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ダンジョンシガー
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地上に戻るとまだほんの少しだけ日が出ていたけど、概ね夜と言って差し支えない時間だった。逢魔が時ってやつ? いや、逢シャールちゃんが時か。
ふぃ~。強行軍だったけどなんとかなったぜ。
ギルドに戻って、ちょっと歳のいってるおっさん職員をつかまえておんぶしてる生き残りっ娘のことを伝える。
「そう、ですか。救助してくださりありがとうございます」
「冒険者のはしくれっすからね。当然ですよ」
「素晴らしい心がけです。そのように義に厚い方は最近減ってしまいました。昔はもっと自他共栄の理念が冒険者にもあったものです」
おっさん職員の話は少し長かったが、生き残りっ娘をちゃんと預かってくれた。ついでに遺品もぜんぶ渡しておいた。救助報酬を請求しますか? と言われたが断ると、とても感激された。いいことをしたみたいで気分がいい。ていうかこんな駆け出しチームからお金取る気分にはなれないよ。
ちなみにシャールちゃんは今、締め作業中だそうでもう少しで上がるそうだ。そしたら、残りのこともやっちゃおう。
紅蓮隊の生き残りっ子のことをラーズさんに報せないとな。
今度は適当な冒険者をつかまえて質問する。
「ラーズさん見なかった?」
「ん? あぁ、あっちで飲んでるぜ」
彼が指さした先てラーズさんがエールを片手にちびちびとナッツを摘んでいた。ギルド内にも一応軽食スペースがあるみたいだ。なんか顔が怖いんだけど。何か考えてんのかな。
「ども~ラーズさん」
「ん? おお! ケイじゃねえか。どうした今日は?」
「いやそれがね……」
なるべく端的に今日のことを話す。ドラゴンソードと骨喰いがポーター契約したこと、H級に昇級したこと、紅蓮隊が壊滅して、一人だけ救助したこと。
「とまあ、いろいろあったんだ」
「……なるほどな。分かった。まずはお疲れ様言っておくぜ。エール飲むか? 奢るぜ」
「オネシャス。あ、ベステルタの分もお願いします」
たっぷり注がれたエールと軽いおつまみが持ってこられ、乾杯する。
「ベステルタ、お疲れ」
「特に疲れてないけど?」
「疲れてなくてもお疲れ、っていうのが作法みたいなもんなのさ」
「ふーん、そうなのね! じゃあ『お疲れ!』」
ゴッゴッゴッと喉を鳴らして飲み干していく。一気にジョッキが空になった。
「ふー、悪くないわね」
「いやーさすがの飲みっぷりだな。惚れ惚れするぜ」
「彼はなんて?」
「いい飲みっぷりで惚れ惚れするってさ」
「惚れたら殺すって伝えてちょうだい」
「ラーズさん、惚れたら殺すって言ってるよ」
「怖すぎだろ。冒険者なんだからこれくらいの軽口や冗談は受け流しとけ」
「ベステルタ、冒険者なんだからあれくらいの冗談は受け流しとけだってさ」
「あら、冗談だったの? ニンゲンの冗談がよく分からないのよね。でも、冒険に必要なことなら覚えておくわ。お礼を言っておいて」
「冒険に必要なら覚えておくって。あとお礼も言ってる」
「意外と素直だな。が、悪くねえ。冒険に真摯なやつに悪いやつは……いるが、まあ冒険者としては成功するだろ」
ガハハ、と豪快にエールを飲んでいく。唇についた泡を舐めとってポツリと言った。
「紅蓮隊が最初に脱落か。あいつらはやる気もあって実力もそれなりにあった。チームの結束も固かった」
「それでもこうなっちゃうんだね」
「そうだ。どんなにうまくいっていても、一つボタンをかけ違えばどんどん連鎖してあっという間にお陀仏さ。よくある……よくあることだ」
「ケイ、エールのおかわりちょうだい」
「すんません、エールもう一つ。ベステルタ、あんまり飲むと酔っちゃうよ」
「何よ。酔った私が見たくないの? すごーくケイに甘えるし、きっと可愛いわよ」
「ものすごーく興味あるけど、酔っぱらったベステルタを他の男に見せたくないんだよね」
