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VS最後の部隊長
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たがいに見合って、細かく剣の切っ先を動かす事でのフェイント合戦から部隊長との戦いの幕は開けた。お互い飛び出すように見せかけるフェイントを繰り出すが、これまたお互いに引っかかることなく距離だけが詰まっていく。だが、自分は落ち着いている。それを表すかのように明鏡止水の状態も乱れ無し。いい集中力だ。
距離を詰め、互いの刃があと一歩でも踏み出せば届く間合い(自分の場合はレガリオンのソードモードが届く間合いという意味で)になり、お互いの目を見つめ合う。流石は最後の部隊長、全く目に揺らぎが無い……踏み込むタイミングがつかめないが、だからと言ってこちらが揺らげばその一瞬を見切ってこちらの首や心臓を狙った一撃が飛んでくるだろう。
お互いに動かす、時間だけが経過する。自分も、そしてあちらも一瞬の隙が相手に出来るその時を待っている形となってしまった。こうなると事態は硬直し、我慢比べとなってしまう。が、その状態を嫌った存在がいた。この回の守護者である。
「いつまで見合っているの! 仕方がないわね……無理やりにでも動いてもらうわ」
言うが早いか、自分と最後の部隊長の周囲を炎の壁で円形……だと思われる形で展開してきた。そうなると次の展開は……お約束に則ってくるだろうな。
「その炎の壁は貴方達が動かなければ徐々に狭まっていくわ! 炎の壁に触れたら一瞬で大炎上、耐性があっても無意味だと思っておきなさい! さあ、それが嫌ならば動きなさい!」
やっぱりそう来るか。アクション系統の対戦物では、残り時間が少なくなると強制的に移動できる範囲が狭められていくという決着をつけやすくするためにプレイヤー達を無理やり物理的に追い込んでいくというシステムギミックがある。バトルロイヤル物では定番の手段で、これにより隠れ続ける事は出来ずに最終的には戦って勝たなければならなくなるのだ。
だが、そんな事を言われても下手に動けばそれが好きとなって相手からの反撃を貰う事になる……と、自分も部隊長も分かっているからそれでも動けない。それに苛立った守護者に呼応するかのように、炎の壁が確実にこちらに向かって狭まってくる。が、まだ余裕がない訳ではない。
(ぎりぎりまでこの迫ってくる熱気に耐えよう。集中力を乱してはならない、一度乱して明鏡止水の世界が終わってしまうと再突入するのには苦労する事になりかねない。こういう状況だからこそ、頭はしっかりを冷やして相手を見る事だけに集中するんだ)
相手の目、腕、足、全てを見る事を心掛け……どこからどう来ても対応できる様に体の状態を整えておく──そしてお互い更に半歩同時に踏み出した瞬間だった。自分も、部隊長もほぼ同時に相手に向かって剣を振るった。激しい金属音が周囲に響き渡る。
ここからは状況が一転。互いににらみ合って我慢していたものを吐き出すような形で激しく剣戟を交わす戦いへと移行した。自分はレガリオンの一対の刃に八岐の月に付属している両側の爪による変則的な戦闘を行うが、部隊長はそれに対して的確に防御し反撃を行ってくる。基本に忠実に、だが早く鋭い一撃という正反対のスタイル同時の激突となっている。
お互いかすった様な攻撃こそあれど、明確なファーストヒットはまだ生まれていない。結局戦闘状況は変わった物の、我慢比べという状況は一切変わらず……今までにもこういう戦いは何度もあったからな。苛立ちはしないけれど……むしろ、部隊長の対応力が高い事に称賛を送りたいぐらいだ。ベーシックな騎士剣に盾というスタイルなのに、ここまで自分が今までの旅で積み重ねてきた攻撃をことごとく防ぎ、反撃してくる。
搦め手にフェイントも当然盛りに盛った上での攻撃なのだが、それをものともせずに対応し、反撃して此方の危ない所を的確に情け容赦なく狙ってくる。雨龍師匠に砂龍師匠の修行で、この手の相手と対峙した時の修行はたくさん積ませてもらっていなければ、すでに何回被弾してしまっているか分かった物ではない。
レガリオンもソード・モードとスネーク・モードの両方を交えて間合いすらぐちゃぐちゃにして戦っているのに、それでも明確な一撃を入れることが出来ない。本当に強い、流石は分身体一六〇〇〇体の大とりを務める存在と言う事を再認識させられる。が、それでもそろそろ先に進みたいこちらとしては押し通らせてもらいたい。
真っ向からぶつかり合って、動きを観察していく。隙らしき動きがいくつか見えて来たが──本当の隙とはどれもこれも思えない。わざと見せている誘いにしか感じられない、そう言うわざとらしさという匂いを感じ取っている自分であったが……そのうちの一つをわざと攻めてみる事にした。このままでは埒があがないし、何よりこの階の試練の本番はまだ先なのだ。
(部隊長と言えど、守護者の分身であることに変わりはない。ならば、部隊長の罠を噛み破るぐらい出来なければきっとここの守護者に勝つ事は叶わない)
こちらの攻撃をガードした後、盾を戻すのが少々遅く次の攻撃に対処するのがわずかではあるが遅れるという隙に見える誘いにのって見る事にした。技とガードさせてからすかさず追撃の一撃を繰り出す──もちろん本気の攻撃に目るように細工した上で。その結果は、やはり罠。こちらの攻撃に合わせて潜り込むように動き、シールドバッシュでこちらの心臓付近を強打しようとしてきた。
繰り出されたシールドバッシュに対し、自分はそれを逆に踏み台として利用した。騙しの追撃行為を即座に中断し、跳躍して盾の上に乗る。そこからさらに跳躍し、後ろへと回り込んだ。すかさず八岐の月に矢を番えて背中に向かって一矢を放つ。が、これを部隊長は──おそらく今回のこれは勘だと思いたいのだが──右側に倒れこむような形で回避した。部隊長のぎりぎり上を自分が放った矢が通過し、炎の壁を突き破って消えた。
(外し、た!? 盾を強く踏みつけて動きを短時間ながら固定することが出来たと思ったのに。この一撃は当てたかったな)
外した以上、いつまでも残念がっている訳にも行くまい。追加の矢を次々と放つが素早く起き上がった部隊長にすべて回避、もしくは防御されて無力化された。矢の逸らし方を心得ているな……いくら八岐の月と言えど、ああも上手く剣や盾でいなされてしまっては威力が落ちる。この調子では、真正面から射殺する事は出来ないか。再びレガリオンを右手に持ち、二刀流状態へと戻る。
と、ここで今度は部隊長側が動きを止めた自分に対して腰だめに剣と盾を構えてチャージしてきた。自分自身を一つの弾丸として突撃してきたわけだが──自分はこれに対し、左右への回避、跳躍による回避どれも選ばなかった。自分が取った行動は……ぎりぎりまで剣を引き付け、そこから少し左にずれての足払い。
走ってきた勢いと、自分の足払いによるバランスの崩壊によって、部隊長は派手に吹き飛ぶかの様な形で体勢を崩しながら宙を舞う。自分はすかさず《大跳躍》を発動して後方に飛ぶ事で宙を舞っている部隊長に追いつく。そこから部隊長の頭部めがけて右足による本気のソバットの様な振りぬく形の蹴りを叩き込んだ。ようやく明確なクリーンヒットを出せた手ごたえを感じる、足からだけど。
自分の蹴りを受けた部隊長はさらに飛んでいく。無論、今度も弓矢による追撃を入れる。先ほどは地面に触れていたから回避行動をとれただろう。だが、今回は空中だ。行動の自由は効きずらい。素早く矢を番え、引き絞り地面に落ちる前に部隊長に向かって矢を放つ。飛んでいった矢は、部隊長の右足の足の裏中央辺りに深々と突き刺さった。今度もしっかりとした手ごたえを感じ取った。
(好機! だが急くなよ自分。戦闘力をすべて奪ったわけではないんだ、ここから恐らく死に物狂いで反撃してくるぞ。この部隊長はあっさり終わる様なタマじゃない)
チャンスを作れたのは事実だが、まだ一転攻勢を掛けるには早すぎる。地面に落ちてヘッドスライディングのように滑っていく部隊長に対し、再び二刀流状態で接近する。矢を放たないのは、また前のように回避行動を取られる気がしたからだ。滑っている状態とはいえ、今度は地面に足をつけているからな。
周囲を覆う炎の壁はこちらが積極的に戦うなら邪魔はしないというスタンスの様だ。滑っていく部隊長を焼かないように広がっていく。炎の壁に激突させて燃やす事で大ダメージを狙っていたわけではないのでそれはまあかまわない。むしろ、そう言う手段は使えないと分った事だけでも十分収穫である。
滑っていた部隊長だったが、突如宙に舞うように飛びあがってから地面に着地する形で起き上がってきた。どうやら剣の先端を地面に突き刺し、滑っていく勢いを起きあがる力に変えたようだ。その表情は明確に歪んでいたが、目はまだまだ死んでいない。やっぱりそう簡単に勝たせてはくれないか。むしろ手負いとなったからこそ、ここから猛攻をかけてくると考えておくべきだろう。
