《加筆中》私は星が好きだった。ーーー

ポカポカ妖気

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星 side 2

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そんな想いを隠し持ちながら過ごしていたある日。


私とひなちゃんは道を違えてしまった。



ひなちゃんが

ピアノを辞めた。
部活動を始めた。


でも私は追いかけ無なかった。

だって、ひなちゃんは私に追いかけて欲しいだけで心は私にしかないんだもの。

それが分かっているけど気付かないフリをした。
だってその方がひなちゃんは私を気にしてくれるから。

私がわざと目を逸らす分だけひなちゃんは私から目を離せなくなる。


ふふっ、もう妹に見えないんじゃない?


ひなちゃんは私の事だけ考えればいい。。。




中学生になったばかりの時、私がいつもの様にひなちゃんへの激しい感情のままピアノを弾いてると、ひなちゃんが目の前に現れた。
その瞳は熱に侵されたように潤み、そのまま真っ直ぐに私に近づき彼女の唇が私の唇を塞いだ。


触れた唇は火照っていて、その隙間から覗く吐息は更に熱くはちみつの様に甘かった。
齎せられた喜びから私の身体は芯から熱くなる。


もっと味わいたいという気持ちを他所にその唇はすぐに離れ、ひなちゃんは自身の唇を手で覆った。そして自分の行動が信じられないかの様に目を見開いていた。
その頬には朱が差している。


あぁ、、やっとひなちゃんは私への感情に気付いてくれたんだと歓喜に震えた。
このまま私も愛を伝えよう。
そして私達は永遠にーーーーーー


だかその考えも束の間。
瞬間ひなちゃんは顔を真っ青にし遠ざかっていった。
その小さくなって行く背に呆然としつつも深呼吸をし心を落ち着かせる。


ひなちゃんは自分の感情の動きに着いて行けなかったのだろうと思い至る。
なんせ今まで感じ得なかった物だから。
きっとこのまま追いかけても混乱するばかりだろう。


逸る気持ちを抑え後日彼女が落ち着いた頃合いを見て私から改めて気持ちを伝えようと決めた。


次の日、彼女を見つけ声を掛けようとすると、こちらに気付かなかったような素振りで行ってしまった。
その後も声を掛けようとする度に距離を取られていた。
何度も、何度も、、、。

追いかけても全く捕まえられる気配が無い。
こんな所に持ち前の運動神経を使わなくても良いのに、、、。

運動音痴な私には完全にお手上げだ。
ピアノレッスン日も避けられればもうどうも仕様が無い。

そんな日々が続く中、、、あり得ない事にひなちゃんは私じゃない異性と交際を始めた。



一気に嫉妬の炎が駆け巡る。

 

なんで?


ねぇ、ひなちゃん、、、、


あのキスはなんだったの?


自分の感情に気づいたはずでしょ?


ひなちゃんを好きなのもひなちゃんが好きなのも私だけなんだよ?


何故他人が私達の間に足を踏み入れたの?
私のひなちゃんなのに。


何故他人を受け入れたの?
ひなちゃんには私だけだよ。


アイツハ、、、、



邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ邪魔ダ、、、、、、邪魔ダ!!!



どう奴を排除しようか考えながら手を繋ぐ2人を盗み見る。


するとひなちゃんと一瞬視線が交わった。
焦がれるような、だが負い目があるような、、、そんな色が宿っていた。




あぁ、そうなんだーーー




私は理解した。




彼を好きじゃ無いことを 


それに罪悪感があることを


そしてーーー

彼女が、ひなちゃんが、私を好きで好きで堪らないことを


ならばすることは一つ。


ひなちゃの視界に入り続けることのみ。


私の存在をもっともっともっと、深く刻み付ける。


如何に大切か

如何に必要か

私がひなちゃんにとって唯一無二だと


解らせる。


私を視界に捉えるごとにひなちゃんは罪悪感で表情を曇らせる。


だが仕方ないことだ。
私を差し置いて他の誰かを側に置いたことに対しての報いを受けてもらおう。


じゃないと公平じゃないよね?


大丈夫。

私はそんな愚かで愛おしいひなちゃんを受け入れるから、、、



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