「うふふ。なあにそれ、いいじゃない。ケイったら、可愛いわねえ。仕方ないわ。ほどほどにしてあげる。仕方ないんだから」
そう言って彼女の豊満なおっぱおで僕のお顔をおっぱおおっぱおしてくれた。
「クックック。あんまりギルド内でいちゃつくと持てない奴らからあとで締められるぞ、まあお前さん達なら返り討ちだろうがな」
仰る通り。
実際、睨んでくる冒険者たちがいるが細かく飛ばされるベステルタの殺気によってすぐに縮こまっている。いや、殺気を細かく飛ばすのって意味分かんないけど、そうとしか言えないんだよね。
「で、ドラゴンソードと骨喰いがポーター契約か。くっくっく。なるほどな。それは予想外だが、想定内だ」
ラーズさんは目を細めて嬉しそうにエールをちびりとやった。
「骨喰いについたんなら、まあ下手なことにはならないだろ。運がいいな」
「骨喰いって良いパーティなの?」
「何をもって『良い』パーティとするかによるが、俺は悪くねえパーティだと思うぜ」
ニヒルな大人の笑みを浮かべる。
よかったな、アビディ。君たちのこと、ラーズさん知ってるみたいだぞ。
「ほほう、詳しく」
「自分で考えろ……と言いたいところだが、まあいい。
そうさな、骨喰いはいろいろ『遠回りした』パーティだからだよ」
「ふーむ、遠回り……非効率的だったってこと?」
「そうだ。あいつらはそりゃもう、要領の悪い連中だった。学もねえし、品も悪い。頭は弱いのに、物欲は強い。でもな、根性があったのと、失敗から学べるだけの冷静さはあった……。
なあ、ケイ。とにかく『効率的に最短距離で強くなる』のと、『非効率に回り道ばっかしまくって強くなる』、どっちがいいと思う?」
そんなの考えるまでもない。
「そりゃあ……効率的な方がいいんじゃないの?」
「ま、それが普通だわな。でもな、俺は非効率から入って、徐々に効率を学ぶのがいちばん良いと思っている」
「んん? なんで???」
「簡単に言うと、その方が『深みが出る』からさ。このよくわからん『深み』ってのは実によくできていて、運とも違うんだよな。だが似ているものだ。深みのある冒険者は、必ず強くなるわけじゃないが、しぶといぜ。骨喰いの連中を見てみろ。G級止まりだが、十年以上大きな怪我もせず、冒険者稼業を続けてる。この街でも歴だけで言えば最長の部類だぜ。そこら辺を評価してる奴らはあんまいねえけどな」
ふ、深い……のか?
でも骨喰いが思った以上にすごいってのはなんとなく伝わってきた。
「おれはな、ケイ。効率ってのは究極的には『限界を決めること』だと思ってる。だから『効率じゃない』と判断すれば、その先には行かねえ。なぜなら非効率的だからだ。だがな、それじゃあ大成できねえんだよなあ。非効率の壁をぶち破った先の景色を見ねえと、深みのある冒険者にはなれねえ」
「骨喰いはその景色を見たと?」
「いーや、あいつらは見れなかったと思うぜ。だが、その入り口にはいたはずだ。あいつらなりに何かを感じ取ってるとは思うぜ」
効率の壁と、非効率の先にある景色か……。
考えたこともなかった。含蓄のある言葉だな。さすがソロでE級までいった男は違う。ていうか黄金の矢と同ランクってやばくね? さすがにあれ全員と互角ってわけじゃないんだろうけど、黄金の矢と戦ったことでラーズさんのヤバさを再認識したよ。
なんかこう、彼の強さと経歴に経緯を表したいな。
「あ、そうだ。これダンジョンでドロップしたんだけど」
「ん? ってこりゃダンジョンシガーじゃねえか。久しぶりに見たぜ」
彼は少し目を開いて驚いた。ダンジョンシガーっていうのかこれ。
「紅蓮隊たちが引っかかった罠を全部踏み抜けたあと、周辺を探してみたら見つけたんだよね」
「ははあ、なるほど。ギミックトレジャーか。こりゃいいもんだぜ。こいつぁ吸うと魔力の流れを、整えてくれるんだ。魔法使いなんかがよく吸ってるな。人が作ったもんが一般的だが、あれはちと副作用もあるからな。迷宮産のが一番身体にいい」
ダンジョンシガー身体にいいの!? そりゃすごい。愛煙家、理想の煙草じゃん。
「よければ吸ってみない? けっこうあるし」
