153 / 200
スノウくんがレオンくんに忠誠を誓う回 □
清々しい朝、11時くらい。
夜が明けるころやっと街に着いたせいでイリアもさすがに今日は起きてこず、レインは朝から姿が見えない。
(こう言う日は大体俺の真後ろとかで気づかれないように俺を観察している。
自然体の俺が見たいらしいのでたまに背筋が冷えるが気づいていないことにしている)
「…あれ」
こんな日でも大体スノウは元気に洗濯したり、ちょっと鍛錬に近所の魔物を一種滅ぼしてきます、なんて書き置きを残しているのに今日はどちらも見えない。
もしかして寝坊だろうか。
俺は吐くほど眠いし水だけ飲んで二度寝する気満々だがスノウは根が真面目なので、あまり遅くに起きると自堕落さ罪悪感を抱き落ち込む。
今ならまだ間に合うかもしれない、と、もしそうなら起こすつもりでレインとスノウが寝ていた部屋へ向かった。
「…あれ、いない」
部屋を見渡してももぬけの殻で、ベッドを触ると片方はほのかに暖かい。
さっきまで誰か居たんだとは思うが、やっぱり出かけたんだろうか、なんの連絡もなく消えているのは珍しい、いないとわかっているのについサイドチェストの中まで確認してしまった。
「……家出?」
そんなわけもないか。
首を傾げつつ自分の部屋に戻ろうとすると、なぜかスノウが部屋の前でぶっ倒れていた。
「えっ、……スノウ!?」
慌てて駆け寄り、スノウを揺すり起こす。
「…うぅ……」
「うわ、身体熱」
額を触ればすごい熱だ。
汗ばんだ身体をとりあえずベッドへ戻そうと、無理やりおぶる。
一緒に運んでもらおうかとも思ったけど、ちょっと騒いだ後でもイリアが熟睡しているのを見るに相当疲れているのだろう。
例によって俺を引っ張るとか俺を川から掬うとか散々苦労をかけただけにゆっくり寝ていてほしい。
別に少し手間だけど、一人でどうにかなるのだから起こすのも悪いと思い俺はスノウを元の二人部屋、空いたベッドの上まで運びそこに寝かせた。
「……う…レオ様…」
「ん?」
次はなにをしよう、と慣れない病人の看護に思いを馳せているとスノウが少し弱々しい声で話しかけてくる。
「す、すまない……今日、だけは……、眠る、……また明日…」
「………?あ」
今、まさかこの状態のスノウを襲うとか、置いていくとでも思ったんだろうか。
よくわからない申し訳なさそうな言葉へそんなに俺、外道に見えてるのかなとショックを受け日頃の行いを顧みていると、レインが空気を読んで水差しへ冷えた水を汲み、コップと一緒にそれを持ってきてくれた。
「咳が出ているから、喉が渇いているかも」
「なるほど」
長身の頭を撫でる、嬉しそうだ。
スノウが虚な目で水差しを見ていたから、今飲むかを聞いたら頷いて少し身体を起こしコップの中の水を一気に飲み干していた。
「……」
「レイン、ありがとう…げほ」
「ううん、…今日はゆっくり休んでね?」
優しく微笑んですっと消えたが、またなぜか背筋が冷えた。
スノウが横になると、レインがヒントと言わんばかりに桶に冷えた水を汲み、隣にタオルまで置いてくれていたのでその用途と看病の流れを理解する。
「……あ…」
「ごめん、びっくりした?」
冷たい水は中々辛いものがあるが、だからこそスノウの茹で上がった頭を程よく冷やしてくれる事だろう。
よく濡らしたタオルを絞って額に置くと、スノウは少し薄目を開けてこちらを見ていた。
「…けほっ、いや……」
…思えば、この間から触手に色々されて野ざらしで全裸のまま気絶していたり、記憶喪失の間は遠慮していたのか食事量も減っていたので身体に疲労やストレスが溜まっていたのかもしれない。
「今日休んでたら多分良くなるし、大人しくしてような?」
息苦しいかと思い、今も律儀に巻いているチョーカーへ手を伸ばしたが避けられ苦笑した。
本人がその方が良いと思っているなら、と諦めて代わりに頬を撫で、
あとは視界に俺がいると気になるのか延々と瞼を開いてはこっちを見ていたので足元に移動しようと腰を上げたが、シャツの裾を弱々しく引っ張られ、振り返る。
「ん?どした?」
「……あ……、ごめん、なさい…」
目が合うと泣きそうな顔で謝られた上、名残惜しそうに手を離され無性に心が傷む、なんで謝るんだろうか。
