【7人の魔王 終】白の恋と、黒の愛

とうや

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略奪戦(こい)のゴングが鳴り響く

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無事に生き返った千早にヒナがラリアットを喰らわせ、アキが背後から脇を擽る。碧海が溜め息を吐いて、紫苑が「心配したんだよ!」って珍しく膨れっ面を見せた。いつもの光景だ。え?俺たち?俺と凛はまあなんとかなるって思ってたから……ええ~、凛が号泣してる!?


「おかえり」

「おう、ただいま」


俺と千早は拳をぶつけ合って再会を喜ぶ。その直後の爆弾発言。



「……というわけだ。別れろ、紅葉」

「……………………は?」


紅葉が硬直した。

なんでも千早、聖龍に借りができたからをひとつだけ叶えてやることにしたらしい。


「深紅はから命令はできない」


あー…。

だから『別れろ』ね…。


「「そ…!そんな!!千早様!?」」


異議を唱えたのは深紅と紅葉の子供たちだ。


「月、花、俺はお前たちに意見は求めていない」


スパッと遮断。うーわー…こういうとこうちの領のコミュニティとは違うなあ。千早んとこはほぼ独裁だもんなあ。うちなんか俺の意見は『参考程度』だぜ!?

オロオロしてるのは何故か『お願い』した方の聖龍のおっさん。おやおや?とのんびり構えてるのは深紅。二人の子供であるユキは我関せずとクリスのサンドイッチを貪り食ってる。……腹減ってたんだろうな、うん…。


「……紅葉?」

「…………は、承知致しました…」

「親父イイイイ!?」「父さん!!」


おおお……苦渋の決断?まあ…筆頭眷属だしなあ……。

俯いていた紅葉は顔を上げた。悲壮な…… ーーー あ、あれ?全然悲壮感漂ってないぞ!?むしろ嬉しそう!?


「千早様が叶える『お願い』がでこの紅葉、安堵いたしました」


えー…えええ……。


「ええ、別れましょう。千早様のご命令であれば仕方ありませんね。ですが、千早様はとは仰っていません」


するりと紅葉が深紅の手を取って唇を落とした。


「もう一度あなたを口説き落とすのも一興ですね、深紅」




やっぱりそうなるのかよ!?







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