3 / 27
3.なんだ? 何でも言ってみろ
しおりを挟む
「あの、アレクシス様」
ヴェルディア帝国の帝都が見えてきた頃、私は意を決して切り出した。
「お願いがあります。到着したらすぐに、研究所を見せていただけないでしょうか」
「……休息も取らずにか?」
アレクシス様が少し驚いたように眉を上げる。
無理もない。国境を越える長旅で、普通ならまずはベッドで休みたいところだろう。
でも、私の胸の高鳴りは、疲れなど軽々と吹き飛ばしていた。
「はい。アレクシス様がおっしゃっていた、国の最先端技術……それがどのようなものなのか、この目で確かめたいのです」
私の言葉に、彼は呆れたように、けれどどこか嬉しそうに目を細めた。
「薬草のことになると、貪欲だな。……いいだろう。案内しよう」
◇
帝都の中央にそびえ立つ王宮。
その離れにある王立薬草研究所に足を踏み入れた瞬間、私は息を呑んだ。
「こ、これは……すごい……!」
広大なガラス張りの温室。
そこには、見たこともない色の花や、私の国では文献でしか存在しなかった希少種が、所狭しと並んでいた。
「室内の温度と湿度は、魔導具で常に一定に保たれている。土壌も、各地から取り寄せた最高級のものをブレンドしているんだ」
アレクシス様の説明に、私は夢中で頷く。
「この光……『太陽石』を使っているのですね! これなら日照不足の心配もありません! ああっ、あそこにあるのは『月光草』!? 夜にしか咲かないはずなのに、どうやって……」
私は興奮のあまり、王太子殿下の前だということも忘れて、温室の中を駆け回った。
一株一株の葉の色艶を確認し、土の湿り具合を指で確かめる。
(なんて素晴らしい環境なの……!)
ここなら、今まで諦めていた研究もできるかもしれない。
新しいポーションの開発も、品種改良も、思いのままだ。
「……ふっ」
背後から、小さな笑い声が聞こえた。
ハッとして振り返ると、アレクシス様が腕を組んで、壁に寄りかかっていた。
その瞳は、まるで愛らしい小動物でも見るかのように甘く緩んでいる。
「あ……も、申し訳ありません! 私としたことが、はしゃぎすぎてしまって……」
私は慌ててスカートの裾を整え、姿勢を正した。
恥ずかしい。子供のように走り回るなんて。
「構わない。むしろ、それが見たかった」
彼はゆっくりと歩み寄ってくると、私の髪についた葉っぱを優しく取り除いてくれた。
「あの国では、そんな風に笑うことも許されなかったのだろう?」
「……え?」
「お前が心から笑ってくれるなら、この研究所を作らせた甲斐があったというものだ」
その言葉に、胸が熱くなる。
私の笑顔のために、これほどの施設を用意してくれたというの?
「アレクシス様……」
「それに、お前の知識は本物だ。先程の観察眼、そして植物への接し方……我が国の研究員たちも顔負けだろう」
彼は私の手を取り、温室の奥にある一角へ導いた。
そこには、少し元気のない、葉が黄色く変色した植物があった。
「実は、この『聖竜樹』だけがどうしても育たなくてな。専門家たちも匙を投げているんだが……」
私はその樹に近づき、そっと幹に手を触れた。
目を閉じて、植物の声に耳を傾けるように集中する。
(……ああ、そう。苦しかったのね)
私には、なんとなくわかるのだ。
この子が何を求めているのか。
「……水の、魔力が強すぎます」
「何?」
「この樹は本来、乾燥した高地を好む種類です。良かれと思って与えているこの『聖水』が、逆に根を腐らせかけています。……すぐに普通の水に変えて、風通しの良い場所に植え替えれば、まだ間に合います」
私がきっぱりと言うと、控えていた研究所の長官らしき老人が目を見開いた。
「バカな! 聖竜樹には聖水を与えるのが常識ですぞ!?」
「常識が常に正しいとは限りません。……見てください、根元が黒ずんでいるでしょう? これは魔力過多による壊死の兆候です」
私が根元の土を少し退けて見せると、確かにそこは黒く変色していた。
老人は「なんと……!」と絶句する。
「すぐに処置します!」
私は近くにあったスコップを手に取ると、躊躇なく土を掘り始めた。
ドレスが汚れるのもお構いなしだ。