一応病気の時無性に心細くなる気持ちはわからなくもないので、ちゃんと寝るようにだけ声をかけて隣に座り直した。
「お腹空いたらバナナ潰すとか、リンゴ擦るくらいならできるし言ってな?」
「……」
それから笑いかけるとスノウは納得したのか少しだけ俺に笑い返して、もぞもぞ大人しくベッドの中へ引っ込みそのまま大人しくなってしまった。
「……おっ」
とはいえ外だけ延々と眺めて過ごすのも暇だな、本くらい持ってこればよかった、と伸びをした途端、隣でコト、と何かを置くような音がする。
サイドチェストを見れば読みかけの伝記がいつのまにか2冊積まれていた。
暇つぶしにレインが持ってきてくれたのかな、ありがたい。
後でしっかりお礼を言おうと決めつつ、しおりを挟んでいたページを開いてそれを読み進める。
====
「ん?」
たまに額のタオルの水を変えつつ、だいぶページを読み進めた頃、視界の端で何かが動くのに気づいた。
本を閉じて顔を上げるとスノウが上体を起こし、水を取ろうと手を伸ばしている。
「言ってくれたらいいのに」
水を注いで手渡す。
スノウはそれを飲むと赤い、疲れた顔でこっちをじっと見ていた。
「お腹空いてる?」
「……いや、あまり」
「そっか」
けれど少しくらいは何か食べた方がいいと思う。
声が上手く出ていない様子だったのでアメをあげた後、すぐに戻るからと懸命に言い聞かせリンゴやハチミツ、他にも体に良さそうなものをいくつか買いにでて、買った品々を擦ったりかけたりしてスノウに食べさせた。
「おいしい?」
「……スノウ?」
食べ物を口へ流し込んでいると、口が動くのと同時に何故か目がジワジワ赤くなって泣きそうになっていく。
「す、すまない、こんな……ぐすっ」
「えっ、なんで!?……あ、これマズイこれ?擦っただけなのに!?」
「いや、そうじゃなくて、……迷惑をかけて……こんな」
今日ずっと悲しい事言われてる。
いよいよ俺も悲しくなって、思わず抱きしめてしまった。
スノウは病気の時、ナイーブなマゾのナイーブ部分が極限まで強化され弱気になるタイプなのか。
それからも看病されていることを謝ったり泣きそうな目をするようになるがそのたびにあやして落ち着かせ、いい子と茶化しては眠らせたりたまに話し相手になる。
「…レオ様を以前は神様と思っていたが悪魔だと思うようになったが……やっぱり神様かもしれない」
「はは、なにそれ?」
そんなことを繰り返し、夜になる頃にはようやく軽口を叩ける程度には気力も回復し、食欲も少し戻ったようだったのでおかゆなんかを食べさせた。
ひと段落して、体温が安定している今のうちに汗ばんだ身体を拭こうと提案する。
「……」
「そんな目で見ても俺は本来風邪ひきには手を出さないの、常識があるので」
露骨に嬉しそうにされて、鼻を軽く摘む。
ちょっとでも元気になるととたんにこうなるのはどうなんだろう。
「常識……?」
「なんで不思議そうにすんの?」
「あ、いや、レオ様の、私には真似できない自由な発想が好きだから」
慌てて訂正されたけどフォローになっていない気がする。
どうせ真人間ではない自覚もあったので別にいいよ、と返して、今度はお湯で新しいタオルを濡らし、全身の汗を拭った。
「前はスノウがこれ、してくれたんだっけ」
「…あぁ、レオ様がハーピィに攫われて熱を出してしまったから」
「改めて聞くと意味わかんないな!」
「ふふ、確かに」
二人で笑い合って、頑なにやらしい手つきにならないようテキパキタオルを動かしてはお湯に浸け身体を拭う。
視線にも気を配って、一生分のの“健全”を使い果たしたような気になりながら脇や腿まで拭き終わり、冷静なメンタルでは少し嫌がるらしい背中も汗をかいているからとなんとか拭った。
新しい服を着せてこれで終わりだと告げたとき、真っ赤な顔のスノウに抱きつかれた。
「……レオ様…」
ぎゅ、と普段の恐ろしいほどのフィジカルからは考えられない微弱な力が背中の腕に込められ、
縋るみたいな声まで出されると俺の元々無いに等しい理性が大幅に削れる。
「…そ、そんな声出してもダメ、元気になったらいっぱい遊んであげるから。
今日はゆっくり寝てなさい?……な?」
…俺はいつもかっこいいけど今の俺、紳士でカッコ良すぎない?
