36 / 62
この恋は狂暴です 36〈乃野side〉
この恋は狂暴です 36〈乃野side〉
しおりを挟む
《乃野sde》
次の朝、薫は家の前で待ってくれてた。
「おはよ」 私は機嫌が悪い。昨日のアノ人という女のせいで。
それなのに、
「はよっ乃野。」 薫はフツーで、
なんかそれもムカつく(怒)
「昨日、皆で打ち合わせしたコト、忘れんなよ?スマホちゃんと手元に持ってるか?」薫はまるで、ママみたいな口調で聞いてきた。
私は制服のポケットに手を入れてスマホを見せる。
「よし。奴らはいつ動きだすかわかんねぇから、気ィぬくなよ?」
「・・うん。」
私が聞きたいのはそんな事じゃないよ、薫。
教室につくと、ななちゃんと目があった。 でも無視。
そう、ななちゃんと仲良く話しなんかしたら、美和に感づかれてしまう。
だから、当面は、ななちゃんと私は、前と同じ距離を保つことにした。 ななちゃんとも了解済。
薫はななちゃんをチラッと見てから、私に「じゃ、昼にな。」 と言って自分の教室へと行ってしまった。
は~~~~~~~~~~~~~~~っ。
「どうしたの?乃野ちゃん」
こ、この声はっつ!! バッと振り向くと
「み、美和っ!」 やはりっ!!
「くすくす。 なによ、そんなに驚いて~変なの。」 美和はそう言って自分の席に着いた。
ホッ ・・ どうやら、まだ動く気配は無いみたい。
でも、油断は禁物! そう、まずはこの問題を解決してから。
その後、ちゃんと薫に聞いてみよっ! うん!
自分で自分に気合を入れた。
それから、お昼になり 私は薫と桃と3人で屋上へ行きお弁当を食べた。
「今日は動かなさそうだな。」 桃の言葉に私はうなづく。
薫は 「はぁ。1日中神経尖らせてんのも、キツイな?」 と私を見る。
「・・うん」
ホント。 少し疲れたかも。
実は、あれから、アノ人という人が気になって、あまりよく寝てない。
「大丈夫か? 乃野。」 薫が心配そうに顔を覗き込む。
「えっ?あ、っ!へ、平気っ!」 いきなりドアップでこないでよっ!
び、ビックリした――――――っ!
「姫、何かあった?」
「ぐっ!!」 も、桃はあいかわらずッ鋭いっ!!
「や、別に。私も神経使って、ちょっと疲れただけ。」
ははっ、 と笑ってごまかした。
桃は
「ふ――ん」 と言いながらも、どこか信用してないみたいで。
「明日にでも、俺の方から仕掛けてみるよ、でないと、神経もたないだろ。」 そう言って薫は私を見た。
薫は優しい ・・・。 たぶん私のコトを思って言ってくれてる。
それだけで十分なのに。 私はだんだん欲張りになっているのかな。
そんなんで昼休みは終わった。
教室に戻ると、ななちゃんの姿が見あたらない。
トイレかな?
そんな事を考えていたら、
「乃野ちゃん ・・・ 」 美和が具合悪そうな顔をしてもたれかかったきた。
「っつ!!ど、どうしたのっ?美和っ?!」 私は突然の事でパニくった。
「今日、ずっと気分悪くて ・・・ ごめん、乃野ちゃん ・・・」
「なんで早く言わないのっ!保健室にいこっ!」 私はそう言って美和の腕を掴んだ。
私のこの性格を美和はわかってたんだね ・・
でもその時は遅くて ・・
授業の始まった廊下は誰の姿もなく、 そう。 このときにでも気付けば良かったんだ・・
これが美和の仕組んだ罠だってことに。
次の朝、薫は家の前で待ってくれてた。
「おはよ」 私は機嫌が悪い。昨日のアノ人という女のせいで。
それなのに、
「はよっ乃野。」 薫はフツーで、
なんかそれもムカつく(怒)
「昨日、皆で打ち合わせしたコト、忘れんなよ?スマホちゃんと手元に持ってるか?」薫はまるで、ママみたいな口調で聞いてきた。
私は制服のポケットに手を入れてスマホを見せる。
「よし。奴らはいつ動きだすかわかんねぇから、気ィぬくなよ?」
「・・うん。」
私が聞きたいのはそんな事じゃないよ、薫。
教室につくと、ななちゃんと目があった。 でも無視。
そう、ななちゃんと仲良く話しなんかしたら、美和に感づかれてしまう。
だから、当面は、ななちゃんと私は、前と同じ距離を保つことにした。 ななちゃんとも了解済。
薫はななちゃんをチラッと見てから、私に「じゃ、昼にな。」 と言って自分の教室へと行ってしまった。
は~~~~~~~~~~~~~~~っ。
「どうしたの?乃野ちゃん」
こ、この声はっつ!! バッと振り向くと
「み、美和っ!」 やはりっ!!
「くすくす。 なによ、そんなに驚いて~変なの。」 美和はそう言って自分の席に着いた。
ホッ ・・ どうやら、まだ動く気配は無いみたい。
でも、油断は禁物! そう、まずはこの問題を解決してから。
その後、ちゃんと薫に聞いてみよっ! うん!
自分で自分に気合を入れた。
それから、お昼になり 私は薫と桃と3人で屋上へ行きお弁当を食べた。
「今日は動かなさそうだな。」 桃の言葉に私はうなづく。
薫は 「はぁ。1日中神経尖らせてんのも、キツイな?」 と私を見る。
「・・うん」
ホント。 少し疲れたかも。
実は、あれから、アノ人という人が気になって、あまりよく寝てない。
「大丈夫か? 乃野。」 薫が心配そうに顔を覗き込む。
「えっ?あ、っ!へ、平気っ!」 いきなりドアップでこないでよっ!
び、ビックリした――――――っ!
「姫、何かあった?」
「ぐっ!!」 も、桃はあいかわらずッ鋭いっ!!
「や、別に。私も神経使って、ちょっと疲れただけ。」
ははっ、 と笑ってごまかした。
桃は
「ふ――ん」 と言いながらも、どこか信用してないみたいで。
「明日にでも、俺の方から仕掛けてみるよ、でないと、神経もたないだろ。」 そう言って薫は私を見た。
薫は優しい ・・・。 たぶん私のコトを思って言ってくれてる。
それだけで十分なのに。 私はだんだん欲張りになっているのかな。
そんなんで昼休みは終わった。
教室に戻ると、ななちゃんの姿が見あたらない。
トイレかな?
そんな事を考えていたら、
「乃野ちゃん ・・・ 」 美和が具合悪そうな顔をしてもたれかかったきた。
「っつ!!ど、どうしたのっ?美和っ?!」 私は突然の事でパニくった。
「今日、ずっと気分悪くて ・・・ ごめん、乃野ちゃん ・・・」
「なんで早く言わないのっ!保健室にいこっ!」 私はそう言って美和の腕を掴んだ。
私のこの性格を美和はわかってたんだね ・・
でもその時は遅くて ・・
授業の始まった廊下は誰の姿もなく、 そう。 このときにでも気付けば良かったんだ・・
これが美和の仕組んだ罠だってことに。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
課長と私のほのぼの婚
藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。
舘林陽一35歳。
仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。
ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。
※他サイトにも投稿。
※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。
傷痕~想い出に変わるまで~
櫻井音衣
恋愛
あの人との未来を手放したのはもうずっと前。
私たちは確かに愛し合っていたはずなのに
いつの頃からか
視線の先にあるものが違い始めた。
だからさよなら。
私の愛した人。
今もまだ私は
あなたと過ごした幸せだった日々と
あなたを傷付け裏切られた日の
悲しみの狭間でさまよっている。
篠宮 瑞希は32歳バツイチ独身。
勝山 光との
5年間の結婚生活に終止符を打って5年。
同じくバツイチ独身の同期
門倉 凌平 32歳。
3年間の結婚生活に終止符を打って3年。
なぜ離婚したのか。
あの時どうすれば離婚を回避できたのか。
『禊』と称して
後悔と反省を繰り返す二人に
本当の幸せは訪れるのか?
~その傷痕が癒える頃には
すべてが想い出に変わっているだろう~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる