけで悲しく泣きそうになる。
そんな様子を見て、焦った様にレオンはレインを抱きしめ、昼間、と必死に記憶を掘り返した。
「あ……」
そして「ベタベタして不快だった」黒い溶けたキャンディを思い出す。
「……も、もしかしてキャンディの話、してる…?」
「……えっ…キャンディ?」
心の中で確信を得つつある答えにレオンは頭痛を感じつつ、なるべくレインがしているであろう勘違いを解くために詳しい説明をする。
「…うん、前買ったキャンディが溶けてネチャネチャで……手に飛んでベタベタして気持ち悪かったから捨てたいな、って話、した気がする…」
「キャンディ……」
説明と、申し訳なさそうなレオンの表情に、急速にレインは自分の思い違いを理解していく。
背中に添えられた手が暖かかった。
「あとその…俺、切りたい相手にはさっさと直に言います……裏で言うよりさっさと切った方が結局後腐れないし……」
「……」
そっちは知らない。
だが、要するに「レインを嫌いならさっさと死刑宣告でもしている」と言う話でもあるのだろう。
些細な聞き間違いで記憶を消そうか悩むまで思い詰めた事、レオンにも妙に気を使わせてしまった事に気づいたレインは羞恥よりも先に安心し、思わずポロポロとまた泣いてしまう。
「うぐっ……うぇ、うえええええ…!」
「あーもうはいはい!ごめんね!?まぎらわし……えっ?俺が悪いのこれ!?……と、とりあえずごめんな!?」
レオンは心の底から困った様子ではあったが自分を撫でてくれて、今度は悲しい気持ちも抱きしめられレオンの体温で溶かされて行くのでレインはすぐに落ち着いた。
「……ぐすっ、レオン……」
「えっ?」
落ち着けば今日一日無駄に我慢してしまった分、レオンの人肌が一層恋しくなる。
拒まれていないと言う事はきっとレオンも喜んでいるのだろう、そんな極端な思考回路でレインはレオンを押し倒すとくちゅくちゅと唇を触れ合わせながら服の中に手を入れ柔らかい肌を撫でた。
「えっ?なんで?どう言う情緒?」
「……もう、こんな事もできないと思って…すごく悲しかったんです、ねぇ……いっぱい触れ合って、怖かったの、忘れさせて…?」
赤い泣き腫らした目で言われると(いまいち納得はしていないが)こんな顔をさせてしまった自分にも過失がある(ような気がする)し、まぁこう言う仲直りセックスもいつもと違う趣向で楽しいだろうと考えレオンは「わかった」と頷く。
嬉しそうにはにかむレインの整った顔は泣いた後でも恐ろしいほどに可愛らしく、なんとなくあどけないその表情に劣情を感じてレオンはもう一度レインを抱きしめ舌を口内へ侵入させ、舌をしゃぶるように絡めて擦り合わせた。
「んぅ……♡レオン……♡」
水音と温かい感触が心地よく、粘膜が触れ合えば背筋を走り蓄積した快感で下半身へ熱が蓄積して行く。
甘えるように肌を撫でる手つきも悪くはなかったが少し焦れてしまい自分からレインの内腿を撫で、陰茎をくりくりと指で擦るとレインは少し震えてレオンにしがみついた。
「服脱ごうな?」
「…うん」
勘違いであった事を理解してもまだ若干の不安が残るのか、過度のストレスで一時的な精神退行を起こしているのかレインは服を脱がされ、押し倒されても甘えてキスや四肢を絡ませての接触を止めようとしない。
「レインは甘えん坊だなぁ、また大きい赤ちゃん扱いされたいの?」
「……ん♡赤ちゃん、でもいい…っ♡レオンが、優しくしてくれるなら…♡」
欲情し頬を染める表情は「幼さ」とは対極で、指を咥えさせるとちゅうちゅうとしゃぶり始めるがそれも舌を指の横や股を性器を連想させるように舐めるいやらしいものだった。
「へ♡はむ♡ふぇおん…♡ちゅ…♡むぅ♡おいしい♡んむ♡」
密着したまま下半身を擦り合わせ、腰を動かすと小ぶりなレインの陰茎は脈打つレオンの陰茎に潰されて先走りで擦れ、逃げるようにぷるぷるとずれ動きながらローションのようにさらに先走りを溢れさせて行く。
裏筋を亀頭で擦られ、レオンの“雄”に自分が抉られて行くのを感じるのと同時に空いた手で尻を掴まれむに♡と強く揉みながら引き寄せられてしまった。
