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Ⅴ章
49話 白薔薇の余燼
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皇宮の薄暗い回廊を、神殿に向かって一人歩くソミン。
「ソミン!!」
よく知った声に、彼女は力なく振り返った。
「……リエン」
少し前にもこんな場面があった。あの時と今では、随分気持ちが違うけれど。
「次は貴方の番、なんて言っておきながら、無様な所を見せたわね」
「そんな事はない。ソミンはものすごく努力をしてる。ただ、アルデバラン殿と経験の差が違いすぎただけだ」
「経験の差……」
そんな単純なものだろうか。あの異端さは、経験だけで片付けられるものだろうか。
「ごめんなさい、リエン。勝てなかった。本当にごめんなさい」
「ソミン」
杖を握り締め、深々と頭を下げる。そんな彼女の姿にリエンは困り果てた。
「皇帝を支える立場なのに、負けてしまった。私はザジャの大神官なのに」
「頭を上げてくれ、ソミン。たった一度負けたくらいで君に失望したりしない。むしろあれだけの魔法使いに臆することなく立ち向かった君を、僕は誇りに思う」
「……貴方は、とても強くなったわね」
初戦のリエンを思い返すソミン。姿は見えずとも、彼の戦いをエリューを通して認識していた。瞼の裏にかつてのリエンの姿を浮かべながら、今の彼を想像した。
「心配は必要なかったみたい。貴方ならきっと皇帝になれる。だから私はもっと強くなるわ。世界のどの管理者にも負けないくらい強くなって、貴方の隣に立つに相応しい大神官になる」
顔を上げた少女は、もう泣いてはいなかった。新たな決意を宣言した彼女にリエンも頷く。
「約束だ。僕達二人でザジャを導こう」
無事に武闘会の勝利を収め、再びクシャとの謁見も約束できたロゼアリア達。クシャに呼ばれた夕食の席ではお互いの勇姿を称え合い、ここへ来たばかりの緊張も忘れて楽しい時間を過ごした。
「ロゼは」
迎賓殿に戻ってきてから、そういえばロゼアリアの姿を見ていない。アルデバランがロドニシオに尋ねると、軽く睨まれた。
「さあ。さっき香浴殿から戻って来たのは見たけどお。アルデバラン君のせいで落ち込んでるんじゃない?」
「まさかお前、ロゼに話したのか?」
それには答えず、ロドニシオは「おやすみぃ」と軽い調子で部屋へ引っ込んでしまった。いつもと変わらぬ様子に見えても、ロドニシオが怒っているのはアルデバランも分かる。ため息を吐いて、他の者にもロゼアリアの居場所を尋ねた。
何か用事があったわけではない。ただ、ロドニシオが話しているなら弁明くらいはしなければ、と思っただけだ。
「ロゼアリア殿ですか? そういえば私も見かけていないですね。あ、迎賓殿にはいると? それなら安心しました」
カカルクはロゼアリアの居場所を知らないらしい。
「ロゼアリア様ですか? 香浴殿から戻って来た所までは、フィオラさんとも一緒だったんですが……」
ココリリも首を傾げる。
「お嬢? 俺は見てないっスけど、フィオラと一緒ならそこまで心配してないっス」
元気に筋力トレーニング中のオロルックは特に主を心配していないようだ。
「お嬢様なら、こちらに戻られてすぐにお部屋に行かれましたよ。今日の武闘会でお疲れなのかもしれません」
フィオラにそう教えてもらい、アルデバランは二階の客室へと向かった。
「──ここにいたのか」
ロゼアリアがいたのは客室ではなく、展望のために設けられた楼廊だった。小さな灯籠の明かりを受け、勾欄に身体を預けた背中を見つける。
「……アルデバラン」
「部屋にいなかったからな。外にでも飛び出したのかと思ったぞ」
「…………」
いつも元気な少女がこうも静かだと、アルデバランも調子が出ない。少々気まずさを感じながら、ロゼアリアの隣に並ぶ。
「……悪かった。別にロゼ達を騙そうと思ったわけじゃないんだ。ただ、そっちの方が上手く事が運ぶと判断しただけで」
