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Ⅵ章
55話 根源を穿つ
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ソミンに結界の権限を渡したアルデバランが、ロゼアリアを振り返る。
「俺達はさっさと本体を潰すぞ。長引くほどこっちが不利だからな。行けるよな?」
「任せて。食べ歩きした後の運動にちょうどいい!」
「ああ……」
自信ありげなロゼアリアに、アルデバランが天陽市での彼女を思い出す。
「いいか? ロゼは俺から離れるなよ。道中のラウニャドールは無視して、とにかく本体だ」
「分かった。急いだ方がいいよね? 走る!」
「ちょっと待て」
言うなり飛び出すロゼアリアを追うアルデバラン。しかし、華奢な背中はあっという間に小さくなり。
「おい!!」
「わっ」
ロゼアリアの眼前に迫った黒炎を金色の光が跳ね返す。
「離れるなと言っただろ!! たった今!!」
ロゼアリアの元へ転移したアルデバランが、その首ねっこを掴んだ。
「だってアルデバランがそんなに足が遅いとは思わなかったもの」
「まず勝手に飛び出すな!」
一瞬でも目を離せばロゼアリアは死地に突っ込むのではないか。そう思わずにはいられない。
「まったく。とりあえず、近場まで転移するぞ。そこから先は状況を見ながら進む。いいな? 絶対に走るんじゃないぞ」
ロゼアリアに釘を刺してから転移魔法で移動。この地全体が気温が低かったが、巨大な影の塊周辺はことさら寒い。息を吸えば灰が凍りそうだった。
あまりの寒さにアルデバランが舌を打つ。
「チッ……さっさと焼き払うぞ」
一言に焼き払うと言っても、このラウニャドールは見上げるほど大きい。グレナディーヌでの脅威レベル付けを当てはめれば、A、もしくはSと見積もっていいだろう。
大木までその距離約三十メートル。内側から焼くには、あの時のようにロゼアリアの剣を突き刺さなければならない。
数は多くないが、周囲には卵。これらもいつ孵るか分からない。
自然と息を殺し、慎重に歩みを進める。
「寒すぎるな……」
アルデバランがボヤきながら火を灯す。小さな種火に見えたが、暖を取るには十分なほど温かい。
「あったかい!」
「凍えても困るからな」
ロゼアリアがアルデバランに寄る。その向こうで、卵が割れるのが見えた。
ゆらゆらと振り子のように揺れながら人型が大地に立つ。
「アルデバラン!」
「ああ」
瞬時に臨戦態勢、ロゼアリアが剣を構えた。
『“降リ注グ流星”』
身の毛がよだつ声、直後、二人の頭上に真っ黒な隕石。アルデバランが打ち砕き、破片が周囲に落下した。
知能があるといっても、にわかには信じ難かった。それでもこの耳ではっきりと聞いた。ラウニャドールが理解できない言語ではなく、この世界の魔法式を唱えるのを。
「なんで……っ! 今卵から出てきたばっかりなのに!」
「他のラウニャドールが学んだことは、恐らく根を通して共有されるんだろう。だから厄介な奴を倒してもキリが無いんだ」
「じゃあ、どうすればいいの? あの根を断絶させれば、ソミン達も助かる?」
「ああ。けど、根に手を出せばアレも動くだろうな。これ以上近づくのが難しくなる」
言っている間にも次々と卵が孵り始めた。この全てが魔法を学習したラウニャドールなら、迷っている暇は無い。
根を断絶させるとして、数を考えれば現実的ではない。少なくとも、ロゼアリアが一つ一つ断ち切って回るのは無謀だ。
「根と人型は俺が引き受ける。ロゼは一直線に本体を目指せ」
