33 / 63
Ⅳ章
33話 優雅な空の旅
しおりを挟む
「大丈夫。だって貴方はアルデバランで、もうブレイズじゃない。ブレイズは魔法使いと人間の戦争の先に起きることを知らなかったけど、貴方は知ってる。それって、大きな違いじゃない?」
それに、とロゼアリアは続ける。
「今は私がいる。人間を殺すわけないって言った貴方が、もしブレイズみたいに人間を殺そうとしたら私がその前に立って止める」
「……ロゼなら本当にやりかねなさそうだな」
「約束する! だから安心して!」
胸を張るロゼアリアにアルデバランが強張っていた表情を緩めた。
「分かったよ」
「本気にしてないでしょ」
「まあな」
それは大人の余裕で、諦めにも似ていた。
「他の奴らと飛行艇中を散策する気なんだろう? 行ってこい」
「アルデバランも一緒に行かない?」
「子供の大冒険に大人が付き添ったらつまらんだろ」
付き合ってくれてもいいのに。
「子供子供って、私も来年には成人するのに」
「俺から見たら十分子供だ」
それはそうだろう。アルデバランからすれば、この世界に生きる者は皆子供になる。
展望ホールへ向かう最中に飛行船の離陸を知らせる放送が響いた。グレナディーヌを離れ、束の間の空の旅が始まる。
「本当に飛んだ! 街がどんどん小さくなってく!」
巨大なガラス窓に張り付くようにしてロゼアリアが景色を見下ろした。グレナディーヌの国土を見下ろす日が来るなんて思いもしなかった。
「お嬢! ここにいたんスね!」
オロルック達も展望ホールに来ていたらしい。ロゼアリアと同じように興奮した様子のオロルックと、極力窓の方を見ないようにしているフィオラと合流する。
展望ホールには多くの旅行客がいた。レストランで食事を楽しむ人も多く、各々が優雅な時間を過ごしている。
「レストランも気になるのよね……」
「お昼時っスから、行ってみます?」
「ロディお従兄様にも聞いてみなくちゃ」
ロドニシオのことだ。きっと客室でダラダラしているに違いない。従兄を呼びに、一度客室まで戻る。アルデバランは同行せずに、どこかへ行ってしまった。
「ロディお従兄様」
扉をノックすると、随分ラフな格好に着替えたロドニシオが顔を出した。
「ロゼ、どうしたのお?」
「お従兄様、レストランで一緒に昼食をとらない?」
「いいよお。カカルク君達にも声かけよっか」
さらにカカルク、ココリリも連れて展望ホールのレストランへ。
景色がよく見える窓側の席を選んだ。アルデバランは結局、どこに行ったのか分からない。
「空の上で食事なんて、贅沢だよねえ」
ガラス窓の向こういっぱいに広がる雲を眺めながら、ロドニシオがのんびり呟く。昼食のチキンステーキは絶品だった。
「アフタヌーンティーも気になるわね。後でもう一回来ようかしら」
今しがた食事を終えたばかりだというのに、レストランの立て看板に目を惹かれるロゼアリア。トマトのケーキなんて、食べてみたいに決まってる。
「嫌だわ、ザジャ人が乗ってるなんて」
「ええ、本当に。警吏隊にはしっかり巡回してもらいたいですわね」
熱心に立て看板を眺めるロゼアリアの後ろを、二人の貴婦人がそんな会話をしながら通り過ぎていった。
(ザジャ人?)
