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第119話 ちみっこと土竜討伐 その6
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アタシ達はギルドマスターの部屋に招かれた。
部屋の中にはヒルダさんが居て、アタシ達に手を振っていた。
「みんな、本当に良くやってくれた。改めて礼を言う。報酬の件だが、持ち帰って来た魔石の売却益、国からの報償金、ギルドからの依頼達成料合わせて莫大な金額になるはずだ。期待してくれ」
「あ、あの...僕達がそんなに頂いてよろしいのでしょうか...」
殿下が居ないから、対外的なことはエリオットが代行している。かなり顔が引き攣っているのは無理もないだろう。学生の身でありながら、莫大な恩賞をどうぞって言われたんだもんね。アタシ含めて全員が顔をヒクヒクさせてると思う。
「当然だ。それだけの働きをしてくれたんだからな。国を救った英雄なんだ。胸を張って受け取ってくれ」
「は、はぁ...それはどうも...」
「それとな、今アルベルト殿下が国王陛下に報告に行っているから、正式にはそれからになるが、君達のSランクへの昇格が決まった」
「え、Sランクですか!? で、でも僕達まだBランクですよ!?」
「ギルドマスターと国王陛下の推薦状があれば、飛び級することが可能だ。私は既に発行した。国王陛下にも伝えてある。国王陛下もすぐに発行なさるはずだ。アルベルト殿下が国王陛下からの推薦状を持って来てくれるだろう。それで決まりだ。おめでとう!」
「あ、ありがとうございます...」
「ヒルダ、今の内に彼らのギルドカードを預かってくれ。昇格の準備と報酬の詳しい説明も頼む」
「分かりました」
「私からの話は以上だ。あとはヒルダに任せる。ご苦労だった。ゆっくり休んでくれ」
アタシ達はヒルダさんに冒険者カードを渡して、ギルドマスターの部屋を後にした。
◇◇◇
冒険者ギルドのバーカウンターでテーブルを囲みながら、アタシ達は殿下とシャロン様の帰りを待つ。ナギにおやつを与えて、それぞれ飲み物や軽食を手にしながら、
「Sランクだって...」
「国家的英雄だって...」
「莫大な報償金だって...」
「魔石の売却益に依頼達成料だって...」
「「「「 実感湧かないよね~! 」」」」
みんなして感想を述べ合っていると、周りに他の冒険者達が集まってコソコソと囁き始める。なんだか居心地が悪くなって来た。
これからますます注目を浴びる立場になりそうなんで、こういったことにも慣れていかないといけないんだろうけど...そんな急に人は変われないよね...
そうこうしている内に、ヒルダさんが呼びに来たので別室に移動した。
部屋の中にはヒルダさんが居て、アタシ達に手を振っていた。
「みんな、本当に良くやってくれた。改めて礼を言う。報酬の件だが、持ち帰って来た魔石の売却益、国からの報償金、ギルドからの依頼達成料合わせて莫大な金額になるはずだ。期待してくれ」
「あ、あの...僕達がそんなに頂いてよろしいのでしょうか...」
殿下が居ないから、対外的なことはエリオットが代行している。かなり顔が引き攣っているのは無理もないだろう。学生の身でありながら、莫大な恩賞をどうぞって言われたんだもんね。アタシ含めて全員が顔をヒクヒクさせてると思う。
「当然だ。それだけの働きをしてくれたんだからな。国を救った英雄なんだ。胸を張って受け取ってくれ」
「は、はぁ...それはどうも...」
「それとな、今アルベルト殿下が国王陛下に報告に行っているから、正式にはそれからになるが、君達のSランクへの昇格が決まった」
「え、Sランクですか!? で、でも僕達まだBランクですよ!?」
「ギルドマスターと国王陛下の推薦状があれば、飛び級することが可能だ。私は既に発行した。国王陛下にも伝えてある。国王陛下もすぐに発行なさるはずだ。アルベルト殿下が国王陛下からの推薦状を持って来てくれるだろう。それで決まりだ。おめでとう!」
「あ、ありがとうございます...」
「ヒルダ、今の内に彼らのギルドカードを預かってくれ。昇格の準備と報酬の詳しい説明も頼む」
「分かりました」
「私からの話は以上だ。あとはヒルダに任せる。ご苦労だった。ゆっくり休んでくれ」
アタシ達はヒルダさんに冒険者カードを渡して、ギルドマスターの部屋を後にした。
◇◇◇
冒険者ギルドのバーカウンターでテーブルを囲みながら、アタシ達は殿下とシャロン様の帰りを待つ。ナギにおやつを与えて、それぞれ飲み物や軽食を手にしながら、
「Sランクだって...」
「国家的英雄だって...」
「莫大な報償金だって...」
「魔石の売却益に依頼達成料だって...」
「「「「 実感湧かないよね~! 」」」」
みんなして感想を述べ合っていると、周りに他の冒険者達が集まってコソコソと囁き始める。なんだか居心地が悪くなって来た。
これからますます注目を浴びる立場になりそうなんで、こういったことにも慣れていかないといけないんだろうけど...そんな急に人は変われないよね...
そうこうしている内に、ヒルダさんが呼びに来たので別室に移動した。
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