「……んぅ…♡これ、はず♡ん゛っ♡はずかしい…♡」
さらに自分は挿れられ、擦り付けられる陰茎を喜ばせる雌である事を自覚させられるように何度も尻を揉んで快感を与えられ、指をアナルへ挿れられ擦られると陰茎から潮を吹いてレオンの腹まで汚してしまう。
「レインちゃん潮しーしーできてえらいね。もっと足開いて、ちゃんとメスイキさせて♡っておねだりしような?」
「……♡うん、メスイキ、したい♡♡♡お願い、もっといっぱい触ってください♡」
羞恥を煽るためからかって言ったはずの内容だったが、レオンの優しい声色にむしろレインは興奮しより「子供扱い」してもらえるよう素直に言われた通りに足を開いて続きを強請る。
苦笑の後良い子、と褒められ唇へキスされると一層レインは嬉しくなり、もっと褒めてもらえるようレオンの陰茎に手を延ばして手淫を始めた。
「んっ♡う♡レオン♡♡♡あ゛っ♡指きもちいいっ♡細い指♡いっぱいすりすりしてくれる♡…けど、えっちしよ♡おちんちん♡いつもみたいに挿れて、んぁっ♡二人で気持ちよくなろっ♡♡♡すきっ♡お願いですっ♡」
どこか正気を失ったような光の無い目でレオンをじっと見つめレインは懇願する。
それは恐怖心すら感じるような暗い眼差しだったが、レオンはその裏でレインが切実に寂しいだけなのを知っているので可愛いね、と笑いかけ、要望通り腰を抱き直しヒクヒクと収縮するアナルへ陰茎をあてがった。
「……ん゛…♡あ゛ぁー…♡♡♡」
ずぷ♡と肉棒がアナルを拡げ自身の肉を蹂躙し、自身の身体がそれに媚びて敏感に反応しつつ肉棒へ絡み収縮するのを感じてレインは薄い精液を押し出すように自身の陰茎へ垂れ落とした。
「挿れただけでイけるんだ?…潮の方が多いし勢いあんの、なかなか終わってるけど」
少量のそれを指で掬われ、塗り広げながら観察されると以前の媚薬漬けで相変わらず射精時に裏側の粘膜で快感を感じてしまうほど敏感な陰茎には強すぎる刺激で一瞬腰が引ける。
だが、その刺激でアナルが締まるのをめざとく勘付いたレオンはむしろ陰茎を掴んでゴシゴシ♡と扱きながら媚肉を突き上げて結腸口をノックする動きを始めてしまった。
「んぁっ♡や、やだ♡これっ♡ふ、つよいっ♡レオンっ♡おちんちんっ♡つよいからやだっ♡♡♡」
「はいはい、俺にぎゅってしてて良いからちゃんとちんぽ味わってな」
逃げようと身を捩るとレオンに抱き寄せられ、密着した分深く繋がってしまうが頬に触れる金色の髪や温かい肌、レオンの匂いに安心してよりレオンを味わおうと陰茎を締め付けてしまった。
それはレオンにも分かったようで、クスクスと笑いながら結腸口を貫いて奥までくぽくぽ陰茎を出し入れすると先走りでドロドロの手で胸を弄られる。
「…ん゛ぅ゛っ…♡」
興奮で尖った胸を潰すよう摘まれると刺すような快感で下半身が震えた。
胸を捏ねながらじゅぷ、じゅぷ、としばらく一定の動きで腸壁を這いずられ、ぐずぐずに肉が馴染んで蕩けると引き抜くように後退した陰茎が一気に最奥まで突き上げるよう押し込まれる動きへ行為が変化する。
「あ゛っ♡またっ♡イ……っ♡…っ♡ん゛ぉ゛ぉ…♡♡♡」
何度もその動きを繰り返されるとイく直前のような強い快感が常時身体を支配するようになり、陰茎も壊れたようにサラサラの淫液を垂れ流し続けているが目が合えば何度でもキスをしてくれるレオンが側にいるので強すぎる快感の中でも不安や恐怖心はなにもない。
「……っ」
「あぁ……♡精液♡たくさんでてる…♡」
息を詰まらせた後射精している、レオンのどこか少し弱々しい笑顔を見て幸せな気持ちになった。
====
「拾ってまで食べなくて良いと思うんだけどなぁ」
「どうしても、僕が食べたいから」
翌朝、レオンの膝に頭を置いたままレインはブランケットを羽織り銀の缶へ手を伸ばす。
それはレオンが廃棄したキャンディの詰まった容器で、一晩経っても固まる事のなかったらしい黒いそれは相変わらず液状でベタついており、口に入れると甘みと独特の酸味がした。