興味を引かれたロゼアリアが、客席の方へと視線を向ける。一人で食事をする、黒い髪に黒い目の青年。ロゼアリアとさほど変わらない歳に見える。
髪と目の両方が黒いこと、そして戦を好む気質から、ザジャの民はしばし他国から批判的な目で見られている。
だが噂は噂だ。あそこにいる彼が野蛮な人間だという証拠は無い。あれほど「変わり者」と敬遠されていた魔法使いだって、話してみると案外親しみやすかったのだから。
(話しかけてみる? でも、食事中だし……)
食事の邪魔をするのは悪い。また機会がある時にしよう、とロゼアリアはレストランを離れ、そのまま展望ホールから立ち去った。
空腹も満たし、念願の飛行船散策だ。オロルックとフィオラを従え、気の赴くままにロゼアリアが船内を歩く。数日に渡る旅を退屈させないためか、飛行船にはいくつか娯楽施設が設けられていた。
「お嬢はカジノ行っちゃ駄目っスからね」
嬉々とした目で部屋を覗き込むロゼアリアを止めるオロルックとフィオラ。今は薄暗いこの部屋が、人で賑わうのはあと数時間先だろう。
広々とした図書室も見つけたが、オロルックが嫌がったため外から眺める程度にした。
歩き回ってさらに見つけたのはラウンジ。開放的なレストランとは違い些か閉鎖的だが、それが落ち着く空間を生み出している。他の客を気にせず寛げる席の配置だ。
「あ」
ロゼアリアが見覚えのある黒い姿を捉え、ラウンジに入っていく。
「アルデバラン、ここにいたの?」
珈琲と分厚い本をお供にラウンジで過ごすアルデバランに出会った。
アルデバランが本から目を離し、ロゼアリア達を見る。相席の許可も得ず、ロゼアリアが隣のソファに腰を下ろした。とてもふかふかだ。
「ああ、お前達か」
「もう皆でお昼を食べちゃったわ。貴方がどこかに行ったまま帰って来ないんだもの」
「構わん。で、今は冒険中ってところか?」
「うん。ここ、カジノや図書館もあるのね」
今見てきたものをアルデバランに話す。聞き流されると思っていたが、意外にも彼はちゃんと話を聞いてくれた。
「なかなか出来が良いだろ? 設計図の時点でかなり修正させたからな」
「この飛行船も魔法道具なの?」
「もちろん。魔法石を使わずにこの巨体を飛ばすとなると、今の十倍は燃料と費用を使わなきゃならん」
道理で真面目に話を聞いてくれるわけだ。魔塔の魔法使いが褒められるのは満更でもないのだろう。
「魔法石ってすごいのね」
「エリューだけで出来た純粋な魔法石なら、理論上は一度回路に組み込んでしまえば交換の必要は無い。魔法石から出たエリューがまた魔法石まで戻ってくるからな」
まさしく永久機関。夢のような話だ。
「とはいえ、魔法石が出来る過程で必ず不純物は混ざる。むしろ、その不純物を核に魔法石の結晶は構成されるからな。定期的に魔法石を換えるのが実情だ」
「へえ……」
小難しい話はよく分からない。オロルックの顔を見てあげてほしい。
よく分からない話はそこまでにして、ロゼアリアがテーブルの上のメニューを手に取る。なるほど、ここでもアフタヌーンティーを楽しむことができるらしい。
「えっ、りんごのパイもあるの!?」
マスカルポーネを添えたりんごのパイ。絶対に美味しいに決まっている。
「好きなのか?」
「大好き! 一番好き! 前に話さなかった?」
「そうだっけか」
困ったことになった。展望ホールのレストランでトマトのケーキを食べると決めていたのに。
こうなったら、ここで食べて向こうでも食べるしか。
「お嬢様、トマトのケーキかりんごのパイ、どちらか一つですよ」
さすがフィオラ。ロゼアリアの思考を正確に読み取ってくる。
「だ、だって……」
「トマトのケーキ、たしか数量限定って書いてなかったっスか?」
なんということだ。オロルックがさらに頭を悩ませにくる。
数量限定なら、今日はトマトのケーキを食べるべきか。しかし自分が、りんごのパイがあると知って我慢するなんて。
「うーん……」
メニューとにらめっこを続けるロゼアリア。やっぱり両方食べたい。
「りんごのパイならここはいつでも用意されるぞ」
アルデバランがそう言うなら、やはり先にトマトのケーキを食べようか。
「じゃあ、レストランに行くわ……アルデバランも一緒に行く? お腹空いてない?」
「別に空いてないが……ここにいるのも飽きたしな。行くか」
決まりだ。今度はアルデバランも一緒にレストランへ向かう。
開放的な展望ホールは先程まで優雅な時間が流れていたのだが。
「誤解です! 僕ではありません!」
何やら慌てた男性の声、それから人だかり。緊迫した空気に、一同は顔を見合わせた。
それに、とロゼアリアは続ける。
「今は私がいる。人間を殺すわけないって言った貴方が、もしブレイズみたいに人間を殺そうとしたら私がその前に立って止める」
「……ロゼなら本当にやりかねなさそうだな」
「約束する! だから安心して!」
胸を張るロゼアリアにアルデバランが強張っていた表情を緩めた。
「分かったよ」
「本気にしてないでしょ」
「まあな」
それは大人の余裕で、諦めにも似ていた。
「他の奴らと飛行艇中を散策する気なんだろう? 行ってこい」