「何の話?」
隣から訝しげな視線を向けられる。てっきりロゼアリアは全てを聞いているものだと思っていたが。
「従兄から何も聞いてないのか?」
「ロディお従兄様から? 何を?」
どうやら違ったらしい。ロゼアリアを見下ろしてアルデバランは悩む。「何でもない」と話を逸らすべきか、否か。
──いや、今さら彼女に秘密を作る理由も無いだろう。生まれ直しを打ち明けた相手に隠し事をする必要性を感じなかった。
「武闘会は皇帝の接待でしかなかった。ロゼの従兄が試合に負けたのは、俺がそうするよう指示したからだ」
「なんでそんなことしたの?」
「どっちに転ぶか分からない接戦の方が、祭りとして好まれるからだ」
彼女に責められるなら甘んじて受け入れるつもりだった。しかしロゼアリアは、「ふーん……」と返してくるだけで。
「怒らないのか?」
「別に……アルデバランなら考えそうなことだから。飛行船の時だって、リエンを損得で助けようとしてたし」
それならロゼアリアが落ち込む理由は何なのか、いよいよアルデバランには分からなくなる。
「……ザジャが協力するであろうことは、薄々分かっていた」
ブルージルコンがアルデバランを見上げる。
「今回の武闘会の出場者を見れば、ザジャがここに主戦力を割きたくないのは明白だったからな。協力を拒むつもりなら確実に勝てる手段を取ってたはずだ」
「じゃあどうして、皇帝陛下は最初断ったの?」
「簡単に言えば大国のプライドだろ。他国の頼みをそう易々と聞くわけにいかなかったのかもな。けど、ザジャの状況もそこまで良くない」
「……一戦目の相手が急に変更になったこと?」
それだけではない。二戦目の勝敗も、ラウニャドールの襲撃によって決まったようなものだ。
ザジャほどの大国であってもあの魔物を完全に除することができない。
「それと、皇位継承戦だ。皇帝の寿命はそう長くない。皇位継承戦が始まれば、ザジャの力は落ちる」
「皇帝以外の皇族は命を落とすから?」
「ああ。軍を率いる大将は総じて皇子、皇女だ。たとえ第一皇子が生き残ったとしても、それ以外を失うのは相当痛手になる」
もしリエンが皇帝になれば。一時的だとしても帝国の混乱は免れないだろう。
「ザジャも他国との同盟を広げておきたいはずだ。今日の武闘会でグレナディーヌはそのお眼鏡にかなっただろうな」
「アルデバランのおかげでね」
「ああ」
「だからソミンをあんなにいじめたのね」
「いじめたわけじゃない。たった数ヶ月であのレベルの魔法を扱えてるんだ。あの大神官は大したもんだぞ」
ロゼアリアが肩をすくめる。誰がどう見てもあの試合はアルデバランがソミンをいじめていた。
「ザジャが弱体化すればそこを狙ってくる国が無いとも言い切れんがな。シュヴダニアがそこまで馬鹿じゃないことを祈るが」
西の大国・シュヴダニア皇国。かの国にとってザジャ帝国は邪魔なはずだ。
しかし世界的にラウニャドールの脅威に晒されつつある今、国同士が争っている場合ではない。
「だから、まあ、ザジャが協力するであろうことはある程度予想してたわけで、そのための余興として今日の武闘会をしたわけだが……」
急にアルデバランの歯切れが悪くなる。どこか罰が悪そうに頭を掻くその姿は、ただの二十一歳の青年に見えた。
言葉を選んでいるのか、散々躊躇った挙句諦めたようにアルデバランが息を吐く。
「つまり、俺が聞きたいのは…………結局、なんでロゼは落ち込んでるんだ?」
膨大な知識と経験を持つアルデバランにとって、大抵のことはさほど難題ではない。けれど人間関係となると彼はてんで駄目だった。
魔法の指導など以外では魔法使い相手であっても深く関わらず、魔塔に引きこもって長い時を過ごしてきただけ。落ち込む相手を気にかけ、それとなく話を聞く方法などさっぱり分からない。
かつてロゼアリアがフィオラと喧嘩をし、魔塔に転がり込んで来た時は別だった。あの時はそこまでロゼアリアの心情を気にかけていたわけではない。第三者として客観的に意見を述べただけだ。