レインにとってもあまり好みの味ではなく、その嗜好がレオンと近い事を喜ばしく思うが黒い粘着質なそれは自分と重なり、廃棄されるのを捨ておけなかった。
「レオン」
「ん?」
名前を呼ぶと笑い返してくれるレオンが、今日も愛しいのだった。
「は?」
「アンタ弱すぎない?」
レオン、イリア、レインの3人はふとレオンが悪癖である衝動買いの一環で入手したトランプでカードゲームに勤しむ。
表情や心理の読み合いをするこのゲームでは、他人の表情を読み取ることを得意とする上、特にイリアやレインへはそれなりに共に過ごした事で些細な感情の変化を読みとり気付く事の出来るレオンは無類の強さを誇った。
チップがわりのお菓子を山の様に積み上げ、連敗中のイリアを煽り続けている。
「いやぁ、10連勝でなんでも言うこと聞く♡とか設定しとけばよかった」
「僕らがなんでも言うことを聞くならどんなことをレオンは命令してくれるの?」
「え?エロい事」
「……」
ヘラヘラと調子に乗るレオンに、先ほどまで頭に血が昇っていたイリアも興醒めし「降参だ」と呟くとトランプを机に伏せ不貞寝する。
対戦相手を失ったレインも少し考えた後トランプを置き、レオンへ抱きついてから「あぁ」と声を漏らした。
「そういえばブランケット、買ってみたんだった」
「ブランケット?」
「うん、柔らかくて気持ちよかったから。
…それにくるまって、レオンの膝枕で寝たらもっと気持ちいいと思って」
えへへ、とはにかむレインへ、レオンは可愛いけどなんで俺の長時間の膝枕が確定しているプランを当然の様に提案できるんだろうと首を傾げたがそれも慣れたやり取りだったので「素敵だね」と返事した。
自分の理想のシエスタを肯定されレインはご機嫌な様子でブランケットを取りに部屋を後にし、一瞬部屋が静かになった瞬間、ふとレオンは数日前衝動買いした挙句一口食べて薬臭さが気になり残した「リコリスキャンディ」の存在を思い出した。
「うわっ、溶けてる」
ジャケットのポケットに入れていた銀の缶を開けると黒いそれは熱のせいなのかドロドロに液状化し缶の中で波打っており、跳ねた飛沫を試しに舐めると粘着質な上以前食べた通りレオンの苦手とする味がした。
タールのような外見のそれを、これ以上自分で食べたり他人に勧めようとも思えない。
「うーん、もう捨てるしかないかな」
「…なんだそれ」
「いけると思って置いといたんだけど…なんかベタベタ気持ち悪くなったしダメだな。さっさと諦めとけばよかった」
「勝手にしろ」
「そうする。悪いけどもうポイで」
「……」
芸術的、あるいは作為的な次元で偶然にもレインは、このやりとり「だけ」を壁越しに聞いてしまった。
「…は?」
「最初は黒いのも逆に美味しそうで良かったんだけどなぁ」なんて追い討ちをかけられれば、レインはそれを自分の髪や瞳の色の話だと勘違いし、先ほどのやり取りも完全に曲解して受け取る。
「……」
急激に手足の力が抜けていくのがわかり、レインはなんとか身体を引きずってその場を後にした。
====
嫌な事からのある種の逃避や防衛本能なのか、レインは部屋に戻り一睡し、目が覚めるとすっかりあたりは暗い夜の様相を見せていた。
「……」
脳が覚醒するにつれて漠然と嫌な気持ちを思い出し、それから昼間のやりとりが耳の奥へ響く。
…知らなかった。
優しいレオンが、あんな事を言わなければいけないほど自分を疎ましく思っていたなんて。
「…ふ、うぅ……、あぁ……」
声を噛み殺して泣き、普段ならこんな悲しい気持ちになればレオンに真っ先になぐさめてもらおうと考えるが、そう言う発想がレオンへ嫌悪されていたのだと思うと申し訳ない気持ちや、どうすれば許されるか、という思考でいっぱいになる。
押し付けがましく自分の仮眠について話していた直前のやりとりも何もかもが過ちだったのかと思うと消えてしまいたかった。
「……」
それでも、まだレオンは気を使って自分に別れを告げてはいない。
