END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

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一期

第7話「準備」

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集「やばいな…準備何にもしてないや…」

教科書やらノートやらもう一切手をつけてなかった。

花「私も何にもしてない…」

というわけで準備に入る
あと19時間後にはもう学校だ
そう考えるともうあと1時間後のように思える

集「まぁすぐ済ませようか」

ここから花の悪い癖が始まる




花「しゅうー!バックがない!」

集「そこに置いてあるよ」




花「しゅうー!教科書がなくなっちゃった」

集「花、横見て横」

花「あ、あった」




花「しゅ」

集「ちょっと待った。探しているのは多分筆箱だろうから場所は花の真横にあるのは言うけども」

花「本当だ」

そう、花は探すということが苦手である
すぐ近くにあるのに気づかない、いや、気づけないのか。しょうがないことなのだが…

集「まず自分の身の回りを探してから聞いて、ね?」

花「…ごめんなさぃ…」

集「わかればよろしいっ」

ご褒美に頭を撫でてあげた

花「ん~…」

嬉しそうにはにかんだ。この顔が見れるのならばずっと撫でいたい
手を離すと悲しげな表情を見せた

花「もっと…」

集「後でね、これ終わったらまたしてあげるから」

花「イジワル…」

今度は頬を膨らませてそっぽを向いてしまった
なんでそんなに可愛いの…

集「わかったわかったごめんって、ごめん」

怒っている花の元へ近づく
すると花は黙って僕の背中に手を回した
近くに花が来てとてもいい匂いがする
細い腕、薄桃色の髪、ルビーのような赤い目、
性格、全てがすきだ。

集「花」

花「うん?」

特になにも用がないのだが、呼んでみる、呼んでみたかった。

集「ごめん、なんでもない」

花「んー気になる」

集「いや、明日から学校だから頑張ろうね」

花「うん!」
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