今は、この小さな命を救うことが何より大事だったから。
「リリアーナ、俺も手伝おう」
「えっ? だ、ダメですアレクシス様! 王族の方が土いじりなんて……!」
「お前がやるなら、俺もやる。……二人の共同作業だと思えば、悪くないだろう?」
彼は悪戯っぽくウィンクすると、上着を脱ぎ捨てて、シャツの袖を捲り上げ始めた。
その姿の、あまりの眩しさと頼もしさに、私はまた恋に落ちそうになってしまう。
(もう……本当に、敵わないなぁ)
私たちは二人で泥だらけになりながら、聖竜樹の植え替えを行った。
作業が終わる頃には、樹は微かだけど、安堵したように葉を広げたような気がした。
「……ふぅ。これで環境は整いました」
私は額の汗を拭いながら、小さく息を吐いた。
土の入れ替えと場所の移動は終わった。これで数日もすれば、少しずつ回復していくだろう。
でも――。
(今夜の冷え込みに耐えられるかしら……)
聖竜樹はかなり衰弱している。
ただ環境を整えるだけでは、体力が戻る前に枯れてしまう可能性があった。
「あの、アレクシス様。もう一つ、お願いしてもよろしいでしょうか」
「なんだ? 何でも言ってみろ」
泥だらけのシャツのまま、アレクシス様は優しく微笑んでくれる。
その笑顔に勇気をもらって、私は研究所の長官に向き直った。
「長官様、この研究所にある『水』と、一般的な回復草、それから少量の魔力水をいただけないでしょうか」
「は? そ、そのようなありふれた素材で何をするつもりかね?」
長官は不審そうに眉をひそめたが、アレクシス様が「やれ」と短く命じると、慌てて部下に準備をさせた。
すぐに実験台の上に、フラスコやビーカー、そして注文通りの素材が並べられる。
「ありがとうございます。……では、始めます」
私は大きく深呼吸をすると、意識を切り替えた。
ここから先は、時間との勝負だ。
まずは新鮮な水をビーカーに注ぎ、そこへすり潰した回復草を投入する。
通常ならここで長時間煮沸して成分を抽出するところだが、私は違う。
(抽出速度を上げて……不純物を取り除く……!)
ビーカーに手をかざし、魔力を流し込む。
私の指先から淡い緑色の光が溢れ出し、水の中で渦を巻いた。
本来なら数時間かかる工程が、ほんの数秒で完了する。その光景に、周囲の研究員たちがざわめき始めた。
「なっ……なんだあの魔力制御は!?」
「詠唱もなしに、抽出と濾過を同時に行っているのか!?」
驚きの声など耳に入らない。
私はさらに集中を高め、魔力水を一滴、ポタリと落とした。
瞬間。
カッ! と眩い光がビーカーから溢れ出した。
「うわっ!?」
「目が、目がぁぁ!」
研究員たちが煌めく光に目を覆う中、私は静かに撹拌を続けた。
光が収まると、そこには黄金色に輝く液体が完成していた。
「できました。……『超回復ポーション・改』です」
私は出来たてのポーションを手に取り、聖竜樹の根元へゆっくりと注いだ。
すると――奇跡が起きた。
シュワァァァ……。
心地よい音とともに、ポーションが土に染み込んでいく。
次の瞬間、枯れかけていた枝が一斉にピンと上を向き、黄金色の葉が次々と芽吹き始めたのだ!
さらに、蕾が膨らみ、ポンッ! と音を立てて大輪の花を咲かせた。
「ば、バカな……枯死寸前の聖竜樹が、一瞬で満開に……!」
「ありえない……! これは『エリクサー』級……いや、それ以上の代物だぞ!?」
長官が腰を抜かしてへたり込み、他の研究員たちも口をあんぐりと開けている。
その反応を見て、私は少しやりすぎたかなと首を傾げた。
「あの、急いで作ったので多少雑になってしまいましたが……効果はあったようですね」
「……雑、だと?」
呆然とする長官の横で、アレクシス様が盛大に吹き出した。
「くくっ……はははは! 見ろ、これが俺の選んだ『聖女』の実力だ!」
彼は私の肩を抱き寄せ、誇らしげに宣言する。
「リリアーナの作る薬は、全てが常識を覆す。お前たちも、彼女の爪の垢を煎じて飲むといい」
「は、ははぁーっ!!」
研究員たちは一斉にその場に平伏した。
その目は、先程までの疑念の色など微塵もなく、ただただ畏怖と尊敬の眼差しで私を見上げていた。
(えええっ……!? なんか、すごいことになっちゃった……?)
