緋色の月と破滅の炎

睦月夜風

文字の大きさ
上 下
91 / 107
第四話 獣王国と死霊国

第13話 宗古の死

しおりを挟む
氷の国の城
楼華ろうか達は部屋の中に居た
「寒いねー」
「だねー」
「····何かいつも以上に寒いような」
「確かに···はっ!」
楼華ろうかの顔は青ざめていた
「ど、どうしたの?」
「つ、月が····月が」  
「月?月がどうし···って!え!?」
月は氷を纏っていた
「あ、あれって···」





「···おっと、ヤバイな」
「どうした?ガザキュルーム」
「災厄モンスター フリーズムーン 完 全 復 活」
「···は?」
「よっしゃー!ぼこぼこにするぞー!」 「え?は?」
「ふぅ、あれ?どうしたの?ガザキュルームさん、物凄く元気そうだけど」
「あー、シャンセス···こいつ、戦闘狂過ぎてヤバイ」
「え?」
「本当にヤバイ災厄モンスターが出てきたのにこれだよ···」
「あ、あはは···シャルル大丈夫かな」
「「····」」
「な、何よ」
「「いや、何でも」」
「···何か寒くなってきたな」
「フリーズムーンの仕業だな」
「成る程···でさ、どうやって攻撃するんだ?斬撃は届かないぞ?」
「あ、それは大丈夫、奴の正面に行ったら月の引力で飛んでいくから」
「···それさ···俺達も飛ぶんじゃ?」
「おう、そうだぞ」
「····あー、成る程、それで近付いて」
「一気に斬る」
「んじゃ、さっさと行きますかー」
「はい、これ」
「?」
「それ着てろ」





獣王国
「寒い···」 
私は目を覚まし辺りを見た
「窓は閉めてる···なのに何でこんな寒いの?」
私はぶるぶる震えながら布団の中に入った
その時
明らかな視線を感じた、それは物凄く鋭く後ろからナイフか何かで刺された感覚に襲われた
「···(う、動けない···)」
私は体が凍ったような感覚に襲われた
「···えい!」
私は無理矢理立ち上がった
「くっくっくっ」
「誰!?何処に居るの!?」
「貴様は後ろに居るぞ」
「まぁ、知ってたけど」
私は振り向いたすると
「ひっ···」
物凄い怖い顔をした月が居た
「貴様か峯川みねかわ家の巫女は」
「え?何で私の本名を?」
「貴様の一族によって我は封印されたのだ」
「へ、へぇ」
「貴様には氷漬けになってもらおう」
「····正々堂々と戦わせてもらうよ」
「···良かろう」
私は髪の毛を括った
「よし」
私は外に出た
「勝負だ!フリーズムーン!」
「かかってこい!峯川宗古みねかわそうこ!」
幻葬斬げんそうざん!」
私が放った斬撃はフリーズムーンの額に当たった
「ぐおっ!やるではないか、ならばこちらもやらねば無作法というもの 氷柱槍つららやり!」
凄まじい数の氷柱が物凄い速さで落ちてきた
「うっ、攻撃が速いから攻撃が痛い」
氷柱は地面に着くと激しく割れその破片が体に突き刺さった
「っ!火炎龍かえんりゅう 乱舞!」
私は炎の龍を放った炎の龍は荒れ狂うように飛び回りフリーズムーンに突撃した
「むぅ」
「まだまだ!幻滅龍げんめつりゅう!」
私は続けて龍を放った
氷獄龍ひょうごくりゅう
その時私の足元が凍り付けになった
「っ!?」 
引っこ抜こうとしたが
「(む、無理に引っこ抜いたら足が···ちぎれる···)」
その時氷の龍が襲いかかってきた
「···ごめん、月龍つきりゅう君···緋色月 緋閃光ひせんこう!」 
私は赤色の光で龍を斬った
「ほぉ、緋色月か、後の事を考えてるのか?」
「もちろんよ!鬼巫女おにみこ!」
私は鬼化して足元の氷を粉砕した
「ふむ、そう来たか」
私は息を大量に吸ったそして
ワァァァァァァァ!!!!!!
叫んだ
「ぐおおおお!!!」
バゴーーーーン!!!
「よし!このまま行けば···」
ピキピキ!!
「え?」
私の両腕両足が凍りついた
「引っ掛かったな」
「な、何をした··の」
「その氷は妖気が多ければ多いほど大きくなり対象者を氷漬けにするのだ!」
「そ、そんな」
「さて、それじゃ、貴様の妖気を頂こうか」
「え?アアアア!!!!」
私の妖力は段々吸い取られていき、そして無理矢理抑えていた緋色月の術の反動によっえ手、目、鼻、口から血が飛び出した
「醜いな、美人顔が一気に化物みたいじゃないか」
「アアアアアアアアアアアア!!!!」
その時、私の喉が潰れた
「おうおう、喉も潰れたか」
「···や···だ···」
「あ?」
「し···に···た···く···」
「我を封印した罰だ」

ドサッ!
「ん?月龍つきりゅう、どうかしたか?」
「···嘘だ···」
「ん?」
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」
「ど、どうしたんだよ」
「···宗古そうこが·····死んだ」
「は?」「え?」







宗古そうこは天を見ながら息を引き取っていた
「ふっふっふっ」
フリーズムーンは氷の息吹を吐いた、息吹は宗古そうこに当たるとたちまち凍ってしまった
「フハハハ!!さぁ、皆の衆、恐れろ!今から世界を氷漬けにしてやろう!」
その時
不死鳥矢フェニックスアロー!」
バゴーーーーン!
「ぐおっ!」
凄まじい炎を放った矢がフリーズムーンの右側に命中し燃え上がった
「だ、誰だ!」
「あ?私か?私は源白羽みなもとしらは 不死人間だ」















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
筆者の部屋


はーい、どもー!睦月です!
「はーい、どもー!じゃないわよ!」
あ、あはは、ま、まぁ落ち着けよ宗古
「落ち着いてられるか!私、死んだんだけど!?」
まぁまぁ、月龍も死んだからさ··ね?
「あれは死んだうちに入らないでしょ···」
あははー
カン!
···痛いよぉ
「もう!私の本名と正体分かった次の話で死ぬの?私」
それはまぁ
「ってか、私、この小説での扱い酷くない?ずっと捕まったり殺されかけたりしてるような気がしてるんだけど?今回に至っては死んだし」
まぁ、それは後で話すとして本題に入るよ
「後で、斬るから覚悟しててね?」
( ´-ω-)ワカリマシタヨ
「はい、それで本題は?」
今回で何で宗古が死んでしまったのかです
「大量出血だけど?」
まぁ、それもあるけどもうひとつ理由があります
「妖力全部吸い取られたから?」
正解
この小説に出てくる人物は皆、一定の妖力をもっています
「はい、そうですね」
で妖力は一定の所まで増えすぎたり減りすぎたりすると人は基本、死に至ります、例外が何人かいますが
どれくらい増えたり減ったら死に至るかと言うと
130%以上で死
30%以下で死
です
「因みに妖気は0になっても何もないよ、術使えなくなるけど」
妖力はその体の核ですからね、妖気はその核の周りをまとっているいわばマントルみたいな物です
ここで、いつも宗古さんが緋色月の術を一回使っただけで大量出血したのかと言うと
緋色月が消費するのは妖力ではなく血でそして一回使うだけで脳や心臓を除いた血管がほとんど破裂するからです
「そうなんだよねー」
宗古さんは鬼化して反動を抑えたと言っていましたがどうやったですか?
「鬼化した時に出る妖力で血管の破裂を無理矢理抑えていたの、まぁ、妖力吸われたから爆発したけどね」
じゃあ、これくらいにしよっか
「うん、そうだね····覚悟しなよ?」
/(^o^)\オワタ
「因みに復活するよね?」
まぁ、主人公ですしお寿司
「···ふーん···じゃあ····じゃあ···」
あれ?どうかしたの?
「な、何でもないよ!」
??????(何やこいつ)
それじゃ、次回もお楽しみにー!







しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

スキル「糸」を手に入れた転生者。糸をバカにする奴は全員ぶっ飛ばす

Gai
ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:8,542pt お気に入り:5,989

【新作】読切超短編集 1分で読める!!!

現代文学 / 連載中 24h.ポイント:99pt お気に入り:3

【完結】勘違いをしている婚約者に婚約破棄を告げられました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:4

本編完結 堂々と浮気していますが、大丈夫ですか?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:276pt お気に入り:1,110

【全話まとめ】意味が分かると怖い話【解説付き】

ホラー / 連載中 24h.ポイント:95,296pt お気に入り:652

処理中です...