624 / 765
連載
パイルバンカー完成、そして小型化へ
しおりを挟む
さて、親方がパイルバンカーの制作にかかわるようになってからは……本当に速かった。まずストラスの作っていた合金を完成させ、次にカーネリアンさんのローコストパイルも完成。これにより合金はより強度を獲得しつつも重量の更なる軽減に成功。打ち出されるパイルも一本七千グロー前後に収まる事となった。ここまでにかかった時間はわずか三日である。
その後、自分、ストラス、カーネリアンさん、親方の四人でパイルバンカーを完成品にするべく話し合いと試作を繰り返し──ついに中盾サイズを維持しながらもパイルバンカーの機能を持ち合わせた武器が完成した。当初の変形機構はやはりオミットされ、腕に装着する中盾という形になった。
ただ、盾の中央上部付近に穴が開いており、その穴は普段装甲の蓋で隠されている。パイルバンカーを使った時だけ衝撃と爆炎を逃がすためにスライドする形で蓋が開き、逃げ道となる。こうしないと内部に熱と爆発による衝撃の逃げ道が作れない以上、必要な処置である。それでも蓋部分の強度は十二分にあり、弱点とはならない。
パイルバンカー部分のお手入れの為に、複数個所のロックを外せばスライドしてパイルバンカーの部分を取り出せるようにしてある。また、リロード方式も盾の裏側からシリンダーにパイルを挿入する形となった。そして起爆用の火薬が入ったカードリッチもシリンダーにセットする形になり、パイルを押し込んだ後にセットする形を取った。
試作五号機としたそのほぼ完成品を数日かけてテストし、使い勝手は良好。暴発、想定外の破損も発生せず。最終チェックを経て、遂にパイルバンカーが完成と相成った。
特殊刺突兵装内蔵シールド 製作
内部に特殊な刺突を行う機構が仕込まれた中盾。盾としての運用はもちろん、特殊な機構を起動させる事で刺突攻撃を可能とする盾であり武器である。弾数は四発。
DEF+320 (盾部分の防御力) ATK+6700 (刺突攻撃直撃時)
制作評価 10
これが性能となる。制作評価が一〇になったのは、自分じゃないと作れない部分以外は親方の手によって作られたからだと思われる。防御力が高いのは、中盾である事と新しい合金による成果が乗った結果だろう。中盾として十二分の防御力を持っており、なにより攻撃力六七〇〇はまさに圧巻である。
連続で使えるのは四回までかつ、パイルも火薬も必要ではあるもののMPを一切消費せずここまでの火力をたたき出せるのは非常に有用である。サブウェポンの枠に収まっていないまさに切り札として使えるレベルになったと言っていい。完成品のデータを見て、自分を始めとした製作に関わった面子全員が笑顔になるのも無理はない。
「自分達が求めたロマンを出来る範疇で叶えた武器になったと言っていいのでは?」「ああ、こいつは良い。普段戦闘はしない俺だけど、こいつは使いてえ」「防御も火力も十分ね、夢がかなったわ」「凄い物が出来たな。これは確かに、試し打ちをしたくなる」
なので、例によって完成品を四人で順番に試す。不備は出ないと分かっているので、これは完成した事の喜びを分かち合う儀式のようなモノだ。うん、問題なし。完全に完成だ!
「こいつがあれば、切り札が欲しい連中が食いつくだろうが……むやみやたらと世間に回したくないな。悪党の手に渡ったらそれこそ事だ」
ここで親方が完成したパイルバンカーを眺めながらそう口にする。正直、自分もストラスもカーネリアンさんも売り物にするつもりはなかった。あくまでロマン武器を作れるのかと言う事が目的だったからだ。後は自分の気分転換に付き合ってくれたって所だな。
「売り物にするつもりはなかったんですよね。作れるか否かに挑戦しただけですからね」「ああ、親方の言う通り下手に世間に回していい武器じゃないってのは俺も自覚している」「というか売っちゃダメでしょうこれ。顔見知りのみ限定で運用させるがぎりぎりの許容範囲。そう言えるレベルの武器よねぇ」
自分、ストラス、カーネリアンさんもそう次々に己の意見を口にする。もし売るとしたら……こいつの劣化版だろう。このまま売り出したら絶対まずい事になる。特に攻撃力六七〇〇という点がマズイ。下手したらちょっとした城門すら打ち貫いてしまう可能性がある。そんな物を世間にホイホイ流せるわけがない。
「やはりこいつは飾っておくに留めるべき武器だな。中盾って事でアースも使えないからな……こいつを今度は小型化して、アースが使える小型の盾に収まるようにしてみようか。で、そっちはアースのみに使って貰う」
親方がそう結論を出した。この後、このパイルバンカーは時々親方やお弟子さん達がストレス発散をしたい時に的に向かって炸裂させる武器という運用をされる事となった。武器としちゃ間違っているのかもしれないが、仕方がない判断だろう。さて、それはそれとしてパイルバンカーは完成した。なので次は親方の言葉通りに自分が使える小型化したパイルバンカーの制作に取り掛かる。
「小型化、と言う事ですからパイルもやや小さくしましょう。多少火力が下がっても、パイルバンカーならば十分な火力が出ると思いますし」「シリンダーとかはやっぱり重くなってたから、なくす方向で進めようぜ。シングルか、ダブルバレルにすればいいだろ」「杭の件は分かったわ、出来るだけ威力を維持したまま小型化に挑戦してみる」「基礎的な設計は分かったからな、後は強度をいかに保ちつつ小さく出来るかだな」
と、すぐに小盾版のパイルバンカー制作に取り掛かった。今回はすでに合金もある、基礎設計図もある。だから後はいかに使いやすく、そしてできる限り威力を維持したまま作れるかの一点に集中する。基礎設計は、単発バージョンとダブルバレルバージョンの二種類にした。ダブルバレルで問題が無ければダブルバレル、どうしても無理そうなら単発バージョンを採用する事となるだろう。
最初は鋼鉄で単発とダブルバレルの両方の模型を作ってみる。ダブルバレルって作ってみるのは初めてだったんだけど、ストラスが基礎設計を知っていた。なので彼に教えを請いながら完成させた。うん、シングルもダブルバレルもこの模型では問題なく動作した。後はこれを小型化した状態で正常に動かせるかどうかだ。
「リロード方法はちょっと変えなきゃダメですねぇ。シリンダーのように回せませんから」「悩む必要は無いだろ。シリンダーなどが無い分仕組みを単純化できるのだから、後方からパイルとカードリッチを差せるようにすればいいだけだ」
と、大きな変更はリロード方式が中盾版とは異なる形になったぐらいか。後はカーネリアンさんの杭の製作が進まないと詰められない。なので親方にはそちらに移動してもらった。
「それにしても、ついにできたなぁ」「そうっすね、ファンタジーにパイルバンカーを持ち込むななんて指摘も飛びそうだけど、作れちゃったんだがら仕方が無いっすよね。それに、空の世界ではメカも多く居たって話も聞いてるから、パイルバンカーがあっても文句は言わせない」
あー、うん。確かに空の戦いではモロにメカが出てきたな。更に言うなら自分は乗り込んで戦ってたし──確かにパイルバンカーぐらいじゃあれこれ言われる筋合いはもうないな。流石に全身がメカになったらやり過ぎだ馬鹿とは言われるかもしれないが。
