8 / 62
この恋は狂暴です⑧
この恋は狂暴です⑧
しおりを挟む
~~~~♪~~♪~~♪
夜の8時過ぎ、俺のスマホが鳴った。 この音はラインだな。 「誰だよ?」
そう言って画面を見ると (桃弥)
「ん?桃弥?ふっ、ヒマ人」 そう笑って内容を確認すると
(今から出てこれね?) だった。
すぐさま、(おードコ行けばいい?)と送り返した。
(薫んちの近くの公園に居るから)
「ん?」
なんだよ近くまで来てるなら家に来いよな~
その時は、桃弥が何かおもしろい遊びでも見つけて、誘ってきたのだと思っていた。
俺は軽く上着をはおって、家からすぐ出て公園へと向かった、
ベンチで座っている人影発見。 たぶん桃弥だ。
「よぉ。」
俺が声をかけると、桃弥も 「よっ。」 と手をあげた。
「どした?桃弥。どこへ遊びに行く?」
俺は桃弥の隣に座って聞いた。
「・・ 」
何も答えない桃弥に俺は少し疑問をかんじた。
「とう ・・「薫ッ!」 俺の言葉を遮って桃弥が声を発した。
「っつわ!ビックリしたっ!な、なんだよ桃弥?」
桃弥は真っ直ぐに俺を見た。
「???なんだか意味わかんねーぞ?桃弥?」
「薫・・」
さっきからそれしか言わない。 いい加減、俺も我慢できなくなり、
「桃弥っ!何かあったんだったら言えよ!どうしたっ?!」
俺のその言葉に、桃弥はゆっくりと立ち上がり、
―――!俺に頭を下げた・・っ?
「???!と、桃弥っ?!何してんの???」
あまりの桃弥の意外な行動に驚いた俺は、ベンチから立ち上がり桃弥の頭を掴んで上げさせた。
「何やってんだよっつ!!!」
「 ・・姫から聞いた。」
「は?」
いきなりあらわれた畑野さんの名
「な、なんだよ?畑野さんが何か言ってたのか
・・はぁ。どうせロクなコト言われてねぇんだろーな俺。」
と、たぶんこの間からの畑野さんに対する行為を思い出していた。
「ん?」
でも、それならどうして桃弥は俺に頭を下げてきたんだ?
「中学のとき」 桃弥は続けた。
「?中学?」 俺は桃弥の頭から手を離した。
「ん。その時に薫と姫は出会ってたんだな」
「は?」 全然、桃弥の言ってる意味がわからない。
でも
やっぱり?俺と畑野さんは昔会ってて、それは中学の頃だったんだという事は納得できた。
「あの時は、姫が世話になった。」
「???」 え? 俺ってなんか感謝される事したっけ?
「蓮見中の婦女暴行未遂事件」
!!
その言葉に、俺はようやく反応した。
蓮見中は俺の中学。
ガラの悪いのがゴロゴロいる学校で有名だった。
ま。俺もその中の1人だったんだけど。
俺の頭中で、一気に中学の頃へと引き戻されていく。
「蓮見中婦女暴行未遂事件」
これは、ウチの中学の奴ら数人が犯した犯罪。
そして俺が、奴らにこの事件のことは他言不要とさせたんだ。
だから誰も知らない。 加害者と被害者と俺意外は。
消された過去の出来事。
でも?
「なんで?!桃弥があの事件の事を知っているんだ?あれは口止めしてあるから外へは絶対に洩れないはず・・・――っつ!!それともあいつらの誰かがもらしたのかっ?!」 俺の形相が変わる。
そんな俺を見て桃弥は、
「―――あー、そっか――っ は。わからねぇハズだわ!その顔、いつもの薫の顔じゃねーもん!