「まだ終わってなどいない、無論そちらは分かっているとは思うが」「もちろんだ」
短く言葉を交わしてから、双方再び武器を構えた。だが、ダメージは隠しきれていないようで顔が痛みで歪んだままだ。流れは掴んだ、後はこの流れを失わないようにして戦いを続けよう。
距離を詰め、互いの刃があと一歩でも踏み出せば届く間合い(自分の場合はレガリオンのソードモードが届く間合いという意味で)になり、お互いの目を見つめ合う。流石は最後の部隊長、全く目に揺らぎが無い……踏み込むタイミングがつかめないが、だからと言ってこちらが揺らげばその一瞬を見切ってこちらの首や心臓を狙った一撃が飛んでくるだろう。
お互いに動かす、時間だけが経過する。自分も、そしてあちらも一瞬の隙が相手に出来るその時を待っている形となってしまった。こうなると事態は硬直し、我慢比べとなってしまう。が、その状態を嫌った存在がいた。この回の守護者である。
「いつまで見合っているの! 仕方がないわね……無理やりにでも動いてもらうわ」
言うが早いか、自分と最後の部隊長の周囲を炎の壁で円形……だと思われる形で展開してきた。そうなると次の展開は……お約束に則ってくるだろうな。
「その炎の壁は貴方達が動かなければ徐々に狭まっていくわ! 炎の壁に触れたら一瞬で大炎上、耐性があっても無意味だと思っておきなさい! さあ、それが嫌ならば動きなさい!」
やっぱりそう来るか。アクション系統の対戦物では、残り時間が少なくなると強制的に移動できる範囲が狭められていくという決着をつけやすくするためにプレイヤー達を無理やり物理的に追い込んでいくというシステムギミックがある。バトルロイヤル物では定番の手段で、これにより隠れ続ける事は出来ずに最終的には戦って勝たなければならなくなるのだ。
だが、そんな事を言われても下手に動けばそれが好きとなって相手からの反撃を貰う事になる……と、自分も部隊長も分かっているからそれでも動けない。それに苛立った守護者に呼応するかのように、炎の壁が確実にこちらに向かって狭まってくる。が、まだ余裕がない訳ではない。
(ぎりぎりまでこの迫ってくる熱気に耐えよう。集中力を乱してはならない、一度乱して明鏡止水の世界が終わってしまうと再突入するのには苦労する事になりかねない。こういう状況だからこそ、頭はしっかりを冷やして相手を見る事だけに集中するんだ)
相手の目、腕、足、全てを見る事を心掛け……どこからどう来ても対応できる様に体の状態を整えておく──そしてお互い更に半歩同時に踏み出した瞬間だった。自分も、部隊長もほぼ同時に相手に向かって剣を振るった。激しい金属音が周囲に響き渡る。
ここからは状況が一転。互いににらみ合って我慢していたものを吐き出すような形で激しく剣戟を交わす戦いへと移行した。自分はレガリオンの一対の刃に八岐の月に付属している両側の爪による変則的な戦闘を行うが、部隊長はそれに対して的確に防御し反撃を行ってくる。基本に忠実に、だが早く鋭い一撃という正反対のスタイル同時の激突となっている。
お互いかすった様な攻撃こそあれど、明確なファーストヒットはまだ生まれていない。結局戦闘状況は変わった物の、我慢比べという状況は一切変わらず……今までにもこういう戦いは何度もあったからな。苛立ちはしないけれど……むしろ、部隊長の対応力が高い事に称賛を送りたいぐらいだ。ベーシックな騎士剣に盾というスタイルなのに、ここまで自分が今までの旅で積み重ねてきた攻撃をことごとく防ぎ、反撃してくる。
搦め手にフェイントも当然盛りに盛った上での攻撃なのだが、それをものともせずに対応し、反撃して此方の危ない所を的確に情け容赦なく狙ってくる。雨龍師匠に砂龍師匠の修行で、この手の相手と対峙した時の修行はたくさん積ませてもらっていなければ、すでに何回被弾してしまっているか分かった物ではない。
レガリオンもソード・モードとスネーク・モードの両方を交えて間合いすらぐちゃぐちゃにして戦っているのに、それでも明確な一撃を入れることが出来ない。本当に強い、流石は分身体一六〇〇〇体の大とりを務める存在と言う事を再認識させられる。が、それでもそろそろ先に進みたいこちらとしては押し通らせてもらいたい。
真っ向からぶつかり合って、動きを観察していく。隙らしき動きがいくつか見えて来たが──本当の隙とはどれもこれも思えない。わざと見せている誘いにしか感じられない、そう言うわざとらしさという匂いを感じ取っている自分であったが……そのうちの一つをわざと攻めてみる事にした。このままでは埒があがないし、何よりこの階の試練の本番はまだ先なのだ。
(部隊長と言えど、守護者の分身であることに変わりはない。ならば、部隊長の罠を噛み破るぐらい出来なければきっとここの守護者に勝つ事は叶わない)
こちらの攻撃をガードした後、盾を戻すのが少々遅く次の攻撃に対処するのがわずかではあるが遅れるという隙に見える誘いにのって見る事にした。技とガードさせてからすかさず追撃の一撃を繰り出す──もちろん本気の攻撃に目るように細工した上で。その結果は、やはり罠。こちらの攻撃に合わせて潜り込むように動き、シールドバッシュでこちらの心臓付近を強打しようとしてきた。
繰り出されたシールドバッシュに対し、自分はそれを逆に踏み台として利用した。騙しの追撃行為を即座に中断し、跳躍して盾の上に乗る。そこからさらに跳躍し、後ろへと回り込んだ。すかさず八岐の月に矢を番えて背中に向かって一矢を放つ。が、これを部隊長は──おそらく今回のこれは勘だと思いたいのだが──右側に倒れこむような形で回避した。部隊長のぎりぎり上を自分が放った矢が通過し、炎の壁を突き破って消えた。
(外し、た!? 盾を強く踏みつけて動きを短時間ながら固定することが出来たと思ったのに。この一撃は当てたかったな)
外した以上、いつまでも残念がっている訳にも行くまい。追加の矢を次々と放つが素早く起き上がった部隊長にすべて回避、もしくは防御されて無力化された。矢の逸らし方を心得ているな……いくら八岐の月と言えど、ああも上手く剣や盾でいなされてしまっては威力が落ちる。この調子では、真正面から射殺する事は出来ないか。再びレガリオンを右手に持ち、二刀流状態へと戻る。
と、ここで今度は部隊長側が動きを止めた自分に対して腰だめに剣と盾を構えてチャージしてきた。自分自身を一つの弾丸として突撃してきたわけだが──自分はこれに対し、左右への回避、跳躍による回避どれも選ばなかった。自分が取った行動は……ぎりぎりまで剣を引き付け、そこから少し左にずれての足払い。
走ってきた勢いと、自分の足払いによるバランスの崩壊によって、部隊長は派手に吹き飛ぶかの様な形で体勢を崩しながら宙を舞う。自分はすかさず《大跳躍》を発動して後方に飛ぶ事で宙を舞っている部隊長に追いつく。そこから部隊長の頭部めがけて右足による本気のソバットの様な振りぬく形の蹴りを叩き込んだ。ようやく明確なクリーンヒットを出せた手ごたえを感じる、足からだけど。
自分の蹴りを受けた部隊長はさらに飛んでいく。無論、今度も弓矢による追撃を入れる。先ほどは地面に触れていたから回避行動をとれただろう。だが、今回は空中だ。行動の自由は効きずらい。素早く矢を番え、引き絞り地面に落ちる前に部隊長に向かって矢を放つ。飛んでいった矢は、部隊長の右足の足の裏中央辺りに深々と突き刺さった。今度もしっかりとした手ごたえを感じ取った。
(好機! だが急くなよ自分。戦闘力をすべて奪ったわけではないんだ、ここから恐らく死に物狂いで反撃してくるぞ。この部隊長はあっさり終わる様なタマじゃない)
チャンスを作れたのは事実だが、まだ一転攻勢を掛けるには早すぎる。地面に落ちてヘッドスライディングのように滑っていく部隊長に対し、再び二刀流状態で接近する。矢を放たないのは、また前のように回避行動を取られる気がしたからだ。滑っている状態とはいえ、今度は地面に足をつけているからな。
周囲を覆う炎の壁はこちらが積極的に戦うなら邪魔はしないというスタンスの様だ。滑っていく部隊長を焼かないように広がっていく。炎の壁に激突させて燃やす事で大ダメージを狙っていたわけではないのでそれはまあかまわない。むしろ、そう言う手段は使えないと分った事だけでも十分収穫である。
滑っていた部隊長だったが、突如宙に舞うように飛びあがってから地面に着地する形で起き上がってきた。どうやら剣の先端を地面に突き刺し、滑っていく勢いを起きあがる力に変えたようだ。その表情は明確に歪んでいたが、目はまだまだ死んでいない。やっぱりそう簡単に勝たせてはくれないか。むしろ手負いとなったからこそ、ここから猛攻をかけてくると考えておくべきだろう。
「まだ終わってなどいない、無論そちらは分かっているとは思うが」「もちろんだ」
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