私は困惑しながらも、隣で楽しそうに笑うアレクシス様を見上げた。
彼が喜んでくれるなら、まあいいか。
そう思って、私も小さく微笑んだのだった。
ヴェルディア帝国の帝都が見えてきた頃、私は意を決して切り出した。
「お願いがあります。到着したらすぐに、研究所を見せていただけないでしょうか」
「……休息も取らずにか?」
アレクシス様が少し驚いたように眉を上げる。
無理もない。国境を越える長旅で、普通ならまずはベッドで休みたいところだろう。
でも、私の胸の高鳴りは、疲れなど軽々と吹き飛ばしていた。
「はい。アレクシス様がおっしゃっていた、国の最先端技術……それがどのようなものなのか、この目で確かめたいのです」
私の言葉に、彼は呆れたように、けれどどこか嬉しそうに目を細めた。
「薬草のことになると、貪欲だな。……いいだろう。案内しよう」
◇
帝都の中央にそびえ立つ王宮。
その離れにある王立薬草研究所に足を踏み入れた瞬間、私は息を呑んだ。
「こ、これは……すごい……!」
広大なガラス張りの温室。
そこには、見たこともない色の花や、私の国では文献でしか存在しなかった希少種が、所狭しと並んでいた。
「室内の温度と湿度は、魔導具で常に一定に保たれている。土壌も、各地から取り寄せた最高級のものをブレンドしているんだ」
アレクシス様の説明に、私は夢中で頷く。
「この光……『太陽石』を使っているのですね! これなら日照不足の心配もありません! ああっ、あそこにあるのは『月光草』!? 夜にしか咲かないはずなのに、どうやって……」
私は興奮のあまり、王太子殿下の前だということも忘れて、温室の中を駆け回った。
一株一株の葉の色艶を確認し、土の湿り具合を指で確かめる。
(なんて素晴らしい環境なの……!)
ここなら、今まで諦めていた研究もできるかもしれない。
新しいポーションの開発も、品種改良も、思いのままだ。
「……ふっ」
背後から、小さな笑い声が聞こえた。
ハッとして振り返ると、アレクシス様が腕を組んで、壁に寄りかかっていた。
その瞳は、まるで愛らしい小動物でも見るかのように甘く緩んでいる。
「あ……も、申し訳ありません! 私としたことが、はしゃぎすぎてしまって……」
私は慌ててスカートの裾を整え、姿勢を正した。
恥ずかしい。子供のように走り回るなんて。
「構わない。むしろ、それが見たかった」
彼はゆっくりと歩み寄ってくると、私の髪についた葉っぱを優しく取り除いてくれた。
「あの国では、そんな風に笑うことも許されなかったのだろう?」
「……え?」
「お前が心から笑ってくれるなら、この研究所を作らせた甲斐があったというものだ」
その言葉に、胸が熱くなる。
私の笑顔のために、これほどの施設を用意してくれたというの?
「アレクシス様……」
「それに、お前の知識は本物だ。先程の観察眼、そして植物への接し方……我が国の研究員たちも顔負けだろう」
彼は私の手を取り、温室の奥にある一角へ導いた。
そこには、少し元気のない、葉が黄色く変色した植物があった。
「実は、この『聖竜樹』だけがどうしても育たなくてな。専門家たちも匙を投げているんだが……」
私はその樹に近づき、そっと幹に手を触れた。
目を閉じて、植物の声に耳を傾けるように集中する。
(……ああ、そう。苦しかったのね)
私には、なんとなくわかるのだ。
この子が何を求めているのか。
「……水の、魔力が強すぎます」
「何?」
「この樹は本来、乾燥した高地を好む種類です。良かれと思って与えているこの『聖水』が、逆に根を腐らせかけています。……すぐに普通の水に変えて、風通しの良い場所に植え替えれば、まだ間に合います」
私がきっぱりと言うと、控えていた研究所の長官らしき老人が目を見開いた。
「バカな! 聖竜樹には聖水を与えるのが常識ですぞ!?」
「常識が常に正しいとは限りません。……見てください、根元が黒ずんでいるでしょう? これは魔力過多による壊死の兆候です」
私が根元の土を少し退けて見せると、確かにそこは黒く変色していた。
老人は「なんと……!」と絶句する。
「すぐに処置します!」
私は近くにあったスコップを手に取ると、躊躇なく土を掘り始めた。
ドレスが汚れるのもお構いなしだ。
今は、この小さな命を救うことが何より大事だったから。
「リリアーナ、俺も手伝おう」
「えっ? だ、ダメですアレクシス様! 王族の方が土いじりなんて……!」
「お前がやるなら、俺もやる。……二人の共同作業だと思えば、悪くないだろう?」
彼は悪戯っぽくウィンクすると、上着を脱ぎ捨てて、シャツの袖を捲り上げ始めた。
その姿の、あまりの眩しさと頼もしさに、私はまた恋に落ちそうになってしまう。
(もう……本当に、敵わないなぁ)
私たちは二人で泥だらけになりながら、聖竜樹の植え替えを行った。
作業が終わる頃には、樹は微かだけど、安堵したように葉を広げたような気がした。
「……ふぅ。これで環境は整いました」
私は額の汗を拭いながら、小さく息を吐いた。
土の入れ替えと場所の移動は終わった。これで数日もすれば、少しずつ回復していくだろう。
でも――。
(今夜の冷え込みに耐えられるかしら……)
聖竜樹はかなり衰弱している。
ただ環境を整えるだけでは、体力が戻る前に枯れてしまう可能性があった。
「あの、アレクシス様。もう一つ、お願いしてもよろしいでしょうか」
「なんだ? 何でも言ってみろ」
泥だらけのシャツのまま、アレクシス様は優しく微笑んでくれる。
その笑顔に勇気をもらって、私は研究所の長官に向き直った。
「長官様、この研究所にある『水』と、一般的な回復草、それから少量の魔力水をいただけないでしょうか」
「は? そ、そのようなありふれた素材で何をするつもりかね?」
長官は不審そうに眉をひそめたが、アレクシス様が「やれ」と短く命じると、慌てて部下に準備をさせた。
すぐに実験台の上に、フラスコやビーカー、そして注文通りの素材が並べられる。
「ありがとうございます。……では、始めます」
私は大きく深呼吸をすると、意識を切り替えた。
ここから先は、時間との勝負だ。
まずは新鮮な水をビーカーに注ぎ、そこへすり潰した回復草を投入する。
通常ならここで長時間煮沸して成分を抽出するところだが、私は違う。
(抽出速度を上げて……不純物を取り除く……!)
ビーカーに手をかざし、魔力を流し込む。
私の指先から淡い緑色の光が溢れ出し、水の中で渦を巻いた。
本来なら数時間かかる工程が、ほんの数秒で完了する。その光景に、周囲の研究員たちがざわめき始めた。
「なっ……なんだあの魔力制御は!?」
「詠唱もなしに、抽出と濾過を同時に行っているのか!?」
驚きの声など耳に入らない。
私はさらに集中を高め、魔力水を一滴、ポタリと落とした。
瞬間。
カッ! と眩い光がビーカーから溢れ出した。
「うわっ!?」
「目が、目がぁぁ!」
研究員たちが煌めく光に目を覆う中、私は静かに撹拌を続けた。
光が収まると、そこには黄金色に輝く液体が完成していた。
「できました。……『超回復ポーション・改』です」
私は出来たてのポーションを手に取り、聖竜樹の根元へゆっくりと注いだ。
すると――奇跡が起きた。
シュワァァァ……。
心地よい音とともに、ポーションが土に染み込んでいく。
次の瞬間、枯れかけていた枝が一斉にピンと上を向き、黄金色の葉が次々と芽吹き始めたのだ!
さらに、蕾が膨らみ、ポンッ! と音を立てて大輪の花を咲かせた。
「ば、バカな……枯死寸前の聖竜樹が、一瞬で満開に……!」
「ありえない……! これは『エリクサー』級……いや、それ以上の代物だぞ!?」
長官が腰を抜かしてへたり込み、他の研究員たちも口をあんぐりと開けている。
その反応を見て、私は少しやりすぎたかなと首を傾げた。
「あの、急いで作ったので多少雑になってしまいましたが……効果はあったようですね」
「……雑、だと?」
呆然とする長官の横で、アレクシス様が盛大に吹き出した。
「くくっ……はははは! 見ろ、これが俺の選んだ『聖女』の実力だ!」
彼は私の肩を抱き寄せ、誇らしげに宣言する。
「リリアーナの作る薬は、全てが常識を覆す。お前たちも、彼女の爪の垢を煎じて飲むといい」
「は、ははぁーっ!!」
研究員たちは一斉にその場に平伏した。
その目は、先程までの疑念の色など微塵もなく、ただただ畏怖と尊敬の眼差しで私を見上げていた。
(えええっ……!? なんか、すごいことになっちゃった……?)
私は困惑しながらも、隣で楽しそうに笑うアレクシス様を見上げた。
彼が喜んでくれるなら、まあいいか。
そう思って、私も小さく微笑んだのだった。
157
あなたにおすすめの小説
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳
ロミオ王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について
えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。
しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。
その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。
死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。
戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セレフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セレフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セレフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセレフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセレフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セレフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなった私の話を切実に聞いてほしい!!
カントリー
恋愛
懐かれた時はネコちゃんみたいで可愛いなと思った時期がありました。
でも懐かれたのは、獲物を狙う肉食獣そのものでした。by大空都子。
大空都子(おおぞら みやこ)。食べる事や料理をする事が大好きなぽっちゃりした女子高校生。
今日も施設の仲間に料理を振るうため、買い出しに外を歩いていた所、暴走車両により交通事故に遭い異世界へ転移してしまう。
異世界先は獣人の世界ークモード王国。住民の殆どが美男美女で、おデブは都子だけ。
ダーク
「…美味そうだな…」ジュル…
都子「あっ…ありがとうございます!」
(えっ…作った料理の事だよね…)
元の世界に戻るまで、都子こと「ヨーグル・オオゾラ」はクモード城で料理人として働く事になるが…
これは大空都子が黒豹騎士ダーク・スカイに懐かれ、最終的には逃げられなくなるお話。
★いいね・応援いただけると嬉しいです。創作の励みになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる