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汝は人狼なりや?〜レオンくんvs人狼、超絶高度な心理バトル戦回〜 ○△□

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俺は人狼。
闇夜に紛れ獲物を狩るもの。

一晩に1匹までの捕食、また、正体がバレてはいけないと言う制約が付き纏うものの、張った魔法陣の内部からはよほど強力な魔術師でもない限り何人も抜け出す事はできない。

「いやぁ、吹雪やばいな」

「寒い」

「確かに少し底冷えをするな」

「……はぁ、火を起こしてくる」

そして今日、俺のねぐらである廃屋へ迷い込んだ愚かな獲物は全部で7匹だった。

呑気に話している4人組の旅人らしき男、男女のカップル、1人の老父。
やはり若い肉の方が脂が乗っていて美味いが、男女は同室を希望してしまったので後回しにする。

古くは人間の金持ちの暮らす屋敷だったこの建物には空き部屋も、俺がこまめに整頓して快適さを維持してあるベッドだっていくらでもある。
4人組をそそのかしてバラバラの部屋にし、今晩の犠牲者はリーダーらしくきびきびと動いている青髪の男にすることにした。
頭を先に潰せば後は烏合の衆、という考えもだが何より褐色の肌や締まった新鮮な肉が素晴らしい。

活きの良い獲物の断末魔を期待しながら、俺はその日の夜を待った。

====

「……あぁ、楽しみだなぁ」

俺が獲物の様子を伺う覗き窓として、扉には隠し窓がわりに小さな穴を各部屋へ掘ってある。

イリアと呼ばれたその男は、最期になるとも知らずどんな行動を取っているのかと期待して部屋を覗くと、

「……お前…!?どうやって入ってきた!?」

「なんか壁にもたれたら壁ごと床が回った」

「そんなわけないだろ!しょうもない嘘をつくな!」

「本当なのにひどい」

明日あたりの夕食にしようと決めていた一番バカそうな金髪とイリアが絡み合っていた。

正確にはイリアへ金髪がのしかかっていて、イリアは最初こそ恥じらいを持って抵抗していたが、何度も手のひら全体で張った胸を揉まれ首筋を噛まれれば徐々に大人しくなる。

「……っ」

「あーあ、勃っちゃったな?けど今日はもうちょっとおっぱい虐めたい気分だから我慢して」

「……お前…っ!?」

なんとなく下卑た物言いに、これは止めた方が良い行為なのかちょっと考える。

けれど獲物の悲鳴を漏らさないよう全ての部屋が防音性が高く、俺が急に駆けつければ不信感につながる可能性もある。
イリアが抵抗し金髪を追い出せばそのまま、今金髪が貪っているあのハリのある噛みごたえのありそうな肉を裂いてやろうともう少し待つことにした。

「イリアのおっぱい、めっちゃくちゃ良いよな。
でっかいし硬いのにムチムチで触り心地いいし、乳首摘んだら感度良好だし」

「黙れ、……っ!?お゛っ、…~~~っ♡」

「ほら、摘んだだけでぴゅーっ♡って美味しそうにミルク出す。
つかイリア自体の感じ方もエロい、顔見られたくないから?イくとき顔逸らすの。」

「あ、たり前だろ…っ、こんな、気色悪い……っ!」

「ふーん?俺は好きなんだけど…。まぁいっか、そんなの気にする余裕無くなるまでいっぱい気持ち良くなろっか、ほら足開いて。咥えたげる」

金髪はイリアの顔の上に跨ると、かわりに俺のも舐めてよ、なんて暴言と一緒にその眼前の太いものを一気に咥え込んで顔を動かす。

褐色の肌と同じく色素の濃い陰茎が、金髪の綺麗な顔、桜色の唇からズルズル唾液をコーティングされ出て行っては「そんなところまではいるのか」と思うくらい咥え込まれるのがなんだかグロテスクで、けれど目を離せなかった。

「~~~っ♡お゛っ♡……っ♡」

「あ、やりにくい?ごめんな、けどそうやって舌で先こしょこしょされんのも結構気持ちいいよ」

金髪はイリアのずっしり♡詰まった陰嚢を手でくすぐって転がし、中央の会陰を長い指で押して刺激する。
それで脈打つ太いものから先走りがどろ♡と白濁し漏れるのをみて楽しそうにしている。

濃いね、なんて笑いながら舌で尿道をほじられればイリアの下半身は開かれ、内腿に力を込めた証拠の筋が浮き出ることで快感を如実に物語っていた。

「あ、そうそう♡手でも良いから頑張って」

イリアの腕が何か動き始めると、少し金髪は興奮で顔を赤くしたまま赤く色づいたアナルヘ指を伸ばし二本指を動かしてフェラと一緒にそこを攻め始める。

「~~~っ!?♡♡」

イリアの腿が跳ね悶絶しており、アナルなんて閉じた場所がこんなにいやらしく伸びて穴を作り、指が動くのを受け入れていることに俺は酷く驚いた。

少しして、イリアが突き上げるように腰をかくっ♡かくっ♡と揺らすようになり、それで喉奥を突かれた金髪は苦しそうにしながらも唾液とイリアの体液でどろどろになった陰茎を口から出した。
今にも達してしまいそうになっているそれを指で撫でてから「もう良いよね」と声をかけている。

「そんな腰へこへこさせて、イリアもヤりたいよな?寒いし、一緒にくっついてあったかくなろ?」

「……」

さっきまで聞こえていた減らず口や文句はもう聞こえてこず、代わりに逞しい腕が控えめに広げられたのが見えた。

ぶひゃひゃひゃ、なんて発言にお似合いの汚い笑い声が聞こえた後、満足そうにそこに金髪は飛び込み、イリアの大きい臀部へ上からのしかかるように陰茎を突き立てるとそのままずぷずぷ♡潰しこねるように腰を動かし始める。

「お゛っ!?♡レーヴェっ、ぐっ…!♡あ、あ゛ぁ…っ!」

「はいはい、キスしたいから口開けて?あともっと抱きついてほしい。足も俺に絡めて」

「……お゛ぉ…っ♡」

2人は押し合うみたいにぎちぎち抱き合い絡んだまま、エグい音を立てながら激しく獣のようにセックスをしている。
ここまで淫臭の漂ってきそうな下品な性交は、インキュバスやサキュバスにすら品がないと嘲られる俺たちの行動よりよほど畜生じみたものに見えた。

…金髪が陰茎を引き抜けば口を開けたままのアナルからごぽ♡と精液が塊となって溢れ吐き出される。

なんだか、それを見ているととても食欲が無くなった。
食べる時獲物同士が大興奮でセックスしてる光景がチラつくのはキツい。

そっと俺は部屋を後にし、その晩は静かに眠った。

====

翌晩、俺が狙いを定めたのは薄幸かつ性欲の薄そうな黒髪の男だった。

若干痩せすぎで食べるところが少なそうだったが、その分余計なものを食べていない内臓あたり美味しいかもしれない。
その日も覗き窓へ目を当てるが、何故かそこは真っ黒だった。

「……?」

「あっ♡あっ♡レオンっ、だめですっ♡今はえっちしな……ふー…っ♡乳首、そんなに優しくころころ♡ってしないでください……♡
胸ごと、あっ♡あなたの手で優しく撫でられて、大事にされたら身体が、えっちしていい♡って勘違いしちゃうから…♡」

「えー?……レインの体~、えっちしていいよ~」

「……っ♡ふ…っ♡み、耳元で、そんな♡かっこいい声で囁かないで…、好き…♡♡♡」

またかよ。

音はしっかり聞こえているので、窓の位置に何かが置いてあるだけらしい。

というか確か今レオンと呼ばれていた金髪、今日はこの部屋にいるの?
なぜ「猛吹雪で屋敷に閉じ込められ足止めを喰らっている」今、かわるがわる同行者の部屋へ、俺の作った秘密の抜け道を目ざとく見つけてはちょっかいをかけに行っているんだろう、他にすることはないんだろうか。

あと二股してる?それなら黒髪の言う「大事にされたら」は的外れにも程がある。

「あー…♡ふっ♡うぅ…っ♡布越しに乳首かりかり♡されたらえっちの事しか考えれなくなる…♡
そ、そんな、ずるいですっ、お尻に硬いの、当ててこんなに動かないで、あっ♡あっ♡だめ、身体がレオンとラブラブセックスできるって思って先にお尻くぱくぱ動いて……お゛ぉ~っ!?♡♡♡
…はぁ…はぁ…♡もう、ち、乳首摘むからっ、イっちゃったじゃないですか…♡」

「じゃあもう早く遊ぼうよ、そんなとこ居ないでさ」

レオンがそう言うと、黒髪はまた息を詰まらせる。

「ひぅっ……っ♡うっ♡♡♡あ゛っ♡だから、今はだめ、なんでっ、っ♡♡♡」

「じゃあレインがいいよ♡って言ってくれるまでメスちんぽ玩具にし続けるから頑張ってな」

「……っ!?♡♡♡れお゛っ♡待っ…お゛ぉおおおっ!?♡♡♡」

黒髪は可憐な見た目に相応しくない下品な声で何度も亀頭を弄り続けるのをやめてほしい、服に潮が滲みている、と必死に泣きじゃくりながら主張している。
結局限界まで甚振られた黒髪は心が折れたらしく、セックスすると返事したがそれを思いつく限りいやらしい言葉で言えと強要されバカみたいに媚びて甘えた声で恥ずかしい宣言をさせられていた。

「……れっ♡レオンとセックス、したいです♡♡♡
レオンのかっこいいおちんちんいっぱい僕の専用穴に挿れてずぽずぽしてっ♡今日もレオンの形たくさん覚えさせて♡♡
いっぱいキスしてほしくてえっちしたくて♡はーっ♡…穴、もう見るのやめたんですからっ♡♡♡」

途端に視界が明るくなり、黒髪の肩甲骨の浮き出た華奢な背中が視界に入った。

……「穴を見るのは止める」?

そういえばさっきまで声はいやに近くから聞こえていて、確か黒髪は瞳も黒くて。

俺はさっきまで覗き穴越しに見ていた「黒」の正体を理解し、逃げるように部屋へ戻った。
その日、眠れないほどの恐ろしさを覚えた。

====

昨日もダメだった。

後は白魔法を使えるようなので敬遠していたスノウと呼ばれる白髪だけで、腹も空いているし今日は性交をしていようが絶対食べてしまおうと決意する。

一応獲物の状態を確認するため覗き窓を見ると、四つん這いのスノウが半透明の触手に全身へ巻きつかれ泣きながら口で触手を咥えているところだった。

「んぶっ♡んぶぅううっ♡♡♡」

「おいしいね、触手♡」

やっぱり、また今日もあの馬鹿いる。

三股っていうか同行者全員に手を出しているがそういう性接待旅行だったりするんだろうか。

スノウは尻と腹の触手から何か液体を送られ続けているらしく、腹筋のついた腹が妊婦のようにすこしぽこ、と膨らんでしまっていた。

触手が両方の口から出て行った瞬間絶叫し懇願を始める。

「お゛ぉお゛ぉおおおっ♡♡♡れおしゃまっ♡と、トイレっ♡トイレかお風呂いかせてくださ……っ、出ますっ、お願、おぇっ、どうか!どうか…!!♡♡♡」

「うん、出してほしいんだしここで良いから出してな?
いやぁ、それにしてもまさかピギ吉がうっかりスノウの結腸に卵形にした分体置いてきちゃうなんてなぁ。
腹の中で腐ってもまずいしちゃんと頑張って力んで産んで♡」

「あ゛ぁあぁああ…!やだ、やだぁ……っ!♡♡♡」

「さっさと出せって」

とてもひどい。

レオンがスノウの腹をぐ、と拳でぐりぐり押し、泣いているのに無理やり透明のぬらぬらした液をひどい音と一緒にアナルから噴射した後、スノウは苦悶の声を上げ白目に舌を突き出した下品な顔で透明な膜で覆われた柔らかそうな拳より一回り小さい球体を産卵し始めた。

「うぇえ……っ、……ふっ♡ん゛ぉ!?♡♡これおっき……♡お゛ぉおおおっ!!?♡♡♡」

ぼとぼと、と尻肉が限界まで伸ばされ、そこから卵を生み出す屈辱にスノウは顔を真っ赤にし泣いているが、その割に勃ち上がった陰茎は勢いよく床へ潮を撒き散らしていた。

「あ゛~♡♡♡これっ♡最後……♡れおしゃまのたまご…産んでしまった…♡♡♡」

「違うから恐ろしいことを言うな」

みち、みち♡と触手を産み終え、息も絶え絶えにスノウは地面に転がり倒れたのに、レオンへ手を伸ばすと、
「媚薬粘液でおちんぽもメス穴もつらいんです」なんて間髪入れず懇願してその勢いのままレオンに犯された。

「ん゛ぉおおっ♡♡♡ごめんなしゃっ♡すのっ♡メス犬なので卵産めないですっ♡♡ごめんなさいっ♡♡♡」

「そうそう、その分いっぱいえっちできるんだから勝手にメス穴触手で埋めんなよ?
ほら、もっと胸とちんこだして」

「おぉおっ♡れおしゃっ♡かっこいいレオ様の身体で玉と乳首つぶれてるっ♡やらっ♡すべすべ気持ちいいっ♡イ……っ♡お゛ぉおっ♡♡♡」

犯されている間も自分も亀頭を捏ね続けるよう命令され、スノウは今度はその強制的な自慰をやめたいと懇願しているがそっちは聞き入れてもらっていない。
泣きながら2人の腹の間へ潮を噴射し、それを怒られ罰としてまた延々と亀頭を擦り続けたスノウは「明日服が着れない」と騒ぎながらも一層その手を早く動かし、敏感な亀頭を赤くして虐め続けていた。

…ところで、体外共に「媚薬粘液」なんてものまみれになってる変態食べたくない。
俺だって身体がおかしくなりそうだ。

「おや、何をしてらっしゃるのでしょう?」

今晩も帰ろうとしたら、急に隣から聞きなれない男の声がした。

「……っ!?」

「ふむ…察するに坊ちゃまの新しいオナホ志願者ですね?まったく…そんなところで突っ立っていても坊ちゃまは気づいてくれませんよ?
おちんぽが欲しいなら欲しいなりにオナホらしく三つ指ついて全裸で尻を上げおちんぽ乞いをしてください。
…ほら、私も一緒に行ってあげますから」

「……!?えっ、は、あ……!?」

そいつは新入りらしいメガネのストイックそうな、シルヴァと呼ばれるさっきここについたばかりらしい8人目の来訪者だった。
シルヴァは俺を手土産オナホとして紹介し、レオンに「一般人を巻き込むな」と怒られていた。

「はぁ、はぁ、はぁ……!っ!はぁ……!」

その隙に逃げ出した俺は結界を消しできるだけ遠く、西を目指して走り続けた。
どこまでも、どこまでも、記憶につきまとうあの三日間を忘れようと。
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