「分かった! それだったら、走っていいよね?」
「好きなだけ全力で走ってこい。本体が動き出しても援護はする」
魔窟に落ちた時のように、ロゼアリアの剣に炎が集まる。
「行くぞ」
「うん!」
ロゼアリアが走り出すのと同時に、アルデバランが人型と張り巡らされた根に雷撃を撃ち込む。バリバリという空気を震わせる音を聞きながら、ロゼアリアは脇目も振らずに走った。
「っ!」
そんな彼女を叩き潰すように、巨木の鞭が振り下ろされる。暗闇の中でも、たった今立っていた地面が抉れているのが分かった。
本体まですぐそこなのに。夜空に揺れる数多の腕が、接近を許さない。
『■■!』
何百もの声が集合したような音が鼓膜を打った。不快な響きに耳を覆わずにはいられない。
(本体は魔法を使ってこない? 知識が共有されてるなら、魔法式を本体も知ってるはずだけど)
ロゼアリアに襲いかかるのは木の幹ほどもある太い触手だ。人型のように魔法を使う素振りは一切見られない。
これならばグレナディーヌの魔窟と同じように対処できるが、魔法を使ってくる可能性は心に留めておくべきだろう。
アルデバランの炎を纏っているおかげで幾分か楽に戦える。剣が触手を掠めたところから燃え広がるのだ。完全に斬らずとも倒せるので、気持ちに余裕を持てた。
「んっ、しつこいっ!」
斬っても斬っても新たな触手が向かってくる。おまけに、アルデバランが根を断ち切る度に断末魔が耳をつんざくのだ。度重なる妨害のせいでなかなか前に進めない。
『■■! ■■!』
「うるさい!」
苛立ちに任せて目の前の触手を斬る。このままでは埒が明かないと、触手を倒すより進むことを優先した。
背後から漆黒の腕が迫ってくるのを感じながら、振り返らずに進む。途中で急旋回をし、別の方向から伸びてきた触手の上を駆ける。
ロゼアリアの後を追ってきた束。ぐるりと輪を描くその中心に躊躇いなく飛び込んだ。こちらを締めつけようと輪が狭まり、黒い壁となってロゼアリアを襲う。その壁に剣を突き立て、重力のままに落ちる。大量の触手を一気に片付けることができた。
『■■■■■■■!!』
ラウニャドールの悲鳴を浴びながら難なく着地、ようやくその麓にたどり着いた。大きく剣を振りかぶり、思い切り突き刺す。その瞬間、剣を包んでいた炎がぶわりと広がった。
『■■■■! ■■■■■!』
必死の様子で襲いかかる触手。しかしロゼアリアを包むほど広がった炎が、ロゼアリアに触れるのを許さない。まるで捕まえるように先端が割れた触手も、あえなく金の炎に焼き尽くされた。
「ぐぅっ、硬い! もっと刺さらないの!?」
剣は辛うじて先端が食い込んでいるが、ラウニャドールも拒んでいるのだろう。ロゼアリアの腕力をもってしても深く刺せない。
「これじゃ絶対足りないのに!」
自分に迫る触手は炎に任せ、ロゼアリアは両手で剣を押し込んだ。
ぐいぐいと押し込むロゼアリアに呼応するように、炎が勢いを増す。それもあってか、やっと剣先が沈み始めた。
(どれくらいまで、刺せば……っ)
全体重を剣にかける。華奢な剣身が軋む感覚が、柄を握る手にも伝わってくる。このまま力をかけ続ければ折れるかもしれない。だからといって、ここで辞めるわけにはいかなかった。
もっと深く、奥まで。内側から全てを焼き尽くすために。
炎が煌めく先で、ふと、不思議なものが脳裏に映った。不気味な光を放つマグマ。それが、この地から奪い、溜め込んだエリューだと直感する。汚染されたエリューが血液のように管を通って張り巡らされている。
つまり、これを焼けばいい。
(もう少しで届く!)
