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【女王視点】生きていた…!
しおりを挟む「は…?エイヴィス・バロウズ、今、何と……?」
「は!エルドラド歓楽都市でアルトリウス将軍を発見いたしました。あのクロムスフェーンの瞳は無二のもの。多少雰囲気は変わっておりましたが、間違いなく」
アルトリウスが……私の夫が、生きて………?
「魔王アスモデウスに飼われております。なんでも白金貨100枚で購入した模様で…」
なんということだ。アルトリウスは、生きていたのだ…!
わたくしの体が歓喜に震える。
ああ、そうだ。あの腐肉がアルトリウスのはずがない。わたくしは今まで大切に握りしめていた小さな骨が汚らわしいものに感じて投げ捨てた。
アルトリウスが生きているのに蘇生などできるはずがないではないか!!ああ、やはりそうだ。亜人に神々の祝福はない。だからアルトリウスは消滅したと嘯いたのは誰だったのか。
アルトリウスの遺体を持ち込んだのはタッカー男爵だ。そうだ、あやつはここ半年で急に金回りが良くなった。エルドラド歓楽都市で派手に豪遊したとも噂に聞いた。
「タッカー男爵をわたくしの前へ!!迅速に、一族郎党捕縛しろ!!」
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