そんな感じで心の中で、自分を最強の紳士だと自己暗示をかけて真っ赤な顔で全体重をかけもたれられても苦笑し、病人には手を出さないよう本当に頑張った。
「……あなたは、私に……にも、なく…も…」
「ん?」
スノウは今日は俺にヤる気が一切ないことを理解して諦めたのか、静々とベッドに引っ込んでいくがその目はやけにキラキラと輝いている。
眠そうにぽつぽつ溢れた言葉は上手く聞き取れなかったけど、
その目を見ればスノウに俺の紳士っぷりが悪くない伝わり方をしたことは一目瞭然だろう。
「代わりに寝るまでここにいるから。
なんかお腹空いたり水飲みたかったら声かけてよ」
「……あり、がとう…。
レオ様は、ずっと…私は、お腹が空いている、…と思っ……いるんだな…?」
「うん、そりゃあまぁ……フードファイトで優勝した賞金でデザート食べに行く男だし……」
「あれは、良かった……久々に、お腹……膨れ……」
「なんと燃費の悪い」
手を握ったまま少しだけ色々話して、スノウがまた鼻声になりだしたのでもうちゃんと寝るよう言うと、もう少しだけ手を握っていてほしいと頼まれた。
「しょうがないなぁ」
「…ありがとう」
普段あまりわがままを言わない子のわがままは格別に可愛いものを感じる。
俺は自分にも母性本能的な何かがあったのかと衝撃を受けつつ、スノウが俺の小指を握るのをずっと握り返していた。
「……ん?」
目が覚めるとベッドで眠っていて、昨日の事をぼんやり思い出す。
…多分俺の部屋じゃない、ここ。
というか昨日別にベッドに戻った記憶もない。
まさか俺あんなに格好つけていたのにヤってしまったんだろうか。
よく脳みそ股間にある?とか聞かれるけど本当に俺もそう思う。
あれだけ辛そうに弱っていた病人を、手を出さないとか言った舌の根も乾かないうちに食べた自分が怖い。
「せめてヤったの覚えてろよ勿体無い……」
頭を抱えながら浴室の方を見ると、スノウが下着一枚でシャワー浴びて出てくるところだった。
「……っ、レオ様!お、おはようございますっ、いや、おはよう!」
「ぐえ」
そして思い悩む俺の体の上に綺麗に飛びかかりのしかかられる、スノウの受身のおかげで痛くはないが重い。
「体調、良くなったんだ!レオ様のおかげで!
…一晩中、昨日ずっと一緒に居てくれたから!レオ様のおかげでもう辛くないんだ…!」
「そ、そう?」
まだ髪の濡れたままのスノウは、俺が驚いているのを無視してやたら嬉しそうにベタベタと脇の下に顔を突っ込んだり首筋を嗅いだり、ペットというより子供がじゃれるみたいな忙しない動きでしきりに俺に絡んでくる。
「…あぁ、どんな、お礼をしたらいいのか、私にはもうわからないが……いや、お礼じゃなくて、……私が昨日からずっと我慢していたんだ。
……れ、レオ様。……頼む、もう身体は治ったから、……その、だ、抱いてくれないか……?」
くるくる変わる表情の中、最後に可愛らしい少し恥ずかしそうな笑みでそう言われて昨晩から頑張っていた理性が「病み上がりだぞ!」と遺言を残し死んでしまった。
「……おう」
ここ最近、スノウからのお誘いは記憶喪失の時すら勢いでぶっ込んだしその前後もずっと性奴隷も真っ青のドスケベアピールがほとんどだったからこんなに正統派にお誘いを受けると俺までなんか照れて興奮してしまう。
風呂上がりでほってり湿る身体を押し倒し、唇へキスするとスノウはぷるぷると気持ちよさそうに震えていた。
摘みやすいサイズの胸をくりくりと摘んで転がし、舌を何度かちゅ♡ちゅ♡と吸い上げてしまえばすぐに蕩けるような甘い声を出し腰を跳ねさせ始めるスノウに苦笑するが、スノウは気にした様子もなく一度俺に抱きついて唇を離すと耳元で興奮した吐息と一緒に小さく囁いた。
「きょ、今日は……特に、私もレオ様に気持ちよく、なってほしいんだ…♡」
身体を起こし、下半身をチラチラ見てくるので意味を理解してそのままそこに座る。
「どうしたの?なんか今日、ずっとまともだけど」
「ちゅ、ふ……♡わ、訳がわからなくなるまで、普段のよう犯してもらうのも、幸せだが…、なんだか、レオ様の、ふっ♡お顔をしっかり見たくて……♡」
舌で亀頭をアイスのように舐めまわし、硬度が上がれば先端へ何度も口付ける。
ちゅ、ちゅ♡と先走りを吸い、上目遣いで俺を見つめた後陰茎を大きく開いた口でいっきに包んでそのまましゃぶり始めた。
「ふっ♡ぐぅっ♡うっ、ふっ♡♡んぁっ♡うぅむ♡」