息を大きく吸い込み、一気に剣を押し込んだ。エリューの脈へ剣先が到達した瞬間、金の炎がその血液に燃え広がる。同時に凄まじい悲鳴が鼓膜を突き刺した。
「う、るさ」
「ロゼ」
ロゼアリアの手の上から、色白な手が剣を握る。炎がさらに勢いを増し、ラウニャドールが激しく暴れる。
「アルデバラン!」
隣を見れば、燃える両眼と目が合った。アルデバランはアルデバランで、不思議そうな顔をしてこっちを見ている。
「さっきのはロゼがやったのか?」
「さっきの?」
「ロゼに預けた炎から、コイツの内部が視えた」
あのマグマはアルデバランにも見えたらしい。しかしロゼアリアが何か特別なことをした心当たりは無い。
「分からない! 剣を押し込んでたら急に見えた」
「そうか。そろそろ引き上げるぞ。内側はこれでいい、あとはソミンだ」
「うん!」
剣を引き抜くと同時に転移。これで新たな人型は湧かないはずだ。
「俺達はさっさと本体を潰すぞ。長引くほどこっちが不利だからな。行けるよな?」
「任せて。食べ歩きした後の運動にちょうどいい!」
「ああ……」
自信ありげなロゼアリアに、アルデバランが天陽市での彼女を思い出す。
「いいか? ロゼは俺から離れるなよ。道中のラウニャドールは無視して、とにかく本体だ」
「分かった。急いだ方がいいよね? 走る!」
「ちょっと待て」
言うなり飛び出すロゼアリアを追うアルデバラン。しかし、華奢な背中はあっという間に小さくなり。
「おい!!」
「わっ」
ロゼアリアの眼前に迫った黒炎を金色の光が跳ね返す。
「離れるなと言っただろ!! たった今!!」
ロゼアリアの元へ転移したアルデバランが、その首ねっこを掴んだ。
「だってアルデバランがそんなに足が遅いとは思わなかったもの」
「まず勝手に飛び出すな!」
一瞬でも目を離せばロゼアリアは死地に突っ込むのではないか。そう思わずにはいられない。
「まったく。とりあえず、近場まで転移するぞ。そこから先は状況を見ながら進む。いいな? 絶対に走るんじゃないぞ」
ロゼアリアに釘を刺してから転移魔法で移動。この地全体が気温が低かったが、巨大な影の塊周辺はことさら寒い。息を吸えば灰が凍りそうだった。
あまりの寒さにアルデバランが舌を打つ。
「チッ……さっさと焼き払うぞ」
一言に焼き払うと言っても、このラウニャドールは見上げるほど大きい。グレナディーヌでの脅威レベル付けを当てはめれば、A、もしくはSと見積もっていいだろう。
大木までその距離約三十メートル。内側から焼くには、あの時のようにロゼアリアの剣を突き刺さなければならない。
数は多くないが、周囲には卵。これらもいつ孵るか分からない。
自然と息を殺し、慎重に歩みを進める。
「寒すぎるな……」
アルデバランがボヤきながら火を灯す。小さな種火に見えたが、暖を取るには十分なほど温かい。
「あったかい!」
「凍えても困るからな」
ロゼアリアがアルデバランに寄る。その向こうで、卵が割れるのが見えた。
ゆらゆらと振り子のように揺れながら人型が大地に立つ。
「アルデバラン!」
「ああ」
瞬時に臨戦態勢、ロゼアリアが剣を構えた。
『“降リ注グ流星”』
身の毛がよだつ声、直後、二人の頭上に真っ黒な隕石。アルデバランが打ち砕き、破片が周囲に落下した。
知能があるといっても、にわかには信じ難かった。それでもこの耳ではっきりと聞いた。ラウニャドールが理解できない言語ではなく、この世界の魔法式を唱えるのを。
「なんで……っ! 今卵から出てきたばっかりなのに!」
「他のラウニャドールが学んだことは、恐らく根を通して共有されるんだろう。だから厄介な奴を倒してもキリが無いんだ」
「じゃあ、どうすればいいの? あの根を断絶させれば、ソミン達も助かる?」
「ああ。けど、根に手を出せばアレも動くだろうな。これ以上近づくのが難しくなる」
言っている間にも次々と卵が孵り始めた。この全てが魔法を学習したラウニャドールなら、迷っている暇は無い。
根を断絶させるとして、数を考えれば現実的ではない。少なくとも、ロゼアリアが一つ一つ断ち切って回るのは無謀だ。
「根と人型は俺が引き受ける。ロゼは一直線に本体を目指せ」
「分かった! それだったら、走っていいよね?」
「好きなだけ全力で走ってこい。本体が動き出しても援護はする」
魔窟に落ちた時のように、ロゼアリアの剣に炎が集まる。
「行くぞ」
「うん!」
ロゼアリアが走り出すのと同時に、アルデバランが人型と張り巡らされた根に雷撃を撃ち込む。バリバリという空気を震わせる音を聞きながら、ロゼアリアは脇目も振らずに走った。
「っ!」
そんな彼女を叩き潰すように、巨木の鞭が振り下ろされる。暗闇の中でも、たった今立っていた地面が抉れているのが分かった。
本体まですぐそこなのに。夜空に揺れる数多の腕が、接近を許さない。
『■■!』
何百もの声が集合したような音が鼓膜を打った。不快な響きに耳を覆わずにはいられない。
(本体は魔法を使ってこない? 知識が共有されてるなら、魔法式を本体も知ってるはずだけど)
ロゼアリアに襲いかかるのは木の幹ほどもある太い触手だ。人型のように魔法を使う素振りは一切見られない。
これならばグレナディーヌの魔窟と同じように対処できるが、魔法を使ってくる可能性は心に留めておくべきだろう。
アルデバランの炎を纏っているおかげで幾分か楽に戦える。剣が触手を掠めたところから燃え広がるのだ。完全に斬らずとも倒せるので、気持ちに余裕を持てた。
「んっ、しつこいっ!」
斬っても斬っても新たな触手が向かってくる。おまけに、アルデバランが根を断ち切る度に断末魔が耳をつんざくのだ。度重なる妨害のせいでなかなか前に進めない。
『■■! ■■!』
「うるさい!」
苛立ちに任せて目の前の触手を斬る。このままでは埒が明かないと、触手を倒すより進むことを優先した。
背後から漆黒の腕が迫ってくるのを感じながら、振り返らずに進む。途中で急旋回をし、別の方向から伸びてきた触手の上を駆ける。
ロゼアリアの後を追ってきた束。ぐるりと輪を描くその中心に躊躇いなく飛び込んだ。こちらを締めつけようと輪が狭まり、黒い壁となってロゼアリアを襲う。その壁に剣を突き立て、重力のままに落ちる。大量の触手を一気に片付けることができた。
『■■■■■■■!!』
ラウニャドールの悲鳴を浴びながら難なく着地、ようやくその麓にたどり着いた。大きく剣を振りかぶり、思い切り突き刺す。その瞬間、剣を包んでいた炎がぶわりと広がった。
『■■■■! ■■■■■!』
必死の様子で襲いかかる触手。しかしロゼアリアを包むほど広がった炎が、ロゼアリアに触れるのを許さない。まるで捕まえるように先端が割れた触手も、あえなく金の炎に焼き尽くされた。
「ぐぅっ、硬い! もっと刺さらないの!?」
剣は辛うじて先端が食い込んでいるが、ラウニャドールも拒んでいるのだろう。ロゼアリアの腕力をもってしても深く刺せない。
「これじゃ絶対足りないのに!」
自分に迫る触手は炎に任せ、ロゼアリアは両手で剣を押し込んだ。
ぐいぐいと押し込むロゼアリアに呼応するように、炎が勢いを増す。それもあってか、やっと剣先が沈み始めた。
(どれくらいまで、刺せば……っ)
全体重を剣にかける。華奢な剣身が軋む感覚が、柄を握る手にも伝わってくる。このまま力をかけ続ければ折れるかもしれない。だからといって、ここで辞めるわけにはいかなかった。
もっと深く、奥まで。内側から全てを焼き尽くすために。
炎が煌めく先で、ふと、不思議なものが脳裏に映った。不気味な光を放つマグマ。それが、この地から奪い、溜め込んだエリューだと直感する。汚染されたエリューが血液のように管を通って張り巡らされている。
つまり、これを焼けばいい。
(もう少しで届く!)
息を大きく吸い込み、一気に剣を押し込んだ。エリューの脈へ剣先が到達した瞬間、金の炎がその血液に燃え広がる。同時に凄まじい悲鳴が鼓膜を突き刺した。
「う、るさ」
「ロゼ」
ロゼアリアの手の上から、色白な手が剣を握る。炎がさらに勢いを増し、ラウニャドールが激しく暴れる。
「アルデバラン!」
隣を見れば、燃える両眼と目が合った。アルデバランはアルデバランで、不思議そうな顔をしてこっちを見ている。
「さっきのはロゼがやったのか?」
「さっきの?」
「ロゼに預けた炎から、コイツの内部が視えた」
あのマグマはアルデバランにも見えたらしい。しかしロゼアリアが何か特別なことをした心当たりは無い。
「分からない! 剣を押し込んでたら急に見えた」
「そうか。そろそろ引き上げるぞ。内側はこれでいい、あとはソミンだ」
「うん!」
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