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三章
291話
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グレーデン上空です。
最初の頃は土剥き出し、雑草地、岩ゴロゴロした場所ばかりの景色だったのに、緑豊かになって水路も増えて。
お義父さまが私が欲しがる食材を育てるためにあれこれ広げていってくれて、ポムたちがたくさん加護の力を貸してくれて。
茜色になった空と黄金色や緑色の畑、存在感たっぷりのアズライトの池が素晴らしいのだ。
ジュリアスさまの赤い髪も夕焼けに重なって綺麗だ。チラッとしか振り返れないので少ししか見れないの残念。
ワイバーンがいるから騎士団の獣舎に行くと思ったらアズライトの池で旋回して屋敷の馬場に降りた。
「ラヴァ、乗せてくれてありがとう、また乗せてね」
馬屋番のドーリーに離れの畑の果実をあげて欲しいとお願いしておいた。
ラヴァたちは少し休憩してから騎士団の獣舎に帰って伴侶がいる子は普段の寝床に戻るんだそう。
ラヴァは三頭の恋人がいるらしい。リア充か。モテモテか。
モテるワイバーンにはハーレムで最大十二頭の嫁がいた記録があるらしい。ライオンの群れみたい。
私はラヴァの嫁らしいから三頭にはそのうちご挨拶しないといけないよね。
ってどれくらいワイバーンいるのか知らないけどメスの数によっては彼女無しがあり得るのか。泣ける。
そんなことを考えてる間に私はジュリアスさまに運ばれて我が家に帰宅~。
ズドーーーーン!!!
「お帰りなさい!」
「お帰り」
いつもの弾丸がジュリアスさまを襲って。
「うっ」
ちょっとだけ前回より耐えたような?
私は寸前にジュリアスさまにポーンと投げられてお義父さまに救助されて抱っこされてる。早業。
「予定より長く留守だったからのぅ。みんないないし寂しがっておったのじゃ」
お義父さまがお義母さまを優しい顔で見てる。ラブだね。
「楽しかったかのぅ?」
「はい!海の幸いっぱいでした」
私もお義母さまにハグしてもらって、一旦着替えに。
ニーナがサラとメルと一緒に待機してくれてた。
「ニーナ、疲れてない?休んで?」
改造馬車とはいえ、ワイバーンに乗ってきた私よりお疲れのはず。
「大丈夫ですよ。今夜しっかり休みますから」
もう夕食の時間はとっくに過ぎてるので旅装から簡易ワンピースに着替えさせてもらって食堂に向かう。
「お風呂にはすぐ入れるようにしておきますね」
わーい。
食堂ではすでにたくさんのお肉料理が用意されてた。
「お魚はいっぱい食べてきたでしょう?今日はお肉を食べましょうねぇ」
ニックスとベンたちコックさんがルルゥのいない間に張り切ったらしい。
お義父さまも魔の森で狩りに行ってくれてたそう。いやお仕事・・・。
「ちゃんと仕事はこなしてから行ってきたぞう」
ジュリアスさまにジト目で見られたお義父さまが弁明してる。
「それはどうも」
「ですが今夜片付けて頂きたい書簡はたっぷりあります」
壁際で待機していたセバスチャンが口を三日月にしてジュリアスさまに告げた。
わー。ジュリアスさまとゆっくりお風呂はダメらしい。
「・・・・・・」
スンっとなったジュリアスさまと見つめ合うセバスチャン。お留守番でムカついたんだろうか?
「ワシも手伝うぞぅ」
セリウスさまもクラウスさまもいないのでいっぱい溜まってるんだろうな。
私も手伝えたら良いんだけど、領地経営はともかく騎士団の方は無理だ。
「私に出来ることありますか?」
「リーシャはゆっくり休んでくれ。セバスチャンとルークとで間に合う」
あ、サーキスさまはまだ休めないらしい。
お夜食に手毬サイズのおにぎりを用意しよう。
「もう!食事中に仕事の話はしないのよぉ」
お義母さまが言ってくれたので食事を再開。
蕩けるお肉はお義父さまが狩ってきた大型の牛。ツノが大き過ぎてよく岩場でつっかえてるドジなヤツらしい。レアなのに運がいいと簡単に狩れるのだとか。生態が切ない。
もう一種のお肉はダチョウみたいなフォルムの鳥。足が太くて美味しいらしい。コラーゲンプルプルでグミみたいな食感。私は足より胸肉の方が好きだな。
「デレードの船、そんなに大きかったのぉ?」
「海獣はそんなに出てきたのか。魔の森と同じような発生源があるのだのぅ」
アッガスでのことを報告すると、二人とも早々に出向くだろうなってくらいの食いつきだった。
ルルゥがおにぎりを持ってきてくれて。
お義父さまは手掴みで食べれる食べやすさ、お義母さまは味海苔が気に入ったとのことで。小工場が中工場くらいに格上げになった。
いずれ需要が上がる気がするので工場はその時に増やせば良いのだ。
「海の香りなのねぇ」
海苔になる前の海藻を見せると匂いを嗅ぐ。パクリと味見しちゃうのは好奇心強すぎだよ。
食後のデザートにはプリンケーキが出てきた。お義母さまは相変わらずホールで。
ポムたちはコックさんたちに山ほどオヤツを貰って乱舞してる。
可愛い物好きのコックさんたち、ポムたちがいなくて寂しかったらしい。チョンチョン触りながらオヤツを貢いでいく姿が面白かったよ。
ジュリアスさまがサーキスさまとセバスチャンに連れられて執務室に行っちゃったので私は厨房でお夜食のお願いと明日のコーナ料理、お魚料理の相談。
アランたちに連れられてお部屋に戻った後は、ニーナたちにスペシャルなマッサージエステを受けた。
「お寂しいですね。でも私たちがばっちりケアさせて頂きますから」
湯船でほっこりして、寝酒に一杯のワインとチーズを出してもらえて。
アズライトが棲家に戻らず一緒に晩酌してくれた。
ジュリアスさまを待ちきれずにぐっすりしちゃった。
最初の頃は土剥き出し、雑草地、岩ゴロゴロした場所ばかりの景色だったのに、緑豊かになって水路も増えて。
お義父さまが私が欲しがる食材を育てるためにあれこれ広げていってくれて、ポムたちがたくさん加護の力を貸してくれて。
茜色になった空と黄金色や緑色の畑、存在感たっぷりのアズライトの池が素晴らしいのだ。
ジュリアスさまの赤い髪も夕焼けに重なって綺麗だ。チラッとしか振り返れないので少ししか見れないの残念。
ワイバーンがいるから騎士団の獣舎に行くと思ったらアズライトの池で旋回して屋敷の馬場に降りた。
「ラヴァ、乗せてくれてありがとう、また乗せてね」
馬屋番のドーリーに離れの畑の果実をあげて欲しいとお願いしておいた。
ラヴァたちは少し休憩してから騎士団の獣舎に帰って伴侶がいる子は普段の寝床に戻るんだそう。
ラヴァは三頭の恋人がいるらしい。リア充か。モテモテか。
モテるワイバーンにはハーレムで最大十二頭の嫁がいた記録があるらしい。ライオンの群れみたい。
私はラヴァの嫁らしいから三頭にはそのうちご挨拶しないといけないよね。
ってどれくらいワイバーンいるのか知らないけどメスの数によっては彼女無しがあり得るのか。泣ける。
そんなことを考えてる間に私はジュリアスさまに運ばれて我が家に帰宅~。
ズドーーーーン!!!
「お帰りなさい!」
「お帰り」
いつもの弾丸がジュリアスさまを襲って。
「うっ」
ちょっとだけ前回より耐えたような?
私は寸前にジュリアスさまにポーンと投げられてお義父さまに救助されて抱っこされてる。早業。
「予定より長く留守だったからのぅ。みんないないし寂しがっておったのじゃ」
お義父さまがお義母さまを優しい顔で見てる。ラブだね。
「楽しかったかのぅ?」
「はい!海の幸いっぱいでした」
私もお義母さまにハグしてもらって、一旦着替えに。
ニーナがサラとメルと一緒に待機してくれてた。
「ニーナ、疲れてない?休んで?」
改造馬車とはいえ、ワイバーンに乗ってきた私よりお疲れのはず。
「大丈夫ですよ。今夜しっかり休みますから」
もう夕食の時間はとっくに過ぎてるので旅装から簡易ワンピースに着替えさせてもらって食堂に向かう。
「お風呂にはすぐ入れるようにしておきますね」
わーい。
食堂ではすでにたくさんのお肉料理が用意されてた。
「お魚はいっぱい食べてきたでしょう?今日はお肉を食べましょうねぇ」
ニックスとベンたちコックさんがルルゥのいない間に張り切ったらしい。
お義父さまも魔の森で狩りに行ってくれてたそう。いやお仕事・・・。
「ちゃんと仕事はこなしてから行ってきたぞう」
ジュリアスさまにジト目で見られたお義父さまが弁明してる。
「それはどうも」
「ですが今夜片付けて頂きたい書簡はたっぷりあります」
壁際で待機していたセバスチャンが口を三日月にしてジュリアスさまに告げた。
わー。ジュリアスさまとゆっくりお風呂はダメらしい。
「・・・・・・」
スンっとなったジュリアスさまと見つめ合うセバスチャン。お留守番でムカついたんだろうか?
「ワシも手伝うぞぅ」
セリウスさまもクラウスさまもいないのでいっぱい溜まってるんだろうな。
私も手伝えたら良いんだけど、領地経営はともかく騎士団の方は無理だ。
「私に出来ることありますか?」
「リーシャはゆっくり休んでくれ。セバスチャンとルークとで間に合う」
あ、サーキスさまはまだ休めないらしい。
お夜食に手毬サイズのおにぎりを用意しよう。
「もう!食事中に仕事の話はしないのよぉ」
お義母さまが言ってくれたので食事を再開。
蕩けるお肉はお義父さまが狩ってきた大型の牛。ツノが大き過ぎてよく岩場でつっかえてるドジなヤツらしい。レアなのに運がいいと簡単に狩れるのだとか。生態が切ない。
もう一種のお肉はダチョウみたいなフォルムの鳥。足が太くて美味しいらしい。コラーゲンプルプルでグミみたいな食感。私は足より胸肉の方が好きだな。
「デレードの船、そんなに大きかったのぉ?」
「海獣はそんなに出てきたのか。魔の森と同じような発生源があるのだのぅ」
アッガスでのことを報告すると、二人とも早々に出向くだろうなってくらいの食いつきだった。
ルルゥがおにぎりを持ってきてくれて。
お義父さまは手掴みで食べれる食べやすさ、お義母さまは味海苔が気に入ったとのことで。小工場が中工場くらいに格上げになった。
いずれ需要が上がる気がするので工場はその時に増やせば良いのだ。
「海の香りなのねぇ」
海苔になる前の海藻を見せると匂いを嗅ぐ。パクリと味見しちゃうのは好奇心強すぎだよ。
食後のデザートにはプリンケーキが出てきた。お義母さまは相変わらずホールで。
ポムたちはコックさんたちに山ほどオヤツを貰って乱舞してる。
可愛い物好きのコックさんたち、ポムたちがいなくて寂しかったらしい。チョンチョン触りながらオヤツを貢いでいく姿が面白かったよ。
ジュリアスさまがサーキスさまとセバスチャンに連れられて執務室に行っちゃったので私は厨房でお夜食のお願いと明日のコーナ料理、お魚料理の相談。
アランたちに連れられてお部屋に戻った後は、ニーナたちにスペシャルなマッサージエステを受けた。
「お寂しいですね。でも私たちがばっちりケアさせて頂きますから」
湯船でほっこりして、寝酒に一杯のワインとチーズを出してもらえて。
アズライトが棲家に戻らず一緒に晩酌してくれた。
ジュリアスさまを待ちきれずにぐっすりしちゃった。
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