嬉しそうに陰茎を咥えたまま規則正しく顔が上下に動く。
スノウはあまり自分で良く言わないが、俺から見れば十分に綺麗な顔が脈打つものを咥えたまに苦しそうに歪むのはなかなかに素晴らしい光景だった。
何度もじゅぷじゅぷと喉奥まで使って陰茎に唾液がたっぷりまぶされ、口内も今は性感帯と化しているスノウの顔が真っ赤になった頃ようやく口からより大きくなったものがぶるんっ♡と解放される。
「スノウ?」
スノウはそれを手で優しく撫でながら、言葉を選ぶようにたっぷりと時間をかけて言葉を搾り出す。
「……か、勝手に……途中でやめてしまってすまない…♡
だが、その……♡どうしても、あなたと一緒に……き、きもち、良くなりたくて……♡
いや、その、ペット失格なのはわかっているんだが、えぇと……今日だけ……ダメだろうか?」
「……」
なんだろう、この可愛い生き物。
おどおど上目遣いで聞かれて、死んでその辺に転がっていた理性はすべて本能へ変換されてしまった。
「……わっ!?レオ様っ、ちょっ、……ぐ、ふぅうっ!?♡♡お゛っ!?♡そんないきなりっ、まって、お゛っ♡♡♡きょ、今日は一緒に気持ちよくっ♡お゛♡これ、気持ち良すぎるからっ♡♡♡」
あっという間に押し倒して挿入し、正面からスノウの弱点をぐりぐり陰茎で押し上げる。
スノウなりになにか思うところがあるらしく、必死にいつものようにトんでしまわないよう、目をぎゅ、と閉じたり俺にしがみついて耐えようとするがそういう動きで一層俺は煽られてしまい、じゅぷじゅぷと濡れた音を響かせながらナカを突き立て、もっとスノウにいつものように可愛い声を出させようと弱点を探しては散々犯し尽くした。
「……ん゛ぉおっ♡♡♡レオしゃまっ♡ずる、いっ♡きょ、スノ……わたし、もっ♡レオ様を気持ちよく♡し、たかったのにっ、こんな…っ♡~~~♡胸っ、今されたらっ♡お゛っ♡おっ♡~~~っ♡~~~~♡♡♡♡」
「十分気持ちいいよ、…いつもだけど。
だからほら、もっとしがみついて口開けて?」
だんだん余裕のない真っ赤な顔になって、スノウは涙目で薄く唇を開く。
「ん゛っ♡むぅっ♡ふっ、うぅっ♡♡ふーっ♡うぅう~っ♡♡♡」
キスすれば素直に、もっとしやすいよう口が開かれ顔の角度が変わる。
スノウは舌を吸われるたび足をバタつかせたりぴん♡と伸ばした足ピンアクメをして腹の間で潮を吹いてしまっているようだが、腕は逃げるどころが俺により強く巻きついて唇を柔らかく食んできた。
「可愛い顔」
酸欠で涙目になった顔が可愛くて、髪を撫でて耳を舐めながら呟くとスノウはゾクゾクと身体を震わせる。
「耳、そんな弱かったっけ?」
「っ♡わ、わからないっ♡ふっ♡お゛っ♡……レオ様のっ、声っ♡聞くとおかしっ♡おなか、ずくずくする…♡♡」
「なにそれ」
口寂しそうだったので俺の指を咥えさせながら、突くのに合わせてスノウの名前を呼んだり可愛いと繰り返す。
段々不規則にナカが締まるようになって、指をしゃぶる舌も必死に甘えるよう絡んでくるようになった。
「ほら早くイって、スノウの可愛い顔見せて?」
「ひっ♡んぶっ♡ふっ♡んむ♡」
「可愛いよ」
スノウを抱え背中に回している手でそっと背中を撫でると、さっきからずっと可愛いと言われて顔を真っ赤にし息を詰まらせていたスノウはそっと声もなく震えて背を反らした。
「……お゛♡………っ♡」
遠い目をして足を開いたまま、俺のを受け止めるスノウの陰茎はくったり萎えたままで、けれどトロトロと精子を自分の腹の上に垂らして気持ち良いのを伝えてくれる。
彷徨った末、快感に耐えるためシーツを握っていた手を繋ぐとスノウはうっとりした顔でもう一度だけ俺の名前を呼んでいた。
「もっかいシャワー浴びないとな?」
自分の出したのをくちくち♡と無理やりアナルへ押し戻すよう指を動かすと、スノウは喘ぎながらも「そうだな」と答えて、
さっき引き抜いたばかりの陰茎にまた媚びるよう尻を擦り付けていた。
====
昼下がり、スノウはシーツなどを取り替えたベッドで熟睡するレオンを見下ろしている。
「スノウ、もう体調は大丈夫?」
「あぁ、レイン。
……ありがとう、すっかり良くなったよ。
水やレオ様が暇をしないよう、本を持ってきてくれたのはレインだと聞いている、手間をかけたな」
「ううん、それくらいしか僕はしていないから。その後は眠ってしまったし」
「回復したみたいでよかった」
