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触手くん、ジェネリックレオンくんとして褐色のお兄さんに犯される ○

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イリアがその日の夜、眠りに落ちようと微睡んでいると不意に自身のベッドの軋む音と凹みを感じた。
一瞬レオンかと思い、違和感を感じつつ無視してしまおうと考えるが自分の足に触れる冷たい手に、咄嗟にそれが別人であると気づき飛び起きて枕元の武器に手をやる。

「……は?」

正面にいたのは「緑色のレオン」だった。

「ひどい、俺が本物のレオン様ならどうす、わぎゃっ!?」

明らかに人外だとわかったが、姿を模されているレーヴェは無事なのだろうか。
万が一レオンに何かあったとしても、とりあえず目の前の男は先に無力化してしまった方がいい。

そう判断したイリアは機動を奪うべく少し核を傷つけてしまおうと切りかかるが、男は慌てて身体を液状化させてそれを躱わした。

「……ごめんなさい!ごめんなさい!調子に乗りました!!!殺さないで!」

「……」

男は抵抗に伸ばした触手を切り落とされるとあっけなく命乞いを始める。
どうしようもなく情けないところは本人に似ているな、と思った時扉の向こうで本物であろうレオンが?きょとんとした顔で部屋の中を覗き込んでいた。

「あ、イリア……え?なに?どういう状況?」

「ママァ……」

「お前ほんとその顔でマザコンムーブすんのやめろって」

親しげに話す様子を見るにどうも「緑色のレオン」と本物のレオンは既知の仲らしい。
何度目かの、レオンの妙な人脈なのを理解するとため息を吐いてイリアは武器を納めた。

====

ピギ吉は懲りずに俺に化けると今日はイリアに精子を貰いに行ったらしい。
小さいピギ吉は可愛いけど、俺に化けたピギ吉はなんともアホな上に弱体化するのはなんなんだろう。
ガワが悪いのかな、こんなにかっこいいのに。

ちょっと寝込みでも襲って遊ぼうとしたら本気の殺意の籠った抵抗をされて、普段ろくにそんな敵意を向けられた事の無いらしいピギ吉はずっと怯えきり俺の後ろに隠れてしまった。
これがレインなら有無を言わさず塵にされていた恐れがあるのでほどほどにしろと俺もピギ吉をむしろ強く叱っておく。

「レーヴェ、……そいつは」

「あー…」

「個を持つに当たってレオン様を限りなく参考にした触手です、言わばレオン様は俺という個の母なのです。仲良くしてね」

「帰れ」

しょうもない事をしたせいでイリアのピギ吉への風当たりはとても強い。

メンタルが回復したのかドヤ顔でイリアに握手を求めたがゴミを見る目でぴしゃり、と袖にされショックを受けたピギ吉はまた俺の後ろに隠れてしまって、もうこれはどうしようもないな、と思ったのでその日はピギ吉を引きずって連れて帰った。
(その後、俺の精液や精気を吸うとお腹を壊すらしいが空腹だったらしいのでなんと搾精しに俺の顔のまま街へ出かけてた、やめて欲しいね)

…これが二、三日前の話。
で、今。

「…ん゛っ♡ふぅ…♡この顔、大層お気に入りみたいですね」

「……っ♡うるさ、っ……、黙れ……!」

イリアがなかなか散策から戻ってこないのですぐ戻れる範囲を探しに行ったらピギ吉とお楽しみだったのでとても驚いた。

もうどんな顔したら良いのかわからない。

俺の顔でピギ吉はイリアの陰茎を咥えて頭を動かしていて、普段デカいブツは俺じゃあ全部咥える事が出来ないけどスライムの身体なら対応できるらしく根元まで口を押し当てて陰毛が顔に当たってるくらいなのに器用に腹立つ内容を話してイリアを怒らせている。

透けて見える箇所を見るに、人にやったら窒息死させてしまうような「喉」と呼んで良いかわからない場所にまで陰茎をねじ込んで怒張でピギ吉の口内を犯しつつ、イリアは贅沢にも分裂した太い触手でアナルを塞がれそれは鈍くずりずり♡と動くのを楽しんでいるようだ。

挙句体液で増えたスライムが無数のイボみたいな足で身体の上を這い、ぷるんと出っ張った胸筋につきいやらしく芯を持った乳首に吸い付いてそのイボでにちゃにちゃとイリアを追い詰めているらしく、3点責めでイリアの顔は文句を言っている割に良さそうに蕩けて半開きの口からたまに甘い声が漏れていた。