「今日はログアウトかな?」「それでいいと思うぜ、いくらカーネリアンと親方のタッグでも完成品は短時間で上がってこないと思うしなぁ……明日進捗を聞けばいいと思う」
というストラスの言葉にうなずいて、親方の工房を後にした。後は宿屋に戻ってログアウトだなーと考えつつ歩いていると──騒いでいる声が耳に入ってきた。なんだ? また何かもめているのか? まあ一週間に一回の頻度で多少のいざこざは発生しているのであまり気に留める事もないと立ち去ろうと思ってのだが。
「いい加減にしてくださいまし!」「そう嫌わなくても良いじゃねーか」
聞こえてきた声の中に、エリザの声が混じっていた事で足が止まる。流石に知り合いが揉め事に巻き込まれているとなると流石に無視は出来ない。自分は足を揉めていると思われる声が飛び交う場所に向かって進める事にした。一体何事だろうか……でも、今のエリザは昔と違って人当たりもかなり良くなっているから、エリザ側が挑発して揉め事が発生したとは思えない。
(とりあえず、状況確認とツヴァイに連絡だな)
その後、自分、ストラス、カーネリアンさん、親方の四人でパイルバンカーを完成品にするべく話し合いと試作を繰り返し──ついに中盾サイズを維持しながらもパイルバンカーの機能を持ち合わせた武器が完成した。当初の変形機構はやはりオミットされ、腕に装着する中盾という形になった。
ただ、盾の中央上部付近に穴が開いており、その穴は普段装甲の蓋で隠されている。パイルバンカーを使った時だけ衝撃と爆炎を逃がすためにスライドする形で蓋が開き、逃げ道となる。こうしないと内部に熱と爆発による衝撃の逃げ道が作れない以上、必要な処置である。それでも蓋部分の強度は十二分にあり、弱点とはならない。
パイルバンカー部分のお手入れの為に、複数個所のロックを外せばスライドしてパイルバンカーの部分を取り出せるようにしてある。また、リロード方式も盾の裏側からシリンダーにパイルを挿入する形となった。そして起爆用の火薬が入ったカードリッチもシリンダーにセットする形になり、パイルを押し込んだ後にセットする形を取った。
試作五号機としたそのほぼ完成品を数日かけてテストし、使い勝手は良好。暴発、想定外の破損も発生せず。最終チェックを経て、遂にパイルバンカーが完成と相成った。
特殊刺突兵装内蔵シールド 製作
内部に特殊な刺突を行う機構が仕込まれた中盾。盾としての運用はもちろん、特殊な機構を起動させる事で刺突攻撃を可能とする盾であり武器である。弾数は四発。
DEF+320 (盾部分の防御力) ATK+6700 (刺突攻撃直撃時)
制作評価 10
これが性能となる。制作評価が一〇になったのは、自分じゃないと作れない部分以外は親方の手によって作られたからだと思われる。防御力が高いのは、中盾である事と新しい合金による成果が乗った結果だろう。中盾として十二分の防御力を持っており、なにより攻撃力六七〇〇はまさに圧巻である。
連続で使えるのは四回までかつ、パイルも火薬も必要ではあるもののMPを一切消費せずここまでの火力をたたき出せるのは非常に有用である。サブウェポンの枠に収まっていないまさに切り札として使えるレベルになったと言っていい。完成品のデータを見て、自分を始めとした製作に関わった面子全員が笑顔になるのも無理はない。
「自分達が求めたロマンを出来る範疇で叶えた武器になったと言っていいのでは?」「ああ、こいつは良い。普段戦闘はしない俺だけど、こいつは使いてえ」「防御も火力も十分ね、夢がかなったわ」「凄い物が出来たな。これは確かに、試し打ちをしたくなる」
なので、例によって完成品を四人で順番に試す。不備は出ないと分かっているので、これは完成した事の喜びを分かち合う儀式のようなモノだ。うん、問題なし。完全に完成だ!