隣のイリアが安心したように笑うと、スノウは「レオ様が一緒に居てくれたから」と呟いた。
「…自分だって眠かったろうに、ずっと隣で手を握っていてくれたんだ、ずっと……」
スノウはその時の、声をかければ優しく笑いかけ、いつまでも話し相手として隣にいたレオンを思い出し目を細める。
「ありがとう」
眠るレオンに声が届かないことは承知の上だったが、スノウはその手を取りそっと甲にキスをした。
夜が明けるころやっと街に着いたせいでイリアもさすがに今日は起きてこず、レインは朝から姿が見えない。
(こう言う日は大体俺の真後ろとかで気づかれないように俺を観察している。
自然体の俺が見たいらしいのでたまに背筋が冷えるが気づいていないことにしている)
「…あれ」
こんな日でも大体スノウは元気に洗濯したり、ちょっと鍛錬に近所の魔物を一種滅ぼしてきます、なんて書き置きを残しているのに今日はどちらも見えない。
もしかして寝坊だろうか。
俺は吐くほど眠いし水だけ飲んで二度寝する気満々だがスノウは根が真面目なので、あまり遅くに起きると自堕落さ罪悪感を抱き落ち込む。
今ならまだ間に合うかもしれない、と、もしそうなら起こすつもりでレインとスノウが寝ていた部屋へ向かった。
「…あれ、いない」
部屋を見渡してももぬけの殻で、ベッドを触ると片方はほのかに暖かい。
さっきまで誰か居たんだとは思うが、やっぱり出かけたんだろうか、なんの連絡もなく消えているのは珍しい、いないとわかっているのについサイドチェストの中まで確認してしまった。
「……家出?」
そんなわけもないか。
首を傾げつつ自分の部屋に戻ろうとすると、なぜかスノウが部屋の前でぶっ倒れていた。
「えっ、……スノウ!?」
慌てて駆け寄り、スノウを揺すり起こす。
「…うぅ……」
「うわ、身体熱」
額を触ればすごい熱だ。
汗ばんだ身体をとりあえずベッドへ戻そうと、無理やりおぶる。
一緒に運んでもらおうかとも思ったけど、ちょっと騒いだ後でもイリアが熟睡しているのを見るに相当疲れているのだろう。
例によって俺を引っ張るとか俺を川から掬うとか散々苦労をかけただけにゆっくり寝ていてほしい。
別に少し手間だけど、一人でどうにかなるのだから起こすのも悪いと思い俺はスノウを元の二人部屋、空いたベッドの上まで運びそこに寝かせた。
「……う…レオ様…」
「ん?」
次はなにをしよう、と慣れない病人の看護に思いを馳せているとスノウが少し弱々しい声で話しかけてくる。
「す、すまない……今日、だけは……、眠る、……また明日…」
「………?あ」
今、まさかこの状態のスノウを襲うとか、置いていくとでも思ったんだろうか。
よくわからない申し訳なさそうな言葉へそんなに俺、外道に見えてるのかなとショックを受け日頃の行いを顧みていると、レインが空気を読んで水差しへ冷えた水を汲み、コップと一緒にそれを持ってきてくれた。
「咳が出ているから、喉が渇いているかも」
「なるほど」
長身の頭を撫でる、嬉しそうだ。
スノウが虚な目で水差しを見ていたから、今飲むかを聞いたら頷いて少し身体を起こしコップの中の水を一気に飲み干していた。
「……」
「レイン、ありがとう…げほ」
「ううん、…今日はゆっくり休んでね?」
優しく微笑んですっと消えたが、またなぜか背筋が冷えた。
スノウが横になると、レインがヒントと言わんばかりに桶に冷えた水を汲み、隣にタオルまで置いてくれていたのでその用途と看病の流れを理解する。
「……あ…」
「ごめん、びっくりした?」
冷たい水は中々辛いものがあるが、だからこそスノウの茹で上がった頭を程よく冷やしてくれる事だろう。
よく濡らしたタオルを絞って額に置くと、スノウは少し薄目を開けてこちらを見ていた。
「…けほっ、いや……」
…思えば、この間から触手に色々されて野ざらしで全裸のまま気絶していたり、記憶喪失の間は遠慮していたのか食事量も減っていたので身体に疲労やストレスが溜まっていたのかもしれない。
「今日休んでたら多分良くなるし、大人しくしてような?」
息苦しいかと思い、今も律儀に巻いているチョーカーへ手を伸ばしたが避けられ苦笑した。
本人がその方が良いと思っているなら、と諦めて代わりに頬を撫で、
あとは視界に俺がいると気になるのか延々と瞼を開いてはこっちを見ていたので足元に移動しようと腰を上げたが、シャツの裾を弱々しく引っ張られ、振り返る。
「ん?どした?」
「……あ……、ごめん、なさい…」
目が合うと泣きそうな顔で謝られた上、名残惜しそうに手を離され無性に心が傷む、なんで謝るんだろうか。
一応病気の時無性に心細くなる気持ちはわからなくもないので、ちゃんと寝るようにだけ声をかけて隣に座り直した。
「お腹空いたらバナナ潰すとか、リンゴ擦るくらいならできるし言ってな?」
「……」
それから笑いかけるとスノウは納得したのか少しだけ俺に笑い返して、もぞもぞ大人しくベッドの中へ引っ込みそのまま大人しくなってしまった。
「……おっ」
とはいえ外だけ延々と眺めて過ごすのも暇だな、本くらい持ってこればよかった、と伸びをした途端、隣でコト、と何かを置くような音がする。
サイドチェストを見れば読みかけの伝記がいつのまにか2冊積まれていた。
暇つぶしにレインが持ってきてくれたのかな、ありがたい。
後でしっかりお礼を言おうと決めつつ、しおりを挟んでいたページを開いてそれを読み進める。
====
「ん?」
たまに額のタオルの水を変えつつ、だいぶページを読み進めた頃、視界の端で何かが動くのに気づいた。
本を閉じて顔を上げるとスノウが上体を起こし、水を取ろうと手を伸ばしている。
「言ってくれたらいいのに」
水を注いで手渡す。
スノウはそれを飲むと赤い、疲れた顔でこっちをじっと見ていた。
「お腹空いてる?」
「……いや、あまり」
「そっか」
けれど少しくらいは何か食べた方がいいと思う。
声が上手く出ていない様子だったのでアメをあげた後、すぐに戻るからと懸命に言い聞かせリンゴやハチミツ、他にも体に良さそうなものをいくつか買いにでて、買った品々を擦ったりかけたりしてスノウに食べさせた。
「おいしい?」
「……スノウ?」
食べ物を口へ流し込んでいると、口が動くのと同時に何故か目がジワジワ赤くなって泣きそうになっていく。
「す、すまない、こんな……ぐすっ」
「えっ、なんで!?……あ、これマズイこれ?擦っただけなのに!?」
「いや、そうじゃなくて、……迷惑をかけて……こんな」
今日ずっと悲しい事言われてる。
いよいよ俺も悲しくなって、思わず抱きしめてしまった。
スノウは病気の時、ナイーブなマゾのナイーブ部分が極限まで強化され弱気になるタイプなのか。
それからも看病されていることを謝ったり泣きそうな目をするようになるがそのたびにあやして落ち着かせ、いい子と茶化しては眠らせたりたまに話し相手になる。
「…レオ様を以前は神様と思っていたが悪魔だと思うようになったが……やっぱり神様かもしれない」
「はは、なにそれ?」
そんなことを繰り返し、夜になる頃にはようやく軽口を叩ける程度には気力も回復し、食欲も少し戻ったようだったのでおかゆなんかを食べさせた。
ひと段落して、体温が安定している今のうちに汗ばんだ身体を拭こうと提案する。
「……」
「そんな目で見ても俺は本来風邪ひきには手を出さないの、常識があるので」
露骨に嬉しそうにされて、鼻を軽く摘む。
ちょっとでも元気になるととたんにこうなるのはどうなんだろう。
「常識……?」
「なんで不思議そうにすんの?」
「あ、いや、レオ様の、私には真似できない自由な発想が好きだから」
慌てて訂正されたけどフォローになっていない気がする。
どうせ真人間ではない自覚もあったので別にいいよ、と返して、今度はお湯で新しいタオルを濡らし、全身の汗を拭った。
「前はスノウがこれ、してくれたんだっけ」
「…あぁ、レオ様がハーピィに攫われて熱を出してしまったから」
「改めて聞くと意味わかんないな!」
「ふふ、確かに」
二人で笑い合って、頑なにやらしい手つきにならないようテキパキタオルを動かしてはお湯に浸け身体を拭う。
視線にも気を配って、一生分のの“健全”を使い果たしたような気になりながら脇や腿まで拭き終わり、冷静なメンタルでは少し嫌がるらしい背中も汗をかいているからとなんとか拭った。
新しい服を着せてこれで終わりだと告げたとき、真っ赤な顔のスノウに抱きつかれた。
「……レオ様…」
ぎゅ、と普段の恐ろしいほどのフィジカルからは考えられない微弱な力が背中の腕に込められ、
縋るみたいな声まで出されると俺の元々無いに等しい理性が大幅に削れる。
「…そ、そんな声出してもダメ、元気になったらいっぱい遊んであげるから。
今日はゆっくり寝てなさい?……な?」
…俺はいつもかっこいいけど今の俺、紳士でカッコ良すぎない?
そんな感じで心の中で、自分を最強の紳士だと自己暗示をかけて真っ赤な顔で全体重をかけもたれられても苦笑し、病人には手を出さないよう本当に頑張った。
「……あなたは、私に……にも、なく…も…」
「ん?」
スノウは今日は俺にヤる気が一切ないことを理解して諦めたのか、静々とベッドに引っ込んでいくがその目はやけにキラキラと輝いている。
眠そうにぽつぽつ溢れた言葉は上手く聞き取れなかったけど、
その目を見ればスノウに俺の紳士っぷりが悪くない伝わり方をしたことは一目瞭然だろう。
「代わりに寝るまでここにいるから。
なんかお腹空いたり水飲みたかったら声かけてよ」
「……あり、がとう…。
レオ様は、ずっと…私は、お腹が空いている、…と思っ……いるんだな…?」
「うん、そりゃあまぁ……フードファイトで優勝した賞金でデザート食べに行く男だし……」
「あれは、良かった……久々に、お腹……膨れ……」
「なんと燃費の悪い」
手を握ったまま少しだけ色々話して、スノウがまた鼻声になりだしたのでもうちゃんと寝るよう言うと、もう少しだけ手を握っていてほしいと頼まれた。
「しょうがないなぁ」
「…ありがとう」
普段あまりわがままを言わない子のわがままは格別に可愛いものを感じる。
俺は自分にも母性本能的な何かがあったのかと衝撃を受けつつ、スノウが俺の小指を握るのをずっと握り返していた。
「……ん?」
目が覚めるとベッドで眠っていて、昨日の事をぼんやり思い出す。
…多分俺の部屋じゃない、ここ。
というか昨日別にベッドに戻った記憶もない。
まさか俺あんなに格好つけていたのにヤってしまったんだろうか。
よく脳みそ股間にある?とか聞かれるけど本当に俺もそう思う。
あれだけ辛そうに弱っていた病人を、手を出さないとか言った舌の根も乾かないうちに食べた自分が怖い。
「せめてヤったの覚えてろよ勿体無い……」
頭を抱えながら浴室の方を見ると、スノウが下着一枚でシャワー浴びて出てくるところだった。
「……っ、レオ様!お、おはようございますっ、いや、おはよう!」
「ぐえ」
そして思い悩む俺の体の上に綺麗に飛びかかりのしかかられる、スノウの受身のおかげで痛くはないが重い。
「体調、良くなったんだ!レオ様のおかげで!
…一晩中、昨日ずっと一緒に居てくれたから!レオ様のおかげでもう辛くないんだ…!」
「そ、そう?」
まだ髪の濡れたままのスノウは、俺が驚いているのを無視してやたら嬉しそうにベタベタと脇の下に顔を突っ込んだり首筋を嗅いだり、ペットというより子供がじゃれるみたいな忙しない動きでしきりに俺に絡んでくる。
「…あぁ、どんな、お礼をしたらいいのか、私にはもうわからないが……いや、お礼じゃなくて、……私が昨日からずっと我慢していたんだ。
……れ、レオ様。……頼む、もう身体は治ったから、……その、だ、抱いてくれないか……?」
くるくる変わる表情の中、最後に可愛らしい少し恥ずかしそうな笑みでそう言われて昨晩から頑張っていた理性が「病み上がりだぞ!」と遺言を残し死んでしまった。
「……おう」
ここ最近、スノウからのお誘いは記憶喪失の時すら勢いでぶっ込んだしその前後もずっと性奴隷も真っ青のドスケベアピールがほとんどだったからこんなに正統派にお誘いを受けると俺までなんか照れて興奮してしまう。
風呂上がりでほってり湿る身体を押し倒し、唇へキスするとスノウはぷるぷると気持ちよさそうに震えていた。
摘みやすいサイズの胸をくりくりと摘んで転がし、舌を何度かちゅ♡ちゅ♡と吸い上げてしまえばすぐに蕩けるような甘い声を出し腰を跳ねさせ始めるスノウに苦笑するが、スノウは気にした様子もなく一度俺に抱きついて唇を離すと耳元で興奮した吐息と一緒に小さく囁いた。
「きょ、今日は……特に、私もレオ様に気持ちよく、なってほしいんだ…♡」
身体を起こし、下半身をチラチラ見てくるので意味を理解してそのままそこに座る。
「どうしたの?なんか今日、ずっとまともだけど」
「ちゅ、ふ……♡わ、訳がわからなくなるまで、普段のよう犯してもらうのも、幸せだが…、なんだか、レオ様の、ふっ♡お顔をしっかり見たくて……♡」
舌で亀頭をアイスのように舐めまわし、硬度が上がれば先端へ何度も口付ける。
ちゅ、ちゅ♡と先走りを吸い、上目遣いで俺を見つめた後陰茎を大きく開いた口でいっきに包んでそのまましゃぶり始めた。
「ふっ♡ぐぅっ♡うっ、ふっ♡♡んぁっ♡うぅむ♡」
嬉しそうに陰茎を咥えたまま規則正しく顔が上下に動く。
スノウはあまり自分で良く言わないが、俺から見れば十分に綺麗な顔が脈打つものを咥えたまに苦しそうに歪むのはなかなかに素晴らしい光景だった。