「アルデバランも一緒に行かない?」
「子供の大冒険に大人が付き添ったらつまらんだろ」
付き合ってくれてもいいのに。
「子供子供って、私も来年には成人するのに」
「俺から見たら十分子供だ」
それはそうだろう。アルデバランからすれば、この世界に生きる者は皆子供になる。
展望ホールへ向かう最中に飛行船の離陸を知らせる放送が響いた。グレナディーヌを離れ、束の間の空の旅が始まる。
「本当に飛んだ! 街がどんどん小さくなってく!」
巨大なガラス窓に張り付くようにしてロゼアリアが景色を見下ろした。グレナディーヌの国土を見下ろす日が来るなんて思いもしなかった。
「お嬢! ここにいたんスね!」
オロルック達も展望ホールに来ていたらしい。ロゼアリアと同じように興奮した様子のオロルックと、極力窓の方を見ないようにしているフィオラと合流する。
展望ホールには多くの旅行客がいた。レストランで食事を楽しむ人も多く、各々が優雅な時間を過ごしている。
「レストランも気になるのよね……」
「お昼時っスから、行ってみます?」
「ロディお従兄様にも聞いてみなくちゃ」
ロドニシオのことだ。きっと客室でダラダラしているに違いない。従兄を呼びに、一度客室まで戻る。アルデバランは同行せずに、どこかへ行ってしまった。
「ロディお従兄様」
扉をノックすると、随分ラフな格好に着替えたロドニシオが顔を出した。
「ロゼ、どうしたのお?」
「お従兄様、レストランで一緒に昼食をとらない?」
「いいよお。カカルク君達にも声かけよっか」
さらにカカルク、ココリリも連れて展望ホールのレストランへ。
景色がよく見える窓側の席を選んだ。アルデバランは結局、どこに行ったのか分からない。
「空の上で食事なんて、贅沢だよねえ」
ガラス窓の向こういっぱいに広がる雲を眺めながら、ロドニシオがのんびり呟く。昼食のチキンステーキは絶品だった。
「アフタヌーンティーも気になるわね。後でもう一回来ようかしら」
今しがた食事を終えたばかりだというのに、レストランの立て看板に目を惹かれるロゼアリア。トマトのケーキなんて、食べてみたいに決まってる。
「嫌だわ、ザジャ人が乗ってるなんて」
「ええ、本当に。警吏隊にはしっかり巡回してもらいたいですわね」
熱心に立て看板を眺めるロゼアリアの後ろを、二人の貴婦人がそんな会話をしながら通り過ぎていった。
(ザジャ人?)
興味を引かれたロゼアリアが、客席の方へと視線を向ける。一人で食事をする、黒い髪に黒い目の青年。ロゼアリアとさほど変わらない歳に見える。
髪と目の両方が黒いこと、そして戦を好む気質から、ザジャの民はしばし他国から批判的な目で見られている。
だが噂は噂だ。あそこにいる彼が野蛮な人間だという証拠は無い。あれほど「変わり者」と敬遠されていた魔法使いだって、話してみると案外親しみやすかったのだから。
(話しかけてみる? でも、食事中だし……)
食事の邪魔をするのは悪い。また機会がある時にしよう、とロゼアリアはレストランを離れ、そのまま展望ホールから立ち去った。
空腹も満たし、念願の飛行船散策だ。オロルックとフィオラを従え、気の赴くままにロゼアリアが船内を歩く。数日に渡る旅を退屈させないためか、飛行船にはいくつか娯楽施設が設けられていた。
「お嬢はカジノ行っちゃ駄目っスからね」
嬉々とした目で部屋を覗き込むロゼアリアを止めるオロルックとフィオラ。今は薄暗いこの部屋が、人で賑わうのはあと数時間先だろう。
広々とした図書室も見つけたが、オロルックが嫌がったため外から眺める程度にした。
歩き回ってさらに見つけたのはラウンジ。開放的なレストランとは違い些か閉鎖的だが、それが落ち着く空間を生み出している。他の客を気にせず寛げる席の配置だ。
「あ」
ロゼアリアが見覚えのある黒い姿を捉え、ラウンジに入っていく。
「アルデバラン、ここにいたの?」
珈琲と分厚い本をお供にラウンジで過ごすアルデバランに出会った。
アルデバランが本から目を離し、ロゼアリア達を見る。相席の許可も得ず、ロゼアリアが隣のソファに腰を下ろした。とてもふかふかだ。
「ああ、お前達か」
「もう皆でお昼を食べちゃったわ。貴方がどこかに行ったまま帰って来ないんだもの」
「構わん。で、今は冒険中ってところか?」
「うん。ここ、カジノや図書館もあるのね」
今見てきたものをアルデバランに話す。聞き流されると思っていたが、意外にも彼はちゃんと話を聞いてくれた。
「なかなか出来が良いだろ? 設計図の時点でかなり修正させたからな」
「この飛行船も魔法道具なの?」
「もちろん。魔法石を使わずにこの巨体を飛ばすとなると、今の十倍は燃料と費用を使わなきゃならん」
道理で真面目に話を聞いてくれるわけだ。魔塔の魔法使いが褒められるのは満更でもないのだろう。
「魔法石ってすごいのね」
「エリューだけで出来た純粋な魔法石なら、理論上は一度回路に組み込んでしまえば交換の必要は無い。魔法石から出たエリューがまた魔法石まで戻ってくるからな」
まさしく永久機関。夢のような話だ。