アルデバランの人らしい一面に驚きを隠せずにいるロゼアリア。昼間あれだけ冷酷にソミンを打ちのめした魔法使いとは随分違う。
それが、なんだか可笑しかった。
「ソミン!!」
よく知った声に、彼女は力なく振り返った。
「……リエン」
少し前にもこんな場面があった。あの時と今では、随分気持ちが違うけれど。
「次は貴方の番、なんて言っておきながら、無様な所を見せたわね」
「そんな事はない。ソミンはものすごく努力をしてる。ただ、アルデバラン殿と経験の差が違いすぎただけだ」
「経験の差……」
そんな単純なものだろうか。あの異端さは、経験だけで片付けられるものだろうか。
「ごめんなさい、リエン。勝てなかった。本当にごめんなさい」
「ソミン」
杖を握り締め、深々と頭を下げる。そんな彼女の姿にリエンは困り果てた。
「皇帝を支える立場なのに、負けてしまった。私はザジャの大神官なのに」
「頭を上げてくれ、ソミン。たった一度負けたくらいで君に失望したりしない。むしろあれだけの魔法使いに臆することなく立ち向かった君を、僕は誇りに思う」
「……貴方は、とても強くなったわね」
初戦のリエンを思い返すソミン。姿は見えずとも、彼の戦いをエリューを通して認識していた。瞼の裏にかつてのリエンの姿を浮かべながら、今の彼を想像した。
「心配は必要なかったみたい。貴方ならきっと皇帝になれる。だから私はもっと強くなるわ。世界のどの管理者にも負けないくらい強くなって、貴方の隣に立つに相応しい大神官になる」
顔を上げた少女は、もう泣いてはいなかった。新たな決意を宣言した彼女にリエンも頷く。
「約束だ。僕達二人でザジャを導こう」
無事に武闘会の勝利を収め、再びクシャとの謁見も約束できたロゼアリア達。クシャに呼ばれた夕食の席ではお互いの勇姿を称え合い、ここへ来たばかりの緊張も忘れて楽しい時間を過ごした。
「ロゼは」
迎賓殿に戻ってきてから、そういえばロゼアリアの姿を見ていない。アルデバランがロドニシオに尋ねると、軽く睨まれた。
「さあ。さっき香浴殿から戻って来たのは見たけどお。アルデバラン君のせいで落ち込んでるんじゃない?」
「まさかお前、ロゼに話したのか?」
それには答えず、ロドニシオは「おやすみぃ」と軽い調子で部屋へ引っ込んでしまった。いつもと変わらぬ様子に見えても、ロドニシオが怒っているのはアルデバランも分かる。ため息を吐いて、他の者にもロゼアリアの居場所を尋ねた。
何か用事があったわけではない。ただ、ロドニシオが話しているなら弁明くらいはしなければ、と思っただけだ。
「ロゼアリア殿ですか? そういえば私も見かけていないですね。あ、迎賓殿にはいると? それなら安心しました」
カカルクはロゼアリアの居場所を知らないらしい。
「ロゼアリア様ですか? 香浴殿から戻って来た所までは、フィオラさんとも一緒だったんですが……」
ココリリも首を傾げる。
「お嬢? 俺は見てないっスけど、フィオラと一緒ならそこまで心配してないっス」
元気に筋力トレーニング中のオロルックは特に主を心配していないようだ。
「お嬢様なら、こちらに戻られてすぐにお部屋に行かれましたよ。今日の武闘会でお疲れなのかもしれません」
フィオラにそう教えてもらい、アルデバランは二階の客室へと向かった。
「──ここにいたのか」
ロゼアリアがいたのは客室ではなく、展望のために設けられた楼廊だった。小さな灯籠の明かりを受け、勾欄に身体を預けた背中を見つける。
「……アルデバラン」
「部屋にいなかったからな。外にでも飛び出したのかと思ったぞ」
「…………」
いつも元気な少女がこうも静かだと、アルデバランも調子が出ない。少々気まずさを感じながら、ロゼアリアの隣に並ぶ。
「……悪かった。別にロゼ達を騙そうと思ったわけじゃないんだ。ただ、そっちの方が上手く事が運ぶと判断しただけで」
「何の話?」
隣から訝しげな視線を向けられる。てっきりロゼアリアは全てを聞いているものだと思っていたが。
「従兄から何も聞いてないのか?」
「ロディお従兄様から? 何を?」
どうやら違ったらしい。ロゼアリアを見下ろしてアルデバランは悩む。「何でもない」と話を逸らすべきか、否か。
──いや、今さら彼女に秘密を作る理由も無いだろう。生まれ直しを打ち明けた相手に隠し事をする必要性を感じなかった。
「武闘会は皇帝の接待でしかなかった。ロゼの従兄が試合に負けたのは、俺がそうするよう指示したからだ」
「なんでそんなことしたの?」
「どっちに転ぶか分からない接戦の方が、祭りとして好まれるからだ」
彼女に責められるなら甘んじて受け入れるつもりだった。しかしロゼアリアは、「ふーん……」と返してくるだけで。
「怒らないのか?」
「別に……アルデバランなら考えそうなことだから。飛行船の時だって、リエンを損得で助けようとしてたし」
それならロゼアリアが落ち込む理由は何なのか、いよいよアルデバランには分からなくなる。
「……ザジャが協力するであろうことは、薄々分かっていた」
ブルージルコンがアルデバランを見上げる。
「今回の武闘会の出場者を見れば、ザジャがここに主戦力を割きたくないのは明白だったからな。協力を拒むつもりなら確実に勝てる手段を取ってたはずだ」
「じゃあどうして、皇帝陛下は最初断ったの?」
「簡単に言えば大国のプライドだろ。他国の頼みをそう易々と聞くわけにいかなかったのかもな。けど、ザジャの状況もそこまで良くない」
「……一戦目の相手が急に変更になったこと?」
それだけではない。二戦目の勝敗も、ラウニャドールの襲撃によって決まったようなものだ。
ザジャほどの大国であってもあの魔物を完全に除することができない。
「それと、皇位継承戦だ。皇帝の寿命はそう長くない。皇位継承戦が始まれば、ザジャの力は落ちる」
「皇帝以外の皇族は命を落とすから?」
「ああ。軍を率いる大将は総じて皇子、皇女だ。たとえ第一皇子が生き残ったとしても、それ以外を失うのは相当痛手になる」
もしリエンが皇帝になれば。一時的だとしても帝国の混乱は免れないだろう。
「ザジャも他国との同盟を広げておきたいはずだ。今日の武闘会でグレナディーヌはそのお眼鏡にかなっただろうな」
「アルデバランのおかげでね」
「ああ」
「だからソミンをあんなにいじめたのね」
「いじめたわけじゃない。たった数ヶ月であのレベルの魔法を扱えてるんだ。あの大神官は大したもんだぞ」
ロゼアリアが肩をすくめる。誰がどう見てもあの試合はアルデバランがソミンをいじめていた。
「ザジャが弱体化すればそこを狙ってくる国が無いとも言い切れんがな。シュヴダニアがそこまで馬鹿じゃないことを祈るが」
西の大国・シュヴダニア皇国。かの国にとってザジャ帝国は邪魔なはずだ。
しかし世界的にラウニャドールの脅威に晒されつつある今、国同士が争っている場合ではない。
「だから、まあ、ザジャが協力するであろうことはある程度予想してたわけで、そのための余興として今日の武闘会をしたわけだが……」
急にアルデバランの歯切れが悪くなる。どこか罰が悪そうに頭を掻くその姿は、ただの二十一歳の青年に見えた。
言葉を選んでいるのか、散々躊躇った挙句諦めたようにアルデバランが息を吐く。
「つまり、俺が聞きたいのは…………結局、なんでロゼは落ち込んでるんだ?」
膨大な知識と経験を持つアルデバランにとって、大抵のことはさほど難題ではない。けれど人間関係となると彼はてんで駄目だった。
魔法の指導など以外では魔法使い相手であっても深く関わらず、魔塔に引きこもって長い時を過ごしてきただけ。落ち込む相手を気にかけ、それとなく話を聞く方法などさっぱり分からない。
かつてロゼアリアがフィオラと喧嘩をし、魔塔に転がり込んで来た時は別だった。あの時はそこまでロゼアリアの心情を気にかけていたわけではない。第三者として客観的に意見を述べただけだ。
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