何度もじゅぷじゅぷと喉奥まで使って陰茎に唾液がたっぷりまぶされ、口内も今は性感帯と化しているスノウの顔が真っ赤になった頃ようやく口からより大きくなったものがぶるんっ♡と解放される。
「スノウ?」
スノウはそれを手で優しく撫でながら、言葉を選ぶようにたっぷりと時間をかけて言葉を搾り出す。
「……か、勝手に……途中でやめてしまってすまない…♡
だが、その……♡どうしても、あなたと一緒に……き、きもち、良くなりたくて……♡
いや、その、ペット失格なのはわかっているんだが、えぇと……今日だけ……ダメだろうか?」
「……」
なんだろう、この可愛い生き物。
おどおど上目遣いで聞かれて、死んでその辺に転がっていた理性はすべて本能へ変換されてしまった。
「……わっ!?レオ様っ、ちょっ、……ぐ、ふぅうっ!?♡♡お゛っ!?♡そんないきなりっ、まって、お゛っ♡♡♡きょ、今日は一緒に気持ちよくっ♡お゛♡これ、気持ち良すぎるからっ♡♡♡」
あっという間に押し倒して挿入し、正面からスノウの弱点をぐりぐり陰茎で押し上げる。
スノウなりになにか思うところがあるらしく、必死にいつものようにトんでしまわないよう、目をぎゅ、と閉じたり俺にしがみついて耐えようとするがそういう動きで一層俺は煽られてしまい、じゅぷじゅぷと濡れた音を響かせながらナカを突き立て、もっとスノウにいつものように可愛い声を出させようと弱点を探しては散々犯し尽くした。
「……ん゛ぉおっ♡♡♡レオしゃまっ♡ずる、いっ♡きょ、スノ……わたし、もっ♡レオ様を気持ちよく♡し、たかったのにっ、こんな…っ♡~~~♡胸っ、今されたらっ♡お゛っ♡おっ♡~~~っ♡~~~~♡♡♡♡」
「十分気持ちいいよ、…いつもだけど。
だからほら、もっとしがみついて口開けて?」
だんだん余裕のない真っ赤な顔になって、スノウは涙目で薄く唇を開く。
「ん゛っ♡むぅっ♡ふっ、うぅっ♡♡ふーっ♡うぅう~っ♡♡♡」
キスすれば素直に、もっとしやすいよう口が開かれ顔の角度が変わる。
スノウは舌を吸われるたび足をバタつかせたりぴん♡と伸ばした足ピンアクメをして腹の間で潮を吹いてしまっているようだが、腕は逃げるどころが俺により強く巻きついて唇を柔らかく食んできた。
「可愛い顔」
酸欠で涙目になった顔が可愛くて、髪を撫でて耳を舐めながら呟くとスノウはゾクゾクと身体を震わせる。
「耳、そんな弱かったっけ?」
「っ♡わ、わからないっ♡ふっ♡お゛っ♡……レオ様のっ、声っ♡聞くとおかしっ♡おなか、ずくずくする…♡♡」
「なにそれ」
口寂しそうだったので俺の指を咥えさせながら、突くのに合わせてスノウの名前を呼んだり可愛いと繰り返す。
段々不規則にナカが締まるようになって、指をしゃぶる舌も必死に甘えるよう絡んでくるようになった。
「ほら早くイって、スノウの可愛い顔見せて?」
「ひっ♡んぶっ♡ふっ♡んむ♡」
「可愛いよ」
スノウを抱え背中に回している手でそっと背中を撫でると、さっきからずっと可愛いと言われて顔を真っ赤にし息を詰まらせていたスノウはそっと声もなく震えて背を反らした。
「……お゛♡………っ♡」
遠い目をして足を開いたまま、俺のを受け止めるスノウの陰茎はくったり萎えたままで、けれどトロトロと精子を自分の腹の上に垂らして気持ち良いのを伝えてくれる。
彷徨った末、快感に耐えるためシーツを握っていた手を繋ぐとスノウはうっとりした顔でもう一度だけ俺の名前を呼んでいた。
「もっかいシャワー浴びないとな?」
自分の出したのをくちくち♡と無理やりアナルへ押し戻すよう指を動かすと、スノウは喘ぎながらも「そうだな」と答えて、
さっき引き抜いたばかりの陰茎にまた媚びるよう尻を擦り付けていた。
====
昼下がり、スノウはシーツなどを取り替えたベッドで熟睡するレオンを見下ろしている。
「スノウ、もう体調は大丈夫?」
「あぁ、レイン。
……ありがとう、すっかり良くなったよ。
水やレオ様が暇をしないよう、本を持ってきてくれたのはレインだと聞いている、手間をかけたな」
「ううん、それくらいしか僕はしていないから。その後は眠ってしまったし」
「回復したみたいでよかった」
隣のイリアが安心したように笑うと、スノウは「レオ様が一緒に居てくれたから」と呟いた。
「…自分だって眠かったろうに、ずっと隣で手を握っていてくれたんだ、ずっと……」
スノウはその時の、声をかければ優しく笑いかけ、いつまでも話し相手として隣にいたレオンを思い出し目を細める。
「ありがとう」
眠るレオンに声が届かないことは承知の上だったが、スノウはその手を取りそっと甲にキスをした。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。