「こいつがあれば、切り札が欲しい連中が食いつくだろうが……むやみやたらと世間に回したくないな。悪党の手に渡ったらそれこそ事だ」
ここで親方が完成したパイルバンカーを眺めながらそう口にする。正直、自分もストラスもカーネリアンさんも売り物にするつもりはなかった。あくまでロマン武器を作れるのかと言う事が目的だったからだ。後は自分の気分転換に付き合ってくれたって所だな。
「売り物にするつもりはなかったんですよね。作れるか否かに挑戦しただけですからね」「ああ、親方の言う通り下手に世間に回していい武器じゃないってのは俺も自覚している」「というか売っちゃダメでしょうこれ。顔見知りのみ限定で運用させるがぎりぎりの許容範囲。そう言えるレベルの武器よねぇ」
自分、ストラス、カーネリアンさんもそう次々に己の意見を口にする。もし売るとしたら……こいつの劣化版だろう。このまま売り出したら絶対まずい事になる。特に攻撃力六七〇〇という点がマズイ。下手したらちょっとした城門すら打ち貫いてしまう可能性がある。そんな物を世間にホイホイ流せるわけがない。
「やはりこいつは飾っておくに留めるべき武器だな。中盾って事でアースも使えないからな……こいつを今度は小型化して、アースが使える小型の盾に収まるようにしてみようか。で、そっちはアースのみに使って貰う」
親方がそう結論を出した。この後、このパイルバンカーは時々親方やお弟子さん達がストレス発散をしたい時に的に向かって炸裂させる武器という運用をされる事となった。武器としちゃ間違っているのかもしれないが、仕方がない判断だろう。さて、それはそれとしてパイルバンカーは完成した。なので次は親方の言葉通りに自分が使える小型化したパイルバンカーの制作に取り掛かる。
「小型化、と言う事ですからパイルもやや小さくしましょう。多少火力が下がっても、パイルバンカーならば十分な火力が出ると思いますし」「シリンダーとかはやっぱり重くなってたから、なくす方向で進めようぜ。シングルか、ダブルバレルにすればいいだろ」「杭の件は分かったわ、出来るだけ威力を維持したまま小型化に挑戦してみる」「基礎的な設計は分かったからな、後は強度をいかに保ちつつ小さく出来るかだな」
と、すぐに小盾版のパイルバンカー制作に取り掛かった。今回はすでに合金もある、基礎設計図もある。だから後はいかに使いやすく、そしてできる限り威力を維持したまま作れるかの一点に集中する。基礎設計は、単発バージョンとダブルバレルバージョンの二種類にした。ダブルバレルで問題が無ければダブルバレル、どうしても無理そうなら単発バージョンを採用する事となるだろう。
最初は鋼鉄で単発とダブルバレルの両方の模型を作ってみる。ダブルバレルって作ってみるのは初めてだったんだけど、ストラスが基礎設計を知っていた。なので彼に教えを請いながら完成させた。うん、シングルもダブルバレルもこの模型では問題なく動作した。後はこれを小型化した状態で正常に動かせるかどうかだ。
「リロード方法はちょっと変えなきゃダメですねぇ。シリンダーのように回せませんから」「悩む必要は無いだろ。シリンダーなどが無い分仕組みを単純化できるのだから、後方からパイルとカードリッチを差せるようにすればいいだけだ」
と、大きな変更はリロード方式が中盾版とは異なる形になったぐらいか。後はカーネリアンさんの杭の製作が進まないと詰められない。なので親方にはそちらに移動してもらった。
「それにしても、ついにできたなぁ」「そうっすね、ファンタジーにパイルバンカーを持ち込むななんて指摘も飛びそうだけど、作れちゃったんだがら仕方が無いっすよね。それに、空の世界ではメカも多く居たって話も聞いてるから、パイルバンカーがあっても文句は言わせない」
あー、うん。確かに空の戦いではモロにメカが出てきたな。更に言うなら自分は乗り込んで戦ってたし──確かにパイルバンカーぐらいじゃあれこれ言われる筋合いはもうないな。流石に全身がメカになったらやり過ぎだ馬鹿とは言われるかもしれないが。
「今日はログアウトかな?」「それでいいと思うぜ、いくらカーネリアンと親方のタッグでも完成品は短時間で上がってこないと思うしなぁ……明日進捗を聞けばいいと思う」
というストラスの言葉にうなずいて、親方の工房を後にした。後は宿屋に戻ってログアウトだなーと考えつつ歩いていると──騒いでいる声が耳に入ってきた。なんだ? また何かもめているのか? まあ一週間に一回の頻度で多少のいざこざは発生しているのであまり気に留める事もないと立ち去ろうと思ってのだが。
「いい加減にしてくださいまし!」「そう嫌わなくても良いじゃねーか」
聞こえてきた声の中に、エリザの声が混じっていた事で足が止まる。流石に知り合いが揉め事に巻き込まれているとなると流石に無視は出来ない。自分は足を揉めていると思われる声が飛び交う場所に向かって進める事にした。一体何事だろうか……でも、今のエリザは昔と違って人当たりもかなり良くなっているから、エリザ側が挑発して揉め事が発生したとは思えない。
(とりあえず、状況確認とツヴァイに連絡だな)
311
あなたにおすすめの小説
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。