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この恋は狂暴です 31〈乃野side〉
この恋は狂暴です 31〈乃野side〉
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《乃野side》
ひえ――――――――っ!!薫ってば、なんてコトをっ!!
じゃ、それだけしか用がないみたいじゃんっ! すごい失礼だよ!
っと、アレ?
ななちゃん顔が赤い?
「も~薫くんてば、ひどいんだから~♪」
えっ?
あんな事言われたのに、ななちゃん喜んでる?
も、もしかして・・
ななちゃんてっ、
―――!超、ドMっつ?!!!
そんな超ドMな、ななちゃんは周りを見渡して「う~ん♪想像してたとおりの薫くんの部屋~♪初めて入れてもらえたっ!超、カンド~~~っ♪」
そう言いながら、テーブルの近くに座った。
そして、
「じゃー・・話すね」 そう言って私を見る。
ゴクッ。
「去年までは、こんなウワサなかったんだけど ―― ね。 ・・今年に入ってからかな?
乃野さんが、・・ その ・・ 売り、やってるとか。」
え?
「はっ?!」 薫と桃が同時に叫ぶ。
「あっ、だから私が言ったんじゃなくてウワサでね。乃野さんと仲良くすると誘われれるよーとか。」
は ・ ・ ・?
「ばっか!売りもなにも、乃野はバリバリ処女だっつーのっ!」
「!!」
「えっ?そうなの?」 ななちゃんがビックリした顔で私を見る。
「か、薫っ!そんなコト、大声で言わないでよっつ!!」 真っ赤になりながら薫に枕を投げつけた。
「う~~~~~っはずかしいっつ!!」 半分、涙目になりながら、真っ赤になった顔を両手で押さえた。
「そうなんだぁ、 え?ってコトは薫くんともまだ?」 ななちゃんが聞いてくる。
「そ。俺、おあずけくらってるの♪」 楽しそうに薫が答える。
「え~~~かわいそ~~薫くんっ♪」
っておいっ!
「でも、姫が売りやってるなんて・・一体、誰がそんなコト、」
桃が顔を歪ませて、ななちゃんを見る。
「ん?あ、ソレ?・・どうも、美和ちんが言ってるみたいだよ。」 サラッとななちゃんは言った。
「は?」 今度は3人の声が揃う。
「乃野さんと同じ中学だったんでしょ?美和ちんて。 だから、乃野さんのコト昔から知ってるし、売りとかも現場見た事あるしーとかって、皆に教えてたよ。」
「なっ!」 薫の顔つきが変わった。・・桃の顔つきも。
「だから、私たち、乃野さんと付き合うの怖くなってさ、でも違ったんだね ・・・・ごめんね。」
ななちゃんは申し訳なさそうに謝る。
私は・・
「乃野っ!」 「姫っ!」 「の、乃野さん?」
涙が止まらなくて ・・
みんながいるのに、どうしても
・・っ涙が・・とまらない
う ・ ・ ・ っく 。
《薫side》
俺の顔はたぶん・・今、昔の顔になってるだろう。
そして、桃の奴も。
「だから、・・ななは最初、俺が乃野の事を聞いた時、やめといたほうがいいっていったんだな。」
俺が静かにそう言うと、ななはコクッと頷いた。
「でも、全然違うじゃんねーっ! ホントごめんっ乃野さんっ!」
ななは半泣き状態で何度も謝ってる。
「うん ・ ・ ・ うん。 いいよもう、ななちゃん ・ ・大丈夫だから。」
「俺はどうも大丈夫じゃねーな。」
「俺も。」
《乃野side》
薫と桃が2人して立ち上がる。
え? ふ、2人とも顔が怖いんですけどっ!
「私も許せないっ!こんなウソ流して!」 ななちゃんまで立ち上がる。
「でも、どうする?女相手に乱闘もできねーし?」 桃が薫に聞くと、
「俺は女だろーがカンケーねぇけど?」
「ああ、薫くんカッコいい~♪私も殴ってほし~♪」
「えっつ?!」 薫と桃は、一瞬引いたらしく声がうわずっていた。
「あ、でもぉ、美和ちんの彼氏ってさ、」 ななちゃんの言葉に皆が驚く。
え?美和、彼氏いたの?ん、まぁ ・・ モテるもんね。美和。
薫に告ったあとにすぐできたのかな?
「誰でもいいってか、あの女っ」 薫がそう履き捨てる。
「?でね。その彼氏って、族関係の人みたいだから、気をつけたほうがいいよ。」
え? 「族の名わかんねぇ?」 薫がななちゃんに聞く。
「う―――んとね。たしかぁ、・・伯子夜だったと思う。」
「!!」 薫の顔が歪む。
伯子夜って・・聞いた事がある。 なんでもアリの危ない連中の集まりって。
「また、たちの悪ィ奴が彼氏なんだな。」 桃が言う。
「もう付き合って、2年ぐらいらしいよ?」
ななちゃんのその言葉に私達3人は凍りついた。
ひえ――――――――っ!!薫ってば、なんてコトをっ!!
じゃ、それだけしか用がないみたいじゃんっ! すごい失礼だよ!
っと、アレ?
ななちゃん顔が赤い?
「も~薫くんてば、ひどいんだから~♪」
えっ?
あんな事言われたのに、ななちゃん喜んでる?
も、もしかして・・
ななちゃんてっ、
―――!超、ドMっつ?!!!
そんな超ドMな、ななちゃんは周りを見渡して「う~ん♪想像してたとおりの薫くんの部屋~♪初めて入れてもらえたっ!超、カンド~~~っ♪」
そう言いながら、テーブルの近くに座った。
そして、
「じゃー・・話すね」 そう言って私を見る。
ゴクッ。
「去年までは、こんなウワサなかったんだけど ―― ね。 ・・今年に入ってからかな?
乃野さんが、・・ その ・・ 売り、やってるとか。」
え?
「はっ?!」 薫と桃が同時に叫ぶ。
「あっ、だから私が言ったんじゃなくてウワサでね。乃野さんと仲良くすると誘われれるよーとか。」
は ・ ・ ・?
「ばっか!売りもなにも、乃野はバリバリ処女だっつーのっ!」
「!!」
「えっ?そうなの?」 ななちゃんがビックリした顔で私を見る。
「か、薫っ!そんなコト、大声で言わないでよっつ!!」 真っ赤になりながら薫に枕を投げつけた。
「う~~~~~っはずかしいっつ!!」 半分、涙目になりながら、真っ赤になった顔を両手で押さえた。
「そうなんだぁ、 え?ってコトは薫くんともまだ?」 ななちゃんが聞いてくる。
「そ。俺、おあずけくらってるの♪」 楽しそうに薫が答える。
「え~~~かわいそ~~薫くんっ♪」
っておいっ!
「でも、姫が売りやってるなんて・・一体、誰がそんなコト、」
桃が顔を歪ませて、ななちゃんを見る。
「ん?あ、ソレ?・・どうも、美和ちんが言ってるみたいだよ。」 サラッとななちゃんは言った。
「は?」 今度は3人の声が揃う。
「乃野さんと同じ中学だったんでしょ?美和ちんて。 だから、乃野さんのコト昔から知ってるし、売りとかも現場見た事あるしーとかって、皆に教えてたよ。」
「なっ!」 薫の顔つきが変わった。・・桃の顔つきも。
「だから、私たち、乃野さんと付き合うの怖くなってさ、でも違ったんだね ・・・・ごめんね。」
ななちゃんは申し訳なさそうに謝る。
私は・・
「乃野っ!」 「姫っ!」 「の、乃野さん?」
涙が止まらなくて ・・
みんながいるのに、どうしても
・・っ涙が・・とまらない
う ・ ・ ・ っく 。
《薫side》
俺の顔はたぶん・・今、昔の顔になってるだろう。
そして、桃の奴も。
「だから、・・ななは最初、俺が乃野の事を聞いた時、やめといたほうがいいっていったんだな。」
俺が静かにそう言うと、ななはコクッと頷いた。
「でも、全然違うじゃんねーっ! ホントごめんっ乃野さんっ!」
ななは半泣き状態で何度も謝ってる。
「うん ・ ・ ・ うん。 いいよもう、ななちゃん ・ ・大丈夫だから。」
「俺はどうも大丈夫じゃねーな。」
「俺も。」
《乃野side》
薫と桃が2人して立ち上がる。
え? ふ、2人とも顔が怖いんですけどっ!
「私も許せないっ!こんなウソ流して!」 ななちゃんまで立ち上がる。
「でも、どうする?女相手に乱闘もできねーし?」 桃が薫に聞くと、
「俺は女だろーがカンケーねぇけど?」
「ああ、薫くんカッコいい~♪私も殴ってほし~♪」
「えっつ?!」 薫と桃は、一瞬引いたらしく声がうわずっていた。
「あ、でもぉ、美和ちんの彼氏ってさ、」 ななちゃんの言葉に皆が驚く。
え?美和、彼氏いたの?ん、まぁ ・・ モテるもんね。美和。
薫に告ったあとにすぐできたのかな?
「誰でもいいってか、あの女っ」 薫がそう履き捨てる。
「?でね。その彼氏って、族関係の人みたいだから、気をつけたほうがいいよ。」
え? 「族の名わかんねぇ?」 薫がななちゃんに聞く。
「う―――んとね。たしかぁ、・・伯子夜だったと思う。」
「!!」 薫の顔が歪む。
伯子夜って・・聞いた事がある。 なんでもアリの危ない連中の集まりって。
「また、たちの悪ィ奴が彼氏なんだな。」 桃が言う。
「もう付き合って、2年ぐらいらしいよ?」
ななちゃんのその言葉に私達3人は凍りついた。
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