「とはいえ、魔法石が出来る過程で必ず不純物は混ざる。むしろ、その不純物を核に魔法石の結晶は構成されるからな。定期的に魔法石を換えるのが実情だ」
「へえ……」
小難しい話はよく分からない。オロルックの顔を見てあげてほしい。
よく分からない話はそこまでにして、ロゼアリアがテーブルの上のメニューを手に取る。なるほど、ここでもアフタヌーンティーを楽しむことができるらしい。
「えっ、りんごのパイもあるの!?」
マスカルポーネを添えたりんごのパイ。絶対に美味しいに決まっている。
「好きなのか?」
「大好き! 一番好き! 前に話さなかった?」
「そうだっけか」
困ったことになった。展望ホールのレストランでトマトのケーキを食べると決めていたのに。
こうなったら、ここで食べて向こうでも食べるしか。
「お嬢様、トマトのケーキかりんごのパイ、どちらか一つですよ」
さすがフィオラ。ロゼアリアの思考を正確に読み取ってくる。
「だ、だって……」
「トマトのケーキ、たしか数量限定って書いてなかったっスか?」
なんということだ。オロルックがさらに頭を悩ませにくる。
数量限定なら、今日はトマトのケーキを食べるべきか。しかし自分が、りんごのパイがあると知って我慢するなんて。
「うーん……」
メニューとにらめっこを続けるロゼアリア。やっぱり両方食べたい。
「りんごのパイならここはいつでも用意されるぞ」
アルデバランがそう言うなら、やはり先にトマトのケーキを食べようか。
「じゃあ、レストランに行くわ……アルデバランも一緒に行く? お腹空いてない?」
「別に空いてないが……ここにいるのも飽きたしな。行くか」
決まりだ。今度はアルデバランも一緒にレストランへ向かう。
開放的な展望ホールは先程まで優雅な時間が流れていたのだが。
「誤解です! 僕ではありません!」
何やら慌てた男性の声、それから人だかり。緊迫した空気に、一同は顔を見合わせた。
0
あなたにおすすめの小説
あなたが後悔しても、私の愛はもう戻りません
藤原遊
恋愛
婚約者のアルベルトは、優しい人だった。
ただ――いつも、私より優先する存在がいただけで。
「君は分かってくれると思っていた」
その一言で、リーシェは気づいてしまう。
私は、最初から選ばれていなかったのだと。
これは、奪われた恋を取り戻す物語ではない。
後悔する彼と、もう戻らないと決めた私、
そして“私を選ぶ人”に出会うまでの、静かな恋の終わりと始まりの物語。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
短編)どうぞ、勝手に滅んでください。
黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。
あらすじ)
大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。
政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。
けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。
やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。
ーーー
※カクヨム、なろうにも掲載しています
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
「その気になれない」と婚約破棄したあなたの、話を聞く必要がありますか?
さんけい
恋愛
国境を守るために結ばれた婚約を、侯爵家の令息は「その気になれない」という身勝手な理由で壊した。しかも婿入りする立場でありながら、愛人を認めろとまで言い出して――。
侮られ、傷つきながらも、伯爵家の跡取り娘エーディアは立ち止まらない。父とともに次の手を打ち、地に足のついた堅実な男ユリウスと出会い、領地と未来を少しずつ立て直していく。
一方、婚約を軽んじた元婚約者は、家にも王都にも見限られ、じわじわと立場を失っていく。
これは、誰かに苦しみを背負わせようとした男が自滅し、自分の足で立つ女が静かに幸福をつかむ、国境領ざまあ婚約破棄譚。
【完結】あなたは、知らなくていいのです
楽歩
恋愛
無知は不幸なのか、全てを知っていたら幸せなのか
セレナ・ホフマン伯爵令嬢は3人いた王太子の婚約者候補の一人だった。しかし王太子が選んだのは、ミレーナ・アヴリル伯爵令嬢。婚約者候補ではなくなったセレナは、王太子の従弟である公爵令息の婚約者になる。誰にも関心を持たないこの令息はある日階段から落ち…
え?転生者?私を非難している者たちに『ざまぁ』をする?この目がキラキラの人はいったい…
でも、婚約者様。ふふ、少し『ざまぁ』とやらが、甘いのではなくて?きっと私の方が上手ですわ。
知らないからー幸せか、不幸かーそれは、セレナ・ホフマン伯爵令嬢のみぞ知る
※誤字脱字、勉強不足、名前間違いなどなど、どうか温かい目でm(_ _"m)
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる