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頭は冷たく心は熱く
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一体、また一体と分身体を地道に、だが確実に削る。無理に攻め込無用な真似はしないが、相手の攻めの起点も作らせない。常にわずかに自分に主導権を維持して渡さないように戦闘を進める。無論、相手もこちらの手を封じようとして来たりする為対処を適切にしなければならない。適切に出来なかったら、そこが自分の負けのタイミングだ。
(結構数を減らせてきていると思うが……それでもまだまだいるみたいだな。それと、戦い続けているうちに向こうの連携の質が上がってきている。こちらの動きを見ているうちにある程度学んでいるのかもしれない……徐々にこちらのやりたい事、攻撃のタイミングなどがバレ始めてきている。やはり、この最後の四〇〇〇弱は油断ならない)
だが、まだ動きを大きく変えるタイミングではない。バレ始めたとはいえ、明確に阻止されるわけではない。ならばこちらも少しだけギアをあげればまだいける。ある程度ギアを上げても半分以上対処されるようになったら動きを変えよう。今はまだ、その時ではない。それに、動きを学んでいるのはこちら側も同じことだ。
相手側の突きのタイミング、防御やカバーに入ってくる感覚、シールドを使った攻撃方法などもしっかり学ばせてもらっている。いかにその学んだことを実際の動きに反映させて、優位に戦いを進められるか否かがここからの戦いを分ける重要な点だろう。もちろんこれは今までも自然とやってきた事ではあるのだが、今回は何せ数が数だからより重要な点となってくる。
ひたすらに剣戟の音が響き渡る。が、状況は確実に変わってきていた──自分にとって悪い方向に。分身体を倒せる速度が明確に鈍ってきている事を感じている……理由は明白だ。相手の体勢を崩せるチャンスが減り、こっちが相手に対して明確なダメージを一気に稼ぐことが出来なくなったからだ。
コツコツと削り、そして倒すというRPGのボスに対する戦い方のような感じになってしまっているのだ……このペースでは、四〇〇〇体弱を落とすのにどれだけ時間が必要となるのか。いや、その前に自分の集中力が切れて動きが散漫となってやられてしまうという方が現実的な幕切れだろう。
だが、それを打破することが出来る状況にない。見せたギミックはすでに警戒されているし、蹴りの間合いには絶対入ってこない様にもなった。向こうの動きもこちらを一気に倒さず数の力で少しずつ削り、打ち倒せる機会を待つ形になってきている。待つと言ってもそれは全体の話で、分身体一体一体は積極的に攻めてくる。この状況はまるでアリが土でできた堤防に穴をあける作業を、自分の体でやられているかのようだ。
が、それが分かっても明確な対策なんてものはない。無論様々なアーツを始めとして持てる力を一気に振るえば数十体までは一気に撃破できなくもない。だが、そこからガス欠になってしまえばあとはやられるだけだ、ポーションもとてもじゃないが飲む時間はないし、取り出して体に掛ける余裕もない。
自分という堤防に穴が開くのが先か、それとも向こうが穴をあけ切る前に全員がダウンするか。そんな感じもするが圧倒的に優位なのは向こうなのは言うまでもない。何せ数という力があるから……ある意味、四〇〇〇体が一気に来てくれた方がよっぽど楽だった。一気に来るなら、範囲系のアーツなどで一気にぶっ飛ばせばこちらが激しく消耗してもリターンはそれ以上に大きい。
が、相手は六体までしか来ないとなれば範囲攻撃を振るっても同時に倒せるのは六体まで。とてもじゃないが効率が悪すぎる。効率を最大限に求める訳じゃないけれど、ここまで効率が悪いのは流石に論外だ。今やられたら元も子もないという考えもあるが、今を凌いでも少し先でやられたら結局は何も変わらない。
(わかってても打破できないってのは歯痒いけど……一方でこうやって耐える戦いは苦手ではない。今まで何度もとんでもない奴と戦ってきたものな……その経験を、なめて貰っちゃあ困るってもんだな)
