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第27話 別れ
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ロナの作ってくれた豪勢な夕食も終わり、遂にロジィとロナとの別れの時が近づいて来ていた。
半日だけ寝床を貸してほしいとロナに伝えていたが、普通に考えれば、夜に出発するとは思わないだろう。
だが、ルナティアにとっては夜こそがもっとも移動に都合がいいのである。
夜であれば魔王軍の捜索隊も数が減るだろうし、闇に紛れれば、発見の可能性も低いからだ。
加えて言うと、ルナティアは睡眠と食事がどうしても必要だったからロジィの家に世話になっていたが、本来であればあまり休みを挟まず距離を稼がなければならなかったのである。
今は食事も終わり、リビングでロナとロジィと共にお茶を寛いでいる所だった。
「ロナさん」
「どうしたの? お茶のお代わり?」
確かにロナの出すお茶も美味しいし、それと一緒に出してくれたクッキーも絶品だが、そうではない。
「私、もう行かなくちゃいけないんです」
ルナティアがそう話を切り出すと、ロナは驚いた様子でルナティアに聞き返した。
「えっ、今から? もう夜よ? 今日は泊っていくんじゃなかったの?」
ロナの言う事はもっともだ。
ルナティア自身か弱いとは思ってないが、こんな夜から女が一人、夜の森に出るなど普通はあり得ない。
ロナの心遣いを嬉しく思うが、これ以上ルナティアは長居するわけには行かなかった。
それにこれ以上ここにいると出ていくのがもっと辛くなりそうだとルナティアは直感的にそう思っていた。
「わがままを言ってすいません。ですが、もう行かないといけないんです」
「でも……」
なおも引き留めようとするロナ。
そんな2人の様子を見ていたルナティアが訳アリだと知るロジィがロナを諭すように言った。
「母さん、ルーナさんは行かないといけないんです。快く見送ろうよ」
訳を話したわけでもないのにルナティアの事を信じてくれるロジィ。
そんなロジィを見て、ルナティアになんらかの事情があると察したのかロナはふぅとため息を吐いた後言った。
「そうなのね、ルーナさんも大変ね。……また近くに寄る事があったらまた来てくださいね。ロジィと楽しみに待ってるわ」
そう言い終えたロナは立ち上がると台所に向かう。
少しして帰ってきたロナはルナティアにパンを数個包んだ可愛い花柄の風呂敷をルナティアに手渡した。
「これ少ないけど、お腹が空いたら食べて」
「何から何まですいません」
「いいのよ、困った時は助け合いよ」
ルナティア達は別れを惜しみつつ、玄関の外まで一緒に見送りに来てくれたロジィとロナに最後の挨拶をした。
「本当に短い間でしたが、ベッドとお食事ありがとうございました」
「いいのよぉ、ほんと! こちらこそ楽しかったわ! ルーナさんと楽しくおしゃべり出来て!」
笑顔のロナとは対照的にロジィは少し寂しそうな目でルナティアを見ていた。
「ルーナさん、また来てね」
寂しそうなロジィの頭を撫でながらルナティアは「うん、またね」と返すと、ロジィは嬉しそうに尻尾をフリフリさせていた。
ルナティアはロナに軽く頭を下げ、ロジィの家から出発する。
少し歩いた後に後ろを振り返ると、ロジィとロナは笑顔でまだ手を振っていた。
ルナティアはそんな2人にまたぺこりと軽く頭を下げると村の外を目指し歩き始めたのだった。
半日だけ寝床を貸してほしいとロナに伝えていたが、普通に考えれば、夜に出発するとは思わないだろう。
だが、ルナティアにとっては夜こそがもっとも移動に都合がいいのである。
夜であれば魔王軍の捜索隊も数が減るだろうし、闇に紛れれば、発見の可能性も低いからだ。
加えて言うと、ルナティアは睡眠と食事がどうしても必要だったからロジィの家に世話になっていたが、本来であればあまり休みを挟まず距離を稼がなければならなかったのである。
今は食事も終わり、リビングでロナとロジィと共にお茶を寛いでいる所だった。
「ロナさん」
「どうしたの? お茶のお代わり?」
確かにロナの出すお茶も美味しいし、それと一緒に出してくれたクッキーも絶品だが、そうではない。
「私、もう行かなくちゃいけないんです」
ルナティアがそう話を切り出すと、ロナは驚いた様子でルナティアに聞き返した。
「えっ、今から? もう夜よ? 今日は泊っていくんじゃなかったの?」
ロナの言う事はもっともだ。
ルナティア自身か弱いとは思ってないが、こんな夜から女が一人、夜の森に出るなど普通はあり得ない。
ロナの心遣いを嬉しく思うが、これ以上ルナティアは長居するわけには行かなかった。
それにこれ以上ここにいると出ていくのがもっと辛くなりそうだとルナティアは直感的にそう思っていた。
「わがままを言ってすいません。ですが、もう行かないといけないんです」
「でも……」
なおも引き留めようとするロナ。
そんな2人の様子を見ていたルナティアが訳アリだと知るロジィがロナを諭すように言った。
「母さん、ルーナさんは行かないといけないんです。快く見送ろうよ」
訳を話したわけでもないのにルナティアの事を信じてくれるロジィ。
そんなロジィを見て、ルナティアになんらかの事情があると察したのかロナはふぅとため息を吐いた後言った。
「そうなのね、ルーナさんも大変ね。……また近くに寄る事があったらまた来てくださいね。ロジィと楽しみに待ってるわ」
そう言い終えたロナは立ち上がると台所に向かう。
少しして帰ってきたロナはルナティアにパンを数個包んだ可愛い花柄の風呂敷をルナティアに手渡した。
「これ少ないけど、お腹が空いたら食べて」
「何から何まですいません」
「いいのよ、困った時は助け合いよ」
ルナティア達は別れを惜しみつつ、玄関の外まで一緒に見送りに来てくれたロジィとロナに最後の挨拶をした。
「本当に短い間でしたが、ベッドとお食事ありがとうございました」
「いいのよぉ、ほんと! こちらこそ楽しかったわ! ルーナさんと楽しくおしゃべり出来て!」
笑顔のロナとは対照的にロジィは少し寂しそうな目でルナティアを見ていた。
「ルーナさん、また来てね」
寂しそうなロジィの頭を撫でながらルナティアは「うん、またね」と返すと、ロジィは嬉しそうに尻尾をフリフリさせていた。
ルナティアはロナに軽く頭を下げ、ロジィの家から出発する。
少し歩いた後に後ろを振り返ると、ロジィとロナは笑顔でまだ手を振っていた。
ルナティアはそんな2人にまたぺこりと軽く頭を下げると村の外を目指し歩き始めたのだった。
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