執行猶予の様な期間の今、少しでも反省している姿勢を見せればなんとか許される、またはこの期間を延ばしてもらえるのでは無いかと考え直し、部屋を出ると「いつも通り」かつ「レオンに迷惑をかけないよう」振る舞おうと決意しレインは背筋を伸ばした。
「あ、レインおはよ、…結局自分の部屋で寝たの?珍しい」
「うん、たまには独りになるのも、大事なことでしょう?」
イリアはどこかに出かけたらしく、部屋ではトランプタワーを作ろうと苦戦しては1段目の山すら満足に組み立てることができないレオンが、不思議そうに何度もトランプを組み合わせたあとこちらへ振り返っていた。
今レオンがどんな顔で自分を見ているのかと思うと恐ろしくてそれを直視できなかったが、それでも出来る限り平静を装った声と笑顔を出せたと思う。
尤(もっと)も、そう思っているのはレインだけでレオンは明らかに泣き腫らした赤い目や真っ青な顔で無理な泣き笑いを浮かべているレインの顔にぎょっとし心配そうな視線を送っていたのだが。
「こっちおいで」
「…ううん、夕食の準備があるし大丈夫、……あ、なにか食べたいものはある?なんでも作るよ?」
レインはレオンに好かれようと、希望を聞いたり「疎ましい」所作をしない事に必死でレオンが困惑している事には気づいていない。
その明らかに異常な様子を見て、今は食事を作ってもらう場合では無いと判断したレオンは落ち着かせるよう出来るだけいつも通りの声で「そういえば昼間市場で美味しそうな屋台を見つけたから買ってくるな」とレインに座り落ち着く様に促した。
「あー…、いや、一緒にくる?」
「……うん」
自分が食事を作るのではなく、レオンに食事を買いに行かせてしまった。
その上一緒に出かければ優しい声色で手を繋ぐかと聞いてくれて、一層こんなに優しい人に見限られるほど自分は傲慢な人間だったのかとレインの気分は悪くなる。
そういえばスノウもイリアも、自分の様に必要以上にレオンへ接触したりはしていない。
こう言うズレた神経がレオンを不快にさせていたのかと思うと食欲が湧かず、結局一緒に買った夕食も一口食べただけで部屋に戻ってしまった。
「レイン」
「…ん……」
布団に包まっていると、レオンが側に来て自分を揺すっているのがわかる。
(…そんなに優しくしないで、あなたが優しくしてくれるから、僕は思い違いをしてしまったんです)
返事が上手くできず黙っていると、レオンはもう一度だけ「大丈夫?」と問いかけ、きっとこれにも返事をしなければ諦めて去っていくのだと分かった。
「……レオン」
「ん?」
「…どうしたら、…捨てないで居てくれますか?」
自分には上手く取り繕う事すら出来ないと気づいたレインは諦め半分にレオンに直接許される方法を問いかける。
「前にも言ったみたいに、僕はあなたの為ならなんでも出来るから……許してください、側に居させてください」
これで絶望的な返事が返ってくるのであれば、今日までの記憶を全て消して、元の村でこれまで通り暮らそうと思った。
昔のレインであれば「レオンを殺して自分も消える」ような選択肢もあったろうが、そんな事をしてもレオンの気持ちが二度と戻ってこない事はわかっていたので、ならば、これ以上嫌われないよう、近づかずレオンに迷惑をかけないよう過ごそうと考えたのだ。
きっと昔に戻るだけなら大丈夫だから、そう思い一縷の望みと共にレオンの顔を見ると、
「……ごめん、なんの話…?」
久々に見たレオンの顔は真剣ではあるが大層困った様にしょぼくれていた。
「僕が、……べ、ベタベタと、気持ち悪いから、捨てるって、昼間」
反応に違和感を持ちつつも言うだけで悲しく泣きそうになる。
そんな様子を見て、焦った様にレオンはレインを抱きしめ、昼間、と必死に記憶を掘り返した。
「あ……」
そして「ベタベタして不快だった」黒い溶けたキャンディを思い出す。
「……も、もしかしてキャンディの話、してる…?」
「……えっ…キャンディ?」
心の中で確信を得つつある答えにレオンは頭痛を感じつつ、なるべくレインがしているであろう勘違いを解くために詳しい説明をする。
「…うん、前買ったキャンディが溶けてネチャネチャで……手に飛んでベタベタして気持ち悪かったから捨てたいな、って話、した気がする…」
「キャンディ……」
説明と、申し訳なさそうなレオンの表情に、急速にレインは自分の思い違いを理解していく。
背中に添えられた手が暖かかった。
「あとその…俺、切りたい相手にはさっさと直に言います……裏で言うよりさっさと切った方が結局後腐れないし……」
「……」
そっちは知らない。
だが、要するに「レインを嫌いならさっさと死刑宣告でもしている」と言う話でもあるのだろう。
些細な聞き間違いで記憶を消そうか悩むまで思い詰めた事、レオンにも妙に気を使わせてしまった事に気づいたレインは羞恥よりも先に安心し、思わずポロポロとまた泣いてしまう。
「うぐっ……うぇ、うえええええ…!」
「あーもうはいはい!ごめんね!?まぎらわし……えっ?俺が悪いのこれ!?……と、とりあえずごめんな!?」
レオンは心の底から困った様子ではあったが自分を撫でてくれて、今度は悲しい気持ちも抱きしめられレオンの体温で溶かされて行くのでレインはすぐに落ち着いた。
「……ぐすっ、レオン……」
「えっ?」
落ち着けば今日一日無駄に我慢してしまった分、レオンの人肌が一層恋しくなる。
拒まれていないと言う事はきっとレオンも喜んでいるのだろう、そんな極端な思考回路でレインはレオンを押し倒すとくちゅくちゅと唇を触れ合わせながら服の中に手を入れ柔らかい肌を撫でた。
「えっ?なんで?どう言う情緒?」
「……もう、こんな事もできないと思って…すごく悲しかったんです、ねぇ……いっぱい触れ合って、怖かったの、忘れさせて…?」
赤い泣き腫らした目で言われると(いまいち納得はしていないが)こんな顔をさせてしまった自分にも過失がある(ような気がする)し、まぁこう言う仲直りセックスもいつもと違う趣向で楽しいだろうと考えレオンは「わかった」と頷く。
嬉しそうにはにかむレインの整った顔は泣いた後でも恐ろしいほどに可愛らしく、なんとなくあどけないその表情に劣情を感じてレオンはもう一度レインを抱きしめ舌を口内へ侵入させ、舌をしゃぶるように絡めて擦り合わせた。
「んぅ……♡レオン……♡」
水音と温かい感触が心地よく、粘膜が触れ合えば背筋を走り蓄積した快感で下半身へ熱が蓄積して行く。
甘えるように肌を撫でる手つきも悪くはなかったが少し焦れてしまい自分からレインの内腿を撫で、陰茎をくりくりと指で擦るとレインは少し震えてレオンにしがみついた。
「服脱ごうな?」
「…うん」
勘違いであった事を理解してもまだ若干の不安が残るのか、過度のストレスで一時的な精神退行を起こしているのかレインは服を脱がされ、押し倒されても甘えてキスや四肢を絡ませての接触を止めようとしない。
「レインは甘えん坊だなぁ、また大きい赤ちゃん扱いされたいの?」
「……ん♡赤ちゃん、でもいい…っ♡レオンが、優しくしてくれるなら…♡」
欲情し頬を染める表情は「幼さ」とは対極で、指を咥えさせるとちゅうちゅうとしゃぶり始めるがそれも舌を指の横や股を性器を連想させるように舐めるいやらしいものだった。
「へ♡はむ♡ふぇおん…♡ちゅ…♡むぅ♡おいしい♡んむ♡」
密着したまま下半身を擦り合わせ、腰を動かすと小ぶりなレインの陰茎は脈打つレオンの陰茎に潰されて先走りで擦れ、逃げるようにぷるぷるとずれ動きながらローションのようにさらに先走りを溢れさせて行く。
裏筋を亀頭で擦られ、レオンの“雄”に自分が抉られて行くのを感じるのと同時に空いた手で尻を掴まれむに♡と強く揉みながら引き寄せられてしまった。
「……んぅ…♡これ、はず♡ん゛っ♡はずかしい…♡」
さらに自分は挿れられ、擦り付けられる陰茎を喜ばせる雌である事を自覚させられるように何度も尻を揉んで快感を与えられ、指をアナルへ挿れられ擦られると陰茎から潮を吹いてレオンの腹まで汚してしまう。
「レインちゃん潮しーしーできてえらいね。もっと足開いて、ちゃんとメスイキさせて♡っておねだりしような?」
「……♡うん、メスイキ、したい♡♡♡お願い、もっといっぱい触ってください♡」
羞恥を煽るためからかって言ったはずの内容だったが、レオンの優しい声色にむしろレインは興奮しより「子供扱い」してもらえるよう素直に言われた通りに足を開いて続きを強請る。
苦笑の後良い子、と褒められ唇へキスされると一層レインは嬉しくなり、もっと褒めてもらえるようレオンの陰茎に手を延ばして手淫を始めた。
「んっ♡う♡レオン♡♡♡あ゛っ♡指きもちいいっ♡細い指♡いっぱいすりすりしてくれる♡…けど、えっちしよ♡おちんちん♡いつもみたいに挿れて、んぁっ♡二人で気持ちよくなろっ♡♡♡すきっ♡お願いですっ♡」
どこか正気を失ったような光の無い目でレオンをじっと見つめレインは懇願する。
それは恐怖心すら感じるような暗い眼差しだったが、レオンはその裏でレインが切実に寂しいだけなのを知っているので可愛いね、と笑いかけ、要望通り腰を抱き直しヒクヒクと収縮するアナルへ陰茎をあてがった。
「……ん゛…♡あ゛ぁー…♡♡♡」
ずぷ♡と肉棒がアナルを拡げ自身の肉を蹂躙し、自身の身体がそれに媚びて敏感に反応しつつ肉棒へ絡み収縮するのを感じてレインは薄い精液を押し出すように自身の陰茎へ垂れ落とした。
「挿れただけでイけるんだ?…潮の方が多いし勢いあんの、なかなか終わってるけど」
少量のそれを指で掬われ、塗り広げながら観察されると以前の媚薬漬けで相変わらず射精時に裏側の粘膜で快感を感じてしまうほど敏感な陰茎には強すぎる刺激で一瞬腰が引ける。
だが、その刺激でアナルが締まるのをめざとく勘付いたレオンはむしろ陰茎を掴んでゴシゴシ♡と扱きながら媚肉を突き上げて結腸口をノックする動きを始めてしまった。
「んぁっ♡や、やだ♡これっ♡ふ、つよいっ♡レオンっ♡おちんちんっ♡つよいからやだっ♡♡♡」
「はいはい、俺にぎゅってしてて良いからちゃんとちんぽ味わってな」
逃げようと身を捩るとレオンに抱き寄せられ、密着した分深く繋がってしまうが頬に触れる金色の髪や温かい肌、レオンの匂いに安心してよりレオンを味わおうと陰茎を締め付けてしまった。
それはレオンにも分かったようで、クスクスと笑いながら結腸口を貫いて奥までくぽくぽ陰茎を出し入れすると先走りでドロドロの手で胸を弄られる。
「…ん゛ぅ゛っ…♡」
興奮で尖った胸を潰すよう摘まれると刺すような快感で下半身が震えた。
胸を捏ねながらじゅぷ、じゅぷ、としばらく一定の動きで腸壁を這いずられ、ぐずぐずに肉が馴染んで蕩けると引き抜くように後退した陰茎が一気に最奥まで突き上げるよう押し込まれる動きへ行為が変化する。
「あ゛っ♡またっ♡イ……っ♡…っ♡ん゛ぉ゛ぉ…♡♡♡」
何度もその動きを繰り返されるとイく直前のような強い快感が常時身体を支配するようになり、陰茎も壊れたようにサラサラの淫液を垂れ流し続けているが目が合えば何度でもキスをしてくれるレオンが側にいるので強すぎる快感の中でも不安や恐怖心はなにもない。
「……っ」
「あぁ……♡精液♡たくさんでてる…♡」
息を詰まらせた後射精している、レオンのどこか少し弱々しい笑顔を見て幸せな気持ちになった。
====
「拾ってまで食べなくて良いと思うんだけどなぁ」
「どうしても、僕が食べたいから」
翌朝、レオンの膝に頭を置いたままレインはブランケットを羽織り銀の缶へ手を伸ばす。
それはレオンが廃棄したキャンディの詰まった容器で、一晩経っても固まる事のなかったらしい黒いそれは相変わらず液状でベタついており、口に入れると甘みと独特の酸味がした。
レインにとってもあまり好みの味ではなく、その嗜好がレオンと近い事を喜ばしく思うが黒い粘着質なそれは自分と重なり、廃棄されるのを捨ておけなかった。
「レオン」
「ん?」
名前を呼ぶと笑い返してくれるレオンが、今日も愛しいのだった。
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