「んぶぶ♡ふ♡おいしい♡…まぁ、絶賛するほどではないのですが……バキバキの硬いちんぽが脈打って淫液を垂れ流しているのを味わうのはなんとも趣があります。
じゅぷ♡ほら♡気持ちいいですか?♡気持ちいいですよね、こんなにケツまんも触手しゃぶって喜んでるんですから♡」

「……っ、ふ♡しね、っ♡うっ」

ペラペラ喋るピギ吉に相当イリアは屈辱的な思いをしているらしく睨みつけているが、腰をゆっくり動かしたり跳ねるのを耐える動きをした後、イリアは嗚咽を漏らして震えピギ吉の頬が一瞬不自然なほど大きく膨らんだ。

「……それなり」

口から萎えたものをずろろろっ♡と引き抜くと先端で糸を引く透明な粘液を啜りピギ吉は舌舐めずりをする。
自分で言うのもなんだがああ言う腹立つ言動や表情はなかなかに「俺」がしそうなもので、イリアもそれを感じたのか「もう一回イけます?」なんて言いながら亀頭を舌先でほじられて困ったような顔の割にちゃんと勃たせてた。

…いや、冷静に考えて「俺の腹立つ顔」に興奮されるのもよくわからない性癖で首を傾げるんだけど。

「どうせなら下、使ってみませんか?ちょっとイリアさんにレオン様を鳴かせてみたい願望ありますよね?
ジェネリック、という事で♡本物以上のきつきつスライム穴で接待してあげますよ♡」

ピギ吉がちんこ奉仕特化のイボみたいな柔毛まみれのグロ穴の先端でちゅ♡ちゅ♡と亀頭へ挨拶すると流石に色々抵抗があるのかイリアは顔を顰めていて、けれど腰を落としてピギ吉の体内へ陰茎が飲み込まれていくのにも抵抗はしなかった。

「…ほら♡イリアさんのちんぽ♡レオン様の中に入っちゃってますよ~♡すご♡奥まで犯し尽くそうとちんぽどんどん硬くなってる♡」

正面に座ったままピギ吉はじゅぽじゅぽと音を立てて腰を振り、スライムの粘液なのかイリアの先走りなのかわからないものが水溜まりを作るほどに足元に垂れ落ちて行った。
あんなにピギ吉を警戒していたのに満更でも無さそうにピギ吉の腰を掴んでちょっとずつ動き始めているイリアにほんと弱いな快感に!と後でネチネチ言ってやろうと決意する。

「ほらイリア、もっと動いて♡」

「……っ」

けれど、気分の上がったピギ吉が多分俺の口調を真似た時空気が一転した。

「……へ?……っ♡ん゛ぉっ!?♡ちょ、イリアさっ♡急にはげしっ♡……やめっ♡そ、な奥♡人じゃ突かないでしょ……ぉ゛おおおぉ゛っ!!?♡♡♡」

突然ピギ吉を押し倒して、タガが外れたように激しく犯し始めたのだ。

「やべっ♡やめろっ♡それっ、核届いてる♡核をドチュドチュすゆな♡♡♡お゛っ♡お゛ぉっ♡それ死ぬからっ♡♡♡やめ……♡♡♡こねるのやめろぉおおおっ!?♡♡♡」

「……うわぁ…」

核姦については増える時核を中心に分裂するからきっと奴らにとっての生殖器に値して、それを蹂躙されるのがさぞ良いんだろう、という程度しかわからないんだけどそれより腹がボコボコ変形して陰茎の形が浮き出るようなヤバい突き上げ方をしているイリアが怖い。
嫌味どころかそういう願望はピギ吉で発散しといてほしいので応援したくなってきた。

なんか前もスノウとレインが「俺」をとんでもない犯し方をする片鱗を見てドン引きした覚えがあるんだがなぜみんな俺を手酷く犯す願望をちょっと持っているんだろう。
どうせヤるなら優しくしてほしいし本当に嫌、怖い。

「ん゛ぉおっ♡♡お゛っ♡もっ♡やめてくださいっ♡♡♡死ぬっ♡♡♡人ちんぽ怖い♡殺さないでくださいっ♡♡♡お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡やらっ♡まけう♡♡♡人ちんぽ屈服しゅる♡♡♡……お゛っ…♡……♡♡、ふっ♡うぅっ♡♡♡
一回おれっ♡イったんだからやめろ゛っ♡♡♡はやぐイ゛げ゛よ゛ぉおおおおおっ♡♡♡」

「喋るな」

「ふぐぅううううっ!?♡♡♡」

分体を動かしたり保つ余裕がもう無いのか尻や乳首を刺激していたスライムたちは液状化し、地面に落ちてしまったようで影も形もないがイリアは構わず動き続けている。
あくまであんなに乱暴に犯してるのは「ピギ吉の身体はぷるぷるのスライムで構成されていて限界がどの部位なのかヤってて分かりにくいから」で、今口に手を突っ込んだのも「それをしても大丈夫」なのをわかっている、怪我をさせない事を織り込んだ行為だとイリアがわかっているからだ。

…だと信じたい。

俺の顔で白目を剥くほど汚く喘ぐピギ吉と、そんなピギ吉をやばい勢いで小突くイリア、そんな獣みたいなセックスにドン引きしているとイリアがピギ吉の腰を強く引き、奥で射精しているのだとわかった。

「あ゛……♡また♡人間の精子♡核どぷどぷ窒息させて……♡」

腰をぐりぐり押し付けられて、腹の透けている箇所がみるみる白く濁っていくけれどそれで終わるのかとピギ吉は安心したようほっと息を吐いて遠い目をしている。

「……えっ?」

だからイリアが間髪入れずにまた腰を振り出した時出た声は最高に間抜けだった。

「ふぉっ♡おんっ♡い、イリアっ♡さんっ?あっ♡二回目♡♡許可してないっ♡♡♡おっ♡おぉっ♡餌がっ♡許可なく俺っ♡んぉっ♡犯さないでくだ……おぉっ♡奥っ♡ちんぽで荒らすなっ♡♡んひっ♡ふぅうっ♡ふざけんなっ♡♡♡んぉっ♡ほぉおっ♡♡♡」

二回目で疲れたからなのかイリアは今度は優しく奥を小刻みに犯しているようだけど、結局それでも核を突かれてる…っていうか多分長い事奥を犯してる分アレの方が核へ触れている時間が長そうで、ピギ吉はまた汚く表情を崩して逃げようとしているのか快感を追いかけているのか腰をカクカク振って揺さぶられている。

「……核?」

「……っ!?やめ……っ!?♡ん゛ぉおおおお゛ぉおっ♡♡♡掴むなっ♡ふざけんな♡♡おれ♡おもちゃじゃないっ♡♡♡核揉むなっ♡しねっ♡くそっ♡し……♡ごべんなざいっ♡やめっ♡ほんどそれやめで♡♡♡触手♡核コリコリされるのよすぎるんです♡♡♡
ひーっ♡ふっ♡ぉおっ♡わからないくせにっ♡核潰すのやめろ、やめてくださいっ♡♡♡」

ピギ吉が悪いんだと思うけど、ずっと核がどうの騒いでいたせいで身体の中央の丸い核へ触れられると気持ちいいのがイリアにバレてしまったらしい。
よく伸びる腹の皮越しに核を掴まれ大きな手で揉まれ、ピギ吉はちょっと見下している「餌」に懇願してまでそれをやめさせようとするがしばらくすると耐えきれずのけぞってアクメし、最終的に広い背中に手足を絡めて雌のように媚びて喘いでいる。

「ほひっ♡ひーっ♡ひ…♡♡♡もっと♡もっとぐぽぐぽ核犯して潰してくださいっ♡♡♡ちんぽすき♡おっき♡硬い♡♡♡おいしい精液出るのに♡強くてかたい♡しゅき♡♡♡」

ピギ吉は俺の顔で絶対言わないでほしい言葉を次々吐いてイリアに服従発言を繰り返し、その後また射精されたのか動きが止まるとだらしなく笑ってイリアの全身を舐めながら掃除していた。

「…これが、雌の気持ち……♡♡♡」

うっとりちんぽを舐める顔は確かにちんぽに屈服しきってて、俺は自分のちんぽ堕ち雌顔という最悪の光景に気持ち悪すぎて吐いたのでもうその場を逃げる様に後にした。

====

その後何事も無かったかのようにイリアは戻ってきて、ピギ吉も尻ポケットでまた食あたりを起こしたらしくプルプル震えて弱っている。

「……」

「…ひっ!?……な、なんだよ」

寄ってくるとおもむろにイリアは俺の顔を掴んでじろじろ見てきて、さっきの光景で若干イリアに恐怖心のある俺は「まさかピギ吉で予習したレオンハルトくん雌化作戦」でも実行するつもりか、と本気でビビった。

「……いや、やっぱりこっちは憎たらしさが違うな」

けれどイリアは俺の顔全部を見て鼻で笑うと、勝手に納得して俺の頭を撫でそのまま去って行ってしまった。

「……どう言う感情?」

なんか嬉しそうにしてたけどよくわからないだけに違う意味で怖くなった。
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