あー、だからわからなかったんだ俺」
桃弥が言葉を続ける、
「俺も薫と会ってたんだよ?中学の時」
「?!」
「しかも、あの事件の時」
「は?え?桃弥?」
「はぁ――――――――――っ・・これじゃ姫が怒るのも無理ないよな。」
と、桃弥はため息をついた。
「?!え?」
「あの事件の被害者、姫だったんだ」
夜の8時過ぎ、俺のスマホが鳴った。 この音はラインだな。 「誰だよ?」
そう言って画面を見ると (桃弥)
「ん?桃弥?ふっ、ヒマ人」 そう笑って内容を確認すると
(今から出てこれね?) だった。
すぐさま、(おードコ行けばいい?)と送り返した。
(薫んちの近くの公園に居るから)
「ん?」
なんだよ近くまで来てるなら家に来いよな~
その時は、桃弥が何かおもしろい遊びでも見つけて、誘ってきたのだと思っていた。
俺は軽く上着をはおって、家からすぐ出て公園へと向かった、
ベンチで座っている人影発見。 たぶん桃弥だ。
「よぉ。」
俺が声をかけると、桃弥も 「よっ。」 と手をあげた。
「どした?桃弥。どこへ遊びに行く?」
俺は桃弥の隣に座って聞いた。
「・・ 」
何も答えない桃弥に俺は少し疑問をかんじた。
「とう ・・「薫ッ!」 俺の言葉を遮って桃弥が声を発した。
「っつわ!ビックリしたっ!な、なんだよ桃弥?」
桃弥は真っ直ぐに俺を見た。
「???なんだか意味わかんねーぞ?桃弥?」
「薫・・」
さっきからそれしか言わない。 いい加減、俺も我慢できなくなり、
「桃弥っ!何かあったんだったら言えよ!どうしたっ?!」
俺のその言葉に、桃弥はゆっくりと立ち上がり、
―――!俺に頭を下げた・・っ?
「???!と、桃弥っ?!何してんの???」
あまりの桃弥の意外な行動に驚いた俺は、ベンチから立ち上がり桃弥の頭を掴んで上げさせた。
「何やってんだよっつ!!!」
「 ・・姫から聞いた。」
「は?」
いきなりあらわれた畑野さんの名
「な、なんだよ?畑野さんが何か言ってたのか
・・はぁ。どうせロクなコト言われてねぇんだろーな俺。」
と、たぶんこの間からの畑野さんに対する行為を思い出していた。
「ん?」
でも、それならどうして桃弥は俺に頭を下げてきたんだ?
「中学のとき」 桃弥は続けた。
「?中学?」 俺は桃弥の頭から手を離した。
「ん。その時に薫と姫は出会ってたんだな」
「は?」 全然、桃弥の言ってる意味がわからない。
でも
やっぱり?俺と畑野さんは昔会ってて、それは中学の頃だったんだという事は納得できた。
「あの時は、姫が世話になった。」
「???」 え? 俺ってなんか感謝される事したっけ?
「蓮見中の婦女暴行未遂事件」
!!
その言葉に、俺はようやく反応した。
蓮見中は俺の中学。
ガラの悪いのがゴロゴロいる学校で有名だった。
ま。俺もその中の1人だったんだけど。
俺の頭中で、一気に中学の頃へと引き戻されていく。
「蓮見中婦女暴行未遂事件」
これは、ウチの中学の奴ら数人が犯した犯罪。
そして俺が、奴らにこの事件のことは他言不要とさせたんだ。
だから誰も知らない。 加害者と被害者と俺意外は。
消された過去の出来事。
でも?
「なんで?!桃弥があの事件の事を知っているんだ?あれは口止めしてあるから外へは絶対に洩れないはず・・・――っつ!!それともあいつらの誰かがもらしたのかっ?!」 俺の形相が変わる。
そんな俺を見て桃弥は、
「―――あー、そっか――っ は。わからねぇハズだわ!その顔、いつもの薫の顔じゃねーもん!
あー、だからわからなかったんだ俺」
桃弥が言葉を続ける、
「俺も薫と会ってたんだよ?中学の時」
「?!」
「しかも、あの事件の時」
「は?え?桃弥?」
「はぁ――――――――――っ・・これじゃ姫が怒るのも無理ないよな。」
と、桃弥はため息をついた。
「?!え?」
「あの事件の被害者、姫だったんだ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
課長と私のほのぼの婚
藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。
舘林陽一35歳。
仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。
ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。
※他サイトにも投稿。
※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。
傷痕~想い出に変わるまで~
櫻井音衣
恋愛
あの人との未来を手放したのはもうずっと前。
私たちは確かに愛し合っていたはずなのに
いつの頃からか
視線の先にあるものが違い始めた。
だからさよなら。
私の愛した人。
今もまだ私は
あなたと過ごした幸せだった日々と
あなたを傷付け裏切られた日の
悲しみの狭間でさまよっている。
篠宮 瑞希は32歳バツイチ独身。
勝山 光との
5年間の結婚生活に終止符を打って5年。
同じくバツイチ独身の同期
門倉 凌平 32歳。
3年間の結婚生活に終止符を打って3年。
なぜ離婚したのか。
あの時どうすれば離婚を回避できたのか。
『禊』と称して
後悔と反省を繰り返す二人に
本当の幸せは訪れるのか?
~その傷痕が癒える頃には
すべてが想い出に変わっているだろう~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる