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イアンとの会談2
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「陛下は君に第2王女殿下の護衛に就いて貰うつもりでいたみたいだ」
「第2王女殿下...確かカロリーナ様でしたか?」
「そうだ。君と同い年で同性ということもあり、気が合うんじゃないかと思っていたみたいだね」
なるほどねぇ...それは確かにその通りだ。同性で同い年なら誰でもそう思うだろう。ただし第2王女殿下の性格に問題がなければだが...
「イアン様、失礼ですが...カロリーナ様がどんな方かご存知ですよね?」
「えっ!? あ、あぁ、まぁそれは...」
イアン様の目が泳いでる。知らないはずがないよね。
「我が儘で傲慢で気に入らないことがあるとすぐ周りに当たり散らす。何人もの使用人が不当に解雇されたという噂は、家族に冷遇されて家の中でほとんど引き籠りのような状態だった私の耳にすら届いた程です。私の母はそんな方の所に私を仕えさせたくなかったから、敢えて私には話さなかったんじゃないでしょうか?」
「そ、それは...」
イアン様が挙動不審になった。
「もしイアン様が国王陛下の命で私を連れ戻しに来た理由がそれなら、私は謹んでお断り申し上げます。私は既にアクセル様の護衛を勤めておりますから」
「ち、違う! 確かに陛下からもカリナを連れ戻すように言われているが、それは後付けなんだ! 僕がカリナを連れ戻したいから独断で動いたんだよ! カリナが嫌なら王家なんかには渡さない! 今度こそ僕が命懸けで守るよ! だからカリナ、僕と一緒に帰ろう?」
「...なんでイアン様は私にそこまでしてくれるんですか? 確かに婚約者ではありましたが、もうそれは解消されていますよね?」
「君を愛しているからだ!」
いきなりの愛の告白にビックリした私は頭が真っ白になった。
「初めて会った時からずっと愛している。だから悲しかったよ。君が僕に黙って出て行ってしまったことが...ショックだった。だから矢も盾も堪らず君を追い掛けたんだ」
「...知りませんでした...婚約していたとはいえ、イアン様にとって私は妹のような存在だったとばかり...」
年齢差があったからね...
「あぁ、確かに最初の頃はそんな気持ちもどこかにあったかも知れない。だが年を追うごとにキレイになっていく君に対し、そんな気持ちはどこかにふっ飛んでしまった。今では一人の女として君を愛している」
私は言葉が出なかった。イアン様が私のことをそんな目で見ていたことにすら気付いていなかったのだから...
「カリナ、君は僕のことをどう思っているのかな? 率直な気持ちを聞かせて欲しい」
そう言われて私はしばし固まってしまった。
「第2王女殿下...確かカロリーナ様でしたか?」
「そうだ。君と同い年で同性ということもあり、気が合うんじゃないかと思っていたみたいだね」
なるほどねぇ...それは確かにその通りだ。同性で同い年なら誰でもそう思うだろう。ただし第2王女殿下の性格に問題がなければだが...
「イアン様、失礼ですが...カロリーナ様がどんな方かご存知ですよね?」
「えっ!? あ、あぁ、まぁそれは...」
イアン様の目が泳いでる。知らないはずがないよね。
「我が儘で傲慢で気に入らないことがあるとすぐ周りに当たり散らす。何人もの使用人が不当に解雇されたという噂は、家族に冷遇されて家の中でほとんど引き籠りのような状態だった私の耳にすら届いた程です。私の母はそんな方の所に私を仕えさせたくなかったから、敢えて私には話さなかったんじゃないでしょうか?」
「そ、それは...」
イアン様が挙動不審になった。
「もしイアン様が国王陛下の命で私を連れ戻しに来た理由がそれなら、私は謹んでお断り申し上げます。私は既にアクセル様の護衛を勤めておりますから」
「ち、違う! 確かに陛下からもカリナを連れ戻すように言われているが、それは後付けなんだ! 僕がカリナを連れ戻したいから独断で動いたんだよ! カリナが嫌なら王家なんかには渡さない! 今度こそ僕が命懸けで守るよ! だからカリナ、僕と一緒に帰ろう?」
「...なんでイアン様は私にそこまでしてくれるんですか? 確かに婚約者ではありましたが、もうそれは解消されていますよね?」
「君を愛しているからだ!」
いきなりの愛の告白にビックリした私は頭が真っ白になった。
「初めて会った時からずっと愛している。だから悲しかったよ。君が僕に黙って出て行ってしまったことが...ショックだった。だから矢も盾も堪らず君を追い掛けたんだ」
「...知りませんでした...婚約していたとはいえ、イアン様にとって私は妹のような存在だったとばかり...」
年齢差があったからね...
「あぁ、確かに最初の頃はそんな気持ちもどこかにあったかも知れない。だが年を追うごとにキレイになっていく君に対し、そんな気持ちはどこかにふっ飛んでしまった。今では一人の女として君を愛している」
私は言葉が出なかった。イアン様が私のことをそんな目で見ていたことにすら気付いていなかったのだから...
「カリナ、君は僕のことをどう思っているのかな? 率直な気持ちを聞かせて欲しい」
そう言われて私はしばし固まってしまった。
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