倒せる速度が鈍ってきているとはいえ、全く倒せないわけでもないのだ。向こうからしてみれば、これだけ次々と戦力を投入してなおたった一人を潰せないというのはかなり怖い事だろう。それに、この四〇〇〇体弱は感情も豊かだった。ならば、そう言った恐怖を感じる事もあるはずだろう。そこに賭けてみよう。
だが、そのためにはどんなに不利になっても折れず朽ちずに戦い続けるだけの技術と、精神と、肉体が必要となる。肉体は問題ない、ここに車で散々鍛えてきたのだから。そして技術はこうやって戦っているうちに徐々に高まっていくから此方も悲観する事はない。そうなると、やはり精神だな。いかに不利になろうとも、歯をくいしばって耐えなければこの作戦とは言えないが心理戦となら言ってもいいか? これが成立しない。
そうはさせるかと、感じ取ったのだろうか? 今まで攻撃六、防御四ぐらいの積極性で戦っていた分身体達が突如攻撃八、防御二ぐらいの積極性に変えてきた。無論それだけ隙が生まれるのでこちらの攻撃も通るようにはなったが……一方で被弾しそうな危ない攻撃がぐっと増えてきた。このままでは、いつか大きな一撃をもらってそこから一気に崩されて落とされかねない。
「はあぁっ!」
なので、こちらも気合を入れるために短く声を出して自分の心身に活を入れなおしギアを大きく上げる。そうなれば当然、剣戟の音も飛び散る火花も激しくなる。が、心は熱くしても頭は冷たく。頭まで熱くなってしまえば、冷静な判断が出来なくなってしまうからだ。繰り出された分身体の突きが目の前を通過して行く──こういうのが、避けられなくなるんだよ。
(激しくはなった、が特攻してくる感じはまだしないな。致命傷になりかねない攻撃に対しては防御してくるし……これが死兵となって、特攻してくるのが一番怖い。何をしてくるか分からないし、死なばもろともというのは──凄まじい圧となる)
適切な説明かどうかは分からないが……己の命を失っても相手を倒すという言葉を聞くと頭に浮かぶのはレオニダス一世にまつわる話だろうか。精鋭三〇〇のスパルタ兵を含む連合軍七〇〇〇人を率いて、二十万とされるペルシア軍と戦った人物だ。無論、地形を生かして二十万の兵が数を生かせないように立ち回ったと言う事もある。あるが……それでも七〇〇〇対二十万である。普通は戦いにすらならないだろう。
だが、それでも彼らは戦った。内通者によってう回路の存在がバレて連合軍の大半が引いた時も殿として残った……凄まじいのはここからのレオニダス一世を含む兵達の散りざまである。圧倒的な数を前に戦って戦って戦って……その戦いの最中、レオニダス一世はついに命を落とす。が……その遺体を巡って、ギリシア連合軍とペルシア軍はなお戦い続けた。
数に劣るギリシア連合軍が、敵を退けて遺体を奪い返した数は何と四回にも及ぶという。そして、特にスパルタ兵たちの戦いぶりは記録に残されている。槍が折れたら剣で戦い、その剣が折れたら素手や歯で最後まで戦い……彼等は全滅した。最終的にはレオニダス一世の遺体もペルシア軍に奪われて首を刎ねられ、さらし首にされたとされている。
また、この異様とも表現できる戦いぶりを見せるスパルタ兵にペルシア軍の兵士は近距離戦闘を嫌い、最後は矢による攻撃で倒されたとされる記述もあった。圧倒的に少数の相手なのに、その戦いぶりにいかに恐怖を兵たちが感じたのかが分かるという物だ。
そして戦いが終わってみれば、圧倒的戦力差であったにもかかわらず……ペルシア軍の死者はこの一日の戦いだけでなんと二万人に上ったと記録にはある。この戦いによってアテナイは時間を稼ぐことが出来て、この後に行われたサラミスの海戦にて勝利を収めた。これによってレオニダス一世を始めたスパルタ兵たちは英雄とされている。今も、レオニダス一世の像はテルモピュライに立っている。
そんな彼らに比べれば、自分の置かれている状況の何と温い事か。負けても死なず、やり直しになるだけで済むのだから。自分は英雄の器では決してない。だが、そう言う先人の戦いを知っている以上、この程度をひっくり返す事など十分に可能だと言える。こんな苛烈な戦いの前例があるのだ、それに比べれば自分の置かれた状況は非情に楽と言っていい。
(そうだとも、そんな先人に比べればこのぐらいなんでもない。このぐらいの攻め方をされたからって、怯えてたら何もできやしない!)
心が熱くなることを感じる。この調子で頭は冷たさを残しつつたち向かおう。こんなところで長々と足止めされている訳にはいかないんだ、先に進ませてもらう。飛んでくる攻撃を、逆に食いちぎりながらな。
(結構数を減らせてきていると思うが……それでもまだまだいるみたいだな。それと、戦い続けているうちに向こうの連携の質が上がってきている。こちらの動きを見ているうちにある程度学んでいるのかもしれない……徐々にこちらのやりたい事、攻撃のタイミングなどがバレ始めてきている。やはり、この最後の四〇〇〇弱は油断ならない)
だが、まだ動きを大きく変えるタイミングではない。バレ始めたとはいえ、明確に阻止されるわけではない。ならばこちらも少しだけギアをあげればまだいける。ある程度ギアを上げても半分以上対処されるようになったら動きを変えよう。今はまだ、その時ではない。それに、動きを学んでいるのはこちら側も同じことだ。
相手側の突きのタイミング、防御やカバーに入ってくる感覚、シールドを使った攻撃方法などもしっかり学ばせてもらっている。いかにその学んだことを実際の動きに反映させて、優位に戦いを進められるか否かがここからの戦いを分ける重要な点だろう。もちろんこれは今までも自然とやってきた事ではあるのだが、今回は何せ数が数だからより重要な点となってくる。
ひたすらに剣戟の音が響き渡る。が、状況は確実に変わってきていた──自分にとって悪い方向に。分身体を倒せる速度が明確に鈍ってきている事を感じている……理由は明白だ。相手の体勢を崩せるチャンスが減り、こっちが相手に対して明確なダメージを一気に稼ぐことが出来なくなったからだ。
コツコツと削り、そして倒すというRPGのボスに対する戦い方のような感じになってしまっているのだ……このペースでは、四〇〇〇体弱を落とすのにどれだけ時間が必要となるのか。いや、その前に自分の集中力が切れて動きが散漫となってやられてしまうという方が現実的な幕切れだろう。
だが、それを打破することが出来る状況にない。見せたギミックはすでに警戒されているし、蹴りの間合いには絶対入ってこない様にもなった。向こうの動きもこちらを一気に倒さず数の力で少しずつ削り、打ち倒せる機会を待つ形になってきている。待つと言ってもそれは全体の話で、分身体一体一体は積極的に攻めてくる。この状況はまるでアリが土でできた堤防に穴をあける作業を、自分の体でやられているかのようだ。
が、それが分かっても明確な対策なんてものはない。無論様々なアーツを始めとして持てる力を一気に振るえば数十体までは一気に撃破できなくもない。だが、そこからガス欠になってしまえばあとはやられるだけだ、ポーションもとてもじゃないが飲む時間はないし、取り出して体に掛ける余裕もない。
自分という堤防に穴が開くのが先か、それとも向こうが穴をあけ切る前に全員がダウンするか。そんな感じもするが圧倒的に優位なのは向こうなのは言うまでもない。何せ数という力があるから……ある意味、四〇〇〇体が一気に来てくれた方がよっぽど楽だった。一気に来るなら、範囲系のアーツなどで一気にぶっ飛ばせばこちらが激しく消耗してもリターンはそれ以上に大きい。
が、相手は六体までしか来ないとなれば範囲攻撃を振るっても同時に倒せるのは六体まで。とてもじゃないが効率が悪すぎる。効率を最大限に求める訳じゃないけれど、ここまで効率が悪いのは流石に論外だ。今やられたら元も子もないという考えもあるが、今を凌いでも少し先でやられたら結局は何も変わらない。
(わかってても打破できないってのは歯痒いけど……一方でこうやって耐える戦いは苦手ではない。今まで何度もとんでもない奴と戦ってきたものな……その経験を、なめて貰っちゃあ困るってもんだな)
倒せる速度が鈍ってきているとはいえ、全く倒せないわけでもないのだ。向こうからしてみれば、これだけ次々と戦力を投入してなおたった一人を潰せないというのはかなり怖い事だろう。それに、この四〇〇〇体弱は感情も豊かだった。ならば、そう言った恐怖を感じる事もあるはずだろう。そこに賭けてみよう。
だが、そのためにはどんなに不利になっても折れず朽ちずに戦い続けるだけの技術と、精神と、肉体が必要となる。肉体は問題ない、ここに車で散々鍛えてきたのだから。そして技術はこうやって戦っているうちに徐々に高まっていくから此方も悲観する事はない。そうなると、やはり精神だな。いかに不利になろうとも、歯をくいしばって耐えなければこの作戦とは言えないが心理戦となら言ってもいいか? これが成立しない。
そうはさせるかと、感じ取ったのだろうか? 今まで攻撃六、防御四ぐらいの積極性で戦っていた分身体達が突如攻撃八、防御二ぐらいの積極性に変えてきた。無論それだけ隙が生まれるのでこちらの攻撃も通るようにはなったが……一方で被弾しそうな危ない攻撃がぐっと増えてきた。このままでは、いつか大きな一撃をもらってそこから一気に崩されて落とされかねない。
「はあぁっ!」
なので、こちらも気合を入れるために短く声を出して自分の心身に活を入れなおしギアを大きく上げる。そうなれば当然、剣戟の音も飛び散る火花も激しくなる。が、心は熱くしても頭は冷たく。頭まで熱くなってしまえば、冷静な判断が出来なくなってしまうからだ。繰り出された分身体の突きが目の前を通過して行く──こういうのが、避けられなくなるんだよ。
(激しくはなった、が特攻してくる感じはまだしないな。致命傷になりかねない攻撃に対しては防御してくるし……これが死兵となって、特攻してくるのが一番怖い。何をしてくるか分からないし、死なばもろともというのは──凄まじい圧となる)
適切な説明かどうかは分からないが……己の命を失っても相手を倒すという言葉を聞くと頭に浮かぶのはレオニダス一世にまつわる話だろうか。精鋭三〇〇のスパルタ兵を含む連合軍七〇〇〇人を率いて、二十万とされるペルシア軍と戦った人物だ。無論、地形を生かして二十万の兵が数を生かせないように立ち回ったと言う事もある。あるが……それでも七〇〇〇対二十万である。普通は戦いにすらならないだろう。
だが、それでも彼らは戦った。内通者によってう回路の存在がバレて連合軍の大半が引いた時も殿として残った……凄まじいのはここからのレオニダス一世を含む兵達の散りざまである。圧倒的な数を前に戦って戦って戦って……その戦いの最中、レオニダス一世はついに命を落とす。が……その遺体を巡って、ギリシア連合軍とペルシア軍はなお戦い続けた。
数に劣るギリシア連合軍が、敵を退けて遺体を奪い返した数は何と四回にも及ぶという。そして、特にスパルタ兵たちの戦いぶりは記録に残されている。槍が折れたら剣で戦い、その剣が折れたら素手や歯で最後まで戦い……彼等は全滅した。最終的にはレオニダス一世の遺体もペルシア軍に奪われて首を刎ねられ、さらし首にされたとされている。
また、この異様とも表現できる戦いぶりを見せるスパルタ兵にペルシア軍の兵士は近距離戦闘を嫌い、最後は矢による攻撃で倒されたとされる記述もあった。圧倒的に少数の相手なのに、その戦いぶりにいかに恐怖を兵たちが感じたのかが分かるという物だ。
そして戦いが終わってみれば、圧倒的戦力差であったにもかかわらず……ペルシア軍の死者はこの一日の戦いだけでなんと二万人に上ったと記録にはある。この戦いによってアテナイは時間を稼ぐことが出来て、この後に行われたサラミスの海戦にて勝利を収めた。これによってレオニダス一世を始めたスパルタ兵たちは英雄とされている。今も、レオニダス一世の像はテルモピュライに立っている。
そんな彼らに比べれば、自分の置かれている状況の何と温い事か。負けても死なず、やり直しになるだけで済むのだから。自分は英雄の器では決してない。だが、そう言う先人の戦いを知っている以上、この程度をひっくり返す事など十分に可能だと言える。こんな苛烈な戦いの前例があるのだ、それに比べれば自分の置かれた状況は非情に楽と言っていい。
(そうだとも、そんな先人に比べればこのぐらいなんでもない。このぐらいの攻め方をされたからって、怯えてたら何もできやしない!)
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