「いいのか? 高価なもんだぜ?」
「いいよいいよ。お世話になってるからね。ベステルタもどう? これダンジョンシガーっていうんだって。吸うと体内の魔力を整えてくれるらしいよ」
「いいわね。一本頂くわ」
「えっと、ここで吸って大丈夫? 禁煙じゃないの?」
「なんだよ禁煙って? 煙が出るだけだろ。むしろダンジョンシガーの煙なら他の奴らも喜ぶと思うぜ」
副流煙が喜ばれるなんて、この世界の煙草はすごいなあ。喫煙者にとっては天国だね。
「ちなみに、煙は肺に入れるやつ?」
「そうだ。人工のだと口内喫煙もあるが、ダンジョンシガーは肺に入れたほうがトベるぜ」
久方ぶりの生活魔法で火をつけて、ダンジョンシガーを端っこを切り、ゆっくりとくゆらせる。
おおっ、けっこう重ためだけどクラッとくる感じはないな。正統派な薫香の中に、なんとも言えないかぐわしい匂いがある。いぶした柑橘系とでも形容すればいいのかな。んあ~キマる感じがすりゅ~。
「あ゛ぁ゛~」
「ふぅ~久しぶりに吸ったがやっぱいいもんだなこれは……」
二人して口から紫煙をプカプカくゆらせて恍惚の表情を浮かべる。
もしかして前シュレアに買って上げたのは、人口のシガーだったのかな。そしたら今度こっちのも吸わせてあげよう。
「ケイ、このあとどうすればいいの?」
「うん。今から火をつけてあげるから、ゆっくりと吸ってみて。シガーが熱くなるかならないかってくらいの勢いで。そしたら口の中に煙が溜まるから、またゆっくりと肺の中に入れるんだよ」
「わ、わかったわ」
「吸ってみな、飛ぶぞ」
「もう急かさないでよ」
ばるんばるんのグッドプロポーションお姉さんが、大きな手でちまちまとシガーをいじっている様子はなんだか微笑ましい。
彼女は緊張した面持ちでシガーを思い切り吸い込んだ。
「ッ! ゲホッゲホッ」
「ワッハッハ。紫電のねーちゃんもシガーではむせるんだな、クックック」
「ははは。ベステルタ、もっとゆっくりで大丈夫だよ」
「く、屈辱」
顔を赤らめて再挑戦する。
肉感的な唇がそっと煙草に添えられる。舌がちろりと煙草をなぞる。妙に艷やかでエロい。数人の冒険者が「うっ」と言って前かがみになった。
そしてゆっくりと吸引する。
「ん……」
今度はうまく吸えているようだ。豊かなお胸が大きく膨らみ、シガーがチリチリと微かな音を立てて灰になっていく。
チリチリと。
チリチリ……。
長い、物凄く長い時間吸っている。
……うわあ、ほとんど灰になっちゃったよ。
「一息で吸いやがったぞあのねーちゃん」
「ダンジョンシガーってけっこう重いはずだよな」
「慣れてないやつが深く吸ったら卒倒するはずだが……」
冒険者たちがヒソヒソと噂している。
「……ふううぅ~~~ッッッ」
亜人っぱいをぱんぱんに膨らませたベステルタは、灰に貯めた紫煙を一気に放出した。
もわわぁぁぶわぁおおーーん!
「うおおっ」
「なんだこれ、シガーの煙で雲がっ」
「シガークラウドだ!」
冒険者たちの驚きの声。
まるで龍のブレスのような煙がギルド内に一気に充満していく。煙はみるみる内に上方へ向かっていき、大きな煙草雲を形成した。
「ひーっひっひ、なんじゃこりゃあ! やっぱ紫電のねーちゃんはハンパねえなあ!」
ラーズさんは満点大笑いで膝を叩いて笑ってる。
「ケイ~これいいわね~。すごくいい気分。あ~もう一本ちょうだ~い」
「そりゃあよかった。でも、これはちびちび時間をかけて吸うもんなんだよ。それにこれ以上煙草雲作ったら迷惑だから、今日はこれで終わり」
「ええ~っ! そんなぁ」
「そんな顔してもダメだよ。我慢を覚えてね」
「ぶぅ」
可愛い顔して拗ねるでっかい幼女をあやし、仕方ないので追加でエールを一杯注文してあげた。その後、僕とラーズさんはダンジョンシガーを吸い終わるまでの短くも長くもない時間を、とりとめのない雑談をして過ごした。穏やかだわ。
「あ……ケイさん」
すると仕事終わりのシャールちゃんが僕を発見して声を上げた。嬉しそうな表情で、トテトテと近付いてくる。
うわっ、なんか髪型とかお化粧がいつもと違う。服もギルドの制服から着替えている。ふんわりと華やかでありつつ、清楚な服装だ。や、やばい。可愛すぎない? めちゃくちゃ意識してしまう。
……なんか後ろの方でケバい受付嬢がめっちゃシャールちゃんを睨んでるな。おばさんが嫉妬してるのか? やだやだ、せいぜい見せつけてやろう。
「やあ、お疲れ様」
「すみません、お待たせしてしまって……えっとこの煙? はなんでしょうか……?」
「これはベステルタが作ったダンジョンシガーの雲だよ。すごいよね」
「シガーの雲? は、はぇー。すごい肺活量ですねえ」
煙草雲を見てポカーンとしている。
「お、待ち人来たれりだな。んじゃ、俺はずらかるとするぜ」
「エールご馳走様でした、ラーズさん。ほらベステルタも」
「馳走になったわね」
「いいってことよ。じゃ、あの娘は俺の方でフォローしとくわ……おいケイ」
最後にラーズさんは声をひそめて言う。おっちゃんの顔寄せはあんま嬉しくないのだが……。
「最近、ほんの少しだけ迷宮がきな臭く感じる。用心しろよ」
「へえ……ちなみにどんなとこが?」
「妙に腕の立ちそうなソロが増えた。それでいてパーティを組もうともしねえ。愛想もよくねえ。こういう連中はな、何か碌でもねえこと考えてるもんだ。例えば、復讐とか、人攫いとか、そこら辺だな」
うえええ、物騒だな。気をつけないと。
「ラーズさん、あんがとね。気をつけるよ」
「おう。ま、お前さん達なら大丈夫だろうがな」
ひらひらと手を振って彼は夕闇の喧騒に消えていった。
「ケイはその娘とご飯食べてくるのよね?」
「そうだよ。遅くなるかもしれないから、先にご飯食べて寝てていいからね」
「ふーん。繁るの?」
ストレートだなあ。
「まあ……場合によってはね。でも、正直なところ彼女と一緒にご飯食べて、お話できればそれでいいんだ。前から約束してたし、すごく楽しみにしていたんだよ」
「ふぅん?」
なんか面白くなさそうな顔だ。
「ベステルタ、君たち亜人との契約を忘れたりしないよ。僕はもう、ずっとベステルタと一緒にいるんだ。離れることはない。みんなと繁殖して、子供にたくさん囲まれて、亜人王になって、亜人妻に囲まれるのが僕の夢なんだ。何も不安に思わなくて大丈夫だよ」
「……そうね。私とケイは魂が繋がってるんだもの。それに比べたらニンゲンの小娘との逢瀬なんて、些細なことね。楽しんでらっしゃい」
そう言ってベステルタは僕の額に軽くキスをして去っていった。おいおい、シャールちゃんの前でそういうことするなよ。嬉しいけど。
「あ、あの。ベステルタさんは今なんて……」
「僕らがデートに行く事を言ったらヤキモチ妬いちゃったんだ。彼女は寂しがりやだからね。でも、ベステルタとはずっと一緒にいるんだから大丈夫でしょ? って言ったら納得してくれた」
「や、やきもちですか。その、いいんでしょうか。ベステルタさん、ケイさんと、その」
言いにくそうなシャールちゃん。
「ベステルタはね、なんていうか家族みたいなもんなんだ。難しいけど。だから大丈夫」
「そ、それならいいんですけど。そ、そのっ。やきもち妬くってことは、やっぱりそんなふうに見えるんですかね……?」
顔を真っ赤にして、不安そうな上目遣い。あまりにも可愛い。
「そんなふうって、どんなふう?」
少し意地悪してみたくなった。
「え、ええっ。それは、その。あの……」
さらに赤くなってもじもじと顔を俯かせる。
すると彼女の後ろでラーズさんがニヤニヤとしながら、口パクでこう言ってきた。
(て、を、に、ぎ、れ)
!!!
なるほど。ここで、攻めるのか。
さすが、長年ソロでやってきた男は違うぜ。
僕は頷き、彼女の手を握る。ほっそりとしていて、すべすべだ。そして、じんわりと暖かい。てか、ちょっと汗ばんでる。緊張してるのかな。ペロペロしたい。
「あっ、ひゃっ」
「ごめん。嫌だった?」
「い、いやじゃないです。いやじゃないです」
すると大胆にも手を絡ませてきた。うわっ、うわわっ。なんか鼻の奥とか胸の奥が熱い。ブーンって音がする。なんだろうこれ、恋のエンジン音か?
(す、な、お、に、な、れ)
ラーズさんが親指グッドしてきたので、感謝を込めて僕も(ぐっ)とやり返す。
すなおになれ。きっとこれは彼なりの激励だろう。経験豊富そうだし。よし、素直になるぞ。セックスさせてください。違うか。繁らせてください。こうだな。
「じゃあ、行こうか」
「え、えへへ。はい」
「あっ、でも僕お店知らないや」
「あはは。そうでしたね。こっちですよ」
はにかんだような笑みで僕を優しく先導してくれる。もちろん手は握ったまま。けっこう強い。でもそれがいい。
ヒュウウゥっと囃し立てる冒険者たちの口笛が心地よい。
デートだ。やっとシャールちゃんとデート。ここまで長かった……。
ふぃ~。強行軍だったけどなんとかなったぜ。
ギルドに戻って、ちょっと歳のいってるおっさん職員をつかまえておんぶしてる生き残りっ娘のことを伝える。
「そう、ですか。救助してくださりありがとうございます」
「冒険者のはしくれっすからね。当然ですよ」
「素晴らしい心がけです。そのように義に厚い方は最近減ってしまいました。昔はもっと自他共栄の理念が冒険者にもあったものです」
おっさん職員の話は少し長かったが、生き残りっ娘をちゃんと預かってくれた。ついでに遺品もぜんぶ渡しておいた。救助報酬を請求しますか? と言われたが断ると、とても感激された。いいことをしたみたいで気分がいい。ていうかこんな駆け出しチームからお金取る気分にはなれないよ。
ちなみにシャールちゃんは今、締め作業中だそうでもう少しで上がるそうだ。そしたら、残りのこともやっちゃおう。
紅蓮隊の生き残りっ子のことをラーズさんに報せないとな。
今度は適当な冒険者をつかまえて質問する。
「ラーズさん見なかった?」
「ん? あぁ、あっちで飲んでるぜ」
彼が指さした先てラーズさんがエールを片手にちびちびとナッツを摘んでいた。ギルド内にも一応軽食スペースがあるみたいだ。なんか顔が怖いんだけど。何か考えてんのかな。
「ども~ラーズさん」
「ん? おお! ケイじゃねえか。どうした今日は?」
「いやそれがね……」
なるべく端的に今日のことを話す。ドラゴンソードと骨喰いがポーター契約したこと、H級に昇級したこと、紅蓮隊が壊滅して、一人だけ救助したこと。
「とまあ、いろいろあったんだ」
「……なるほどな。分かった。まずはお疲れ様言っておくぜ。エール飲むか? 奢るぜ」
「オネシャス。あ、ベステルタの分もお願いします」
たっぷり注がれたエールと軽いおつまみが持ってこられ、乾杯する。
「ベステルタ、お疲れ」
「特に疲れてないけど?」
「疲れてなくてもお疲れ、っていうのが作法みたいなもんなのさ」
「ふーん、そうなのね! じゃあ『お疲れ!』」
ゴッゴッゴッと喉を鳴らして飲み干していく。一気にジョッキが空になった。
「ふー、悪くないわね」
「いやーさすがの飲みっぷりだな。惚れ惚れするぜ」
「彼はなんて?」
「いい飲みっぷりで惚れ惚れするってさ」
「惚れたら殺すって伝えてちょうだい」
「ラーズさん、惚れたら殺すって言ってるよ」
「怖すぎだろ。冒険者なんだからこれくらいの軽口や冗談は受け流しとけ」
「ベステルタ、冒険者なんだからあれくらいの冗談は受け流しとけだってさ」
「あら、冗談だったの? ニンゲンの冗談がよく分からないのよね。でも、冒険に必要なことなら覚えておくわ。お礼を言っておいて」
「冒険に必要なら覚えておくって。あとお礼も言ってる」
「意外と素直だな。が、悪くねえ。冒険に真摯なやつに悪いやつは……いるが、まあ冒険者としては成功するだろ」
ガハハ、と豪快にエールを飲んでいく。唇についた泡を舐めとってポツリと言った。
「紅蓮隊が最初に脱落か。あいつらはやる気もあって実力もそれなりにあった。チームの結束も固かった」
「それでもこうなっちゃうんだね」
「そうだ。どんなにうまくいっていても、一つボタンをかけ違えばどんどん連鎖してあっという間にお陀仏さ。よくある……よくあることだ」
「ケイ、エールのおかわりちょうだい」
「すんません、エールもう一つ。ベステルタ、あんまり飲むと酔っちゃうよ」
「何よ。酔った私が見たくないの? すごーくケイに甘えるし、きっと可愛いわよ」
「ものすごーく興味あるけど、酔っぱらったベステルタを他の男に見せたくないんだよね」
「うふふ。なあにそれ、いいじゃない。ケイったら、可愛いわねえ。仕方ないわ。ほどほどにしてあげる。仕方ないんだから」
そう言って彼女の豊満なおっぱおで僕のお顔をおっぱおおっぱおしてくれた。
「クックック。あんまりギルド内でいちゃつくと持てない奴らからあとで締められるぞ、まあお前さん達なら返り討ちだろうがな」
仰る通り。
実際、睨んでくる冒険者たちがいるが細かく飛ばされるベステルタの殺気によってすぐに縮こまっている。いや、殺気を細かく飛ばすのって意味分かんないけど、そうとしか言えないんだよね。
「で、ドラゴンソードと骨喰いがポーター契約か。くっくっく。なるほどな。それは予想外だが、想定内だ」
ラーズさんは目を細めて嬉しそうにエールをちびりとやった。
「骨喰いについたんなら、まあ下手なことにはならないだろ。運がいいな」
「骨喰いって良いパーティなの?」
「何をもって『良い』パーティとするかによるが、俺は悪くねえパーティだと思うぜ」
ニヒルな大人の笑みを浮かべる。
よかったな、アビディ。君たちのこと、ラーズさん知ってるみたいだぞ。
「ほほう、詳しく」
「自分で考えろ……と言いたいところだが、まあいい。
そうさな、骨喰いはいろいろ『遠回りした』パーティだからだよ」
「ふーむ、遠回り……非効率的だったってこと?」
「そうだ。あいつらはそりゃもう、要領の悪い連中だった。学もねえし、品も悪い。頭は弱いのに、物欲は強い。でもな、根性があったのと、失敗から学べるだけの冷静さはあった……。
なあ、ケイ。とにかく『効率的に最短距離で強くなる』のと、『非効率に回り道ばっかしまくって強くなる』、どっちがいいと思う?」
そんなの考えるまでもない。
「そりゃあ……効率的な方がいいんじゃないの?」
「ま、それが普通だわな。でもな、俺は非効率から入って、徐々に効率を学ぶのがいちばん良いと思っている」
「んん? なんで???」
「簡単に言うと、その方が『深みが出る』からさ。このよくわからん『深み』ってのは実によくできていて、運とも違うんだよな。だが似ているものだ。深みのある冒険者は、必ず強くなるわけじゃないが、しぶといぜ。骨喰いの連中を見てみろ。G級止まりだが、十年以上大きな怪我もせず、冒険者稼業を続けてる。この街でも歴だけで言えば最長の部類だぜ。そこら辺を評価してる奴らはあんまいねえけどな」
ふ、深い……のか?
でも骨喰いが思った以上にすごいってのはなんとなく伝わってきた。
「おれはな、ケイ。効率ってのは究極的には『限界を決めること』だと思ってる。だから『効率じゃない』と判断すれば、その先には行かねえ。なぜなら非効率的だからだ。だがな、それじゃあ大成できねえんだよなあ。非効率の壁をぶち破った先の景色を見ねえと、深みのある冒険者にはなれねえ」
「骨喰いはその景色を見たと?」
「いーや、あいつらは見れなかったと思うぜ。だが、その入り口にはいたはずだ。あいつらなりに何かを感じ取ってるとは思うぜ」
効率の壁と、非効率の先にある景色か……。
考えたこともなかった。含蓄のある言葉だな。さすがソロでE級までいった男は違う。ていうか黄金の矢と同ランクってやばくね? さすがにあれ全員と互角ってわけじゃないんだろうけど、黄金の矢と戦ったことでラーズさんのヤバさを再認識したよ。
なんかこう、彼の強さと経歴に経緯を表したいな。
「あ、そうだ。これダンジョンでドロップしたんだけど」
「ん? ってこりゃダンジョンシガーじゃねえか。久しぶりに見たぜ」
彼は少し目を開いて驚いた。ダンジョンシガーっていうのかこれ。
「紅蓮隊たちが引っかかった罠を全部踏み抜けたあと、周辺を探してみたら見つけたんだよね」
「ははあ、なるほど。ギミックトレジャーか。こりゃいいもんだぜ。こいつぁ吸うと魔力の流れを、整えてくれるんだ。魔法使いなんかがよく吸ってるな。人が作ったもんが一般的だが、あれはちと副作用もあるからな。迷宮産のが一番身体にいい」
ダンジョンシガー身体にいいの!? そりゃすごい。愛煙家、理想の煙草じゃん。
「よければ吸ってみない? けっこうあるし」
「いいのか? 高価なもんだぜ?」
「いいよいいよ。お世話になってるからね。ベステルタもどう? これダンジョンシガーっていうんだって。吸うと体内の魔力を整えてくれるらしいよ」
「いいわね。一本頂くわ」
「えっと、ここで吸って大丈夫? 禁煙じゃないの?」
「なんだよ禁煙って? 煙が出るだけだろ。むしろダンジョンシガーの煙なら他の奴らも喜ぶと思うぜ」
副流煙が喜ばれるなんて、この世界の煙草はすごいなあ。喫煙者にとっては天国だね。
「ちなみに、煙は肺に入れるやつ?」
「そうだ。人工のだと口内喫煙もあるが、ダンジョンシガーは肺に入れたほうがトベるぜ」
久方ぶりの生活魔法で火をつけて、ダンジョンシガーを端っこを切り、ゆっくりとくゆらせる。
おおっ、けっこう重ためだけどクラッとくる感じはないな。正統派な薫香の中に、なんとも言えないかぐわしい匂いがある。いぶした柑橘系とでも形容すればいいのかな。んあ~キマる感じがすりゅ~。
「あ゛ぁ゛~」
「ふぅ~久しぶりに吸ったがやっぱいいもんだなこれは……」
二人して口から紫煙をプカプカくゆらせて恍惚の表情を浮かべる。
もしかして前シュレアに買って上げたのは、人口のシガーだったのかな。そしたら今度こっちのも吸わせてあげよう。
「ケイ、このあとどうすればいいの?」
「うん。今から火をつけてあげるから、ゆっくりと吸ってみて。シガーが熱くなるかならないかってくらいの勢いで。そしたら口の中に煙が溜まるから、またゆっくりと肺の中に入れるんだよ」
「わ、わかったわ」
「吸ってみな、飛ぶぞ」
「もう急かさないでよ」
ばるんばるんのグッドプロポーションお姉さんが、大きな手でちまちまとシガーをいじっている様子はなんだか微笑ましい。
彼女は緊張した面持ちでシガーを思い切り吸い込んだ。
「ッ! ゲホッゲホッ」
「ワッハッハ。紫電のねーちゃんもシガーではむせるんだな、クックック」
「ははは。ベステルタ、もっとゆっくりで大丈夫だよ」
「く、屈辱」
顔を赤らめて再挑戦する。
肉感的な唇がそっと煙草に添えられる。舌がちろりと煙草をなぞる。妙に艷やかでエロい。数人の冒険者が「うっ」と言って前かがみになった。
そしてゆっくりと吸引する。
「ん……」
今度はうまく吸えているようだ。豊かなお胸が大きく膨らみ、シガーがチリチリと微かな音を立てて灰になっていく。
チリチリと。
チリチリ……。
長い、物凄く長い時間吸っている。
……うわあ、ほとんど灰になっちゃったよ。
「一息で吸いやがったぞあのねーちゃん」
「ダンジョンシガーってけっこう重いはずだよな」
「慣れてないやつが深く吸ったら卒倒するはずだが……」
冒険者たちがヒソヒソと噂している。
「……ふううぅ~~~ッッッ」
亜人っぱいをぱんぱんに膨らませたベステルタは、灰に貯めた紫煙を一気に放出した。
もわわぁぁぶわぁおおーーん!
「うおおっ」
「なんだこれ、シガーの煙で雲がっ」
「シガークラウドだ!」
冒険者たちの驚きの声。
まるで龍のブレスのような煙がギルド内に一気に充満していく。煙はみるみる内に上方へ向かっていき、大きな煙草雲を形成した。
「ひーっひっひ、なんじゃこりゃあ! やっぱ紫電のねーちゃんはハンパねえなあ!」
ラーズさんは満点大笑いで膝を叩いて笑ってる。
「ケイ~これいいわね~。すごくいい気分。あ~もう一本ちょうだ~い」
「そりゃあよかった。でも、これはちびちび時間をかけて吸うもんなんだよ。それにこれ以上煙草雲作ったら迷惑だから、今日はこれで終わり」
「ええ~っ! そんなぁ」
「そんな顔してもダメだよ。我慢を覚えてね」
「ぶぅ」
可愛い顔して拗ねるでっかい幼女をあやし、仕方ないので追加でエールを一杯注文してあげた。その後、僕とラーズさんはダンジョンシガーを吸い終わるまでの短くも長くもない時間を、とりとめのない雑談をして過ごした。穏やかだわ。
「あ……ケイさん」
すると仕事終わりのシャールちゃんが僕を発見して声を上げた。嬉しそうな表情で、トテトテと近付いてくる。
うわっ、なんか髪型とかお化粧がいつもと違う。服もギルドの制服から着替えている。ふんわりと華やかでありつつ、清楚な服装だ。や、やばい。可愛すぎない? めちゃくちゃ意識してしまう。
……なんか後ろの方でケバい受付嬢がめっちゃシャールちゃんを睨んでるな。おばさんが嫉妬してるのか? やだやだ、せいぜい見せつけてやろう。
「やあ、お疲れ様」
「すみません、お待たせしてしまって……えっとこの煙? はなんでしょうか……?」
「これはベステルタが作ったダンジョンシガーの雲だよ。すごいよね」
「シガーの雲? は、はぇー。すごい肺活量ですねえ」
煙草雲を見てポカーンとしている。
「お、待ち人来たれりだな。んじゃ、俺はずらかるとするぜ」
「エールご馳走様でした、ラーズさん。ほらベステルタも」
「馳走になったわね」
「いいってことよ。じゃ、あの娘は俺の方でフォローしとくわ……おいケイ」
最後にラーズさんは声をひそめて言う。おっちゃんの顔寄せはあんま嬉しくないのだが……。
「最近、ほんの少しだけ迷宮がきな臭く感じる。用心しろよ」
「へえ……ちなみにどんなとこが?」
「妙に腕の立ちそうなソロが増えた。それでいてパーティを組もうともしねえ。愛想もよくねえ。こういう連中はな、何か碌でもねえこと考えてるもんだ。例えば、復讐とか、人攫いとか、そこら辺だな」
うえええ、物騒だな。気をつけないと。
「ラーズさん、あんがとね。気をつけるよ」
「おう。ま、お前さん達なら大丈夫だろうがな」
ひらひらと手を振って彼は夕闇の喧騒に消えていった。
「ケイはその娘とご飯食べてくるのよね?」
「そうだよ。遅くなるかもしれないから、先にご飯食べて寝てていいからね」
「ふーん。繁るの?」
ストレートだなあ。
「まあ……場合によってはね。でも、正直なところ彼女と一緒にご飯食べて、お話できればそれでいいんだ。前から約束してたし、すごく楽しみにしていたんだよ」
「ふぅん?」
なんか面白くなさそうな顔だ。
「ベステルタ、君たち亜人との契約を忘れたりしないよ。僕はもう、ずっとベステルタと一緒にいるんだ。離れることはない。みんなと繁殖して、子供にたくさん囲まれて、亜人王になって、亜人妻に囲まれるのが僕の夢なんだ。何も不安に思わなくて大丈夫だよ」
「……そうね。私とケイは魂が繋がってるんだもの。それに比べたらニンゲンの小娘との逢瀬なんて、些細なことね。楽しんでらっしゃい」
そう言ってベステルタは僕の額に軽くキスをして去っていった。おいおい、シャールちゃんの前でそういうことするなよ。嬉しいけど。
「あ、あの。ベステルタさんは今なんて……」
「僕らがデートに行く事を言ったらヤキモチ妬いちゃったんだ。彼女は寂しがりやだからね。でも、ベステルタとはずっと一緒にいるんだから大丈夫でしょ? って言ったら納得してくれた」
「や、やきもちですか。その、いいんでしょうか。ベステルタさん、ケイさんと、その」
言いにくそうなシャールちゃん。
「ベステルタはね、なんていうか家族みたいなもんなんだ。難しいけど。だから大丈夫」
「そ、それならいいんですけど。そ、そのっ。やきもち妬くってことは、やっぱりそんなふうに見えるんですかね……?」
顔を真っ赤にして、不安そうな上目遣い。あまりにも可愛い。
「そんなふうって、どんなふう?」
少し意地悪してみたくなった。
「え、ええっ。それは、その。あの……」
さらに赤くなってもじもじと顔を俯かせる。
すると彼女の後ろでラーズさんがニヤニヤとしながら、口パクでこう言ってきた。
(て、を、に、ぎ、れ)
!!!
なるほど。ここで、攻めるのか。
さすが、長年ソロでやってきた男は違うぜ。
僕は頷き、彼女の手を握る。ほっそりとしていて、すべすべだ。そして、じんわりと暖かい。てか、ちょっと汗ばんでる。緊張してるのかな。ペロペロしたい。
「あっ、ひゃっ」
「ごめん。嫌だった?」
「い、いやじゃないです。いやじゃないです」
すると大胆にも手を絡ませてきた。うわっ、うわわっ。なんか鼻の奥とか胸の奥が熱い。ブーンって音がする。なんだろうこれ、恋のエンジン音か?
(す、な、お、に、な、れ)
ラーズさんが親指グッドしてきたので、感謝を込めて僕も(ぐっ)とやり返す。
すなおになれ。きっとこれは彼なりの激励だろう。経験豊富そうだし。よし、素直になるぞ。セックスさせてください。違うか。繁らせてください。こうだな。
「じゃあ、行こうか」
「え、えへへ。はい」
「あっ、でも僕お店知らないや」
「あはは。そうでしたね。こっちですよ」
はにかんだような笑みで僕を優しく先導してくれる。もちろん手は握ったまま。けっこう強い。でもそれがいい。
ヒュウウゥっと囃し立てる冒険者たちの口笛が心地よい。
デートだ。やっとシャールちゃんとデート。ここまで長かった……。
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