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なぞのキラキラした人と出会いました。
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お姉様のお見合いパーティは豪華に催された。それはもう。お金が勿体ないと思うくらいに。
近隣の貴族の長男以外は強引に呼ばれてるっぽい。うちの後ろにお祖父様のグランデ侯爵家がいるから無茶が効く。
でも良く考えればうちのフランメも伯爵家で婿入りならお姉様って継ぐ家の無い男性にとって優良物件なのでは?
お顔もまぁ良い部類なのに・・・ええ、まぁ気性の激しさとあの衣装はどうかしら?貴族女性の典型だと思うのですがモテないかしら?
私は自慢?のステルス機能を発揮して開催直後から壁に同化しています。比喩です。
「まぁお上手ですこと。おほほ!」
お母様の高笑いが響いています。
「あなた私とお庭に行かなくて?」
エイミーはちゃっかり好みの男性を連れ出そうとしています。末恐ろしい子!
肝心お姉様は、呼ばれた中でも身なりの良い男性を数名侍らせています。
家族の普段の行いをほとんど見たことが無かったから、舞台を見てるように観察しちゃいます。
イヤイヤ来たのっぽい人たちは何組か固まって男性同士でにこやかに歓談してる。
伯爵家の婿程度じゃお姉様との結婚は割に合わないのかしら?
そろそろこっそり消えてもバレないかな?とパーティルームから出ようと思ったら何故か目の前に壁が?
「あれ?」
びっくりして見上げたら何かキラキラした男性が!
髪の毛がまず金髪でめっちゃキューティクル!お顔が眩しいほど白くてお肌艶々!瞳も透き通るようなロイヤルブルー。お召し物も白地に銀糸が織り込まれてキラキラで刺繍は金!こんなに煌びやかなのに下品じゃないのが逆にすごい!
こんな煌びやかな人がいるの?私死んじゃった?
ポカーンと固まってしまった私に、
「失礼、レディ。僕はアルフレッド・ルーシェン。名前を伺っても?」
ふんわりと笑顔で名乗られてしまった。
「私はシャロン・フランメと申します。今日は姉のためにお運び頂いてありがとう存じます」
慌ててカーテシーをしてご挨拶した。
ルーシェンってあまり外に出てこない王弟さまの家名だったような。
「ふふ、姉君ではなく君のためにって言ったら信じるかい?」
あれ?これは変な人だ!今日の私はパーティなので最低限見栄えは良くしてるけど、地味めなのには変わりない。しかもステルス機能で目立たないように少してたのに声かけてくるなんて変だもの!
「そんなに警戒しなくても。今日はこれで帰るしね。今度君の伯父上にお願いして席を設けてもらうからよろしくね?」
私の手をとってそっと口付けして去っていかれた。
え?何?
私が混乱している間もホールにはお母様たちの高い声が響いている。
よくわからないまま、途中でメイドたちが怪訝に見てきたものの何とか私室に戻った。
衣装を着替えて本を読んでいるとバァン!と扉が開いてお姉様が入ってくる。いい加減金具が傷みそう。
「ちょっとシャロン!何勝手に戻ってるのよ!あんたも相手探さないとダメでしょう!!」
伯爵家の次女に婿入り先探してる人は申し込まないと思う。それに誰も私に興味持たなかったしね。
あのキラキラした人は謎だけど。
しかし今日もオレンジ色でリボンいっぱい。重くないのかしら?おっきなお胸にリボン足すと破壊力がすごいと思う。
ずっとキャンキャン言うお姉様は要約すると今日のパーティで成果が無かったよう。
いい加減出ていってくれないかな~と思っていたらメイドがお姉様にお母様が呼んでるって伝えに来てくれて助かった。
うーん?お姉様って何か問題でも起こしたとかあるの?男爵家や貴子爵家の方なら婿養子先があったら飛びついてくれるって話を聞いたことあるんだけどな。
近隣の貴族の長男以外は強引に呼ばれてるっぽい。うちの後ろにお祖父様のグランデ侯爵家がいるから無茶が効く。
でも良く考えればうちのフランメも伯爵家で婿入りならお姉様って継ぐ家の無い男性にとって優良物件なのでは?
お顔もまぁ良い部類なのに・・・ええ、まぁ気性の激しさとあの衣装はどうかしら?貴族女性の典型だと思うのですがモテないかしら?
私は自慢?のステルス機能を発揮して開催直後から壁に同化しています。比喩です。
「まぁお上手ですこと。おほほ!」
お母様の高笑いが響いています。
「あなた私とお庭に行かなくて?」
エイミーはちゃっかり好みの男性を連れ出そうとしています。末恐ろしい子!
肝心お姉様は、呼ばれた中でも身なりの良い男性を数名侍らせています。
家族の普段の行いをほとんど見たことが無かったから、舞台を見てるように観察しちゃいます。
イヤイヤ来たのっぽい人たちは何組か固まって男性同士でにこやかに歓談してる。
伯爵家の婿程度じゃお姉様との結婚は割に合わないのかしら?
そろそろこっそり消えてもバレないかな?とパーティルームから出ようと思ったら何故か目の前に壁が?
「あれ?」
びっくりして見上げたら何かキラキラした男性が!
髪の毛がまず金髪でめっちゃキューティクル!お顔が眩しいほど白くてお肌艶々!瞳も透き通るようなロイヤルブルー。お召し物も白地に銀糸が織り込まれてキラキラで刺繍は金!こんなに煌びやかなのに下品じゃないのが逆にすごい!
こんな煌びやかな人がいるの?私死んじゃった?
ポカーンと固まってしまった私に、
「失礼、レディ。僕はアルフレッド・ルーシェン。名前を伺っても?」
ふんわりと笑顔で名乗られてしまった。
「私はシャロン・フランメと申します。今日は姉のためにお運び頂いてありがとう存じます」
慌ててカーテシーをしてご挨拶した。
ルーシェンってあまり外に出てこない王弟さまの家名だったような。
「ふふ、姉君ではなく君のためにって言ったら信じるかい?」
あれ?これは変な人だ!今日の私はパーティなので最低限見栄えは良くしてるけど、地味めなのには変わりない。しかもステルス機能で目立たないように少してたのに声かけてくるなんて変だもの!
「そんなに警戒しなくても。今日はこれで帰るしね。今度君の伯父上にお願いして席を設けてもらうからよろしくね?」
私の手をとってそっと口付けして去っていかれた。
え?何?
私が混乱している間もホールにはお母様たちの高い声が響いている。
よくわからないまま、途中でメイドたちが怪訝に見てきたものの何とか私室に戻った。
衣装を着替えて本を読んでいるとバァン!と扉が開いてお姉様が入ってくる。いい加減金具が傷みそう。
「ちょっとシャロン!何勝手に戻ってるのよ!あんたも相手探さないとダメでしょう!!」
伯爵家の次女に婿入り先探してる人は申し込まないと思う。それに誰も私に興味持たなかったしね。
あのキラキラした人は謎だけど。
しかし今日もオレンジ色でリボンいっぱい。重くないのかしら?おっきなお胸にリボン足すと破壊力がすごいと思う。
ずっとキャンキャン言うお姉様は要約すると今日のパーティで成果が無かったよう。
いい加減出ていってくれないかな~と思っていたらメイドがお姉様にお母様が呼んでるって伝えに来てくれて助かった。
うーん?お姉様って何か問題でも起こしたとかあるの?男爵家や貴子爵家の方なら婿養子先があったら飛びついてくれるって話を聞いたことあるんだけどな。
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